信陽毛尖
信陽毛尖(しんようもうせん[1]、シンヤンマオジェン[2])は、中華人民共和国河南省信陽市の緑茶。「中国十大銘茶」の1つに数えられる[1]。河南省を代表する緑茶の1つ[2]。
概要
[編集]火に炙って殺青する「烘青」で製茶される[2]。
茶葉の形状は、細くてまっすぐ[2]。上質な茶葉には「白毫」と呼ばれる産毛に包まれた新芽が多く含まれる[2]。
伝統的には手作りで製茶が行われているが、大量生産に向かず、価格も高くなるため、日本の茶産業から技術導入と、2000万元(約4億円)以上をかけて生産ラインの導入を行っている[1]。2023年時点での、信陽市における茶葉の生産量は8万トン[1]。総生産額は150億元(約2981億円)、従業員は120万人を超えている[1]。
歴史
[編集]唐の時代には、信陽は茗茶の産地として知られ、清の時代には「全国茗茶」の1つに挙げられるようになった[2]。
評価
[編集]- 1915年 サンフランシスコ万国博覧会にて金賞を獲得[1]。
- 2007年 第2回世界緑茶会議(日本静岡県で開催)において、「龍潭」と「文心」を含む信陽毛尖の6つのブランドが金賞を受賞[1]。
- 2014年 信陽毛尖の生産技術が中国の国家無形文化遺産に登録[1]。