第35独立海兵旅団 (ウクライナ海兵隊)

第35独立海兵旅団
創設 2018年5月24日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ海兵隊
部隊編制単位 旅団
兵科 海兵隊
兵種/任務 水陸両用作戦
人員 2,000人[1]
所在地 オデッサ州ダチョネ
通称号/略称 A0216
愛称 ミハイル・オストロフラドスキー
標語 意志と名誉
上級単位 海兵隊司令部
戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 ユーリ・アンドリエンコ大佐
テンプレートを表示

第35独立海兵旅団(だい35どくりつかいへいりょだん、ウクライナ語: 35-та окрема бригада морської піхоти)は、ウクライナ海兵隊旅団。海兵隊司令部隷下。

概要

[編集]

ドンバス戦争

[編集]
ウクライナ海軍第35独立海軍歩兵旅団章
ミハイル・オストロフラドスキー将軍

2018年5月24日、ドンバス戦争の影響に伴い、第32ロケット砲兵連隊隷下の第137独立海軍歩兵大隊第28独立機械化旅団隷下の第18独立自動車化歩兵大隊(第18独立海軍歩兵大隊に改称)、第45独立空中強襲旅団隷下の第88独立空中強襲大隊(第88独立海軍歩兵大隊に改称)を基幹にオデッサ州で創設された[2]

2019年4月からドンバス戦争で東部ドネツィク州に配備された。

2020年8月23日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領より、名誉称号「ミハイル・オストロフラドスキー」を授与された[3]

ロシアのウクライナ侵攻

[編集]

南部・ヘルソン戦線/ザポリージャ戦線

[編集]
ヴァディム・スハレフスキー

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻第137独立海軍歩兵大隊が南部ヘルソン州ヘニチェスクに配備され、ロシア軍の進軍を遅延させるためクリミア半島と繋がる橋を爆破したが、同日にヘニチェスクは陥落し、南部ザポリージャ州に撤退した[4][5]

南部・ムィコラーイウ戦線

[編集]

2022年2月24日、第18独立海軍歩兵大隊が南部ムィコラーイウ州ムィコラーイウに配備され、4月にロシア軍をムィコラーイウで撃退した[6]

2022年4月、南部ムィコラーイウ州の前線に再配置され、6月に第18独立海軍歩兵大隊のセルヒイ・デルドゥガ大隊長が戦死した[7][8]

南部・ヘルソン戦線

[編集]

2022年8月、南部ヘルソン州ベリスラウ地区に再配置され、ベリスラウ方面で攻勢を開始し、ダヴィディウ・ブリド、ベリスラウ、ヘルソンを解放して11月にロシア軍はドニエプル川西岸から撤退した[9][10][11]

東部・アウディーイウカ戦線

[編集]

2022年12月、第18独立海軍歩兵大隊が東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再配置され、アウディーイウカを防御した[6]

東部・南ドネツク戦線

[編集]

2023年2月、東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハ地区に再配置され、ヴフレダールを防御した[12]

2023年5月23日、ウクライナ海軍からの独立で創設されたウクライナ海兵隊に編入した[13]

2023年6月、ヴェリカ・ノヴォシルカ方面で攻勢を開始し、第88独立海兵大隊がストロジェベ[14]第137独立海兵大隊がマカリウカを解放した[15]。7月には第37独立海兵旅団と共にスタロマイオルスケを解放した[16]

南部・ドニエプル川戦線

[編集]
第35旅団旗

2023年10月、南部ヘルソン州ベリスラウ地区に再配置され、第137独立海兵大隊ドニエプル川東岸に展開し、12月に第37独立海兵旅団と交代した[17][18]

東部・ポクロウシク戦線

[編集]

2024年11月、激戦地の東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再配置され、友軍の救援でポクロウシク方面に展開した[19]

編制

[編集]
  • 工兵中隊
  • 整備中隊
  • 兵站中隊
  • 偵察中隊
  • 狙撃中隊
  • 電子戦中隊
  • NBC防護中隊
  • 衛生中隊

ギャラリー

[編集]

出身者

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ ウクライナ軍、全海兵旅団を16kmの狭い範囲に集中投入 フォーブス・ジャパン
  2. ^ ВМСУ формують зенітно-ракетну частину Ukrainian Military Pages
  3. ^ УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №345/2020 ウクライナ大統領府
  4. ^ Родині військового з Тернопілля, який героїчно загинув, Президент України вручив орден «Золота Зірка» テルノーピリの住民
  5. ^ Major General Andrii Sokolov was in charge of the defence of Ukraine's south. An interview covering Chonhar, Kherson and Melitopol ウクラインスカ・プラウダ
  6. ^ a b 不屈の精神を示すドネツクの海兵隊員 陸軍通信
  7. ^ ムィコラーイウ州では、海兵隊がロシア人に損害を与え、捕虜を取りました。 MIL.IN.UA
  8. ^ В Одессе простятся с погибшим героем USIONLINE
  9. ^ 侵攻223日目 – スロボダ & ヘルソン戦線 ミリタリー・ランド
  10. ^ Українська армія здійснює на півдні нашої країни швидкий і потужний рух – звернення Президента Володимира Зеленського ウクライナ大統領府
  11. ^ Ukraine Is Attacking Everywhere フォーブス
  12. ^ Під Вугледаром розбили бронегрупу Росії ミリタルヌイ
  13. ^ ウクライナ軍に海兵隊創設へ ミリタルヌイ
  14. ^ ウクライナ軍、12日も「集落奪還」…東部ドネツク州で反攻後の戦果拡大 読売新聞オンライン
  15. ^ ウクライナ軍、東部マカリウカ解放の動画を公開 ウクルインフォルム
  16. ^ ウクライナ軍、全海兵旅団を16kmの狭い範囲に集中投入 フォーブス・ジャパン
  17. ^ Recap Deployment Map changes – Week 42 ミリタリー・ランド
  18. ^ Recap Deployment Map changes – Week 50 ミリタリー・ランド
  19. ^ ジョン・ハーディ X

外部リンク

[編集]