張 (姓)

(ちょう)は、漢姓の一つ。中華圏で多い姓の1つである。

中華圏の姓

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各種表記
繁体字
簡体字
拼音 Zhāng
注音符号 ㄓㄤ
ラテン字 Chang
広東語発音: Zoeng1
上海語発音: Tsan1
台湾語白話字 Tiuⁿ
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中国でに次ぐ第3位の姓であり[1]、2020年の第7回中華人民共和国全国人口調査中国語版国勢調査)に基づく姓氏統計によると9575.08万人がおり、中国の総人口の6.78%を占めている[2][3]。一方、台湾の2018年の統計では第4位で、1,242,595人がいる[4]

北京語などで同音の「」と区別するために、「弓に長の張」と呼ぶことが多い。張はと並んで非常に多い姓であることから「張三李四」という熟語が生まれ、張氏の三男、李氏の四男のように「その辺にいくらでもいるありふれた人、身分もなく名もない人々、平凡な人」を意味する[5]

著名な人物

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台湾の人物
香港の人物

朝鮮の姓

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チャン
各種表記
ハングル
漢字
発音: チャン
日本語読み: ちょう
英語表記: Chang, Jahng, Jhang, Gang, Zhang, Jang, Chang
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(ちょう、チャン、: )は、朝鮮人の姓の一つである。

著名な人物

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氏族

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各種文献に約40余本が記録されているが、現存するのは30本内外と推定される。そのうち帰化氏族である徳水張氏と浙江張氏を除くと、貫郷は皆高麗である。三重大匡保社壁上功臣太師に上がった忠献公張貞弼より同源分派したということが通説である。なかでも仁同張氏が一番多く、『大東韻府群玉』には、「始祖張金用は本来長氏だったが、弓の名手であったので、長に弓を加えて張という姓にしたとの逸話がある」と記録されている。朝鮮時代に文科及第者141人を輩出した。

また、百済豪族にも張氏がいた。百済の張氏は、百済帰化していた中国系の一族[6][7][8]。また、張威張茂張塞はいずれも張姓であり、同族の可能性がある[9]

氏族(地域) 創始者 人数(2015年)[10] 備考
佳城張氏 10 가성장씨
加平張氏 16 가평장씨
江東張氏 8 강동 장씨
江陵張氏 48
江西張氏 6
江華張氏 146
開城張氏 38
巨済張氏 7
格城張氏 13
結城張氏 24,921
慶城張氏 108
慶州張氏 296
桂城張氏 6
高霊張氏 6
古阜張氏 65
固城張氏 97
高陽張氏 8
高興張氏 5
谷山張氏 9
公州張氏 11
広徳張氏 6
光明張氏 6
光山張氏 30
光城張氏 26
広州張氏 177
喬桐張氏 23
求礼張氏 14 구레장씨
求礼張氏 15,571 구례장씨
九老張氏 7
求社張氏 9
求礼張氏 40 구예장씨
群山張氏 7
軍浦張氏 5
金溝張氏 18 금구장씨
錦山張氏 5
衿川張氏 6
吉城張氏 130
金溝張氏 13 김구장씨
金海張氏 153
羅州張氏 1,142 나주장씨
南陽張氏 8
南原張氏 27
南平張氏 11
隴西張氏 54 농서장씨
綾城張氏 310 능성장씨
多陽張氏 32
丹山張氏 195
丹城張氏 52
丹陽張氏 44,334
丹漢張氏 20
達城張氏 52
潭安張氏 13
潭陽張氏 95
唐津張氏 9
大邱張氏 40
大寧張氏 5
大元張氏 13
大田張氏 67
徳山張氏 12
徳沼張氏 7
徳水張氏 高麗の宮廷に仕えたウイグル系ムスリム文官張舜龍 24,185
徳宿張氏 9
徳順張氏 11
徳寧張氏 86
徳川張氏 21
徳興張氏 30
東萊張氏 24
同福張氏 10
東阜張氏 15
羅州張氏 13 라주장씨
霊光張氏 5 령광장씨
礼山張氏 11 례산장씨
隴西張氏 23 롱서장씨
綾城張氏 11 릉성장씨
利川張氏 11 리천장씨
馬山張氏 30
木州張氏 6
木川張氏 15,740
木浦張氏 6
務安張氏 17
文城張氏 7
文化張氏 9
密陽張氏 945
培津張氏 6
白川張氏 78
法城張氏 14
碧珍張氏 7
保寧張氏 25
宝城張氏 14
報恩張氏 21
本川張氏 7
鳳山張氏 11
鳳城張氏 1,670
鳳雲張氏 7
扶寧張氏 17 부녕장씨
扶寧張氏 51 부령장씨
釜山張氏 21
扶安張氏 3,273
扶余張氏 199
扶寧張氏 24 부영장씨
富川張氏 19
富平張氏 21
庇仁張氏 28
泗川張氏 10
山東張氏 33
三陟張氏 18
瑞山張氏 29
瑞城張氏 7
瑞陽張氏 8
石岡張氏 248
善山張氏 74
城南張氏 36
星州張氏 19
世東張氏 9
松禾張氏 16
水原張氏 64
遂川張氏 8
順天張氏 13,317
順興張氏 52
昇州張氏 8
昇片張氏 7
昇平張氏 151
始興張氏 22
新平張氏 7
牙山張氏 58
安東張氏 新羅末期に朝鮮に移住した張貞弼 39,939
安山張氏 62
安養張氏 40
安義張氏 5
楊州張氏 39
陽川張氏 13
楊平張氏 16
驪徳張氏 6
礪山張氏 18
驪州張氏 7
燕岐張氏 8
延安張氏 29
延日張氏 18
霊光張氏 181 영광장씨
永同張氏 23
永登浦張氏 15
永礼張氏 216 영례장씨
霊山張氏 586
永礼張氏 15 영예장씨
寧越張氏 77
迎日張氏 5
永川張氏 18
栄豊張氏 5
礼山張氏 1,920 예산장씨
醴泉張氏 6
烏山張氏 17
玉江張氏 15
沃溝張氏 6,051
沃満張氏 23
玉山張氏 15,173
玉城張氏 1,197
沃済張氏 9
沃川張氏 206
玉青張氏 42
温陽張氏 5
旺山張氏 23
龍西張氏 6
龍仁張氏 18
蔚山張氏 219
蔚原張氏 6
蔚珍張氏 26,374
原州張氏 16
月城張氏 34
渭田張氏 6
渭津張氏 76
乙津張氏 19
宜寧張氏 14
義城張氏 8
議政府張氏 5
義州張氏 8
二東張氏 6
利川張氏 990 이천장씨
益山張氏 5
仁丹張氏 9
仁同張氏 中国から渡来した張金用張桂 666,652
仁峰張氏 13
仁月張氏 10
仁州張氏 9
仁川張氏 131
一山張氏 8
林東張氏 84
長東張氏 9
長城張氏 21
長水張氏 178
長安張氏 6
長沢張氏 77
長興張氏 81
積城張氏 8
全州張氏 455
浙江張氏 中国浙江省杭州出身の張海浜 3,987
漸江張氏 17
井邑張氏 40
定州張氏 5
済州張氏 16
堤川張氏 8
州陽張氏 22
竹山張氏 8
中和張氏 9
知礼張氏 516 지례장씨
知礼張氏 69 지예장씨
真宝張氏 13
鎮安張氏 478
晋陽張氏 23
晋州張氏 631
鎮川張氏 1,099
鎮漢張氏 9
鎮海張氏 12
昌寧張氏 4,814 창녕장씨
昌寧張氏 105 창령장씨
昌寧張氏 141 창영장씨
昌原張氏 112
天安張氏 26
鉄山張氏 7
清城張氏 6
青松張氏 39
清州張氏 56
草渓張氏 9
春川張氏 9
忠州張氏 38
漆谷張氏 7
太原張氏 中国隴西張氏と同族の張文翰 13
沢陽張氏 7
坡州張氏 5
坡平張氏 13
平山張氏 54
平城張氏 22
平沢張氏 22
平海張氏 50
豊徳張氏 686
豊山張氏 5
豊壌張氏 8
豊川張氏 5
河東張氏 69
河山張氏 1,238
汗溝張氏 14
韓山張氏 8
漢城張氏 8
漢陽張氏 638
咸安張氏 7
咸平張氏 9
海南張氏 5
海州張氏 222
洪城張氏 79
洪州張氏 6
洪川張氏 6
華山張氏 102
華城張氏 10
華川張氏 9
歓城張氏 5
黄山張氏 14
黄州張氏 7
回尼張氏 9
懐徳張氏 8
淮美張氏 485
回民張氏 17
淮岳張氏 6
興徳張氏朝鮮語版 37,423
興山張氏 11
興善張氏 20
興城張氏 21,973
興陽張氏 88
興海張氏 24

人口と割合

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年度 人口 世帯数 順位 割合
1960年 13万6347世帯 258姓中9位
1985年 810,231人 19万2841世帯 274姓中9位
2000年 919,339人 28万7195世帯 286姓中9位 2.0%
2015年 992,721人[10]

ベトナムの姓

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(チュオン、ベトナム語: Trương)は、ベトナムの姓の一つである。

日本の姓

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日本では「ちょう」や「はり」と読む。近年徳島県山口県神奈川県などで見られる。

著名な人物

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脚注

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  1. ^ 《二〇二〇年全国姓名报告》发布_部门政务_中国政府网”. www.gov.cn (2021年2月8日). 2023年1月18日閲覧。
  2. ^ 中国信息报 2022年11月11日 2版 - “百家姓”规模及其占全国总人数比重” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  3. ^ “百家姓”人口占全国人口比重达84.55%” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  4. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 280 (2018年10月). 2023年1月18日閲覧。
  5. ^ 張三李四(読み)ちょうさんりしコトバンク
  6. ^ 盧重国 (2005年). “5世紀の韓日関係史-『宋書』倭国伝の検討-” (PDF). 日韓歴史共同研究報告書(第1期) (日韓歴史共同研究): p. 261. オリジナルの2021年11月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211127011246/https://www.jkcf.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/11/1-04j.pdf 
  7. ^ 정재윤『중국계 백제관료에 대한 고찰』高麗大学歴史研究所〈史叢 77〉、2012年9月、22頁。doi:10.16957/sa..77.201209.1 
  8. ^ 전덕재 (2017年7月). “한국 고대사회 外來人의 존재양태와 사회적 역할” (PDF). 東洋學 第68輯 (檀國大學東洋學硏究院): p. 109-110. オリジナルの2022年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220423195439/https://cms.dankook.ac.kr/web/-oriental/-23?p_p_id=Bbs_WAR_bbsportlet&p_p_lifecycle=2&p_p_state=normal&p_p_mode=view&p_p_cacheability=cacheLevelPage&p_p_col_id=column-2&p_p_col_count=1&_Bbs_WAR_bbsportlet_extFileId=99960 
  9. ^ 河内春人『倭の五王 – 王位継承と五世紀の東アジア』中央公論新社中公新書〉、2018年1月19日、71頁。ISBN 4121024702 
  10. ^ a b KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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