金宰煥
斗山ベアーズ #32 | |
---|---|
2016年の金宰煥 | |
基本情報 | |
国籍 | 大韓民国 |
出身地 | 江原道束草市 |
生年月日 | 1988年9月22日(35歳) |
身長 体重 | 183 cm 90 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 左翼手、 指名打者、一塁手(以前)、捕手(以前) |
プロ入り | 2008年 2次ドラフト1巡目 |
初出場 | KBO/ 2008年4月18日 |
年俸 | 7億3000万ウォン(2019年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
国際大会 | |
代表チーム | 大韓民国 |
プレミア12 | 2019年 |
この表について |
獲得メダル | ||
---|---|---|
韓国 | ||
WBSCプレミア12 | ||
銀 | 2019 | 野球 |
キム・ジェファン | |
---|---|
各種表記 | |
ハングル: | 김재환 |
漢字: | 金宰煥 |
発音: | キムジェファン |
日本語読み: | きん・さいかん |
英語表記: | Kim Jae-Hwan |
金 宰煥(キム・ジェファン、韓国語:김재환、1988年9月22日 - )は、大韓民国の江原道束草市出身のプロ野球選手(外野手 ・ 指名打者)。
経歴
[編集]2008年に斗山ベアーズから指名を受けて入団した。当時のポジションは捕手で、ルーキーイヤーはほとんど二軍生活だった。
2009年に兵役のため尚武野球団に入団した。翌年に除隊されると、ポジションを一塁手および指名打者に変更した。
二軍で迎えた2010年5月7日の警察野球団戦ではサイクル安打を記録した。さらに同月27日のSKワイバーンズ二軍戦でもサイクル安打を記録[1]。2020年6月現在、二軍戦で1シーズンに2回サイクル安打を達成したのは彼と文宣燁(元三星ライオンズ)の二人だけである。
2011年には尹晳敏などとの併用で30試合に出場し、プロ初ホームランも記録した。しかしシーズン終了後に禁止薬物のテストステロンを不正に服用していたことが発覚し、2012年に公式戦10試合出場停止の処分を受けた。さらに処分を受けた時のインタビューで「封印が解除された。」(봉인이 해제됐어요)と発言し、激しく非難された[2]。
2012年には処分が解除された後にロッテ・ジャイアンツ戦のプレーオフ第1戦目に出場。林載哲の代打で登場し、結果はセンターフライに倒れた。
2014年には再び捕手にポジションを変更したが梁義智や崔在勳などの豊富な捕手陣からレギュラーを奪い取るには至らず、翌年に再び一塁手にコンバートした。
2015年に新監督の金泰亨が就任すると、シーズン開幕最初の試合となるNCダイノス戦で林正鎬から逆転決勝ホームランを放ち、金泰亨の監督就任初試合を勝利で飾った。しかしオールスター戦後には調子を上げてきた呉在一の台頭によって出場機会が減少。同年オフに左翼手にコンバートした。
2016年には鄭秀彬などとの外野手争いを制して多くの試合に出場した。シーズンを通じてはいずれもリーグ3位となる37本塁打、124打点を記録し、チーム初となる打率3割30本塁打100打点を達成した。また、ゴールデングラブ賞を受賞した。
2017年は左翼手のレギュラーに定着し、全試合に出場した。昨年よりもさらに成績が上がり、いずれもリーグ3位となる35本塁打、115打点、110得点、81四球、出塁率4割2分9厘を挙げた。
2018年は44本塁打で本塁打王のタイトルを、133打点で打点王の個人タイトルを獲得した。さらにジャカルタ・パレンバンアジア競技大会に野球韓国代表として出場した。
2019年は上位打線として活躍し、プレミア12韓国代表に朴健祐とともに抜擢された[3]。
2019 WBSCプレミア12ではスーパーラウンド対アメリカ合衆国戦で先制決勝ホームランを放った。しかし大会の通算では8試合の出場で25打数4安打6打点1本塁打にとどまり、打率は1割台とあまり活躍することはできなかった。
2019年シーズンオフにポスティングシステムによるMLB移籍を試みた[4] が契約する球団はなく期限切れとなり、2020年は斗山と再契約した[5]。
2020年6月4日のKTウィズ戦では1回表に金珉から先制決勝ホームランを放ち、歴代48番目の通算150本塁打を達成した。さらに9月24日の三星ライオンズ戦では8回裏1アウトランナー3塁から打席入りし、この日のチーム初安打となるセンター前タイムリーヒットを放つ。結果的にこの適時打が決勝点になり、史上4回目となる1安打での勝利を決定づけた[6]。なおこの試合では同僚の李昇眞がプロ初勝利を、また李映河もプロ初セーブを挙げている[7]。
2021年も主力として活躍。9月17日に通算700打点、同18日に6年連続100安打、同29日に6年連続200塁打、10月3日に通算600得点、同17日に通算1000安打、同29日に通算200本塁打など、様々な記録を樹立した[8][9]。同年オフにFAを申請し、斗山と4年総額115億ウォンの条件で再契約をした[10]。
プレースタイル・人物
[編集]入団当時は守備難が目立ったが、左翼手にコンバートした2016年以降はリーグ平均以上の堅実な守備を見せるようになった。特に捕手出身のため強肩で相手走者の進塁をたやすく許さない送球が持ち味。
打撃フォームはケン・グリフィー・ジュニアのものを参考にしている。そのため極端なアッパースイングであり高いボールが弱点である。
やや短気な一面を見せる。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年度 | チーム | 打率 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 2塁打 | 3塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺 | 失策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008 | 斗山 | 0.143 | 14 | 21 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
2011 | 0.185 | 30 | 54 | 4 | 10 | 3 | 0 | 2 | 19 | 8 | 1 | 1 | 1 | 1 | 14 | 2 | 0 | |
2012 | 0.128 | 13 | 39 | 7 | 5 | 1 | 0 | 1 | 9 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 9 | 0 | 2 | |
2014 | 0.306 | 52 | 85 | 12 | 26 | 6 | 0 | 3 | 41 | 13 | 1 | 0 | 11 | 0 | 12 | 3 | 2 | |
2015 | 0.235 | 48 | 153 | 24 | 36 | 8 | 0 | 7 | 65 | 22 | 4 | 1 | 22 | 2 | 39 | 6 | 2 | |
2016 | 0.325 | 134 | 492 | 107 | 160 | 32 | 3 | 37 | 309 | 124 | 8 | 2 | 71 | 0 | 107 | 9 | 5 | |
2017 | 0.340 | 144 | 544 | 110 | 185 | 34 | 2 | 35 | 328 | 115 | 4 | 1 | 81 | 7 | 123 | 8 | 8 | |
2018 | 0.334 | 139 | 527 | 104 | 176 | 36 | 1 | 44 | 346 | 133 | 2 | 0 | 59 | 9 | 134 | 6 | 4 | |
2019 | 0.283 | 136 | 485 | 76 | 140 | 20 | 5 | 15 | 215 | 91 | 3 | 1 | 63 | 5 | 113 | 7 | 0 | |
2020 | 0.266 | 140 | 516 | 82 | 137 | 26 | 1 | 30 | 255 | 113 | 6 | 0 | 91 | 1 | 154 | 14 | 2 | |
2021 | 0.274 | 137 | 475 | 86 | 130 | 23 | 2 | 27 | 238 | 102 | 2 | 3 | 81 | 5 | 127 | 9 | 4 | |
2022 | 0.248 | 128 | 448 | 64 | 111 | 24 | 1 | 23 | 206 | 72 | 2 | 1 | 61 | 4 | 5 | 5 | 3 | |
通算 | 13シーズン | 0.291 | 1115 | 3849 | 676 | 1119 | 213 | 15 | 224 | 2034 | 794 | 33 | 11 | 545 | 34 | 843 | 68 | 31 |
背番号
[編集]- 24 (2008年、2012年 - 2013年)
- 27 (2011年)
- 32 (2014年 - )
脚注
[編集]- ^ https://mnews.joins.com/article/4343675#home
- ^ “封印が解除された”
- ^ “プレミア12メンバー発表”
- ^ “韓国代表のキム・ジェファンがMLB挑戦 「プレミア12」で主軸、3年連続35本塁打以上”. Full-Count (2019年12月5日). 2019年12月5日閲覧。
- ^ “時間切れ残留”
- ^ https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/aa3f5844348041b07cc4978ed8a6dec95b04b43b
- ^ https://mbn.co.kr/news/sports/4292085
- ^ 조선일보 (2021年10月26日). “[포토 '1000안타' 대기록 달성한 김재환]” (朝鮮語). 조선일보. 2021年10月30日閲覧。
- ^ 조남수 (2021年10月29日). “김재환 '통산 200홈런이다'” (朝鮮語). 연합뉴스. 2021年10月30日閲覧。
- ^ “김재환, 두산과 4년 총액 115억 원에 계약” (朝鮮語). 다음뉴스. 2021年12月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- Korea Baseball Organization career statistics at Koreabaseball.com