縦中横
縦中横(たてちゅうよこ[注 1]、Horizontal-in-Vertical Text Composition, horizontal-in-vertical setting, tate-chu-yoko setting)とは、縦書きの行中で,縦書きの字の向きのまま横書きにすることである[1]。縦組みの行の中で数文字(通常2、3文字。まれに4文字以上)の欧字や数字を、1文字分の高さで左横書きに配置する。
縦中横を用いる場合、前の文字と後ろの文字の間に空白は開けず、行の中心が、縦中横全体の中心にくるように文字を配置する。また、縦中横の中の文字数が多い場合、それぞれの文字の幅を文字数に応じて三分(さんぶ。通常の文字の幅の3分の1)や四分(しぶ。同4分の1)などとすることで、縦中横にした箇所の幅が前後の文字と揃うように配慮する。[要出典]
昔の日本語では縦中横は存在しなかったが、明治時代の末ごろに使用されるようになった。[要出典]
縦組みの際に数字を表記する場合は、通常は漢数字を用いるが、算用数字を用いる場合もあり、この場合に2桁から4桁になる場合に縦中横が多く用いられる。
使用例
[編集]スタイルシートによる縦中横
[編集]スタイルシートを使用して縦中横を実装する場合はCSS 3で検討中となっていた writing-modeとtext-combine-upright属性を使用する。(現在は、一部のブラウザしか対応していない[2])
例:
<div style="writing-mode:vertical-rl"> 昭和<span style="text-combine-upright:all">20</span>年<span style="text-combine-upright:all">8</span>月<span style="text-combine-upright:all">6</span>日に広島に原爆が投下され、 上空<span style="text-combine-upright:all">580</span>メートルで爆発し、<span style="text-combine-upright:all">3.5</span><span style="text-combine-upright:all">km</span>離れた場所に いる人でも火傷を負った。 </div>
表示例(下記の例で、20、580、3.5、km が縦中横になっている。)
昭和20年8月6日に広島に原爆が投下され、 上空580メートルで爆発し、3.5km離れた場所に いる人でも火傷を負った。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 読みは「たてなかよこ」ではない
出典
[編集]- ^ JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法 3. 定義 b) 75)
- ^ “text-combine-upright - CSS | MDN”. 2016年5月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法
- ASCII.jpデジタル用語辞典『縦中横』 - コトバンク
- Requirements for Japanese Text Layout 日本語組版処理の要件(日本語版) W3C Working Group Note 11 August 2020、World Wide Web Consortium(W3C)