小幡駅
小幡駅 | |
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4代目駅舎(2022年3月) | |
おばた OBATA | |
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所在地 | 名古屋市守山区小幡南一丁目21-21 |
駅番号 | ST 10 |
所属事業者 | 名古屋鉄道(名鉄) |
所属路線 | 瀬戸線 |
キロ程 | 8.6 km(栄町起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 相対式 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 12,143人/日 -2022年[1]- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)4月2日[2][3] |
備考 | 特殊勤務駅(駅集中管理システム導入駅) |
小幡駅(おばたえき)は、愛知県名古屋市守山区小幡南一丁目にある、名古屋鉄道瀬戸線の駅である。駅番号はST10。
歴史
[編集]瀬戸線開業と同時に設置された駅である。元々小幡は瀬戸街道と尾張四観音の一つである竜泉寺への参道(竜泉寺街道)との分岐点であり、さらには小牧・春日井から末盛へ抜ける笠寺道(四観音道の一つ)の交点にも近く、古くから交通の要衝であったところである。駅南方のタイル工場などからの地域の貨物輸送の要として、また計画中であった龍泉寺線への分岐駅として設置された。
1933年(昭和8年)から1977年(昭和52年)まで存在した2代目駅舎は、瓦葺きの洋風ドーム型の丸屋根が特徴的であった[4][5]。この2代目駅舎は、1500V昇圧、栄町乗り入れ工事の一環で解体された。また、同工事の際には、貨物取扱設備も撤去された。3代目駅舎は鉄骨造りとなり、あわせて駅北側の店舗も整備された。
1990年代に入ると小幡駅前第一種市街地再開発事業[注釈 1]が具体化し、周辺建物の立退等が始まり、本格的に駅及びその周辺の再開発工事が開始された。
1998年(平成10年)4月には、小幡駅は建て替えのため仮駅舎[注釈 2]へ移転し、3代目駅舎は解体された。
1999年(平成11年)9月、4代目駅舎が完成し、橋上駅舎化[注釈 3]され、地上には6両編成対応ホームが整備された。その後、仮駅舎の撤去工事を経て、西側階段の使用が開始された。
年表
[編集]- 1905年(明治38年)4月2日:瀬戸自動鉄道の矢田駅:瀬戸駅(現在の尾張瀬戸駅)間の開通と同時に[6]、駅開業[2][3]。
- 1906年(明治39年)12月18日:瀬戸自動鉄道が瀬戸電気鉄道に社名変更[6]。同社の駅となる。
- 1933年(昭和8年):2代目駅舎使用開始[4]。
- 1939年(昭和14年)9月1日:瀬戸電気鉄道が名古屋鉄道に合併[6]。同社の瀬戸線の駅となる。
- 1964年(昭和39年)度:貨物営業廃止[7]。
- 1977年(昭和52年):2代目駅舎解体[5]。
- 1978年(昭和53年)
- 1984年(昭和59年)9月:自動改札機設置[10]。
- 1999年(平成11年)9月:4代目駅舎が完成し、使用を開始[11]。
- 2000年(平成12年):中部の駅百選に選定。
- 2006年(平成18年)12月16日:トランパス導入。
- 2011年(平成23年)2月11日:ICカード乗車券「manaca」供用開始[12]。
- 2012年(平成24年)2月29日:トランパス供用終了。
- 2024年(令和6年)12月21日:特殊勤務駅となる[13]。
駅構造
[編集]6両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する橋上駅[2]。特殊勤務駅となっており、窓口営業時間は7:00 - 12:00と13:00 - 20:00である。2024年(令和6年)12月20日までは終日有人駅であった[13]。改札口は橋上階に1箇所あり、付近には自動券売機(継続manaca定期乗車券及び新規通勤manaca定期乗車券の購入も可能ではあるが、名鉄ミューズカードでの決済は7:00~22:00の間に限られる)及び自動精算機(ICカードのチャージ等も可能)を1台ずつ備えている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ST 瀬戸線 | 下り | 尾張瀬戸方面[14] |
2 | 上り | 栄町ゆき[14] |
ホームと改札の間にエレベーターが設置されている。また南北にある駅入口と改札口がある2階の間にもそれぞれエレベーターが設置されており、バリアフリーに完全対応している。
- 改札口
- ホーム
- 駅名標
配線図
[編集] ← 尾張瀬戸方面 | → 大曽根・ 栄町方面 | |
凡例 出典:[15][16] |
駅周辺
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バス
[編集]最寄りのバス停は、小幡(名古屋市交通局・名古屋市営バス)。北口にある小幡交通広場に設置されている。発着する路線は以下の通り。
- 上社12号系統:上社 - 小幡 - 守山区役所 - 緑ヶ丘住宅
- 曽根11号系統:大曽根 - 小幡 - 西城 - 緑ヶ丘住宅
- 茶屋11号系統:茶屋ヶ坂 - 小幡 - 守山区役所 - 緑ヶ丘住宅
- 守山11号系統・守山巡回系統:上飯田 - 小幡 - 新守山駅
- 小幡11号系統:新守山駅 - 小幡 - 本地住宅・大森車庫
- 森.新系統:大森車庫 - 小幡 - 新守山駅
- 志段味巡回系統:小幡 - 東谷山フルーツパーク
- 千種13号系統:千種駅前 - 東部医療センター - 小幡 - 緑ヶ丘住宅
- 森.緑系統:大森車庫 - 小幡 - 緑ヶ丘住宅
1番のりば:緑ヶ丘住宅行き・新守山駅行き・小幡止まり
2番のりば:上社行き:大森車庫行き・東谷山フルーツパーク行き
4番のりば:千種駅前行き・茶屋ヶ坂行き・上飯田行き・本地住宅行き・大森車庫行き・新守山駅行き
※3番のりばは無い。[17]
利用状況
[編集]- 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は11,054人である[18]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は12,084人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中29位、瀬戸線(20駅)中4位であった[19]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は13,092人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中28位、瀬戸線(19駅)中4位であった[20]。
- 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は12,170人であり、この値は名鉄全駅中30位であった[21]。
- 「名古屋市統計年鑑」によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。
- 2004年度:5,530人
- 2005年度:5,692人
- 2006年度:5,564人
- 2007年度:5,613人
- 2008年度:5,749人
- 2009年度:5,527人
- 2010年度:5,545人
- 2011年度:5,555人
- 2012年度:5,746人
- 2013年度:6,000人
- 2014年度:6,097人
- 2015年度:6,271人
- 2016年度:6,447人
- 2017年度:6,650人
- 2018年度:6,727人
- 2019年度:6,616人
※ 瀬戸線の駅では栄町駅、大曽根駅に次いで3番目に利用客が多い。年度によっては4番目の大森・金城学院前駅と逆転することがある。
隣の駅
[編集]- 名古屋鉄道
- ST 瀬戸線
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 小幡駅周辺約1.2haを再開発する事業であり、ABCの3つの街区と駅前交通広場の整備を内容とするもので、駅はB街区に含まれていた。1993年(平成5年)事業計画決定、1994年(平成6年)7月7日権利変換期日。同事業は、守山文化小劇場を含むアクロス小幡(B街区、1999年(平成11年)4月24日完成)、駅舎(B街区、同年5月22日完成)、駅前交通広場(2000年(平成12年)完成)、アクロス小幡西館(A街区、2002年2月完成)の整備を経て、2001年(平成13年)度内に完了した。
- ^ この仮駅舎は、いわゆるプレハブ小屋で、現在のアクロス小幡西館辺りにあった。ホームごとに改札が別になっていて、栄町方面の改札口は夜間は無人になっていた。ホームや改札がとても狭く、自動改札機も設置されていなかったため、仮駅舎とはいえ、乗降客の多いラッシュ時には不向きだった。
- ^ 計画段階においては高架駅化されることが検討されたが、最終的には盛り込まれず橋上駅としての整備となった。現在、喜多山駅を中心とした小幡 - 大森・金城学院前駅間で高架化事業が進捗中であるが、この高架化事業にも小幡駅の高架駅化は含まれていない。
- ^ 駅前の小幡交差点が瀬戸街道との分岐であるが、北に直進し長慶寺の門前に向かい、門前より右に曲がり現道と合流するルートが龍泉寺街道の旧道である。
出典
[編集]- ^ “令和4年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年7月1日閲覧。
- ^ a b c 川島 2009, p. 88.
- ^ a b 寺田 2013, p. 258.
- ^ a b 徳田耕一『名古屋近郊電車のある風景今昔』JTB、2003年、167頁。ISBN 978-4533045981。
- ^ a b 名古屋鉄道 1世紀の記録(アルファベータブックス、2017年1月 刊)p.24
- ^ a b c 寺田 2013, p. 254.
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1042頁。
- ^ 清水武「名鉄・瀬戸線栄町乗入れ開始」『鉄道ピクトリアル』第355巻、電気車研究会、1978年12月、70-71頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 徳田耕一『名鉄電車昭和ノスタルジー』117頁
- ^ 寺田 2013, p. 253.
- ^ a b “一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道株式会社. 2024年11月15日閲覧。
- ^ a b “小幡(ST10)(おばた) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 川島 2009, p. 18.
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ “時刻表選択”. 名古屋市交通局. 2023年12月22日閲覧。
- ^ “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。
参考文献
[編集]- 川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第4巻 豊橋駅 - 名古屋エリア』講談社、2009年6月20日。ISBN 978-4-06-270014-6。
- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 小幡駅 - 名古屋鉄道