六甲道駅
六甲道駅 | |
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北出口(2007年6月) | |
ろっこうみち Rokkōmichi | |
◄JR-A57 住吉 (2.2 km) (1.4 km) 摩耶 JR-A59► | |
所在地 | 神戸市灘区永手町四丁目1-1[1] |
駅番号 | JR-A58 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■東海道本線(JR神戸線) |
キロ程 | 582.3 km(東京起点) 大阪から25.9 km |
電報略号 | ロコ |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 2面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- | 24,768人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1934年(昭和9年)7月20日[1] |
備考 | 直営駅[1] みどりの窓口 有 神戸市内駅 |
六甲道駅(ろっこうみちえき)は、兵庫県神戸市灘区永手町四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である[1]。駅番号はJR-A58。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
歴史
[編集]吹田駅 - 須磨駅間で省線電車の運転が開始された時に塚本駅・立花駅・甲子園口駅・元町駅とともに新設された[1]。名前の通り六甲山への登山道が通じていた所であったが、沿線の宅地化が進んでいたことも開設の背景にあった。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災によって、数年前に改築したばかりの駅舎の1階部分が、高架線もろとも倒壊した。当初、復旧には瓦礫の撤去を行った後、高架線を新造するため2年はかかると言われていたが、診断の結果、レールを敷く部分の梁や床は崩れていなかったため、これらの路盤をジャッキで元の10メートルの高さまで持ち上げて水平に戻し、崩壊した橋脚のみ復旧する、という前代未聞の工事が奥村組により行われ、震災発生の約3か月後の4月1日に営業を再開した。この時の復旧作業については、2005年(平成17年)1月11日放送分の『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』(NHK総合テレビ)で「『鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間』〜阪神・淡路大震災〜」で取り上げられたほか、関西テレビの制作で2019年(平成31年)1月15日にフジテレビ系列で放送された『BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』(関西テレビ開局60周年記念特別ドラマ)のモデルにもなった。
なお、駅の営業が再開されてからは、神戸市が駅の周辺部で震災復興事業を実施。後に、「神戸東部副都心」として再起を遂げている。
年表
[編集]- 1934年(昭和9年)7月20日:国有鉄道東海道本線の吹田駅 - 須磨駅間の電気運転開始と同時に、住吉駅 - 東灘駅(貨物駅、現在の摩耶駅)間に新設開業[1]。旅客営業のみ。
- 1972年(昭和47年)4月20日:快速の停車駅となる(外側線の快速は通過)。
- 1973年(昭和48年)11月:上り線高架化[2]。
- 1976年(昭和51年)
- 1978年(昭和53年)4月1日:駅ビル「チャオ」が開業[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:外側線の快速も停車するようになる(すべての快速が停車)[注 1]。路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1991年(平成3年)5月11日:駅ビル「チャオ」が「Rami(ラミ)」としてリニューアル[5]。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)11月30日:駅高架下にショッピングセンター「ジェイモール六甲道」が開業[7](駅ビル「ラミ」の代替施設[8])。
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入[11]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2012年(平成24年)4月:「ジェイモール六甲道」が「プリコ六甲道」に名称変更[12]。
- 2014年(平成26年)12月13日:3番のりばで昇降式ホーム柵を試験運用 [13]。試験運用が終了した2015年(平成27年)3月以後正式採用となった。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版へ再び変更する[14]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する[15]。
駅構造
[編集]島式2面4線(12両編成対応)のホームを持つ高架駅である。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
駅舎内にジェイアール西日本交通サービス(現在のJR西日本交通サービス)が運営する駅ナカ託児所「JR六甲道キッズルーム」があったが2014年3月に閉園。灘区内の社会福祉法人「同朋福祉会」に運営を委託。4月より「小規模保育園六甲道」になった。
当駅の神戸方から住吉駅の手前までの区間はスラブ軌道となっている。
直営駅(三ノ宮駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAと提携ICカードが使用可能である。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 線路 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | JR神戸線 | 下り | 外側線 | 三ノ宮・明石・姫路方面[16] | 平日朝の快速の一部 |
2 | 内側線 | ||||
3 | 上り | 尼崎・大阪・京都方面[16] | |||
4 | 外側線 | 朝の快速の一部 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 当駅に停車しない特急・新快速・貨物列車は、1・4番のりばを通過する。停車列車は後述の列車を除き2・3番のりばに入るため、1・4番のりばは基本的にロープで封鎖されている。
- 1番のりばに停車する三ノ宮・姫路方面の列車は、平日の朝に運転される快速のみである。土曜・休日ダイヤで1番のりばに停車する列車はない。
- 4番のりばに停車する大阪方面の列車は、平日朝ラッシュ時のすべての快速と、土曜・休日ダイヤの朝の一部の快速のみである。
駅構内
[編集]プリコ六甲道
[編集]駅ビルでかつては「ジェイモール六甲道」という名称だった。主要テナントは以下の通り。
- ミスギヤ(中央館1F)
- JR六甲道キッズルーム(託児所)(中央館2F)
利用状況
[編集]「兵庫県統計書[17]」「データで見るJR西日本」によると、2023年度の1日平均乗車人員は24,768人で、これはJR西日本の駅の中では第30位である[18]。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書[17]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 22,591 |
2000年 | 23,499 |
2001年 | 23,777 |
2002年 | 23,838 |
2003年 | 23,917 |
2004年 | 24,424 |
2005年 | 24,940 |
2006年 | 25,286 |
2007年 | 25,523 |
2008年 | 25,366 |
2009年 | 24,740 |
2010年 | 24,735 |
2011年 | 24,748 |
2012年 | 24,929 |
2013年 | 25,307 |
2014年 | 25,485 |
2015年 | 26,057 |
2016年 | 26,460 |
2017年 | 26,718 |
2018年 | 26,451 |
2019年 | 26,441 |
2020年 | 20,927 |
2021年 | 22,145 |
2022年 | 24,041 |
2023年 | 24,768 |
駅周辺
[編集]神戸市灘区の中心市街地で、灘区総合庁舎や大規模商業施設、超高層マンションなどが集積している。区役所が移転してからは名実共に区の中心市街地機能を有している。当駅の南約600mには新在家駅(阪神本線)、北約700mに六甲駅(阪急神戸本線)がある。
主要施設
[編集]- メイン六甲 - 南口に存在するビルで正式名称は「メイン六甲Aビル」でかつてはBCビルもあったが阪神・淡路大震災で被災し解体された。
- みなと銀行 六甲道支店 1F
- ウェルブ六甲道 - 南口に存在する再開発ビル群で1 - 6番街が存在する。
- フォレスタ六甲 - 北口に存在する再開発ビル。
その他の周辺施設
[編集]- 六甲道南公園 - 2006年(平成18年)の六甲道駅南地区復興再開発事業により整備され、日本におけるイタリア年を記念してコンペ方式で選定されたイタリア広場となっている[19]。
- 成徳地域福祉センター(成徳小学校内)
- 甲南漬資料館
- パニエ六甲
- 関西スーパー 琵琶店
- 姫路信用金庫 六甲支店
- 兵庫信用金庫 六甲支店
バス路線
[編集]- 16・36:阪神御影
- 16・26・106:六甲ケーブル下
- 36:鶴甲団地方面
- 2・18:三宮
- 32:御影山手方面
- 100:HAT神戸方面
- 102:高尾・美野丘小学校方面
- 103:将軍通方面
- 臨時:松蔭女子学院 ※平日朝、登校時のみ。スクールバス
- 124:阪急御影・東山プラザ
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 高架化完成時点で、外側線・内側線とも停車可能となり、外側線側にも反転フラップ式案内表示機が設けられるようになったが、1988年3月12日までは、外側線快速は高架化前と同様、通過となっていた。
- ^ 駅から約300 m南下した国道2号沿いに、神戸市バスと阪神バスの灘区役所前停留所がある(神戸市は桜口、阪神は八幡桜口が副名称となっている)。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、23頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b 「29日使用開始へ あと一息」『交通新聞』交通協力会、1976年6月15日、1面。
- ^ 「26日から全面使用」『交通新聞』交通協力会、1976年10月17日、1面。
- ^ 「六甲道ターミナル“チャオ”が開店」『交通新聞』交通協力会、1978年4月2日、1面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-113-9。
- ^ a b 「JR六甲道駅 駅設備再建、使用開始」『交通新聞』交通新聞社、1995年7月12日、3面。
- ^ 「ジェイモール六甲道 JR神戸線六甲道駅高架下SC 11月30日開業」『交通新聞』交通新聞社、1996年10月4日、3面。
- ^ 「被災のJR六甲道駅高架下商店街が「ジェイモール六甲道」で再生」『毎日新聞』毎日新聞社、1996年11月30日、大阪夕刊、3面。
- ^ 「列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間」『交通新聞』交通新聞社、1997年3月11日、3面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ 「JR神戸駅構内の商業施設 新名称は「PLiCO神戸」 31日に新装開店」『神戸新聞』神戸新聞社、2012年3月3日、朝刊、10頁。
- ^ 「可動式ホーム柵」を六甲道駅で試行運用します - 西日本旅客鉄道株式会社プレスリリース 2014年3月12日
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ a b “六甲道駅|構内図:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b 兵庫県統計書
- ^ データで見るJR西日本:JR西日本
- ^ “灘区の公園”. 神戸市灘区. 2024年10月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 六甲道駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道