第66回ベルリン国際映画祭
オープニング | 『ヘイル、シーザー!』 |
---|---|
クロージング | 『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』 |
会場 | ドイツ ベルリン |
創設 | 1951年 |
賞名 | 金熊賞(『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』) |
期間 | 2016年2月11日 - 2月21日 |
ウェブサイト | www |
第66回ベルリン国際映画祭は、2016年2月11日から2月21日までドイツのベルリンで開催された[1][2]。
金熊名誉賞はドイツの撮影監督のミヒャエル・バルハウスが受賞した[3]。『ヘイル、シーザー!』(コーエン兄弟監督)がオープニング作品として上映された[4]。イタリアのドキュメンタリー映画『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』(ジャンフランコ・ロージ監督)が金熊賞を受賞し、クロージング作品としても上映された[5][6][7]。
審査員
[編集]コンペティション部門
[編集]コンペティション部門では以下の人物が審査員を務めた[8][9]。
- メリル・ストリープ - アメリカの女優(審査員長)
- ラース・アイディンガー - ドイツの俳優
- ニック・ジェームズ - イギリスの映画評論家
- ブリジット・ラコンブ - フランスの写真家
- クライヴ・オーウェン - イギリスの俳優
- アルバ・ロルヴァケル - イタリアの女優
- マウゴジャタ・シュモフスカ - ポーランドの映画監督
第一回作品部門
[編集]第一回作品部門では以下の人物が審査員を務めた[10]。
- ミシェル・フランコ - メキシコの映画監督、プロデューサー
- エンリコ・ロ・ヴェルソ - イタリアの俳優
- ウルスラ・メイヤー - フランスの映画監督
短編映画部門
[編集]短編映画部門では以下の人物が審査員を務めた[11]。
- Sheikha Hoor Al-Qasimi - アラブ首長国連邦のキュレーター、アイティスト
- Katerina Gregos - ギリシャのキュレーター、作家
- アヴィ・モグラビ - イスラエルのドキュメンタリー監督
コンペティション部門
[編集]金熊賞・銀熊賞を競うコンペティション部門では以下の作品が選出された[12][13][14]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Boris sans Béatrice | ドゥニ・コテ | カナダ | |
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ | Genius | マイケル・グランデージ | イギリス アメリカ合衆国 |
ヒトラーへの285枚の葉書 | Alone in Berlin | ヴァンサン・ペレーズ | ドイツ フランス イギリス |
ミッドナイト・スペシャル | Midnight Special | ジェフ・ニコルズ | アメリカ合衆国 |
Zero Days | アレックス・ギブニー | アメリカ合衆国 | |
Cartas da Guerra | イヴォ・フェレイラ | ポルトガル | |
Ejhdeha Vared Mishavad! | マニ・ハギギ | イラン | |
海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜 | Fuocoammare | ジャンフランコ・ロージ | イタリア フランス |
痛ましき謎への子守唄 | Hele sa Hiwagang Hapis | ラヴ・ディアス | フィリピン シンガポール |
ザ・コミューン | Kollektivet | トマス・ヴィンターベア | デンマーク スウェーデン オランダ |
未来よ こんにちは | L'Avenir | ミア・ハンセン=ラヴ | フランス ドイツ |
Quand on a 17 ans | アンドレ・テシネ | フランス | |
サラエヴォの銃声 | Mort à Sarajevo / Smrt u Sarajevu | ダニス・タノヴィッチ | フランス ボスニア・ヘルツェゴビナ |
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ | Zjednoczone stany miłości | トマシュ・ヴァシレフスキ | ポーランド スウェーデン |
24週間 決断の時 | 24 Wochen | アンネ・ツォーラ・ベラシェド | ドイツ |
長江 愛の詩 | Chang Jiang Tu | ヤン・チャオ | 中国 |
Inhebbek Hedi | モハメド・ベン・アッティア | チュニジア ベルギー フランス | |
Soy Nero | ラフィ・ピッツ | ドイツ フランス メキシコ |
コンペティション外
[編集]コンペティション外では以下の作品が上映された[4][14]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
ヘイル、シーザー! | Hail, Caesar! | ジョエル&イーサン・コーエン | アメリカ合衆国 |
シャイラク | Chi-Raq | スパイク・リー | アメリカ合衆国 |
Des nouvelles de la planète Mars | ドミニク・モル | フランス ベルギー | |
Mahana | リー・タマホリ | ニュージーランド | |
Saint-Amour | Benoît Delépine | フランス ベルギー |
パノラマ部門
[編集]パノラマ部門では以下の作品が選出された[15][16][17]。
パノラマ・ドキュメント
[編集]パノラマ・ドキュメント部門では以下の作品が選出された[15][16][17]。
テディ30
[編集]テディ賞の30周年記念の一環として以下の作品が上映された[15]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
1 Berlin Harlem | Lothar Lambert、Wolfram Zobus | 西ドイツ | |
他の人々とは異なって | Anders als die Andern | リチャード・オズワルド | ドイツ |
ビフォー・ストーンウォール | Before Stonewall | Greta Schiller、Robert Rosenberg | アメリカ合衆国 |
Die Betörung der Blauen Matrosen | Ulrike Ottinger | 西ドイツ | |
Die Wiese der Sachen | Heinz Emigholz | 西ドイツ | |
Gendernauts - Eine Reise durch die Geschlechter | Monika Treut | ドイツ | |
アンディ・ウォーホルを撃った女 | I Shot Andy Warhol | メアリー・ハロン | アメリカ合衆国 |
Je, tu, il, elle | シャンタル・アケルマン | フランス ベルギー | |
Looking for Langston | Isaac Julien | イギリス | |
Machboim | Dan Wolman | イスラエル | |
Marble Ass | ジェリミール・ジルニク | ユーゴスラビア連邦共和国 | |
ナイトレイト・キス | Nitrate Kisses | Barbara Hammer | アメリカ合衆国 |
ウォーターメロン・ウーマン | The Watermelon Woman | Cheryl Dunye | アメリカ合衆国 |
Tongues Untied | Marlon Riggs | アメリカ合衆国 | |
Toute une nuit | シャンタル・アケルマン | フランス ベルギー | |
Tras el cristal | Agustí Villaronga | スペイン |
ジェネレーション
[編集]日本語題 | 原題 | 部門 | 監督 | 製作国 |
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リトル・メン | Little Men | Kplus/長編 | アイラ・サックス | アメリカ合衆国 |
わたしたち | Woorideul | Kplus/長編 | ユン・ガウン | 韓国 |
The Boyfriend Game | Kplus/短編 | アリス・イングラート | アメリカ合衆国 | |
少女は夜明けに夢をみる | Starless Dreams | 14plus/長編 | メヘルダード・オスコウイ | イラン |
盲目のヴァイシャ | Blind Vaysha | 14plus/短編 | テオドール・ウシェフ | イラン |
特別部門
[編集]特別部門では以下の作品が選出された[12]。
受賞
[編集]以下の賞が授与された[3][5][6][19][20][21][22]。
- 金熊賞 – 『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』- ジャンフランコ・ロージ
- 審査員グランプリ (銀熊賞) – 『サラエヴォの銃声』- ダニス・タノヴィッチ
- アルフレッド・バウアー賞 (銀熊賞) – 『痛ましき謎への子守唄』- ラヴ・ディアス
- 銀熊賞 (監督賞) – ミア・ハンセン=ラヴ(『未来よ こんにちは』)
- 銀熊賞 (女優賞) – トリーヌ・ディルホム(『ザ・コミューン』)
- 銀熊賞 (男優賞) – マジ・マストゥーラ(『Hedi』)
- 銀熊賞 (脚本賞) – トマシュ・ヴァシレフスキ(『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ』)
- 銀熊賞 (芸術貢献賞) – 李屏賓(『長江 愛の詩』)
- 第一回作品賞 – モハメド・ベン・アッティア(『Hedi』)
- パノラマ観客賞
- 1位:『Junction 48』- Udi Aloni
- 2位:『フクシマ・モナムール』- ドーリス・デリエ
- 3位:『Shepherds and Butchers』- Oliver Schmitz
- パノラマ観客賞 - パノラマ・ドキュメント部門
- 1位:『Who's Gonna Love Me Now?』- Tomer、Barak Heymann
- 2位:『Strike a Pose』- Reijer Zwaan、Ester Gold
- 3位:『Weekends』- 李東河
- 金熊賞 (短編映画賞) – 『Batrachian's Ballad』- Leonor Teles
- 銀熊賞審査員賞(短編映画賞) – 『A Man Returned』- Mahdi Fleifel
- Audi 短編映画賞 – 『Anchorage Prohibited』- Chiang Wei Liang
- テディ賞
- 作品賞:『Tomcat』- Händl Klaus
- ドキュメンタリー/エッセイ映画賞:『Kiki』- Sara Jordenö
- 短編映画賞:『Moms On Fire』- Joanna Rytel
- 審査員特別賞:『You'll Never Be Alone』- Alex Anwandter
- テディ特別賞:クリスティン・ヴァション
- テディ観客賞:『Paris 05:59』- ジャック・マルティノー、オリヴィエ・デュカステル
- Männer 読者審査員賞:『Don't Call Me Son』- アナ・ミュイラート
- FIPRESCI賞
- コンペティション部門:『サラエヴォの銃声』- ダニス・タノヴィッチ
- パノラマ部門:『Aloys』- Tobias Nölle
- フォーラム部門:『The Revolution Won't Be Televised』- Rama Thiaw
- エキュメニカル審査員賞
- コンペティション部門:『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』- ジャンフランコ・ロージ
- パノラマ部門:『The First, the Last』- ブーリ・ランネール
- フォーラム部門:
- 『Barakah Meets Barakah』- マムード・サバー
- 『Those Who Jump』- Abou Bakar Sidibé、Estephan Wagner、Moritz Sieber
- ヨーロッパ・シネマズ・レーベル – 『The First, the Last』- ブーリ・ランネール
- アルテ・インターナショナル・プライズ – Alvaro Brechner(『Memories from the Cell』)
- ユーリマージュ・コープロダクション・デベロップメント・アワード – Cinéma De facto、Proton Cinema(『Blind Willow, Sleeping Woman』)
脚注
[編集]- ^ “Prizes of the International Jury”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ “Meryl Streep gets Berlin's vote as president of film festival jury”. The Guardian. 20 December 2015閲覧。
- ^ a b “Homage 2016 And Honorary Golden Bear For Michael Ballhaus”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ a b “Hail, Caesar! directed by Joel and Ethan Coen, to open the 66th Berlinale”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ a b “Prizes of the International Jury”. Berlinale. 20 February 2016閲覧。
- ^ a b “Berlin: ‘Fire at Sea’ Wins Golden Bear for Best Film”. Variety. 20 February 2016閲覧。
- ^ “Berlin film festival: Fire at Sea wins Golden Bear”. BBC News. 21 February 2016閲覧。
- ^ “Berlinale 2015: International Jury”. Berlinale. 27 January 2015閲覧。
- ^ “International Jury”. Berlinale. 2 February 2016閲覧。
- ^ “Best First Feature Award, endowed with € 50,000, funded by GWFF”. Berlinale. 2 February 2016閲覧。
- ^ “Prizes of the International Short Film Jury”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ a b “Berlinale 2016: First Films for Competition and Berlinale Special”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ “Jan 11, 2016: Berlinale Competition 2016: Another nine films selected”. Berlinale. 11 January 2016閲覧。
- ^ a b “Jan 20, 2016: Berlinale Competition Complete”. Berlinale. 21 January 2016閲覧。
- ^ a b c “Berlinale 2016: Panorama Celebrates Teddy Award’s 30th Anniversary and Announces First Titles in Programme”. Berlinale. 20 December 2015閲覧。
- ^ a b “Berlinale 2016: Panorama Special Opening Films, Christine Vachon to Receive Special Teddy Award and Films from Germany, Austria and Switzerland”. Berlinale. 17 January 2016閲覧。
- ^ a b “Berlinale 2016: Panorama 2016 Complete”. Berlinale. 23 January 2016閲覧。
- ^ “チェコ発、衝撃のカルト作『私、オルガ・ヘプナロヴァー』4月29日公開決定”. bezzy.jp (2023年1月9日). 2023年1月9日閲覧。
- ^ “Berlinale 2016: The Panorama Audience Awards go to Junction 48 and Who's Gonna Love Me Now?”. Berlinale. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “The Awards Of The 66th Berlin International Film Festival”. Berlinale. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “Tunisia, the only Arab country listed in Berlinale 2016 official competition - Film - Arts & Culture - Ahram Online” (英語). english.ahram.org.eg. 20 December 2017閲覧。
- ^ Vivarelli, Nick (4 July 2017). “Tunisia’s Mohamed Ben Attia to Direct New ISIS-Themed Drama (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 20 December 2017閲覧。