辻二郎 (機械工学者)
辻 二郎(つじ じろう、1896年10月11日 - 1968年10月4日[1])は、日本の機械工学者(専門分野は「光弾性[2]実験のフリンジ法」など)、国家公安委員会委員長(初代)。筆名は富士前 研二[3]。
来歴
[編集]東京出身[3]。東京帝国大学工学博士(1930年)。論文の題は「新シキ材料ト方法トニヨレル光弾性学ニ関スル研究(英)」[4][5]。
理化学研究所に入り[3]、主任研究員時代には、オイルタンカーでの爆発事故を防ぐため、世界初となる光学式ガス検定器を開発した[6]。1945年(昭和20年)には副所長に就任。のち東京理科大学教授となる[3]。理研計器社長を務めていた時期もあった(#主な役職を参照)。
公安委員時代(1948年3月7日 - 1952年3月6日[要出典]まで委員長)には、1950年に設立に至った日本交通安全協会(現・全日本交通安全協会)の発起人を務めた[7]。また、衆参議院に請願人として出席する機会もあり、競輪廃止の要望[8]やドッグレース(畜犬競技法案)に関する意見[9]を述べた[10]。
主な役職
[編集]- 日本機械学会 第26期会長 (当時・理研計器社長、1948年)[11]
- 応用物理学会 第2代会長 (1952年 - 1959年)[12]
- 精密工学会 第8代会長 (当時・理研計器、1958年 - 1959年)[13]
- 日本工学会会長 (1965年 - 1967年)[14]
著書
[編集]脚注
[編集]- ^ 辻二郎 CD人物レファレンス事典 日本編 昭和期 明治29(1896)年10月11日 - JLogos
- ^ EAJ NEWS:2006-111-12 お知らせ - 公益財団法人日本工学アカデミー
- ^ a b c d 辻二郎(1) とは - コトバンク(出典:デジタル版 日本人名大辞典+Plus)
- ^ 博士論文書誌データベース
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『新シキ材料ト方法トニヨレル光弾性学ニ関スル研究(英文)』”. 2023年4月7日閲覧。
- ^ 理研計器株式会社 - 板橋区リーディング企業ガイド
- ^ 沿革 - 一般財団法人全日本交通安全協会
- ^ 昭和25年10月25日 第008回国会 通商産業・地方行政連合委員会 第2号 - 参議院会議録情報
- ^ 昭和26年5月18日 第010回国会 農林委員会 第36号 - 衆議院会議録情報
- ^ 「安吾人生案内 その五 衆生開眼」 ドッグレースの話 辻二郎 - 坂口安吾 (青空文庫)
- ^ 歴代幹事長・会長就任記録 - 一般社団法人日本機械学会
- ^ 歴代会長 - JSAP 応用物理学会
- ^ 歴代会長・副会長 - 公益社団法人精密工学会
- ^ 小史 - 日本工学会
- ^ 辻 二郎 (1896-1968) - Webcat Plus
- ^ 辻 二郎 - Webcat Plus