第21回ベルリン国際映画祭
第21回ベルリン国際映画祭は1971年6月25日から7月6日まで開催された。
概要
[編集]1971年のベルリン国際映画祭では、イタリア映画『悲しみの青春』が金熊賞を受賞した。また、前年の第20回での混乱を受けて、のちの「フォーラム」部門が「ヤング・フォーラム(Internationale Forum des Jungen Films)」として公式部門の1つとしてはじまった年でもある[1]。
受賞
[編集]- 金熊賞:『悲しみの青春』(ヴィットリオ・デ・シーカ)
- 銀熊賞
- 審査員特別賞:『デカメロン』 (ピエル・パオロ・パゾリーニ)
- 男優賞:ジャン・ギャバン (『Le Chat』)
- 女優賞:シャーリー・マクレーン (『Desperate Characters』)、シモーヌ・シニョレ (『Le Chat』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に () 付きで英題。
題名 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|
愛ふたたび | 市川崑 | 日本 |
Ang.: Lone | フランツ・アルネスト | デンマーク |
動物と子供たちの詩 Bless the Beasts & Children | スタンリー・クレイマー | アメリカ合衆国 |
ストライカー/愛と栄光のフィールド Bloomfield | リチャード・ハリス | イギリス イスラエル |
Como Era Gostoso o Meu Francês (How Tasty Was My Little Frenchman) | ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス | ブラジル |
Desperate Characters | フランク・D・ギルロイ | アメリカ合衆国 |
Die Ersten Tage (The First Day) | Herbert Holba | オーストリア |
Dulcima | フランク・ネズビット | イギリス |
デカメロン Il Decameron | ピエル・パオロ・パゾリーニ | イタリア フランス 西ドイツ |
悲しみの青春 Il giardino dei Finzi Contini | ヴィットリオ・デ・シーカ | イタリア |
Jaider, der einsame Jäger | Volker Vogeler | 西ドイツ |
Le Chat | ピエール・グラニエ・ドフェール | フランス イタリア |
Love Is War | Ragnar Lasse-Henriksen | ノルウェー |
Lyckliga skitar | ヴィルゴット・シェーマン | スウェーデン |
Ninì Tirabusciò: la donna che inventò la mossa | マルチェロ・フォンダート | フランス イタリア |
白夜 Quatre nuits d'un rêveur | ロベール・ブレッソン | フランス |
Rdece klasje (Red Wheat) | ジヴォジン・パウロヴィッチ | ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 |
Rendez-vous à Bray (Rendezvous at Bray) | アンドレ・デルヴォー | フランス ベルギー 西ドイツ |
Wer im Glashaus liebt... der Graben (He Who Loves in a Glass House) | ミヒャエル・ヘルホーファン | 西ドイツ |
合いの子 ホワイティ Whity | ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー | 西ドイツ |
審査員
[編集]- ビョルン・ラスムッセン (デンマーク/作家) - 審査委員長
- Ida Ehre (西ドイツ/女優)
- Giancarlo Zagni (イタリア/監督・脚本家)
- マニ・カウル (インド/監督)
- ポール・クロードン (フランス/プロデューサー)
- ケネス・ハーパー (イギリス/プロデューサー)
- シャルロット・カー (西ドイツ/女優)
- レックス・リード (アメリカ/俳優)
- Walter Albuquerque Mello (ブラジル/作家)
脚注
[編集]- ^ “ベルリン国際映画祭70年史 社会とともに歩み続けるベルリナーレ”. ドイツニュースダイジェスト (2020年2月26日). 2023年2月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)