上水内郡
人口18,871人、面積282.41km²、人口密度66.8人/km²。(2024年12月1日、推計人口)
以下の2町1村を含む。
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町1村に長野市の一部(信州新町日原西・信州新町信級および屋島の一部を除く概ね犀川および千曲川以北)を加えた区域にあたる。
歴史
郡発足までの沿革
知行 | 村数 | 村名 | |
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幕府領 | 幕府領(松代藩預地) | 4町 38村 | ○妻科村、○腰村、○返目村、○三輪村、押鐘村、●○上松村、○富竹村、○金箱村、○上駒沢村、○下駒沢村、○三才村、○栗田町[2]、○上町、○六地蔵町、○牟礼村、○内町、○茶磨山新田村、○袖ノ山村、○野村上村、○高山村、○板橋村、○稲附村、○石橋村、○中宿村、○新井村、○赤沼村、○赤沼河原新田村、○坂口村、○横手村、○西条村、○伺去真光寺村、○高坂村、○夏川新田村、権堂村、中尾村、北川村、裏新田村、山神代村、上宇木村[3]、下宇木村[3]、○吉田村、○黒川村 |
幕府領(中野代官所) | 17村 | 柏原村、野尻村、熊坂村、古海村、○小古間村、○小玉村、○戸草村、○宮越村、○落影村、○御料村、○落合村、○芹沢村、○中島村、○原村、○辻屋村、○大古間村、●栗田村 | |
幕府領(松代藩預地・中野代官所) | 1村 | ○津野村 | |
藩領 | 信濃松代藩 | 86村 | 小柴見村、○小市村、○久保寺村、○市村、○南俣村、○上高田村、下高田村、○北高田村、●○風間村、○南長池村、○西尾張部村、○北尾張部村、○北長池村、○布野村、○里村山村、○中俣村、○小島村、○南堀村、○北堀村、○石渡村、○太田村、○中越村、○桐原村、東和田村[4]、西和田村[4]、○平林村、○北郷村、●○徳間村、○東条村、○山田村、○下稲積村、○山上条村、○水内村、○上条村、○檀田村、○新町村、○山穂苅村、○越道村、○小根山村、●○中条村、●○瀬戸川村、●○竹生村、○長井村、○奈良井村、●○大安寺村、●○岩草村、○地京原村、○伊折村、○念仏寺村、○梅木村、○日影村、○上祖山村、○鬼無里村、○下祖山村、○栃原村、鑪村、○入山村、○広瀬村、○茂菅村、○山田中村、○小鍋村、○倉並村、○宮野尾村、桜村、泉平村、○橋詰村、●○笹平村、○中御所村、里穂苅村、専納村、古間村(現・長野市)、吉窪村、坪根村、久木村、○新安村、○椿峰村、五十平村、瀬脇村、五十里村、青木村、和佐尾村、荒木村、上稲積村、上ヶ屋村、古山村、立屋村 |
信濃飯山藩 | 19村 | 東柏原村、倉井村、芋川村、○赤塩村、○普光寺村、○船岳村、○石村、○南郷村、○田子村、○吉村、柴津村、荒瀬原村、蟹沢村、大倉村、川谷村、浅野村、神代村、平出新田、平出村 | |
越後椎谷藩 | 1村 | 問御所村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領(松代藩預地)・松代藩 | 1村 | ○上野村(現・長野市上野) |
幕府領(中野代官所)・松代藩 | 1村 | ○千田村 | |
その他 | 戸隠神社領 | 5村 | 上楠川村、上野村(現・長野市戸隠豊岡)、下楠川村、戸隠山門前[5]、日照田村 |
善光寺領 | 1町 3村 | ○善光寺町[6]、○箱清水村、七瀬村、平柴村 |
- 慶応4年2月17日(1868年3月10日) - 幕府領の一部(中野代官所)が名古屋藩の管轄となる。
- 明治2年2月30日(1869年4月11日) - 幕府領の一部(中野代官所)が伊那県の管轄となる。
- 明治3年
- 明治4年
- 明治初年 - 風間村が分割して東風間村・西風間村となる。(4町174村)
- 明治5年(4町172村)
- 明治6年(1873年)(4町168村)
- 3月15日 - 専納村が中条村に合併。
- 4月 - 里穂刈村が新町村に合併。
- 下稲積村・上稲積村が合併して稲積村となる。
- 赤沼河原新田村が赤沼村に合併。
- 明治7年(1874年)(5町163村)
- 11月15日 - 長野村が改称して長野町となる。
- 茶磨山新田村が野村上村に合併。
- 明治8年(1875年)(5町148村)
- 1月 - 山神代村・平出新田が平出村に合併。
- 9月4日
- 高山村・板橋村・稲附村・石橋村が合併して大井村となる。(不明)
- 小古間村・大古間村が合併して古間村(現・信濃町)となる。
- 戸草村・宮越村・落影村・中島村・辻屋村が合併して穂波村となる。
- 11月 - 南俣村・千田村が合併して稲葉村となる。
- 坂口村・高坂村・袖ノ山村および夏川新田村の一部(地蔵上組)が合併して志賀村となる。
- 野村上村・北川村および夏川新田村の残部が合併して川上村となる。
- 中宿村・横手村が合併して柳里村となる。
- 山田村・稲積村が合併して稲田村となる。
- 明治9年(1876年) - 下記の町村の統合が行われる。特記以外は5月30日。(3町101村)
明治9年の合併
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郡発足以降の沿革
- 明治12年(1879年)
- 明治14年(1881年)(5町110村)
- 明治15年(1882年)
- 明治16年(1883年)9月17日 - 繁木村が分割して山田中村・小鍋村となる。(5町116村)
- 明治18年(1885年)2月19日 - 鶴賀村が改称して鶴賀町となる。(6町115村)
- 明治19年(1886年)12月14日 - 北長池村の一部、上高井郡綿内村の一部(土屋坊区)、同郡福島村の一部(福島新田区)が分立して屋島村となる。(6町116村)
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は現・長野市。(1町33村)
- 長野町 ← 長野町、南長野町、西長野町、鶴賀町[問御所および居町を除く権堂]、茂菅村
- 芹田村 ← 稲葉村、若里村、中御所村、栗田村、鶴賀町[七瀬・権堂のうち居町]、川合新田村
- 大豆島村 ← 大豆島村、風間村
- 古牧村 ← 西尾張部村、高田村、南長池村、東和田村、西和田村、平林村、三輪村[荒屋]
- 三輪村 ← 三輪村[荒屋を除く]、宇木村、上松村、古野村、中越村
- 吉田村 ← 吉田村、太田村
- 朝陽村 ← 北長池村、屋島村、北尾張部村、南堀村、北堀村、石渡村
- 柳原村 ← 村山村、柳原村、小島村
- 長沼村 ← 長沼大町、長沼穂保町、津野村、赤沼村
- 鳥居村 ← 浅野村、大倉村、蟹沢村、川谷村[谷組]
- 神郷村 ← 南郷村、石村、豊野村[福井組・番匠屋敷組・狐沢組を除く]
- 古里村 ← 富竹村、金箱村、上駒沢村、下駒沢村、三才村
- 若槻村 ← 東条村[東組]、徳間村、稲田村、檀田村、西条村[東組]、上野村、田子村、吉村
- 浅川村 ← 西条村[西組]、伺去真光寺村、北郷村、東条村[西組]
- 高岡村 ← 地蔵久保新田村、坂口村、高坂村、川上村、袖ノ山村、古町村、柳里村(現・飯綱町)
- 牟礼村(第1次) ← 牟礼村、黒川村、小玉村、平出村、豊野村[福井組・番匠屋敷組・狐沢組](現・飯綱町)
- 三水村 ← 芋川村、普光寺村、倉井村、赤塩村、東柏原村、川谷村[風坂組](現・飯綱町)
- 信濃尻村 ← 野尻村、古海村、熊坂村(現・信濃町)
- 柏原村(単独村制。現・信濃町)
- 古間村 ← 古間村、荒瀬原村、富濃村(現・信濃町)
- 富士里村 ← 大井村、穂波村、平岡村(現・信濃町)
- 芋井村 ← 上ヶ屋村、泉平村、広瀬村、入山村、鑪村、桜村、富田村
- 戸隠村 ← 戸隠村、豊岡村
- 柵村 ← 栃原村、祖山村
- 鬼無里村 ← 鬼無里村、日影村
- 北小川村 ← 瀬戸川村、稲丘村(現・小川村)
- 南小川村 ← 高府村、小根山村(現・小川村)
- 津和村 ← 山上条村、越道村、山穂刈村
- 水内村 ← 新町村、里穂刈村、水内村、上条村
- 栄村 ← 中条村、日高村、住良木村
- 日里村 ← 日下野村、御山里村
- 七二会村(単独村制)
- 小田切村 ← 山田中村、塩生村、小鍋村
- 安茂里村 ← 安茂里村、平柴村、小柴見村
- 明治23年(1890年)5月17日 - 牟礼村が中郷村に改称。
- 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
- 明治30年(1897年)4月1日 - 長野町が市制施行して長野市となり、郡より離脱。(33村)
- 大正3年(1914年)4月1日 - 吉田村が町制施行して吉田町となる。(1町32村)
- 大正12年(1923年)
- 4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 7月1日 - 吉田町・芹田村・三輪村・古牧村が長野市に編入。(29村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和32年(1957年)8月1日 - 戸隠村・柵村が合併し、改めて戸隠村が発足。(3町7村)
- 昭和34年(1959年)4月1日 - 信州新町が北安曇郡八坂村の一部(左右)を編入。
- 昭和41年(1966年)10月16日 - 七二会村が長野市・篠ノ井市・更級郡川中島町・信更村・更北村・埴科郡松代町・上高井郡若穂町と合併し、改めて長野市が発足、郡より離脱。(3町6村)
- 平成17年(2005年)
- 1月1日 - 豊野町・鬼無里村・戸隠村が長野市に編入。(2町4村)
- 10月1日 - 牟礼村・三水村が合併して飯綱町が発足。(3町2村)
- 平成22年(2010年)1月1日 - 信州新町・中条村が長野市に編入。(2町1村)
変遷表
自治体の変遷
明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和20年 | 昭和21年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||||
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長野町 | 明治30年4月1日 市制 | 長野市 | 長野市 | 長野市 | 昭和41年10月16日 長野市 | 長野市 | 長野市 | |||
吉田村 | 吉田村 | 大正3年4月1日 町制 | 大正12年7月1日 長野市に編入 | |||||||
芹田村 | 芹田村 | 芹田村 | ||||||||
三輪村 | 三輪村 | 三輪村 | ||||||||
古牧村 | 古牧村 | 古牧村 | ||||||||
古里村 | 古里村 | 古里村 | 昭和29年4月1日 長野市に編入 | |||||||
柳原村 | 柳原村 | 柳原村 | ||||||||
浅川村 | 浅川村 | 浅川村 | ||||||||
大豆島村 | 大豆島村 | 大豆島村 | ||||||||
朝陽村 | 朝陽村 | 朝陽村 | ||||||||
若槻村 | 若槻村 | 若槻村 | ||||||||
長沼村 | 長沼村 | 長沼村 | ||||||||
安茂里村 | 安茂里村 | 安茂里村 | ||||||||
小田切村 | 小田切村 | 小田切村 | ||||||||
芋井村 | 芋井村 | 芋井村 | ||||||||
七二会村 | 七二会村 | 七二会村 | 七二会村 | 七二会村 | ||||||
神郷村 | 神郷村 | 神郷村 | 昭和29年7月1日 豊野村 | 昭和30年1月1日 町制 | 豊野町 | 平成17年1月1日 長野市に編入 | ||||
鳥居村 | 鳥居村 | 鳥居村 | ||||||||
戸隠村 | 戸隠村 | 戸隠村 | 戸隠村 | 昭和32年8月1日 戸隠村 | ||||||
柵村 | 柵村 | 柵村 | 柵村 | |||||||
鬼無里村 | 鬼無里村 | 鬼無里村 | 鬼無里村 | 鬼無里村 | ||||||
日里村 | 日里村 | 日里村 | 日里村 | 昭和30年2月1日 鬼無里村に編入 | ||||||
昭和30年2月1日 中条村 | 平成22年1月1日 長野市に編入 | |||||||||
栄村 | 栄村 | 栄村 | 栄村 | |||||||
水内村 | 水内村 | 水内村 | 昭和29年4月1日 久米路村 | 昭和29年10月1日 町制改称 新町 | 昭和30年3月31日 信州新町 | |||||
津和村 | 津和村 | 津和村 | ||||||||
更級郡 信級村 | 更級郡 信級村 | 更級郡 信級村 | 更級郡 信級村 | |||||||
明治25年10月14日 分立 更級郡日原村 | 更級郡 日原村 | 更級郡 日原村 | ||||||||
更級郡 牧郷村の一部 | 更級郡 牧郷村の一部 | 更級郡 牧郷村の一部 | 更級郡 牧郷村の一部 | 昭和31年9月30日 信州新町に編入 | ||||||
南小川村 | 南小川村 | 南小川村 | 南小川村 | 昭和30年4月1日 小川村 | 小川村 | 小川村 | ||||
北小川村 | 北小川村 | 北小川村 | 北小川村 | |||||||
牟礼村 | 明治23年5月17日 改称 中郷村 | 中郷村 | 中郷村 | 昭和30年4月1日 牟礼村 | 平成17年10月1日 飯綱町 | 飯綱町 | ||||
高岡村 | 高岡村 | 高岡村 | 高岡村 | |||||||
三水村 | 三水村 | 三水村 | 三水村 | 三水村 | ||||||
昭和31年1月1日 古間村に編入 | 昭和31年9月30日 信濃町 | 信濃町 | 信濃町 | |||||||
古間村 | 古間村 | 古間村 | 古間村 | 古間村 | ||||||
柏原村 | 柏原村 | 柏原村 | 柏原村 | 昭和30年7月1日 信濃村 | ||||||
富士里村 | 富士里村 | 富士里村 | 富士里村 | |||||||
信濃尻村 | 信濃尻村 | 信濃尻村 | 信濃尻村 | 信濃尻村 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 奥村忠充 | 明治12年(1879年)1月4日 | ||
2 | 師岡政挙 | 明治14年(1881年)1月 | ||
3 | 船越重舒 | 明治15年(1882年)6月 | ||
4 | 中島精一 | 明治16年(1883年)11月 | ||
5 | 森田斐雄 | 明治19年(1886年)8月 | ||
6 | 青山勝謙 | 明治32年(1899年)5月 | ||
7 | 紀浦次郎 | 明治37年(1904年)12月 | ||
8 | 水上浩基 | 明治41年(1908年)4月 | ||
9 | 河村備衛 | 明治44年(1911年)9月 | ||
10 | 早川繁夫 | 大正3年(1914年)9月 | ||
11 | 斉藤助昇 | 大正11年(1922年)3月 | ||
12 | 田口泰蔵 | 大正13年(1924年)9月 | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 『長野県史 近代史料編 第2巻 郡政』
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 20 長野県、角川書店、1990年7月1日。ISBN 4040012003。
- 旧高旧領取調帳データベース
- “現在の市町村名から調べる”. 長野県 (2013年8月30日). 2016年1月7日閲覧。
- 「長野県公式」に記載されているが「旧高旧領」に記載されていない村は枝郷とみなし、本項では割愛した。
関連文献
- 『上水内郡誌』上水内郡役所、1908年 。
関連項目
先代 水内郡 | 行政区の変遷 1879年 - | 次代 (現存) |