中央軍管区
中央軍管区 Центральный военный округ Central Military District | |
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中央軍管区のエンブレム | |
創設 | 2010年12月1日 |
所属政体 | ロシア |
所属組織 | ロシア連邦軍 |
部隊編制単位 | 軍管区 |
所在地 | スヴェルドロフスク州エカテリンブルク |
愛称 | ЮВО |
上級単位 | ロシア連邦軍 |
中央軍管区(ちゅうおうぐんかんく、ロシア語: Центральный военный округ)は、ロシア連邦軍の国土中央部における軍管区。 大統領令No.1144[1]に基づき、従来の沿ヴォルガ・ウラル軍管区、シベリア軍管区の南東部の一部を除く大部分を統合して2010年10月21日に発足した。司令部はエカテリンブルクに所在する。 統合運用化の一環として作戦・戦略司令部(OSK)としての資格が与えられており、域内の陸空軍部隊を軍管区司令官が指揮する権限を持つ。また、域内の準軍事組織(内務省の国内軍、連邦保安庁の国境警備隊など)に対しても指揮権は及ぶ。
中央軍管区はロシア中央部の29の連邦構成主体にまたがり、その面積は706万平方kmに及ぶ(ロシアの国土のおよそ40%)。また、同管区内に居住する人口は5490万人(同39%)である。
編制
[編集]地上兵力
[編集]地上兵力は2010年9月時点での編成である[2]。
国防省 |
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参謀本部 |
軍管区 |
部隊単位 |
歴史・伝統 |
その他 |
→詳細は「第2親衛諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)」を参照
- 第7独立親衛戦車旅団(チェリャビンスク州チェバルクリ)
- 第15独立親衛自動車化狙撃旅団(サマラ州ロシチンスキィ。軽旅団)
- 第21独立親衛自動車化狙撃旅団(オレンブルク州トツコエ)
- 第23独立親衛自動車化狙撃旅団(サマラ州サマラ)
- 第28独立自動車化狙撃旅団(スヴェルドロフスク州エカテリンブルク)
- 第201基地(タジキスタン共和国ドゥシャンベ。事実上の自動車化歩兵旅団)
- 第297防空ロケット旅団(バシコルトスタン共和国アルキノ)
→詳細は「第41諸兵科連合軍」を参照
- 第32独立自動車化狙撃旅団(ノヴォシビルスク州ノヴォシビルスク)
- 第35独立親衛自動車化狙撃旅団(アルタイ地方アレイスク)
- 第74独立親衛自動車化狙撃旅団(ケメロヴォ州ユルガ)
- 第103武器装備修理保管基地(ノヴォシビルスク州シロヴォ。旧第84自動車化狙撃旅団)
- 第104武器装備修理保管基地(アルタイ地方アレイスク。旧第85自動車化狙撃旅団)
- 第61防空ロケット旅団(アルタイ地方ビイスク)
第25諸兵科連合軍
[編集]→詳細は「第25諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)」を参照
軍管区直轄部隊
[編集]- 第3独立親衛特殊任務旅団(サマラ州トリヤッティ)
- 第24独立親衛特殊任務旅団
- 第90親衛戦車師団
- 第201軍事基地(タジキスタン、ドゥシャンベ)
- 第92ロケット旅団(ペンゼンスク州カメンカ)
- 第119ロケット旅団(スヴェルドロフスク州エランスキィ)
- 第385砲兵旅団(ペルミ地方ズヴェズドヌィ-1)
- 第950ロケット砲兵旅団(ブズルク)
空挺軍(指揮権は最高司令部に帰属)
[編集]航空兵力
[編集]歴代司令官
[編集]- ウラジーミル・チルキン大将(2010年12月13日 - 2012年4月26日)
- ワレリー・ゲラシモフ大将(2012年4月26日 - 2012年11月9日)
- アレクサンドル・ドヴォルニコフ中将(2012年11月9日 - 2012年12月24日まで代行)
- ボグダノフスキー・ニコライ・ヴァシリエヴィチ大将(2012年12月24日 - 2014年6月12日)
- ウラジミール・ザルドニツキー大将(2014年6月12日 - 2017年11月22日)
- アレクサンドル・ラパン大将(2017年11月22日 - 2022年10月27日)
- アレクサンドル・リンコフ少将(2022年10月27日 - 2023年2月17日)(代行)[3]
- アンドレイ・モルドヴィチェフ大将(2023年2月17日 - )[4]
脚注
[編集]- ^ УКАЗ Президента РФ от 20.09.2010 N 1144 "О ВОЕННО - АДМИНИСТРАТИВНОМ ДЕЛЕНИИ РОССИЙСКОЙ ФЕДЕРАЦИИ" <http://graph.document.kremlin.ru/page.aspx?1;1298267 Archived 2012年3月31日, at the Wayback Machine.>
- ^ Стратегические обьединения нового облика вооруженных сил России, АРСЕНАЛ, No.5 2010, стр.25-26.
- ^ “Russia Firing Commanders to Deflect Blame From Leadership: U.K.”. ニューズウィーク. (2022年11月6日) 2022年11月7日閲覧。
- ^ “Командующим Центральным военным округом стал генерал-лейтенант Андрей Мордвичев”. タス通信 (2023年2月17日). 2023年2月17日閲覧。