広瀬川原車両基地

広瀬川原車両基地
広瀬川原車両基地(秩父本線先頭車窓から撮影)
(2011年11月) 地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 埼玉県熊谷市大麻生
鉄道事業者 秩父鉄道
整備済み車両略号 熊谷工
併設区所 熊谷車両区
熊谷工場
広瀬川原貨物駅
最寄駅 ひろせ野鳥の森駅
管轄路線 秩父鉄道全線
管轄車両 秩父鉄道が保有する全車両
開設 1969年昭和44年)3月
(検車区は同年7月)
車両基地概要
敷地面積 (全体)30,348 ㎡
(工場)20,800 ㎡
(検車区)9,548 m2
その他設備 検修庫1棟
トラバーサ1機
転車台1台
配置両数
蒸気機関車 1両
電気機関車 17両
電車 53両
客車 4両
貨車 134両
合計 205両
備考 毎年5月中旬一般公開イベント「わくわく鉄道フェスタ」が開催。
配置車両は2017年平成29年)4月1日時点のデータ[1]
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広瀬川原車両基地(ひろせがわらしゃりょうきち)は、埼玉県熊谷市大麻生2229-3にある秩父鉄道車両基地である。

概要

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広瀬川原車両基地は、ひろせ野鳥の森駅 - 大麻生駅の間にある貨物駅の広瀬川原駅に隣接し、1969年昭和44年)3月、熊谷駅の南側に設置されていた工場および検車区を移転して設置したものである[注 1]。構内には秩父鉄道を走る全ての車両[注 2]が所属する熊谷車両区[注 3][注 4]、全般検査等を行う熊谷工場等の車両検査・修繕施設[2]のほか、東側には転車台[3]もある。

一般公開

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2004年平成16年)までは一般には非公開だったが、2005年平成17年)6月4日にイベントを開催し、初めて一般公開した。好評だったことから、翌2006年(平成18年)5月14日には「2006 わくわく鉄道フェスタ」と題して公開。2007年(平成19年)5月19日にも同名で開催し、以後毎年同イベントを5月中旬頃に実施している[4]。2020年には、3月に秩父鉄道としては初めての電気機関車運転体験イベント[5]、8月には回送列車に同乗して訪問するツアー[6]の開催を告知している。しかし、2021年以降は、新型コロナウイルスの影響[7]で、「わくわく鉄道フェスタ」の開催場所を三峰口駅に隣接している秩父鉄道車両公園に会場を変更していた[8]。2023年には再度車両基地において開催されることとなった[9]

整備済み車両の車体に記される略号

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  • 熊谷工

歴史

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配置車両

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2017年(平成29年)4月1日時点の配置車両を示す[1]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
53両 0両 18両 4両 134両 205両

電車

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客車

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  • 12系(旧国鉄12系)

機関車

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貨車

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入換機関車(無車籍)

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過去の配置車両

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保存車両

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車籍外車両(2009年5月16日撮影)

2017年4月1日までに当車両基地に保存されている車両を示す[14]

デキ101

  • 2006年3月31日車籍抹消[15]。デキ100形の1号機。
  • 1951年(昭和26年)に日立製作所にて製造されたBB箱形電気機関車元・デキ8。翌1952年(昭和27年)2月1日に架線電圧が1200V → 1500Vへ昇圧された際に、現番号へ改番された。
  • 運用離脱後、構内で留置されていたが、2006年の一般公開で整備され茶色塗装となった姿で展示された[16]

保存車ではないが、車籍外車両として5000系(元・都営6000形)や12系客車なども留置[注 7]されている。これらは車窓や、敷地外から見ることができる。

過去の保存車両

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デキ2

デハ805

周辺

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脚注

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注釈

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  1. ^ 熊谷駅の車両基地跡地は、一部が留置線として残ったほか、熊谷駅南口ロータリー、秩父鉄道が運営する時間貸駐車場、秩父鉄道の社員専用駐車場、秩父鉄道熊谷ビルなどになっている。
  2. ^ 蒸気機関車C58 363、電気機関車、貨車も含む。
  3. ^ ただし、配置車両は、電車が始終点列車が多く、留置線がある熊谷駅・秩父駅三峰口駅などに、電気機関車や貨車は三ヶ尻線が分岐する武川駅に留置されていることが多い。
  4. ^ 主に検車をする施設で、以前は熊谷検車区 → 広瀬川原検車区 → 広瀬川原車両区という名称であった(それぞれの名称変更時期不明)。
  5. ^ 前年の脱線事故後、JR大宮総合車両センターにて修繕され、3月12 - 13日上越線にて試運転を行った。
  6. ^ 管理はJR東日本ぐんま車両センターへ委託しており、SLパレオエクスプレスの運転シーズン中に限り、当車両基地に留置される。なお、区名札は「群」ではなく「秩」と標記。
  7. ^ これらは部品取り用として留置されている模様。

出典

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  1. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表』2017 交通新聞社 秩父鉄道 p.17
  2. ^ 鉄道ピクトリアル』1998年11月号 特集:秩父鉄道 電気車研究会/斎藤幹雄「秩父鉄道のプロフィール」p.46
  3. ^ 『鉄道ピクトリアル』1998年11月号 特集:秩父鉄道 電気車研究会/吉川文夫、町田浩一、堤一郎「秩父鉄道 沿線観察学」p.62
  4. ^ a b 秩父鉄道からのお知らせ一覧 2013年以前の「わくわく鉄道フェスタ」のお知らせ一覧
    観光・イベント新着情報一覧 2014年以降の「わくわく鉄道フェスタ」情報一覧
  5. ^ 【参加者募集】3/14(土)電気機関車運転体験☆秩父鉄道初の運転体験イベント開催!”. 秩父鉄道 (2020年2月13日). 2023年11月14日閲覧。
  6. ^ 秩父鉄道 大人向け鉄道見学ツアー”. 日経MJ (2020年7月29日). 2023年11月14日閲覧。
  7. ^ 2020年についても開催する予定だったが、後に秩父鉄道車両公園のオープンに伴う記念イベントの一環として「ちちてつ夏まつり」が開催している。
  8. ^ 秩父鉄道 SL 転車台公園にて 5/14(土)わくわく鉄道フェスタ 2022 開催 臨時 SL パレオエクスプレスが運行決定”. 秩父鉄道 (2022年4月13日). 2022年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月14日閲覧。
  9. ^ 5/20(土)「わくわく鉄道フェスタ2023」☆4年ぶりに「広瀬川原車両基地」で開催”. 秩父鉄道 (2023年4月25日). 2023年11月14日閲覧。
  10. ^ a b 会社情報 沿革”. 秩父鉄道. 2023年11月14日閲覧。
  11. ^ SLパレオエクスプレス運休について”. 秩父鉄道 (2012年8月17日). 2012年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月14日閲覧。
  12. ^ (C58 363関連記事)
    C58 363が大宮総合車両センターから出場”. 鉄道ファン (2013年3月8日). 2023年11月14日閲覧。
    『鉄道ピクトリアル』2013年6月号 電気車研究会/「Topic Photos」p.92、「列島各地の話題から」p.98
  13. ^ 澤内一晃『鉄道ピクトリアル』1998年11月号 特集:秩父鉄道 電気車研究会「秩父鉄道車両のあゆみ 前編」p.52
  14. ^ 笹田昌弘 イカロスMOOK『保存車大全コンプリート 3000両超の保存車両を完全網羅』イカロス出版「全カテゴリー保存車リスト」p.231
  15. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表』06年版 交通新聞社 「廃車車両」秩父鉄道 p.171
  16. ^ 『鉄道ファン』2006年8月号 交友社 POST p.177
  17. ^ 白川淳 JTBキャンブックス『全国保存鉄道II 保存車全リスト3700両』JTB(現・JTBパプリッシング)「全国保存車両リスト」p.153
  18. ^ 白川淳 JTBキャンブックス『全国保存鉄道II 保存車全リスト3700両』JTB(現・JTBパプリッシング)「全国保存車両リスト」p.135
  19. ^ 岸上明彦「他社へいった小田急の車両」『鉄道ピクトリアル』第41巻臨時増刊(546)、電気車研究会、1991年7月、169-174頁、doi:10.11501/3294678 
  20. ^ 岸上明彦「他社へ転出した小田急の車両1999年版」『鉄道ピクトリアル』第49巻12(679)、電気車研究会、1999年12月、194-200頁、doi:10.11501/3294813 

参考文献

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  • ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表』交通新聞社〈各年号〉、各頁頁。 
  • 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 4号関東2 「車両基地一覧」』㈱新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年8月、12頁。 
  • 「車両データ各年度(民鉄車両)」『鉄道ピクトリアル 鉄道車両年鑑 各年臨時増刊号』、電気車研究会、秩父鉄道の頁。 
  • 特集:秩父鉄道」『鉄道ピクトリアル』第48巻11号(通巻661号)、電気車研究会、1998年11月、42 - 55, 62、doi:10.11501/3294795 
  • 澤内一晃「秩父鉄道車両のあゆみ 後編」『鉄道ピクトリアル』第48巻12号(通巻662号)、電気車研究会、1998年12月、98 - 103頁、doi:10.11501/3294796 

関連項目

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座標: 北緯36度8分45.2秒 東経139度20分39.5秒 / 北緯36.145889度 東経139.344306度 / 36.145889; 139.344306