松代町 (長野県)
まつしろまち 松代町 | |
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廃止日 | 1966年10月16日 |
廃止理由 | 新設合併 長野市、篠ノ井市、埴科郡松代町、更級郡川中島町・更北村・信更村、上高井郡若穂町、上水内郡七二会村 → 長野市 |
現在の自治体 | 長野市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方(甲信越地方) |
都道府県 | 長野県 |
郡 | 埴科郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
面積 | 61.01 km2. |
総人口 | 16,816人 (長野市の調査、2021年2月1日) |
隣接自治体 | 更埴市、篠ノ井市、更級郡川中島町、更北村、上高井郡若穂町、小県郡真田町 |
松代町役場 | |
所在地 | 長野県長野市松代町松代1360 |
座標 | 北緯36度33分41秒 東経138度12分03秒 / 北緯36.56147度 東経138.20075度座標: 北緯36度33分41秒 東経138度12分03秒 / 北緯36.56147度 東経138.20075度 |
ウィキプロジェクト |
現在では、長野市に統合されている。江戸時代には松代藩の城下町であり、恩田木工や佐久間象山を輩出した。明治期には製糸業が盛んだった。さらに、太平洋戦争末期には国家中枢機能の移転を目的として松代大本営の地下坑道が造られた。
1966年(昭和41年)10月16日 に長野市と合併してその一地区となったが、住所は依然として「長野市松代町」と「町」を含め表記する。本項では現在の松代地区についても記述する。
歴史
[編集]- 16世紀 - 松代城の城下町松代として16世紀末に建設され、江戸時代には真田氏が治める松代藩で、長野盆地の中心的都市だった[1]。
- 1871年(明治4年) - 近世以来の松代町のうち、馬場町が西条村、十人町が東条村にそれぞれ合併。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、松代町が単独で自治体を形成。
- 1951年(昭和26年)4月3日 - 清野村・東条村と合併し、改めて松代町が発足。
- 1951年(昭和26年)10月1日 - 更級郡篠ノ井町の一部(東福寺のうち道島・筏道下区)を編入。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 豊栄村・寺尾村・更級郡西寺尾村と合併し、改めて松代町が発足。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 西条村を編入。
- 1957年(昭和32年)8月1日 - 杵淵および西寺尾のうち川西地区が更級郡篠ノ井町に編入。
- 1965年(昭和40年)8月3日 - 松代群発地震(M5.0前後、震度5)がこの日から約5年半発生。
- 1966年(昭和41年)10月16日 - 長野市・篠ノ井市・更級郡川中島町・信更村・更北村・上水内郡七二会村・上高井郡若穂町と合併し、改めて長野市が発足。同日松代町廃止。
- 1981年(昭和56年) - 東京大学教授大谷幸夫らにより、松代の馬場町、代官町、表柴町三町の伝統環境保全のための調査始まる[2]。
- 1982年(昭和57年) - 上記調査の報告書『庭園都市松代 : 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(長野市)が刊行され[3]、水路網が発達し、各家庭に池を配した庭があり、周りの山々を借景にした庭園を有する「庭園都市・松代」の伝統的環境の保全が提言される[2]。
- 1983年(昭和58年) - 長野市伝統環境保存条例の指定を受ける[2]。
- 1993年(平成5年) - 上信越自動車道長野インターチェンジ誘致。松代町商工会議所が中心となって和風の景観重視の商店街づくりを行なうなど、長野市への合併により衰退した町の再活性化を図る[4]。
- 1996年(平成8年) - NPO法人・夢空間「松代のまちと心を育てる会」設立され、町の文化遺産の活性化を図る[5]。
- 1999年(平成11年) - 地元特産品宣伝のため、まちおこしグループ「ホイサッサ松代」誕生[4]。
- 2002年(平成14年)11月 - 長野市役所松代支所に観光課松代分室設置[4]。
- 2004年(平成16年)4月 - 松代城復元完成記念イベント「エコール・ド・まつしろ2004」開催[4]。
- 2012年(平成24年)3月31日 - この日をもって地区に唯一あった鉄道、長野電鉄屋代線が廃止。翌日より代替バスとして長電バスの屋代須坂線が運行開始。[6]
- 2015年(平成27年) - まちおこしのため、「松代エヴァンゲリオンの町化計画プロジェクト」を立ち上げ。[7]
宗教施設
[編集]寺院
[編集]神社
[編集]教会
[編集]観光・名所・遺構
[編集]- 松代大本営 - 戦争遺跡、このうち象山地下壕を無料一般公開
- 松代城:国の史跡
- 文武学校
- 旧樋口家住宅
- 旧横田家住宅
- 旧金箱家住宅
- 旧前島家住宅
- 真田邸
- 象山記念館
- 真田宝物館
- 大室古墳群
- 松代駅
- 松代三山
- 松代温泉(加賀井温泉)
- 皆神山
- 妻女山
地震・関連施設
[編集]交通
[編集]北陸新幹線、信越線、しなの鉄道線の長野駅から長野県道35号長野真田線で南へ、約4km。上信越自動車道の長野インターチェンジから県道35号長野真田線で南へ、約1km。
出身著名人
[編集]- 井上操 - 法律家
- 岩下清周 - 実業家
- 恩田木工 - 松代藩家老
- 海沼實 - 童謡作曲家
- 草川信 - 童謡作曲家
- 倉田葛三 - 俳人
- 栗林忠道 - 軍人
- 小松謙次郎 - 政治家
- 杵淵直都 - ピアノ調律師
- 坂口淳 - 童謡作詞家
- 佐久間象山 - 松代藩儒者
- 真田志ん - 八橋流・箏曲伝承者
- 真田信之 - 松代藩初代藩主
- 下條よしあき - 漫画家
- 関山仙太夫 - 囲碁棋士
- 常田壬太郎 - 船大工・造船技術者
- 富岡永洗 - 浮世絵師・日本画家
- 戸谷敏之 - 歴史学者
- 松井須磨子 - 新劇女優
- 宮入慶之助 - 寄生虫学者
- 丸山幹治 - ジャーナリスト
- 松本総吾 - メソジスト派の牧師
- 山上武夫 - 童謡作詞家
- 横田秀雄 - 大審院長
- 横田正俊 - 第4代最高裁判所長官
- 和田英 - 官営富岡製糸場の伝習工女
- 渡辺驥 - 大審院検事長
- coba (小林靖宏) - 世界的アコーディオン奏者[8]
- 羽賀朱音 - アイドル・モーニング娘。12期メンバー
松代を舞台にした著作
[編集]- 新世紀エヴァンゲリオン - アニメ
- 世紀末オカルト学院 - アニメ
- パラレルワールド大戦争(豊田有恒)- 小説
- 強殖装甲ガイバー - 漫画・アニメ
松代で撮影された映画
[編集]- 蟬しぐれ - 2005年 東宝
- 転校生-さよなら あなた - 2007年 角川映画
- 山桜 - 2008年 東京テアトル
- ラストゲーム 最後の早慶戦 - 2008年 シネカノン
- 花のあと - 2010年 東映
- 学校をつくろう - 2011年 ゴーシネマ
- 清須会議 - 2013年 東宝
- 蜩ノ記 - 2014年 東宝
脚注
[編集]- ^ 福川裕一, 西村幸夫、「松代旧武家屋敷地区の空間構成 : 武家地の町並み保全のための基礎的考察」 『日本建築学会計画系諭文報告集』 1985年 349巻 p.56-68, doi:10.3130/aijax.349.0_56, 日本建築学会
- ^ a b c 庭園都市松代の推進NPO法人「夢空間松代のまちと心を育てる会」
- ^ 庭園都市松代 : 伝統的建造物群保存対策調査報告書国会図書館
- ^ a b c d 市町村合併時代の道標 長野市松代町内閣府経済社会総合研究所
- ^ 団体概要NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会
- ^ “長野電鉄(旧)屋代線の代替バスについて”. 須坂市. 2023年6月10日閲覧。 “長野電鉄(旧)屋代線は、平成24年3月31日の運行をもって廃止となり、同年4月1日からはバス運行に移行し、長電バス「屋代須坂線」として運行しております。”
- ^ “「松代エヴァの町化計画」発足 多彩イベントでまちおこし 長野”. 産経新聞社. 2023年6月10日閲覧。
- ^ おお信州人!coba 音楽と食の大地!アコーディオンを変えた男が信州を喰らう(長野朝日放送、2016年)
関連項目
[編集]- 松代焼(陶器)
- 西条国民学校
- 松代藩
- 松代パーキングエリア
- 松代駅(廃駅)
- 池田満寿夫 - 池田満寿夫美術館が松代駅前にある。
- 消滅した日本の市町村の一覧
- 長野県の廃止市町村一覧
- 旧町名復活運動
外部リンク
[編集]- 松代支所 - 長野市
- 松代地区住民自治協議会
- 信州松代観光情報
- 城下町松代 歴史をつなぐ水のネットワーク岡沢裕子、京都芸術造形大学、2018