北部方面後方支援隊
北部方面後方支援隊 | |
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創設 | 2000年(平成12年)3月28日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 諸職種混成 |
兵種/任務 | 後方支援 |
所在地 | 島松(北海道恵庭市) |
編成地 | 島松 |
上級単位 | 北部方面隊 |
担当地域 | 北海道 |
北部方面後方支援隊(ほくぶほうめんこうほうしえんたい、JGSDF Northern Army Logistic Support Troop)は、北海道恵庭市の島松駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊北部方面隊直轄の後方支援部隊である。
概要
[編集]北部方面隊直轄部隊の後方支援業務を任務とするほか、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。平成11年度末に北部方面武器隊、北部方面輸送隊、北部方面総監直轄部隊の整備部隊・要員を統合し新編された。
沿革
[編集]- 1999年(平成11年)3月:北部方面武器隊本部に北部方面後方支援隊準備隊を編成。
北部方面後方支援隊
- 第101施設直接支援大隊第1直接支援中隊(南恵庭駐屯地)を廃止(第3施設団第1施設群廃止のため)。
- 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊(第1特科群第133特科大隊を支援)を真駒内駐屯地に新編。
- 2008年(平成20年)
- 3月26日:
- 第301対舟艇対戦車直接支援隊(北部方面対舟艇対戦車隊を支援)を倶知安駐屯地に新編。
- 第101施設直接支援大隊の被支援部隊が北部方面施設隊に変更(第3施設団の廃止、北部方面施設隊への改編のため)。
- 2011年(平成23年)
- 2014年(平成26年)
- 3月25日:
- 3月26日:第303普通科直接支援隊(真駒内駐屯地)を第305普通科直接支援中隊に改編(第52普通科連隊改編のため)。
- 2017年(平成29年)
- 3月26日:
- 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊(上富良野駐屯地)を廃止(第4特科群第120特科大隊廃止のため)。
- 第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊釧路派遣隊(釧路駐屯地)を廃止(北部方面施設隊第12施設群第342施設中隊廃止のため)。
- 3月27日:
- 2018年(平成30年)3月26日:北部方面輸送隊第101輸送業務隊を廃止(陸上自衛隊中央輸送隊第1方面分遣隊に改組)。
- 2019年(平成31年)
- 3月25日:第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊(真駒内駐屯地)を廃止(第1特科群第133特科大隊廃止のため)。
- 3月26日:
- 2023年(令和 5年)3月15日:
- 北部方面輸送隊が、真駒内駐屯地から東千歳駐屯地及び島松駐屯地に移駐[2][3]。
- 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第1直接支援小隊(美幌駐屯地)及び第2直接支援小隊(北千歳駐屯地)を廃止(第1特科群第101特科大隊及び第102特科大隊廃止のため[4])[5]。
- 2024年 (令和 6年)3月21日:第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊(上富良野駐屯地)を廃止し、第1直接支援中隊第6直接支援小隊に改編(第4特科群廃止、第131特科大隊の第1特科群編入のため)
部隊編成
[編集]特記ないものは島松駐屯地所在
- 北部方面後方支援隊本部
- 北部方面後方支援隊本部付隊「北方後支-本」
- 第104補給大隊:コア部隊[1]
- 第104補給大隊本部
- 第104補給大隊本部付隊「104補-本」
- 第1補給中隊「104補-1」
- 第2補給中隊「104補-2」
- 第102弾薬大隊:(北千歳駐屯地):コア部隊[1]
- 第102弾薬大隊本部
- 第102弾薬大隊本部付隊「102弾-本」
- 第1弾薬中隊「102弾-1」(上富良野駐屯地)
- 第2弾薬中隊「102弾-2」
- 第101全般支援大隊:第7師団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
- 第101全般支援大隊本部
- 第101全般支援大隊本部付隊「101全支-本」
- 整備中隊「101全支-整」
- 補給中隊「101全支-補」
- 第102全般支援大隊(真駒内駐屯地):第11旅団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
- 第102全般支援大隊本部
- 第102全般支援大隊本部付隊「102全支-本」
- 整備中隊「102全支-整」
- 補給中隊「102全支-補」
- 第103全般支援大隊(上富良野駐屯地):第2師団及び第5旅団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
- 第103全般支援大隊本部
- 第103全般支援大隊本部付隊「103全支-本」
- 整備中隊「103全支-整」
- 補給中隊「103全支-補」
- 第101特科直接支援大隊(北千歳駐屯地):第1特科団を支援。
- 第101特科直接支援大隊本部
- 第101特科直接支援大隊本部付隊「101特直支-本」
- 整備隊「101特直支-整」
- 第1直接支援中隊「101特直支-1」(北千歳駐屯地):第1特科群を支援。
- 第6直接支援小隊(上富良野駐屯地):第131特科大隊を支援。
- 第3直接支援中隊「101特直支-3」(北千歳駐屯地):第1地対艦ミサイル連隊を支援。
- 第4直接支援中隊「101特直支-4」(美唄駐屯地):第2地対艦ミサイル連隊を支援。
- 第5直接支援中隊「101特直支-5」(上富良野駐屯地):第3地対艦ミサイル連隊を支援。
- 第101高射直接支援大隊(東千歳駐屯地):第1高射特科団を支援。
- 第101施設直接支援大隊(南恵庭駐屯地):第3施設団を支援。
- 第101通信直接支援隊「101通直支」(札幌駐屯地):北部方面システム通信群を支援。
- 第101通信直接支援隊本部
- 隊本部班
- 火器車両整備小隊
- 通信整備小隊
- 第305普通科直接支援中隊「305普直支」(真駒内駐屯地):第52普通科連隊を支援。
- 第301対舟艇対戦車直接支援隊「301対直支」(倶知安駐屯地):北部方面対舟艇対戦車隊を支援。
- 北部方面輸送隊(東千歳駐屯地)
- 北部方面輸送隊本部
- 北部方面輸送隊本部付隊「北方輸-本」
- 第304輸送中隊「304輸」(島松駐屯地)
- 第305輸送中隊「305輸」(島松駐屯地)
- 第310輸送中隊「310輸」
- 第313輸送中隊「313輸」
- 第314輸送中隊「314輸」
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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北部方面後方支援隊長 | 1等陸佐 | 小薗井明裕 | 2022年12月23日 | 中部方面総監部装備部長 |
副隊長 | 1等陸佐 | 川畑裕幸 | 2022年 | 8月 1日第12後方支援隊長 兼 新町駐屯地司令 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 職種 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
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1 | 末包昭彦 | 2000年 | 3月28日 - 2001年12月 2日施設科 | 防大13期 | 東部方面総監部装備部長 | 第5施設団長 兼 小郡駐屯地司令(2002年 3月22日 陸将補昇任) |
2 | 安井剛 | 2001年12月 | 3日 - 2003年 6月30日武器科 | 防大16期 | 北部方面総監部装備部長 | 陸上自衛隊関東補給処副処長 |
3 | 中村俊範 | 2003年 | 7月 1日 - 2005年 3月31日化学科 | 防大17期 | 陸上自衛隊化学学校副校長 兼 企画室長 | 陸上自衛隊関西補給処副処長 |
4 | 萱沼明宏 | 2005年 | 4月 1日 - 2006年12月 5日高射特科 | 防大21期 | 陸上自衛隊研究本部総合研究部 第5研究課長 | 陸上自衛隊高射学校副校長 兼 企画室長 |
5 | 永栄文晴 | 2006年12月 | 6日 - 2008年11月30日航空科 | 防大22期 | 陸上自衛隊研究本部研究開発企画官 | 第5旅団副旅団長 兼 帯広駐屯地司令 |
6 | 畑中誠 | 2008年12月 | 1日 - 2010年11月30日通信科 | 防大22期 | 防衛医科大学校学生部長 | 自衛隊体育学校長 |
7 | 岸谷清満 | 2010年12月 | 1日 - 2013年 8月 1日航空科 | 防大24期 | 東北方面総監部装備部長 | 退職(陸将補昇任) |
8 | 鈴木昌芳 | 2013年 | 8月 1日 - 2015年 3月31日武器科 | 防大27期 | 陸上自衛隊研究本部研究開発企画官 | 陸上自衛隊東北補給処副処長 |
9 | 秋山賢司 | 2015年 | 4月 1日 - 2016年11月30日通信科 | 防大30期 | 陸上幕僚監部装備部通信電子課長 | 陸上自衛隊東北補給処副処長 |
10 | 加治屋裕一 | 2016年12月 | 1日 - 2018年 3月26日輸送科 | 防大29期 | 東北方面総監部装備部長 | 陸上自衛隊東北補給処長(陸将補昇任) |
11 | 平野邦治 | 2018年 | 3月27日 - 2020年12月21日化学科 | 防大34期 | 東部方面総監部装備部長 | 陸上自衛隊化学学校長 兼 大宮駐屯地司令(陸将補昇任) |
12 | 川村浩和 | 2020年12月22日 - 2022年12月1日 | 通信科 | 防大32期 | 陸上自衛隊通信学校副校長 兼 企画室長 | 退職(陸将補昇任)[6] |
13 | 小薗井明裕 | 2022年12月23日 - | 輸送科 | 防大37期 | 中部方面総監部装備部長 |
主要装備
[編集]- 90式戦車回収車
- 78式戦車回収車
- 重装輪回収車
- 重レッカ
- 特大型運搬車(第313輸送中隊、第314輸送中隊)
- 中型セミトレーラ
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 7tトラック / 74式特大型トラック
- 野外炊具
- 89式5.56mm小銃
- 9mm拳銃
- 12.7mm重機関銃M2
- 84mm無反動砲
廃止(改編)部隊
[編集]- 第101施設直接支援大隊第1直接支援中隊「101施直支-1」(南恵庭駐屯地):第1施設群を支援。
- 2004年(平成16年)3月29日廃止。
- 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第3直接支援小隊「101特直支-1」(北千歳駐屯地):第1特科群第103特科大隊を支援。
- 2011年(平成23年)4月21日廃止。
- 第101戦車直接支援隊(北恵庭駐屯地)「101戦直支」:第1戦車群を支援。
- 2014年(平成26年)3月25日廃止。
- 第303普通科直接支援隊「303普直支」(真駒内駐屯地):第52普通科連隊を支援。
- 2014年(平成26年)3月25日廃止。第305普通科直接支援中隊に改編。
- 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊「101特直支-2」(上富良野駐屯地):第4特科群第120特科大隊を支援。
- 2017年(平成29年)3月26日廃止。
- 第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊釧路派遣隊「101施直支-2」(釧路駐屯地):第342施設中隊を支援。
- 2017年(平成29年)3月26日廃止。第101施設直接支援大隊第4直接支援中隊釧路派遣隊に改編。
- 北部方面輸送隊第101輸送業務隊「101輸業」(真駒内駐屯地):
- 2018年(平成30年)3月26日廃止。陸上自衛隊中央輸送隊第1方面分遣隊に改組。
- 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊「101特直支-1」(真駒内駐屯地):第1特科群第133特科大隊を支援。
- 2019年(平成31年)3月25日廃止。
- 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第1直接支援小隊「101特直支-1」(美幌駐屯地):第1特科群第101特科大隊を支援。
- 2023年(令和5年)3月15日廃止。
- 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊「101特直支-2」(上富良野駐屯地):第4特科群を支援。
- 2024年 (令和6年)3月20日廃止。
脚注
[編集]- ^ a b c d 防衛省所管 平成30年度歳出概算要求書
- ^ “北部方面輸送隊 移駐”. 北部方面後方支援隊. 2023年5月20日閲覧。
- ^ “方面輸送隊2コ中隊が島松駐屯地に移駐その出迎え式に参加”. 隊友会恵庭支部連合会. 2023年5月20日閲覧。
- ^ @kitachitose_STA (2023年3月28日). "陸上自衛隊 北千歳駐屯地 【公式】". X(旧Twitter)より2023年3月28日閲覧。
- ^ “即応機動連隊に改編で隊員増へ”. 経済の伝書鳩. (2021年9月8日)
- ^ 自衛隊法第65条の13の規定に基づく令和4年度若年定年等隊員の就職の援助の実施結果の公表について (PDF)
出典
[編集]- 『北部方面隊50年のあゆみ』
関連項目
[編集]- 陸上自衛隊武器学校 / 陸上自衛隊需品学校 / 陸上自衛隊輸送学校 / 陸上自衛隊衛生学校
- 北海道補給処
- 第2後方支援連隊 / 第5後方支援隊 / 第7後方支援連隊 / 第11後方支援隊
- 東北方面後方支援隊 / 東部方面後方支援隊 / 中部方面後方支援隊 / 西部方面後方支援隊