時をかける少女 (曲)
「時をかける少女」 | ||||
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原田知世 の シングル | ||||
初出アルバム『時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック』 | ||||
B面 | ずっとそばに | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
ジャンル | 歌謡曲・ポップス[1] | |||
時間 | ||||
レーベル | キャニオン・レコード | |||
作詞・作曲 | 松任谷由実 | |||
チャート最高順位 | ||||
原田知世 シングル 年表 | ||||
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「時をかける少女」(ときをかけるしょうじょ)は、1983年4月21日にキャニオン・レコードよりリリースされた原田知世の3枚目のシングル。
オリジナル7インチ・シングル盤の規格品番は7A0275。
概要
[編集]表題曲は原田が主演した同年公開の映画『時をかける少女』の主題歌。映画本編後のエンディングテーマとして使用され、劇中の撮影現場をつないだミュージカル風の映像とともに原田が歌唱している。B面曲「ずっとそばに」も歌詞の中に『時をかけてゆくわ』というフレーズがある。
シングル版はオリジナル・アルバム未収録だが、『時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック』(1983年7月7日発売)を始め、多くのベスト・アルバムやオムニバス・アルバムに収録されている。初回プレス盤と通常盤ではジャケットが異なっており、初回盤はレコードジャケットにラベンダーの香りが付されていた。
背景
[編集]姉の影響もあり、原田は松任谷の楽曲を幼い頃からよく聴いていたといい[5]、松任谷に曲を書いてもらえるというだけで家族にとっても大ニュースとなり、「これはちゃんと歌わなきゃ!」と、とにかく一生懸命歌ったと振り返っている[5]。初めて曲を聴いた時の印象は、一度聴いたら忘れられない強いメロディで、歌うにはすごく難しい曲だなと思ったと回顧しており、長崎にいる姉に「どうやって歌ったらいいかな?」と電話で相談しながらカセットテープを聴いて練習したと話している[5]。
B面曲「ずっとそばに」と共に松任谷由実が作詞・作曲を手掛けている。松任谷が ″松任谷由実″ 名義で発表した作品の大部分は、雲母音楽出版(©KIRARA MUSIC PUBLISHER)を出版者として登録されているが、本作は2018年現在で角川メディアハウス (©KADOKAWA MEDIA HOUSE INC.)を出版者としてJASRACに登録されている[6]。
チャート成績
[編集]チャート最高順位は週間2位にチャートインし、オリコンチャートの登場週数は26週、累計販売枚数は58.7万枚を売り上げた[2]。
『レコード・コレクターズ』(2014年11月号)の特集「80年代女性アイドル・ソング・ベスト100」で1位[7]。
収録曲
[編集]作詞・作曲:松任谷由実/編曲:松任谷正隆
- 時をかける少女[3:49]
- ずっとそばに[4:38]
別バージョン
[編集]後年に3回アレンジされ、シングル盤を含む4盤とも、それぞれ発売レコード会社が異なる。
原田はデビュー当時の歌声が印象強く、年齢を経ると違和感が増して歌唱に迷いが生じた[8]。1990年「ヒットパレード'90s」を最後に本作品を歌唱しなかったが、デビュー25周年の2007年11月に発売されたアルバム『music & me』で、アコースティック・ギターの伴奏とともにボサノヴァ風に仕立てた編曲で再びセルフカバー。以来、ライブでも自然に歌唱、2017年の35周年記念アルバム『音楽と私』でも弦楽器を加え再アレンジした[9]。
リアレンジ
[編集]- ミニ・アルバム『バースデイ・アルバム』(1983年11月28日、東芝EMI) - 新川博編曲。
- ベスト・セレクションアルバム『POCHETTE』(1986年11月1日、東芝EMI) - 新川博編曲。
- ベスト・アルバム『From T』(1987年11月28日、CBSソニー) - 後藤次利編曲。
- アルバム『music & me』(2007年11月28日、in the garden records) - 伊藤ゴロー編曲。
- セルフカバー・アルバム『音楽と私』(2017年7月5日、ユニバーサルミュージック) - 伊藤ゴロー編曲。
カバー
[編集]- 松任谷由実 - アルバム『VOYAGER』にてセルフカバー(1983年12月1日)、ベストアルバム『Neue Musik』(1998年11月6日)再録。作詞・作曲者によるセルフカバー。
- 林憶蓮 - 広東語版「第一次約會」、アルバム『林憶蓮』収録(1985年4月)。
- 清水愛 - アルバム『Angel Fish』収録(2003年7月24日)。
- あらし(白石涼子)、カヤ(名塚佳織)、やよゐ(野中藍)、加奈子(堀江由衣) - シングル「乙女の順序」収録(2009年11月26日)。
- いきものがかり - シングル「ノスタルジア」収録(2010年3月10日)。
- 園原杏里(花澤香菜) - テレビアニメ『デュラララ!!』DVD8巻完全生産限定版付属の『カバーソングコレクションCD』(2010年9月22日)に収録。
- W.C.D.A. - 配信シングル『時をかける少女 (2016 House Remix)』収録(2016年4月27日)。
- 倉野尾成美、下尾みう、田口愛佳、成田香姫奈、福岡聖菜、向井地美音(AKB48) - AKB48のアルバム『なんてったってAKB48』収録(2024年12月25日)。
派生楽曲
[編集]- 松任谷由実「時のカンツォーネ」 - 1997年の映画『時をかける少女』の主題歌、本作の歌詞を一部改変して異なるメロディを付けた。アルバム『スユアの波』 (1997年12月5日)に収録された。
- ハウス食品のインスタントラーメン「303」のCMに、本作のパスティーシュと類推される楽曲「お湯をかける少女」が用いられた[10]。出演は工藤夕貴。
脚注
[編集]- ^ “原田知世 – 時をかける少女 (1983, Vinyl)”. Discogs. 2023年7月8日閲覧。
- ^ a b 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、612頁。ISBN 978-4-87131-088-8。
- ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
- ^ 山田修爾『ザ・ベストテン』ソニー・マガジンズ、2008年、311頁。ISBN 978-4-78-973372-4。
- ^ a b c “原田知世が語る『時をかける少女』「さまざまな奇跡が重なって生まれました」”. FRaU. 講談社. 2023年7月8日閲覧。
- ^ 作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
- ^ 「80年代女性アイドル・ソング・ベスト100」『レコード・コレクターズ』2014年(平成26年)11月号、ミュージックマガジン、2014年、34頁。
- ^ “原田知世が今だから語る代表曲「時をかける少女」をめぐる真実”. 産経ニュース (産経新聞社): p. 2. (2017年7月1日) 2018年9月14日閲覧。
- ^ “原田知世が今だから語る代表曲「時をかける少女」をめぐる真実”. 産経ニュース (産経新聞社): p. 3. (2017年7月1日) 2018年9月14日閲覧。
- ^ 「お湯を」の部分のメロディーは本作の「時を」の部分と同一で、「かける」以降が違う。