2001年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

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 NPB 2001年度新人選手選択会議
4球団競合となった寺原
ドラフト概要
開催日 2001年平成13年)11月19日
開催地 東京都港区
会場 新高輪プリンスホテル
制度 自由獲得枠(最大2枠、大学生・社会人)
1巡目:重複くじ引き(自由枠不使用のみ)
2巡目:ウェーバー(自由枠1枠使用のみ)
3巡目:ウェーバー(自由枠不使用のみ)
4巡目以降:変則ウェーバー
指名数 87名(うち希望獲得枠7名)
複数球団指名
4球団
寺原隼人(投手・日南学園高ダイエー交渉権獲得
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2001年度新人選手選択会議(2001ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、2001年平成13年)11月19日に行われた37回目のプロ野球ドラフト会議である。

概要

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11月19日14時より新高輪プリンスホテルで行われ、87選手の交渉権が確定し全選手が指名された球団に入団した。この年から社会人・大学生から2名以内をドラフト会議前に獲得できる自由獲得枠制度が設けられた。また最大指名人数が全球団合計で120人までとなり、球団ごとの最大指名人数に制限がなくなった。

第83回全国高等学校野球選手権大会で最速154km/hを記録した日南学園高校寺原隼人を、巨人、中日、ダイエー、横浜の4球団が競合指名し、ダイエーが交渉権を獲得した。巨人は1995年以来6年ぶりに自由獲得枠(前年度まで逆指名)を使用せず高校生を1巡目指名した。また巨人が競合によりくじを引いたのも、同じく6年ぶりだった。巨人は、当初は青山学院大学石川雅規を自由獲得枠で獲得する方針だったが、長嶋茂雄監督(当時)の意向で、寺原への指名に方針転換した。巨人は、寺原をくじで外したために、姫路工業高校真田裕貴を外れ指名で獲得した。石川には、近鉄も獲得に乗り出していたが、結果的にヤクルトへ入団した[1][2]

日大三高から、内田和也が4巡目指名でヤクルトに、近藤一樹が7巡目指名で近鉄に、千葉英貴が6巡目指名で横浜に、都築克幸が7巡目指名で中日の計4選手が指名を受けた、これは同じ高校の選手が同じ年のドラフトで指名を受けた人数で史上最多タイ記録である。

西武は自由枠を含めて4人指名と少数指名であったが、竹内和也を除いて全員がその後第一線で活躍するという西武にとっての当たり年であった。

選択希望選手一覧

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チーム 日本ハム 阪神 ロッテ 中日 オリックス 広島 西武 横浜 ダイエー 巨人 近鉄 ヤクルト
自由獲得枠 江尻慎太郎 安藤優也 --- --- 小川裕介 --- 細川亨 --- --- --- --- 石川雅規
--- 浅井良 --- --- 平野恵一 --- --- --- --- --- --- ---
1巡目1 --- --- 喜多隆志 寺原隼人 --- 大竹寛 --- 寺原隼人 寺原隼人 寺原隼人 朝井秀樹 ---
1巡目2 --- --- --- 前田章宏 --- --- --- 秦裕二 --- 真田裕貴 --- ---
2巡目→ 山口弘佑 --- --- --- --- --- 中村剛也 --- --- --- --- 梶本勇介
3巡目→ --- --- 今江敏晃 田上秀則 --- 大島崇行 --- 小田嶋正邦 杉内俊哉 鴨志田貴司 有銘兼久 ---
4巡目← 佐藤吉宏 桜井広大 田中充 久本祐一 島脇信也 石原慶幸 栗山巧 岡本直也 神内靖 石川雅実 谷口悦司 内田和也
5巡目→ 野中信吾 中林祐介 辻俊哉 前田新悟 早川大輔 山本翔 竹内和也 田崎昌弘 北野良栄 十川雄二 三木仁 福川将和
6巡目← 富樫和大 藤原通 富永旭 山井大介 肥田高志 国木剛太 --- 千葉英貴 飯島一彦 大須賀允 佐藤和宏 萩原多賀彦
7巡目→ 山田憲 喜田剛 丸山泰嗣 都築克幸 山本拓司 山本芳彦 --- --- 養父鉄 林昌範 近藤一樹 五十嵐貴章
8巡目← 村西辰彦 梶原和隆 --- 高橋聡文 辻竜太郎 筒井正也 --- --- 井手正太郎 --- 長坂健治 志田宗大
9巡目→ --- 東辰弥 --- --- 本柳和也 天谷宗一郎 --- --- --- --- --- ---
10巡目← --- --- --- --- 後藤光尊 天野浩一 --- --- --- --- --- ---
11巡目→ --- --- --- --- 牧田勝吾 --- --- --- --- --- --- ---
12巡目← --- --- --- --- 板倉康弘 --- --- --- --- --- --- ---
13巡目→ --- --- --- --- 深谷亮司 --- --- --- --- --- --- ---
14巡目← --- --- --- --- 藤本博史 --- --- --- --- --- --- ---
15巡目→ --- --- --- --- 橋本泰由 --- --- --- --- --- --- ---
  • 矢印の向きはウェーバー制の指名順を示す。
  •    は指名重複を示す。

指名選手

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セントラル・リーグ

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ヤクルトスワローズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
自由獲得枠 石川雅規 投手 青山学院大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 梶本勇介 内野手 専修大学北上高 入団
3巡目 (選択権なし)
4巡目 内田和也 外野手 日本大学第三高 入団
5巡目 福川将和 捕手 三菱自動車岡崎 入団
6巡目 萩原多賀彦 投手 JR東日本 入団
7巡目 五十嵐貴章 投手 JR東日本 入団
8巡目 志田宗大 外野手 青山学院大学 入団

読売ジャイアンツ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 真田裕貴 投手 姫路工業高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 鴨志田貴司 投手 水戸短期大学附属高 入団
4巡目 石川雅実 投手 JR東日本 入団
5巡目 十川雄二 投手 池田高 入団
6巡目 大須賀允 内野手 東北福祉大学 入団
7巡目 林昌範 投手 市立船橋高 入団

横浜ベイスターズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 秦裕二 投手 智辯学園高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 小田嶋正邦 捕手 東海大学 入団
4巡目 岡本直也 投手 岡山理科大学附属高 入団
5巡目 田崎昌弘 投手 JR九州 入団
6巡目 千葉英貴 投手 日本大学第三高 入団

広島東洋カープ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 大竹寛 投手 浦和学院高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 大島崇行 投手 山梨学院大学附属高 入団
4巡目 石原慶幸 捕手 東北福祉大学 入団
5巡目 山本翔 捕手 東筑高 入団
6巡目 国木剛太 投手 上宮高 入団
7巡目 山本芳彦 投手 和歌山工業高 入団
8巡目 筒井正也 投手 ヤマハ 入団
9巡目 天谷宗一郎 外野手 福井商業高 入団
10巡目 天野浩一 投手 四国学院大学 入団

中日ドラゴンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 前田章宏 捕手 中京大学附属中京高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 田上秀則 捕手 九州共立大学 入団
4巡目 久本祐一 投手 河合楽器 入団
5巡目 前田新悟 内野手 明治大学 入団
6巡目 山井大介 投手 河合楽器 入団
7巡目 都築克幸 内野手 日本大学第三高 入団
8巡目 高橋聡文 投手 高岡第一高 入団

阪神タイガース

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順位 選手名 守備 所属 結果
自由獲得枠 安藤優也 投手 トヨタ自動車 入団
自由獲得枠 浅井良 捕手 法政大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 (選択権なし)
4巡目 桜井広大 内野手 PL学園高 入団
5巡目 中林祐介 投手 金沢高 入団
6巡目 藤原通 内野手 立命館大学 入団
7巡目 喜田剛 外野手 福岡大学 入団
8巡目 梶原和隆 投手 愛知工業大学 入団
9巡目 東辰弥 捕手 早稲田大学 入団

パシフィック・リーグ

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大阪近鉄バファローズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 朝井秀樹 投手 PL学園高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 有銘兼久 投手 九州三菱自動車 入団
4巡目 谷口悦司 投手 日本生命 入団
5巡目 三木仁 内野手 慶應義塾大学 入団
6巡目 佐藤和宏 投手 本田技研熊本 入団
7巡目 近藤一樹 投手 日本大学第三高 入団
8巡目 長坂健治 捕手 日本IBM野洲 入団

福岡ダイエーホークス

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 寺原隼人 投手 日南学園高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 杉内俊哉 投手 三菱重工長崎 入団
4巡目 神内靖 投手 延岡学園高 入団
5巡目 北野良栄 捕手 星稜高 入団
6巡目 飯島一彦 投手 新日本製鐵君津 入団
7巡目 養父鉄 投手 日産自動車 入団
8巡目 井手正太郎 内野手 日南学園高 入団

西武ライオンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
自由獲得枠 細川亨 捕手 青森大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 中村剛也 内野手 大阪桐蔭高 入団
3巡目 (選択権なし)
4巡目 栗山巧 外野手 育英高 入団
5巡目 竹内和也 投手 近江高 入団

オリックス・ブルーウェーブ

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順位 選手名 守備 所属 結果
自由獲得枠 小川裕介 投手 立命館大学 入団
自由獲得枠 平野恵一 内野手 東海大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 (選択権なし)
4巡目 島脇信也 投手 近江高 入団
5巡目 早川大輔 外野手 本田技研 入団
6巡目 肥田高志 外野手 立命館大学 入団
7巡目 山本拓司 投手 大阪産業大学 入団
8巡目 辻竜太郎 外野手 ヤマハ 入団
9巡目 本柳和也 投手 日本通運 入団
10巡目 後藤光尊 内野手 川崎製鉄千葉 入団
11巡目 牧田勝吾 内野手 日本通運 入団
12巡目 板倉康弘 外野手 東京農業大学生物産業学部 入団
13巡目 深谷亮司 捕手 河合楽器 入団
14巡目 藤本博史 捕手 阿部企業 入団
15巡目 橋本泰由 投手 箕島球友会 入団

千葉ロッテマリーンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 喜多隆志 外野手 慶應義塾大学 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 今江敏晃 内野手 PL学園高 入団
4巡目 田中充 投手 NTT東日本 入団
5巡目 辻俊哉 捕手 国士舘大学 入団
6巡目 富永旭 内野手 春野高 入団
7巡目 丸山泰嗣 内野手 武蔵大学 入団

日本ハムファイターズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
自由獲得枠 江尻慎太郎 投手 早稲田大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 山口弘佑 投手 リースキン広島 入団
3巡目 (選択権なし)
4巡目 佐藤吉宏 外野手 鳥栖高 入団
5巡目 野中信吾 内野手 神埼高 入団
6巡目 富樫和大 投手 川崎製鉄千葉 入団
7巡目 山田憲 内野手 東海大学付属浦安高 入団
8巡目 村西辰彦 内野手 愛知学院大学 入団

脚注

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  1. ^ 清武英利『巨魁』ワック、2012年、p227~228
  2. ^ 島村誠也 (2019年2月24日). “ヤクルト石川、寺原、近藤が運命的邂逅。01年ドラフト、驚きの秘話。”. Sportiva. 集英社. 2020年7月17日閲覧。

外部リンク

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