2005年のインディカー・シリーズは、インディカー・シリーズの10年目のシーズンである。
初めてロード/ストリートコースがスケジュールに加わり、この年はセントピーターズバーグ、インフィニオン、ワトキンス・グレンで計3戦が開催、それらを含めて史上最多の17戦での開催となった。また、かつてのCARTのように、どのようなコース種別にも対応できることが問われるようになった。
この年もホンダエンジンが優勢で、トヨタエンジン、シボレーエンジンは共に勝利数は前年より増やすことはできたものの、ホンダエンジンの優位性は変わらず。最終的にこの年のシーズン途中でシボレーはこのシーズン限りでの撤退を発表したほか、トヨタも翌シーズンでの撤退を発表したところ、ホンダエンジンに切り替えを表明するチームが続出したために結局この年限りで撤退、翌シーズン以降はホンダエンジンのワンメイクとなることになった。
この年は、前年ランキング2位と躍進したダン・ウェルドンが1シーズンでの史上最多となる6勝をあげ、チャンピオンに輝いたが、この年は女性ドライバーダニカ・パトリックのデビューが大きく注目された。特にインディ500では途中トップを走る快走を見せ、女性ドライバー史上最上位の4位でフィニッシュ、最終的にインディ500・シリーズ双方のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、インディカー・シリーズの注目度アップに大きく貢献した。
その他のトピックとしては、
- スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングからこの年も松浦孝亮が参戦したが、最高位はインフィニオンとワトキンス・グレンの6位にとどまった
- ロジャー安川はこの年ドレイヤー&レインボールド・レーシングのレギュラーシートを獲得したが、一度もトップ10フィニッシュを果たすことができず、この年以降、レギュラーシートは獲得できていない。
- これまでダラーラと共にシャシーを供給していたGフォースがパノスに買収され、この年から「パノスGフォース」、または単に「パノス」と呼ばれるようになった
- 上記の通りロード/ストリート3戦が加わり、テキサスが1戦のみの開催に、ナザレスがカレンダー落ちとなった。
オーバル
市街地/特設コース
ロード
優勝から10位までは順に50-40-35-32-30-28-26-24-22-20のポイントが与えられ、それ以下は18位までは1ポイントずつ減少し、18位から24位まではすべて12ポイント、25位以下はすべて10ポイントが与えられ、最多リードラップに3ポイントのボーナスポイントを総合しタイトルが争われた。 シーズン序盤4戦で3勝と圧倒的な強さを見せたウェルドンが1シーズン最多の6勝を挙げチャンピオンに輝いた。
| 色 | 結果 | 金色 | 優勝 | 銀色 | 2位 | 銅色 | 3位 | 緑 | 4位・5位 | 水色 | 6位-10位 | 青灰色 | 完走 (11位以下) | 紫 | リタイヤ (Ret) | 赤 | 予選落ち (DNQ) | 茶色 | 撤退 (Wth) | 黒 | 失格 (DSQ) | 白 | スタートせず (DNS) | 空欄 | 欠場 (DNP) | エントリーせず | | | |
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | DNS |
ポイント | 50 | 40 | 35 | 32 | 30 | 28 | 26 | 24 | 22 | 20 | 19 | 18 | 17 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 12 |
順位 | マニファクチャラー | ポイント | 差 |
1 | ホンダ | 153 | - |
2 | トヨタ | 125 | -28 |
3 | シボレー | 96 | -57 |
順位 | マニファクチャラー | ポイント | 差 |
1 | ダラーラ | 164 | - |
2 | パノス | 125 | -39 |