2019年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

プロ野球ドラフト会議 > 2019年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
 NPB 2019年度新人選手選択会議
プロ野球ドラフト会議
supported by リポビタンD
佐々木朗希
佐々木朗希
最多の4球団に指名された佐々木朗希
ドラフト概要
スポンサー 大正製薬
開催日 2019年10月17日
開催地 東京都港区
会場 グランドプリンスホテル新高輪
司会 関野浩之
制度 1巡目:重複くじ引き
2巡目以下:変則ウェーバー
指名数 107名[1](新人:74名 育成:33名)
複数球団指名
4球団
佐々木朗希投手大船渡高ロッテ交渉権獲得
3球団
奥川恭伸投手星稜高ヤクルト交渉権獲得
石川昂弥内野手東邦高中日交渉権獲得
2回目2球団
宮川哲投手東芝西武交渉権獲得
河野竜生投手JFE西日本日本ハム交渉権獲得
« 2018
2020 »
テンプレートを表示

2019年度新人選手選択会議(2019ねんしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、2019年10月17日グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて開催された第55回のプロ野球ドラフト会議[2]大正製薬が特別協賛しており、公式名称は『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD[2]。なお、大正製薬は2013年のドラフト会議から7年連続で特別協賛している[2]

概要

[編集]

2015年から2018年までのプロ野球ドラフト会議のウェーバー優先権はセ・パ交流戦で勝ち越したリーグに優先権が与えられていたが、今回の会議から2巡目以降のウェーバー優先権がセントラル・リーグパシフィック・リーグで1年おきに交互に変更されることになり、2019年はセ・リーグが優先権を得ることになった[3]。これは、2019年9月2日に日本野球機構の理事会と12球団で構成されるプロ野球実行委員会で決定されたもの[3]

選択手順は、1巡目に「入札抽選」という形で行い、2巡目はセ・リーグ6位のチームからウェーバー順で行い、3巡目はパ・リーグ1位のチームからウェーバー順で行う[4]

この年は「佐々木朗希世代」と呼ばれる高卒選手が多数指名され、12球団中7球団が高卒選手を1位指名した。

このドラフト会議では新人選手選択会議が74名、育成選手選択会議が33名の合わせて107名が指名された[1]

指名選手一覧

[編集]
  •                 色付きの背景は複数球団から指名を受けた選手。
チーム ヤクルト オリックス 中日 日本ハム 広島 ロッテ 阪神 楽天 DeNA ソフトバンク 巨人 西武
支配下選手
1巡目1 奥川恭伸 石川昂弥 石川昂弥 佐々木朗希 森下暢仁 佐々木朗希 奥川恭伸 佐々木朗希 森敬斗 石川昂弥 奥川恭伸 佐々木朗希
1巡目2 --- 河野竜生 --- 河野竜生 --- --- 西純矢 小深田大翔 --- 佐藤直樹 宮川哲 宮川哲
1巡目3 --- 宮城大弥 --- --- --- --- --- --- --- --- 堀田賢慎 ---
2巡目→ 吉田大喜 紅林弘太郎 橋本侑樹 立野和明 宇草孔基 佐藤都志也 井上広大 黒川史陽 坂本裕哉 海野隆司 太田龍 浜屋将太
3巡目← 杉山晃基 村西良太 岡野祐一郎 上野響平 鈴木寛人 髙部瑛斗 及川雅貴 津留﨑大成 伊勢大夢 津森宥紀 菊田拡和 松岡洸希
4巡目→ 大西広樹 前佑囲斗 郡司裕也 鈴木健矢 韮澤雄也 横山陸人 遠藤成 武藤敦貴 東妻純平 小林珠維 井上温大 川野涼多
5巡目← 長岡秀樹 勝俣翔貴 岡林勇希 望月大希 石原貴規 福田光輝 藤田健斗 福森耀真 田部隼人 柳町達 山瀬慎之助 柘植世那
6巡目→ 武岡龍世 --- 竹内龍臣 梅林優貴 玉村昇悟 --- 小川一平 瀧中瞭太 蝦名達夫 --- 伊藤海斗 井上広輝
7巡目← --- --- --- 片岡奨人 --- --- --- 水上桂 浅田将汰 --- --- 上間永遠
8巡目→ --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- 岸潤一郎
育成選手
1巡目→ --- 佐藤一磨 松田亘哲 宮田輝星 持丸泰輝 本前郁也 小野寺暖 江川侑斗 --- 石塚綜一郎 平間隼人 出井敏博
2巡目← --- 谷岡楓太 --- 樋口龍之介 木下元秀 植田将太 奥山皓太 小峯新陸 --- 大関友久 加藤壮太 ---
3巡目→ --- 中田惟斗 --- 長谷川凌汰 畝章真 --- --- 山﨑真彰 --- 伊藤大将 --- ---
4巡目← --- 平野大和 --- --- --- --- --- 澤野聖悠 --- 勝連大稀 --- ---
5巡目→ --- 鶴見凌也 --- --- --- --- --- --- --- 舟越秀虎 --- ---
6巡目← --- 大下誠一郎 --- --- --- --- --- --- --- 荒木翔太 --- ---
7巡目→ --- 佐藤優悟 --- --- --- --- --- --- --- 村上舜 --- ---
8巡目← --- 松山真之 --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
  • 太字は交渉権確定。重複した場合は左の球団から順に抽選。
  • 2巡目以降の指名は、巡目の矢印の向きにウェーバー制により指名。

備考

[編集]
  • 広島東洋カープ以外の11球団は1巡目で全て高校生の選手を選択した。(太字は交渉権確定)
佐々木朗希・4球団、日本ハムロッテ楽天西武   
奥川恭伸・3球団、ヤクルト阪神巨人
石川昂弥・3球団、オリックス中日ソフトバンク
森敬斗・1球団、DeNA
  • 明治大学から2選手が指名され、これで10年連続の指名となった。同一のアマチュアチームからの連続指名では、2008〜16年の早稲田大学(9年)を上回り史上最長となった[5]
  • 中日が名古屋大学松田亘哲、阪神が静岡大学奥山皓太を育成ドラフトで指名。支配下・育成ドラフトを通じ、国立大学の名大・静岡大から初の指名となった[5]
  • 横浜DeNAは育成ドラフトに参加したものの、1人も指名をしなかった。

球団別選択選手一覧

[編集]

球団名はウェーバー順に表示されるが、2019年度はセ・リーグ優先となる。なお、育成選手入団で太字は、後に支配下登録された選手となる。

東京ヤクルトスワローズ

[編集]
新人選手選択会議[6]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 奥川恭伸 投手 星稜高 入団
2位 吉田大喜 投手 日本体育大学 入団
3位 杉山晃基 投手 創価大学 入団
4位 大西広樹 投手 大阪商業大学 入団
5位 長岡秀樹 内野手 八千代松陰高 入団
6位 武岡龍世 内野手 八戸学院光星高 入団

オリックス・バファローズ

[編集]
新人選手選択会議[7]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 宮城大弥 投手 興南高 入団
2位 紅林弘太郎 内野手 駿河総合高 入団
3位 村西良太 投手 近畿大学 入団
4位 前佑囲斗 投手 津田学園高 入団
5位 勝俣翔貴 内野手 国際武道大学 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 佐藤一磨 投手 横浜隼人高 入団
2位 谷岡楓太 投手 武田高 入団
3位 中田惟斗 投手 大阪桐蔭高 入団
4位 平野大和 外野手 日章学園高 入団
5位 鶴見凌也 捕手 常磐大学高 入団
6位 大下誠一郎 外野手 白鷗大学 入団
7位 佐藤優悟 外野手 仙台大学 入団
8位 松山真之 投手 富山GRNサンダーバーズ 入団

中日ドラゴンズ

[編集]
新人選手選択会議[8]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 石川昂弥 内野手 東邦高 入団
2位 橋本侑樹 投手 大阪商業大学 入団
3位 岡野祐一郎 投手 東芝 入団
4位 郡司裕也 捕手 慶應義塾大学 入団
5位 岡林勇希 投手 菰野高 入団
6位 竹内龍臣 投手 札幌創成高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 松田亘哲 投手 名古屋大学 入団

北海道日本ハムファイターズ

[編集]
新人選手選択会議[9]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 河野竜生 投手 JFE西日本 入団
2位 立野和明 投手 東海理化 入団
3位 上野響平 内野手 京都国際高 入団
4位 鈴木健矢 投手 JX-ENEOS 入団
5位 望月大希 投手 創価大学 入団
6位 梅林優貴 捕手 広島文化学園大学 入団
7位 片岡奨人 外野手 東日本国際大学 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 宮田輝星 外野手 福岡大学 入団
2位 樋口龍之介 内野手 新潟アルビレックスBC 入団
3位 長谷川凌汰 投手 新潟アルビレックスBC 入団

広島東洋カープ

[編集]
新人選手選択会議[10]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 森下暢仁 投手 明治大学 入団
2位 宇草孔基 外野手 法政大学 入団
3位 鈴木寛人 投手 霞ヶ浦高 入団
4位 韮澤雄也 内野手 花咲徳栄高 入団
5位 石原貴規 捕手 天理大学 入団
6位 玉村昇悟 投手 丹生高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 持丸泰輝 捕手 旭川大学高 入団
2位 木下元秀 外野手 敦賀気比高 入団
3位 畝章真 投手 香川オリーブガイナーズ 入団

千葉ロッテマリーンズ

[編集]
新人選手選択会議[11]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 佐々木朗希 投手 大船渡高 入団
2位 佐藤都志也 捕手 東洋大学 入団
3位 髙部瑛斗 外野手 国士舘大学 入団
4位 横山陸人 投手 専修大学松戸高 入団
5位 福田光輝 内野手 法政大学 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 本前郁也 投手 北翔大学 入団
2位 植田将太 捕手 慶應義塾大学 入団

阪神タイガース

[編集]
新人選手選択会議[12]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 西純矢 投手 創志学園高 入団
2位 井上広大 外野手 履正社高 入団
3位 及川雅貴 投手 横浜高 入団
4位 遠藤成 内野手 東海大学付属相模高 入団
5位 藤田健斗 捕手 中京学院大学附属中京高 入団
6位 小川一平 投手 東海大学九州キャンパス 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 小野寺暖 外野手 大阪商業大学 入団
2位 奥山皓太 外野手 静岡大学 入団

東北楽天ゴールデンイーグルス

[編集]
新人選手選択会議[13]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 小深田大翔 内野手 大阪ガス 入団
2位 黒川史陽 内野手 智辯学園和歌山高 入団
3位 津留﨑大成 投手 慶應義塾大学 入団
4位 武藤敦貴 外野手 都城東高 入団
5位 福森耀真 投手 九州産業大学 入団
6位 瀧中瞭太 投手 Honda鈴鹿 入団
7位 水上桂 捕手 明石商業高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 江川侑斗 捕手 大分高 入団
2位 小峯新陸 投手 鹿児島城西高 入団
3位 山﨑真彰 内野手 ハワイ大学 入団
4位 澤野聖悠 内野手 誉高 入団


横浜DeNAベイスターズ

[編集]
新人選手選択会議[14]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 森敬斗 内野手 桐蔭学園高 入団
2位 坂本裕哉 投手 立命館大学 入団
3位 伊勢大夢 投手 明治大学 入団
4位 東妻純平 捕手 智辯学園和歌山高 入団
5位 田部隼人 内野手 開星高 入団
6位 蝦名達夫 外野手 青森大学 入団
7位 浅田将汰 投手 有明高 入団

福岡ソフトバンクホークス

[編集]
新人選手選択会議[15]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 佐藤直樹 外野手 JR西日本 入団
2位 海野隆司 捕手 東海大学 入団
3位 津森宥紀 投手 東北福祉大学 入団
4位 小林珠維 内野手 東海大学付属札幌高 入団
5位 柳町達 外野手 慶應義塾大学 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 石塚綜一郎 捕手 黒沢尻工業高 入団
2位 大関友久 投手 仙台大学 入団
3位 伊藤大将 内野手 八戸学院光星高 入団
4位 勝連大稀 内野手 興南高 入団
5位 舟越秀虎 外野手 城北高 入団
6位 荒木翔太 内野手 千原台高 入団
7位 村上舜 投手 山形中央高 入団

読売ジャイアンツ

[編集]
新人選手選択会議[16]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 堀田賢慎 投手 青森山田高 入団
2位 太田龍 投手 JR東日本 入団
3位 菊田拡和 外野手 常総学院高 入団
4位 井上温大 投手 前橋商業高 入団
5位 山瀬慎之助 捕手 星稜高 入団
6位 伊藤海斗 外野手 酒田南高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 平間隼人 内野手 徳島インディゴソックス 入団
2位 加藤壮太 外野手 埼玉武蔵ヒートベアーズ 入団

埼玉西武ライオンズ

[編集]
新人選手選択会議[17]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 宮川哲 投手 東芝 入団
2位 浜屋将太 投手 三菱日立パワーシステムズ 入団
3位 松岡洸希 投手 埼玉武蔵ヒートベアーズ 入団
4位 川野涼多 内野手 九州学院高 入団
5位 柘植世那 捕手 Honda鈴鹿 入団
6位 井上広輝 投手 日本大学第三高 入団
7位 上間永遠 投手 徳島インディゴソックス 入団
8位 岸潤一郎 外野手 徳島インディゴソックス 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 出井敏博 投手 神奈川大学 入団

中継

[編集]

テレビ

[編集]

地上波

[編集]
  • TBS系列全国ネット『プロ野球ドラフト会議2019』 16:50-17:50[18]
実況:初田啓介
解説:槙原寛己古田敦也
会見場リポーター:土井敏之佐藤文康藤森祥平

CS

[編集]
実況:小縣裕介朝日放送テレビ
解説:小関順二西尾典文
リポート:村田匡輝

ラジオ

[編集]
実況:煙山光紀
解説:菊地高弘(スポーツライター)
会見場リポーター:大泉健斗

インターネット配信

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」新人選手74名と育成選手33名の交渉権が確定”. 2019年10月18日閲覧。
  2. ^ a b c 2019年新人選手選択会議 開催日および特別協賛社決定のお知らせ”. 2019年5月30日閲覧。
  3. ^ a b ドラフトウエーバー指名順 1年おきにセ・パ入れ替え 現役ドラフトは継続審議」『デイリースポーツ』2019年9月3日。2019年9月16日閲覧。
  4. ^ 選択手順”. 2019年10月16日閲覧。
  5. ^ a b 11球団高校生1位入札は最多/ドラフトアラカルト
  6. ^ 東京ヤクルトスワローズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  7. ^ オリックス・バファローズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  8. ^ 中日ドラゴンズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  9. ^ 北海道日本ハムファイターズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  10. ^ 広島東洋カープ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  11. ^ 千葉ロッテマリーンズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  12. ^ 阪神タイガース 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  13. ^ 東北楽天ゴールデンイーグルス 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  14. ^ 横浜DeNAベイスターズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  15. ^ 福岡ソフトバンクホークス 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  16. ^ 読売ジャイアンツ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  17. ^ 埼玉西武ライオンズ 選択選手一覧”. 日本野球機構. 2019年10月17日閲覧。
  18. ^ 『プロ野球ドラフト会議2019』番組情報より(TBSテレビ公式サイトより)”. 2019年10月9日閲覧。
  19. ^ プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(スカイA公式ページより)”. 2019年9月16日閲覧。
  20. ^ ショウアップナイタースペシャル プロ野球ドラフト会議 実況中継(ニッポン放送営業情報サイトより)”. 2019年10月3日閲覧。

外部リンク

[編集]