腕くらべ

腕くらべ
著者永井荷風
原題腕くらべ
舞台設定日本の旗 日本20世紀初頭
出版日
英語版出版日
  • 1963 (Meissner & Friedrich translation from 1918 version)
  • 2007 (Snyder translation from 1956 version)

腕くらべ(うでくらべ)は、永井荷風による長編小説である。

雑誌『文明』に1916年8月から1917年10月まで連載され、初版は1918年に十里香館から出版された(実質的には私家版である)。

東京新橋の花柳界を舞台として、芸者駒代と菊千代、実業家吉岡、役者瀬川一糸のからむ人間模様を描いている。中島国彦は「単なる風俗小説を越えた、荷風の花柳界への思いの所在が感じられる」[1]と評している。

翻訳により、英語版やロシア語版なども出版されている[2]

新版

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旧版ではカットされていた部分も復元した完全版

脚注

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  1. ^ 『新潮日本文学アルバム 永井荷風』(新潮社、1985年)p43
  2. ^ 『腕くらべ』 | 第1回選定作品 | 翻訳作品紹介 | JLPP 現代日本文学の翻訳・普及事業”. www.jlpp.go.jp. 2020年10月27日閲覧。