森田誠吾

森田 誠吾(もりた せいご、本名:堀野 誠吾、1925年10月25日 - 2008年10月16日)は、日本の小説家

人物

[編集]

東京出身。東京府立第一商業学校(現東京都立第一商業高等学校)卒業後旧制東京商科大学一橋大学の前身)中退。久保栄滝沢修薄田研二が結成した東京芸術劇場の研究生となり、特に劇作家久保栄に師事する。久保との関係は久保の死(1958年3月15日)まで続く。森田の『曲亭馬琴遺稿』には、久保の戯曲『火山灰地』(1938年)や長編小説『のぼり窯』(1951年)の影響が見受けられる。

東京芸術劇場解体後、実家の広告制作会社精美堂社長を務めていた。

1981年に『曲亭馬琴遺稿』で作家デビュー。直木賞受賞作執筆後も青春時代を描いた作品を発表する。

同社を経営しながら文筆活動を行っていたが、2008年10月16日肝不全の為に逝去。82歳没 。

経歴

[編集]

著作

[編集]
  • 「昔いろはかるた」 求竜堂 1970
  • 「いろはかるた噺」 求竜堂 1973 のちちくま学芸文庫
  • 「曲亭馬琴遺稿」新潮社、1981 のち文庫
  • 「魚河岸ものがたり」新潮社、1988 のち文庫
  • 「銀座八邦亭」 文藝春秋 1987 のち文庫
  • 「彩雲」 文藝春秋 1990 のち文庫
  • 「江戸の明け暮れ」 新潮社 1992
  • 中島敦」 文春文庫 1995
  • 「江戸の夢 忠臣蔵と武玉川」 新潮社 1997
  • 「明治人ものがたり」岩波新書、1998

関連項目

[編集]