理研ビタミン

理研ビタミン株式会社
RIKEN VITAMIN CO., LTD.
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 4526
1961年10月上場
本社所在地 日本の旗 日本
160-0004
東京都新宿区四谷一丁目6番1号
YOTSUYA TOWER
北緯35度41分15.4秒 東経139度43分44.6秒 / 北緯35.687611度 東経139.729056度 / 35.687611; 139.729056座標: 北緯35度41分15.4秒 東経139度43分44.6秒 / 北緯35.687611度 東経139.729056度 / 35.687611; 139.729056
設立 1949年8月27日
業種 食料品
法人番号 3010001008815 ウィキデータを編集
事業内容 食品、工業用化成品ビタミン類などの製造・販売
代表者 山木一彦(代表取締役社長
仲野隆久(代表取締役専務
資本金 25億37百万円
発行済株式総数 3,370万5,100株
売上高 連結:887億50百万円
(2023年3月期)
営業利益 連結:71億58百万円
(2023年3月期)
経常利益 連結:77億23百万円
(2023年3月期)
純利益 連結:64億14百万円
(2023年3月期)
純資産 連結:713億71百万円
(2023年3月期)
総資産 連結:1,052億23百万円
(2023年3月31日現在)
従業員数 連結:1,848人
(2023年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 理研ビタミン取引先持株会 9.67%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 6.24%
キッコーマン株式会社 6.02%
株式会社みずほ銀行 5.25%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・ミヨシ油脂株式会社口) 3.27%
三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人日本マスタートラスト信託銀行株式会社) 2.54%
株式会社三菱UFJ銀行 2.23%
住友生命保険相互会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行) 2.20%
株式会社安藤・間 2.13%
理研ビタミン社員持株会 2.11%
(2023年3月31日現在)
主要部門 国内食品事業
国内化成品その他事業
海外事業
主要子会社 理研食品株式会社 100%
RIKEVITA (MALAYSIA) SDN.BHD. 100%
GUYMON EXTRACTS INC. 100%
天津理研維他食品有限公司 100%
(2023年3月31日現在)
外部リンク https://www.rikenvitamin.jp/
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理研ビタミンの前身となる理化学研究所・ビタミンA部門が製造販売していた「理研ヴィタミン」の広告。1938年昭和13年)4月。

理研ビタミン株式会社(りけんビタミン : RIKEN VITAMIN CO., LTD.)は、東京都新宿区に本社を置く調味料・加工食品や食品原料・改良剤・ビタミン類・健康機能素材などの製造・販売を行う企業。

概要

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乾燥わかめフレークの「ふえるわかめちゃん」シリーズをはじめ、「わかめスープ」「リケンのノンオイル青じそドレッシング」などを販売していることで知られる。BtoC分野や食品以外にも原料や改良剤などBtoB分野でも強みを持ち、食品用乳化剤では日本国内のトップシェアである[2]

1917年大正6年)に設立された財団法人理化学研究所が母体であり、ビタミンAの製造部門を引き継ぐ形で発足した[3]。2023年現在、ビタミンAの製造からは撤退しているが、医薬品や健康食品向けに各種ビタミンを提供している[4]

沿革

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  • 1938年 - 財団法人理化学研究所を母体として、研究成果を工業化するための理研栄養薬品株式会社を設立
  • 1949年 - 理研栄養薬品株式会社ビタミン部門が分離独立し、ビタミン油(肝油)の製造販売目的の理研ビタミン油株式会社設立
  • 1953年 - 東京工場操業開始
  • 1959年 - 大阪工場操業開始
  • 1961年 - 東証第2部に上場
  • 1963年 - 理研油脂工業株式会社を吸収合併
  • 1964年 - 理研食品株式会社設立
  • 1968年 - 草加工場操業開始
  • 1973年 - 千葉工場操業開始
  • 1980年 - 理研ビタミン株式会社に社名変更
  • 1985年 - 京都工場操業開始
  • 1991年 - リケビタマレーシアSDN BHD工場設立
  • 1993年 - 天津理研東元食品有限公司(現・天津理研維他食品有限公司)設立
  • 1994年 - リケビタシンガポールPTE LTD設立、青島福生食品有限公司設立
  • 1995年 - 大連理研瑪魯哈食品有限公司(現・大連理研海藻食品有限公司)設立
  • 1996年 - 栄研商事株式会社を傘下に置く
  • 2002年 - リケビタマレーシアSDN BHD工場増設
  • 2003年 - リケンビタミンヨーロッパ GmbH設立
  • 2004年 - リケンビタミンUSA INC設立、ガイモン・エクストラクト会社設立
  • 2005年 - 理研維他精化食品工業(上海)有限公司設立
  • 2006年 - 理研維他亜細亜股份有限公司設立
  • 2014年 - 東証第1部に指定替え
  • 2016年 - 海藻食品に統一サブブランド「ときめき海藻屋」の名を使用

事業所

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関連会社

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  • 理研食品株式会社
  • 株式会社健正堂
  • 新研産業株式会社
  • 栄研商事株式会社
  • 進和食品株式会社
  • サニー包装株式会社

CM出演者

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テレビ提供番組

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株の買い占め

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2004年平成17年)から株式会社TZCSにより徐々に株を買い占められる。最終的に30.07%の株を所有したTZSCが筆頭株主となる。[8]2008年(平成20年)3月26日、吸収合併により筆頭株主がTZCSから株式会社SFCGに変更となる。2008年(平成20年)6月20日、全株式がSFCGからキッコーマンへ譲渡され[9]、同時にキッコーマンと理研ビタミンの資本・業務提携が発表される。2016年(平成28年)、理研ビタミンの自社株買いに応じ、キッコーマンは株式の27.9%に当たる660万株を売却し、持ち株比率が32.1%から4.2%に低下した。[10]

2020年令和2年)3月末現在の自社株比率は、18.9%である。

中国子会社の不祥事

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2020年、中国の子会社である青島福生食品有限公司によるエビ加工品の架空取引が判明した。2019年12月期の架空取引額は116億円に上り、青島福生食品の売上高全体の実に7割以上に及んだ。不正は過年度にわたり、連結財務諸表の訂正に時間を要したため東証への決算短信の提出が大幅に遅れ、2020年4-6月期の第一四半期報告書を提出したのは最終期限の10月28日であった。新型コロナウイルス感染症の拡大により中国への渡航が制限されたことも全容の解明に時間を要した原因だった。期限日までに報告書が提出できなければ上場廃止となる可能性があった。

青島福生食品は2021年に全持分を青島農邦農副産品有限公司に譲渡され、連結除外となった。[11]

脚注

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  1. ^ コーポレート・ガバナンス - 理研ビタミン株式会社
  2. ^ 理研ビタミン(株)【東証プライム市場上場】、マイナビ2025 - 2023年8月30日閲覧。
  3. ^ 早わかり理研ビタミン | 会社情報 | 企業情報、理研ビタミン株式会社 - 2023年8月30日閲覧。
  4. ^ ビタミン(栄養強化) | ヘルスケア原料 | ソリューション | 業務用商品、理研ビタミン株式会社 - 2023年8月30日閲覧。
  5. ^ CM出演情報”. 栃原梨乃ブログ. CyberAgent (2014年10月8日). 2016年5月7日閲覧。
  6. ^ 《CM出演情報》理研ビタミン・ノンオイル青じそドレッシングのCMが本日から流れています”. 西内ひろ. Twitter (2016年1月3日). 2016年5月7日閲覧。
  7. ^ 井桁弘恵、定食屋で食べっぷりを披露 ギルティーフードを口いっぱいに頬張り「気分だけでもギリセーフ」”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年6月30日). 2024年6月30日閲覧。
  8. ^ T・ZONE、理研ビタミンの筆頭株主に”. ITmedia NEWS (2004年2月23日). 2024年1月1日閲覧。
  9. ^ キッコーマン、理研ビタミンの筆頭株主に”. 日本食糧新聞電子版. 2024年1月1日閲覧。
  10. ^ キッコーマン、理研ビタミン株売却 持ち分法適用外に”. 日本経済新聞 (2016年4月28日). 2024年1月1日閲覧。
  11. ^ 理研ビタミン<4526>、冷凍野菜・水産加工品製造の中国子会社「青島福生食品」を現地社に譲渡 | M&A Online - M&Aをもっと身近に。”. maonline.jp. 2024年1月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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