エリック・フェッド

エリック・フェッド
Erick Fedde
セントルイス・カージナルス #12
ワシントン・ナショナルズ時代
(2021年4月17日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ネバダ州ラスベガス
生年月日 (1993-02-25) 1993年2月25日(31歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト1巡目(全体18位)でワシントン・ナショナルズから指名
初出場 MLB/ 2017年7月30日
KBO/ 2023年4月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エリック・ジェームズ・フェッドErick James Fedde, 英語発音: /ˈɛrɪk ˈfɛdi/; 1993年2月25日 - )は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBセントルイス・カージナルス所属。

経歴

[編集]

プロ入りとナショナルズ時代

[編集]

10歳から16歳までの間、プロ入り後も共にプレーすることになるブライス・ハーパーと同じ学校に通っていた[1]

2011年MLBドラフト24巡目(全体743位)でサンディエゴ・パドレスから指名されたが、契約せずにネバダ大学ラスベガス校へ進学した。

2014年MLBドラフト1巡目(全体18位)でワシントン・ナショナルズから指名され、プロ入り。ただし、ドラフト直前の5月にトミー・ジョン手術を受けた影響で[2]、この年は登板が無かった。

2015年、傘下のA-級オーバーン・ダブルデイズでプロデビュー。A級ヘイガーズタウン・サンズ英語版でもプレーし、2球団合計で14試合に先発登板して5勝3敗・防御率3.38・59奪三振の成績を残した。

2016年はA+級ポトマック・ナショナルズとAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーし、2球団合計で23試合(先発22試合)に登板して8勝5敗・防御率3.12・123奪三振の成績を残した。

2017年は開幕をAA級ハリスバーグで迎え、AAA級シラキュース・チーフスを経て7月30日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のコロラド・ロッキーズとのダブルヘッダー第1戦で先発してメジャーデビューしたが、4回7失点で敗戦投手となった[4]。8月7日にジオ・ゴンザレスが産休から復帰後にオプションでAAA級シラキュースに降格した。

2018年は11試合(全て先発)に登板し、メジャー初勝利を含む2勝4敗、防御率5.54、46奪三振を記録した[5]

2019年は21試合(うち先発12試合)、前年を上回る78回を投げ、4勝2敗、防御率4.50、41奪三振を記録した[6]

2020年は11試合(うち先発8試合)に登板し、2勝4敗、防御率4.29という成績だった[7]。また、ジャンカルロ・スタントンに2020年シーズンの投手で最速となる打球速度121.3マイルの打球を献上した[7]

その後は先発として2021年は7勝、2022年は6勝を挙げたが、いずれも負け数が先行し、2022年オフの11月28日にナショナルズから契約解除となった[8]

NC時代

[編集]

2022年12月20日、韓国プロ野球(KBOリーグ)NCダイノスと契約した[9]

2023年は20勝6敗、防御率2.00という成績でKBOリーグの最多勝投手となり、NCダイノス史上初のシーズン20勝投手となった。また最優秀防御率、最多奪三振の3冠に輝き[10]、シーズンMVPにも選出された。

ホワイトソックス時代

[編集]

2023年12月6日、MLBシカゴ・ホワイトソックスと2年1500万ドルで契約した[11]

カージナルス時代

[編集]

2024年7月30日に三角トレードでセントルイス・カージナルスへ移籍した[12]

投球スタイル

[編集]

4球種(チェンジアップシンカーカーブフォーシーム)を操る本格派右腕[13][14]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2017 WSH 3 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 76 15.1 25 5 8 2 1 15 0 0 16 16 9.39 2.15
2018 11 11 0 0 0 2 4 0 0 .333 217 50.1 55 8 22 1 0 46 0 1 31 31 5.54 1.53
2019 21 12 0 0 0 4 2 0 0 .667 334 78.0 81 11 33 2 2 41 1 0 39 39 4.50 1.46
2020 11 8 0 0 0 2 4 0 0 .333 222 50.1 47 10 22 2 3 28 2 0 25 24 4.29 1.37
2021 29 27 0 0 0 7 9 0 0 .438 590 133.1 144 23 48 6 4 128 1 1 90 81 5.47 1.44
2022 27 27 0 0 0 6 13 0 0 .316 573 127.0 149 21 58 0 0 94 6 0 84 82 5.81 1.63
2023 NC 30 30 0 0 0 20 6 0 0 .769 708 180.1 137 9 35 0 4 209 5 0 46 40 2.00 0.95
MLB:6年 102 88 0 0 0 21 33 0 0 .389 2012 454.1 501 78 191 13 10 352 10 2 285 273 5.41 1.52
KBO:1年 30 30 0 0 0 20 6 0 0 .769 708 180.1 137 9 35 0 4 209 5 0 46 40 2.00 0.95
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2017 WSH 3 0 2 0 0 1.000
2018 11 4 6 0 0 1.000
2019 21 13 12 0 1 1.000
2020 11 4 12 0 2 1.000
2021 29 12 19 0 0 1.000
2022 27 14 11 0 1 1.000
MLB 102 47 62 0 4 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

タイトル

[編集]
KBO
  • 最優秀選手:1回(2023年)
  • 最多勝利:1回(2023年)
  • 最優秀防御率:1回(2023年)
  • 最多奪三振:1回(2023年)
  • 崔東原賞:1回(2023年)

表彰

[編集]
KBO

背番号

[編集]
  • 23(2017年 - 2021年)
  • 32(2022年)
  • 13(2023年)
  • 20(2024年 - 同年7月28日)
  • 12 (2024年8月2日 - )

脚注

[編集]
  1. ^ 「2017プロスペクト・ランキングTOP100」『月刊スラッガー』2017年5月号 日本スポーツ企画出版社 37頁
  2. ^ Jonathan Mayo (2014年5月12日). “Draft prospect Erick Fedde undergoing Tommy John surgery” (英語). MLB.com. 2017年9月4日閲覧。
  3. ^ Joseph Nocco (2017年7月30日). “Nationals promote top pitching prospect Erick Fedde from Triple-A Syracuse” (英語). FanRag Sports Network. https://www.fanragsports.com/news/nationals-promote-top-pitching-prospect-erick-fedde-triple-syracuse/ 2017年9月4日閲覧。 
  4. ^ Blackmon, Rockies spoil Fedde's debut, beat Nationals 10-6
  5. ^ https://districtondeck.com/2018/06/29/washington-nationals-breaking-erick-fedde-improved-2018/
  6. ^ https://www.reviewjournal.com/sports/sports-columns/ron-kantowski/las-vegan-erick-fedde-lends-hand-in-nationals-run-to-title-1884405/
  7. ^ a b Statcast Leaderboard”. baseballsavant.com. 2021年7月16日閲覧。
  8. ^ https://www.washingtonpost.com/sports/2022/11/18/nationals-erick-fedde-luke-voit/
  9. ^ “新外国人選手エリック・フェッド投手と契約” (日本語). (2022年12月21日). https://takefumif.hatenablog.com/entry/2022/12/21/103355 2022年12月21日閲覧。 
  10. ^ “韓国でいきなり20勝&3冠と無双 “失敗した”元ドラ1の逆襲、日米進出も視野に?”. Full-Count. (2023年10月12日). https://full-count.jp/2023/10/12/post1456272/ 2023年10月31日閲覧。 
  11. ^ “エリック・フェッドはWソックスと2年22億円で合意 韓国で今季20勝MVPの長身右腕がメジャー復帰”. スポニチAnnex. (2023年12月6日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/12/06/kiji/20231206s00001007172000c.html 2023年12月6日閲覧。 
  12. ^ 【MLB】トレード・デッドラインの勝者はカージナルス 米公式サイトが選出 ほぼダメージなしで補強に成功”. Yahoo japan news (2024年7月31日). 2024年8月4日閲覧。
  13. ^ 「2017 - 2021 全30球団未来予想図 ワシントン・ナショナルズ」『月刊スラッガー』2017年3月号 日本スポーツ企画出版社 54頁
  14. ^ Erick Fedde Baseball Statistics 2012-2017”. Baseball Cube. 2017年9月4日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]