電光石火バットマン
電光石火バットマン(でんこうせっかバットマン、原題:The New Adventures of Batman)は、アメリカ合衆国のテレビアニメ。1977年2月12日から5月28日までCBSで放送された。日本では日本テレビで1987年1月11日から3月29日まで放送され[1]、テレビ東京で1990年1月23日から3月13日まで「アミューズメント・シアター バットマン」として放送された[2][3]。
本編のキャラクターデザインや街の風景などは1968年に製作された「まんがバットマン」と同じで、その作品の続編でもある。日本テレビ版は普通の翻訳で行われ、テレビ東京版ではアドリブ気味な演出が多かった。
ストーリー
[編集]ゴーサム・シティ(ゴッサム・シティ)でスーパーヒーローとして活躍するバットマンとロビン。バット・シグナルが鳴ったら、すぐに現場へ駆けつける。ゴーサムで悪事を働くジョーカー、ペンギン、キャットウーマン、クレイフェイス、エレクトロ、ザーボアたちを倒し、事態を混乱させるバットマイトの迷惑行為を避けながらゴーサム・シティの平和を守り抜く。
キャラクター
[編集]- バットマン / ブルース・ウェイン
- 声 - アダム・ウェスト / 銀河万丈[4](日本テレビ版)、三宅裕司(テレビ東京版)
- ロビン / ディック・グレイソン
- 声 - バート・ウォード / 堀川亮(日本テレビ版)、小倉久寛(テレビ東京版)
- バットガール / バーバラ・ゴードン
- 声 - メレンディ・ブリット / 土井美加(日本テレビ版)、宮崎ますみ(テレビ東京版)
- バットマイト
- 声 - ルー・シャイマー / 田中真弓(日本テレビ版)、深津絵里(テレビ東京版)
- ゴードン本部長
- 声 - レニー・ワインリブ / 大木民夫(日本テレビ版)、山崎大輔(テレビ東京版)
- ジョーカー
- 声 - レニー・ワインリブ / 池田勝(日本テレビ版)、パッパラー河合(爆風スランプ)(テレビ東京版)
- ペンギン/オズワルド・コブルポット
- 声 - レニー・ワインリブ / 野本礼三(日本テレビ版)、嘉門タツオ(テレビ東京版)
- キャットウーマン
- 声 - メレンディ・ブリット / 吉田理保子(日本テレビ版)、西端弥生(テレビ東京版)
- バット・コンピューター
- 声 - ルー・シャイマー / ? (日本テレビ版)、?(テレビ東京版)
- クレイ・フェイス
- 声 - ルー・シャイマー / 島香裕(日本テレビ版)
- マット・ハーゲン
- 声 - ルー・シャイマー / ?(日本テレビ版)
- ミスター・フリーズ
- 声 - レニー・ワインリブ / ?(日本テレビ版)
- エレクトロ
- 声 - レニー・ワインリブ / ?(日本テレビ版)、竹中直人(テレビ東京版)
- カメレオン
- 声 - レニー・ワインリブ / ?(日本テレビ版)
- ドクター・デヴィアス
- 声 - レニー・ワインリブ / ?(日本テレビ版)
- ザーボア
- 声 - ? / 八奈見乗児(日本テレビ版)
- 見張り
- 声 - ? / 小室正幸(日本テレビ版)
- 甘党デブリン
- 声 - ? / 寺脇康文(テレビ東京版)
- ねんどマン
- 声 - ? / 永田耕一(テレビ東京版)
- ザーボア(テレビ東京版では青虫怪人ザボア)
- 声 - ? / ?(日本テレビ版)、竹中直人(テレビ東京版)
- ナレーター(テレビ東京版のみ)
- 声 - 八木橋修
- テレビ東京で放送された「アミューズメント・シアター バットマン」のナレーション。
※テレビ東京版では、その他モブ役をSET隊の3人(岸谷五朗・寺脇康文・山田幸伸)がそれぞれ担当。
エピソード
[編集]日本テレビ版では全12話で構成され、3部構成のザーボア編を全て放送している。しかし、テレビ東京版ではザーボア編のみ最終章しか放送されていない。日本の放送ではスイート・トゥースという悪者は登場しなかった。
# (NTV版) | # (TX版) | # | タイトル (NTV版) [1] | タイトル (TX版) | 原題 | 登場する悪役 | 脚本 | 放送日 (NTV版) [1] | 放送日 (TX版) [5] |
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1 | 1 | 1 | 自動車爆弾をさがせ | ジョーカーの逆襲 | The Pest | ジョーカー | チャック・メンヴィル レン・ジャンソン | 1987年 1月11日 | 1990年 1月23日 |
2 | - | 2 | 月の超人ムーンマン | N/A | The Moonman | ムーンマン | チャック・メンヴィル レン・ジャンソン | 1月18日 | N/A |
? | 2 | 3 | N/A | キャットウーマンの陰謀 | Trouble Identity | キャットウーマン | ビル・ダンチ ジム・ライアン | N/A | 1月30日 |
? | - | 4 | N/A | N/A | A Sweet Joke On Gotham City | スウィート・トゥース | マーク・フィンク | N/A | N/A |
3 | 5 | 5 | バミューダ海賊の謎 | 甘党デブリンの太っちょ大作戦 | The Bermuda Rectangle | バブルス教授 | アーサー・ナデル | 1月25日 | 2月27日 |
5 | 6 | 6 | 戦慄!ミクロ化光線 | 寸づまり光線男エレクトロ登場 | Bite-Sized | エレクトロ | レン・ジャンソン | 2月8日 | 3月6日 |
? | 3 | 7 | N/A | 恐怖!ペンギン男の泥棒学校 | Reading, Writing & Wronging | ペンギン | マーク・フィンク | N/A | 2月13日 |
6 | 4 | 8 | 変身超人カメレオン | 変身男カメレオンの正体 | The Chameleon | カメレオン | チャック・メンビル | 2月15日 | 2月20日 |
? | - | 9 | N/A | N/A | He Who Laughs Last | ジョーカー | アーサー・ナデル | N/A | N/A |
7 | - | 10 | 氷づけ? バットマン | N/A | The Deep Freeze | ミスター・フリーズ | マーク・フィンク | 2月22日 | N/A |
8 | - | 11 | にせバットマン登場 | N/A | Dead Ringers | クレイフェイス | レン・ジャンソン | 3月1日 | N/A |
4 | - | 12 | 救え!石油パニック | N/A | Curses! Oiled Again! | クレイフェイス キャットウーマン | チャック・メンヴィル レン・ジャンソン | 2月1日 | N/A |
9 | - | 13 | 悪に変身? 恐怖の薬 | N/A | Birds Of A Feather Fool Around Together | ペンギン ジョーカー | チャック・メンヴィル レン・ジャンソン | 3月8日 | N/A |
10 | - | 14 | 宇宙の怪人ザーボア | N/A | Have An Evil Day Part 1 | ザーボア ジョーカー ペンギン クレイフェイス キャットウーマン | 不明 | 3月15日 | N/A |
11 | - | 15 | 惑星アーゴの決戦! | N/A | Have An Evil Day Part 2 | ザーボア ジョーカー ペンギン クレイフェイス キャットウーマン | 不明 | 3月22日 | N/A |
12 | 7 | 16 | 怪人ザーボアの復讐 | 史上最大の敵 青虫怪人ザボア | This Looks Like A Job For Bat-Mite! | ザーボア | チャック・メンヴィル レン・ジャンソン | 3月29日 | 3月13日 |
主題歌
[編集]日本テレビ版
[編集]この2曲はフォーライフ・レコード(現:フォーライフミュージックエンタテイメント)から発売。アルバムでは、この2曲を収録したオープニングテーマを題名とした物と「complete suecrealisme」(後にCD化)がある。レコチョクでも視聴可能である。いずれも、バットマンらしい楽曲で歌われていた。
- オープニング「BAT MAN 〜crescent night story〜」
- 作詞 - 只野菜摘、作曲 - 中崎英也、編曲 - 入江純、歌 - SUE CREAM SUE (シュー・クリームシュ)
- エンディング「I LOVE バットマン」
- 作詞 - 佐藤純子、作曲 - 中崎英也、編曲 - 入江純、歌 - SUE CREAM SUE
テレビ東京版
[編集]オープニング映像では、本作の出演者たちが自己紹介をする場面が流れた。エンディング映像では、出演者全員がアフレコしている姿がみられた。
- オープニング「クリミナル・ファイター」
- 作曲 - 延原達治、手塚稔、歌 - THE PRIVATES
- エンディング「SHERRY (reason for tears)」
- 作詞 - 延原達治、作曲 - 延原達治、手塚稔、歌 - THE PRIVATES
スタッフ
[編集]- 原案 - ボブ・ケイン、ビル・フィンガー
- 監督 - ドン・トゥースリー
- 製作総指揮 - ノーム・プレスコット、ルー・シェイマー
- 制作 - フィルメーション、DCコミックス、ワーナー・ブラザース・テレビジョン(現:ワーナー・ブラザース・ディスカバリー[6])
日本語版スタッフ
[編集]日本テレビ版
[編集]テレビ東京版
[編集]- 企画 - 中原研一(テレビ東京)、出口考臣(アミューズ)、白石千江男(アミューズ)、松野怜(アミューズ)
- 日本語版制作 - 東北新社
- 翻訳 - 上妻冬子
- 脚本 - 石川雄一郎
- 担当 - 熊沢博之、岩淵昇
- 演出 - 小山悟(東北新社)
- 演出補 - 脇坂清人(テレビ東京)
- 技術 - 中村孝夫(テレビ東京)
- 美術 - 宇都木民雄(テレビ東京)
- 音楽 - ザ・プライベーツ(東芝EMI)
- 音効 - 和気誠司(音響企画)
- 編集 - 小野猛(ディー・ヴィー・シー)
- MA - 阿尾茂毅(ディー・ヴィー・シー)
- 制作協力 - アミューズ、黒岩昭夫(ワーナー・ブラザース)
- プロデューサー - 中原研一(テレビ東京)
- 制作・著作 - テレビ東京
放送局
[編集]日本テレビ版
[編集]出典[1]
- 日本テレビ (NTV)
- 福島中央テレビ (FCT)
- テレビ新潟 (TNN)
- 静岡第一テレビ (SDT)
- 中京テレビ (CTV)
- 読売テレビ (YTV)
- 広島テレビ (HTV)
- 日本海テレビ (NKT)
- 西日本放送 (RNC)
- 福岡放送 (FBS)
- 熊本県民テレビ (KKT)
- 宮城テレビ (MMT)
テレビ東京版
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
この「アミューズメント・シアター」はテレビ東京系で放送され、TVQ九州放送は未開局である。
映像ソフト化
[編集]アメリカでは2007年6月26日にワーナー・ホーム・ビデオから全16話を収録したDVDが発売された。日本未発売。
本作の第1話については「Saturday Morning Cartoons: 1970's Vol.1」というDVDにも収録されている。その中には「ジャングルの王者ターザン」(1978年夏頃にフジテレビの夏休みまんが大会で放送)と一緒に収録されている。
いずれもリージョン1のため、再生可能なリージョン・フリーのDVDプレイヤーもしくはPCが必要となる。
ワーナー・ブラザース・ホーム・エンターテイメントは、2024年6月25日にブルーレイを発売することを発表[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 月刊ニュータイプ 1987年2月号(68頁)・3月号(69頁)・4月号(69頁)。
- ^ 『読売新聞』1990年1月23日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1990年1月号、1080頁)および夕刊第16面(同前1100頁)テレビ番組表。
- ^ 『読売新聞』1990年3月13日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1990年3月号、672頁)および夕刊第20面(同前696頁)テレビ番組表。
- ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、100頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ アニメディア 1990年3月号 81頁
- ^ Rodgers, Will (2016). The Ultimate Super Friends Companion. BRBTV. pp. 293–299. ISBN 978-1539767626
- ^ Bonthuys, Darryn (May 1, 2024). “The New Adventures Of Batman Complete Collection Blu-Ray Preorders Live At Amazon”. GameSpot. 2024年9月25日閲覧。
外部リンク
[編集]日本テレビ系列 日曜10:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
電光石火バットマン (1987年1月11日 - 3月29日) | ||
テレビ東京系列 火曜19:00枠 | ||
アミューズメント・シアター バットマン (1990年1月23日 - 3月13日) | 特選・日本映画 ※19:00 - 20:54 |
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