泊駅 (富山県)
泊駅 | |
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駅舎(2017年8月) | |
とまり Tomari (あいのトキめき駅[1]) | |
◄入善 (5.2 km) (4.7 km) 越中宮崎► | |
所在地 | 富山県下新川郡朝日町平柳字阿原631 |
所属事業者 | あいの風とやま鉄道[1] |
所属路線 | ■あいの風とやま鉄道線 (■えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン直通含む) |
キロ程 | 90.7 km(倶利伽羅起点) 金沢から108.5 km 米原から285.1 km |
電報略号 | トマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- | 481人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)4月16日 |
備考 | 直営駅 みどりの窓口 有 (インターネット予約不可) |
泊駅(とまりえき)は、富山県下新川郡朝日町にある、あいの風とやま鉄道線の駅である。
路線上はあいの風とやま鉄道線の途中駅であるが、市振駅以東のえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの全列車が当駅に発着し、運転系統上では両社の境界駅と位置づけられている[1]。
歴史
[編集]- 1910年(明治43年)4月16日:北陸本線の魚津駅 - 泊駅間延伸に伴い、その終着として下新川郡泊町平柳に一般駅として開業する[2][3][4]。
- 1912年(大正元年)10月15日:北陸本線が青海駅まで延伸し、途中駅となる[5]。
- 1939年(昭和14年)11月1日:構内に泊電信取扱所を開設する[6]。
- 1954年(昭和29年)12月22日:跨線橋の落成式を行う(完成は同月20日)[7]。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 急行白山号が初停車[8]。
- 1965年(昭和40年)
- 1967年(昭和42年)
- 1969年(昭和44年)
- 1972年(昭和47年)10月2日:営業範囲を改正して貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる[12]。
- 1973年(昭和48年)3月:現駅舎(鉄筋平屋建329平米)が竣工する[13][14]。
- 1981年(昭和56年)8月:泊駅前自転車駐輪場が完成[15]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:特別急行『北越』の停車駅となる[16]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃止する[17]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道の駅となる[3]。
- 1994年(平成6年)6月3日:駅前広場が約3倍の3,400m2に拡張。同時に柚月芳氏(朝日町出身)のモニュメント「希望」も除幕される[18]。
- 2001年(平成13年)頃:駅舎改装[19]。
- 2010年(平成22年)10月10日:当駅開業100周年紀念式典を挙行する[20]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)3月20日:当駅駅舎に「あいのトキめき駅」の愛称を併記した駅名看板を掲出する[24]。
- 2017年(平成29年)4月1日:当駅でえちごトキめき鉄道の特別企画乗車券「トキめきホリデーフリーパス」の取り扱いを開始する[25]。
駅名は従来あった泊町に由来する。そもそもの「泊」の由来としては、宮崎城が廃城になった際、武士がこの地で漁業に従事するようになったが、その際に船を停泊させる際に「舟泊り」が出来、後に舟が省略され泊となったという説がある。[26]
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する地上駅である[13]。駅舎は単式ホーム側(1番線)にあり、ホーム間の移動のために跨線橋がある[27]。
JR西日本時代は富山地域鉄道部管理の直営駅で、みどりの窓口・自動券売機設置駅であった[13]。あいの風とやま鉄道への経営移管後も同社の直営駅として運営されており[28]、みどりの窓口も引き続き設置されている[28]。駅構内には自動券売機、待合室及び便所があり、Wi-Fiの利用が可能である[27]。また、富山県内のあいの風とやま鉄道線内に限りICOCAおよび相互利用の交通系ICカードが利用できるため、JR西日本と同仕様のICOCAチャージ機がありクイックチャージも対応している[28]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 | |
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1 | ■あいの風とやま鉄道線 (■日本海ひすいライン直通) | 下り | 糸魚川・直江津方面 | 富山方面からの直通のみ | |
2 | (市振方) | 当駅始発 | |||
(富山方) | ■あいの風とやま鉄道線 | 上り | 魚津・富山・金沢方面 | ||
3 | 糸魚川方面からの直通のみ |
- 2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線開業に伴う北陸本線の経営分離に際し、富山県内区間を運行するあいの風とやま鉄道と、新潟県内区間を運行するえちごトキめき鉄道との運賃計算上の境界駅を市振駅としたが、運転系統上は当駅を境界とし、糸魚川駅まで直通するあいの風とやま鉄道の列車1往復を除き、双方とも当駅で折り返す(えちごトキめき鉄道側は全列車が当駅まで片乗り入れする)[28]。双方の折り返し列車が2番線で縦列停車することで、同一平面上での接続を図っている[29][30]。富山方面からの終電はあいの風とやま鉄道移管後、時刻繰り下げによって当駅終着時刻が日付を越えるようになった。
- JR時代の当駅には特急が一部停車し、「おはようエクスプレス」は当駅が始発であった[13]。
- プラットホーム(2010年2月)
- 駅舎内(2015年12月)
- 2番のりばで縦列停車するえちごトキめき鉄道(奥側)とあいの風とやま鉄道の車両(2015年6月)
到着メロディ
[編集]2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、朝日町商工会が制作した「まめなけあさひ」(高原兄作曲)のアレンジが到着メロディとして使用開始された[31][32]。
貨物取扱
[編集]当駅における貨物取扱は、1972年(昭和47年)10月2日に廃止された[12]。
1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表掲載中、当駅接続の専用線は次の通りであった[33]。
- 日東紡績線(第三者使用:日本通運、動力:手押、作業粁程:0.3粁)
1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[34]。
- 日東紡績線(通運事業者:日本通運、動力:手押、作業粁程:0.3粁、総延長粁程:0.2粁)
利用状況
[編集]2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は481人である[35]。
各年度の1日の平均乗車人員は以下の通り[36]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 1,085 |
1996年 | 1,091 |
1997年 | 999 |
1998年 | 956 |
1999年 | 915 |
2000年 | 912 |
2001年 | 896 |
2002年 | 842 |
2003年 | 845 |
2004年 | 833 |
2005年 | 793 |
2006年 | 779 |
2007年 | 745 |
2008年 | 759 |
2009年 | 723 |
2010年 | 731 |
2011年 | 743 |
2012年 | 737 |
2013年 | 746 |
2014年 | 631[備考 1] |
2015年 | 711 |
2016年 | 727 |
2017年 | 745 |
2018年 | 709 |
2019年 | 689 |
2020年 | 481 |
- 備考
- ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間を集計したデータ。
駅周辺
[編集]駅前には商店街、住宅街が広がる。
- 朝日町役場
- 日東紡績泊事業センター
- 泊郵便局
- 富山第一銀行泊支店
- あさひ福祉センター
- 朝日町図書館
- 北陸銀行泊支店
- にいかわ信用金庫泊支店
- みな穂農業協同組合あさひ支店
- 北陸自動車道
- 国道8号
- 旅館紋左(横浜事件の舞台となった)
- 富山県立泊高等学校跡地
バス路線
[編集]あさひまちバス(朝日町コミュニティバス)
- A1(宮崎港線)あさひ総合病院前・境東行
- A2(市振線)あさひ総合病院前・市振行
- B(笹川線) 笹川生産森林組合前行
- C(草野赤川線) 荒川4丁目行
- D1(南保線) 南保方面泊駅前行
- D2(山崎線) 山崎方面泊駅前行
- E1(藤塚線) 藤塚行
- E2(愛本線) 宇奈月市民サービスセンター行
- F(大家庄線) らくちーの方面泊駅前行
- A´x(あさひまちエクスプレス)黒部宇奈月温泉駅行(事前予約式)
隣の駅
[編集]- あいの風とやま鉄道
- ■あいの風とやま鉄道線
- 「あいの風ライナー」発着駅(入善方のみ運転)
- ■日本海ひすいライン直通
- 泊駅 - 越中宮崎駅
脚注
[編集]- ^ a b c d “目指せ!カップルの聖地 泊「あいのトキめき駅」”. 北陸中日新聞 (中日新聞社). (2015年3月14日)
- ^ 明治43年鉄道院告示第30号(『官報』、1910年(明治43年)4月14日、内閣印刷局)
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、141頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 鉄道省編、『昭和十二年十月一日現在 鉄道停車場一覧』、1937年(昭和12年)12月、川口印刷所出版部
- ^ 大正元年10月12日鉄道院告示第29号(『官報』第61号、1912年(大正元年)10月21日、印刷局)
- ^ 昭和14年逓信省告示第3105号(『官報』、1939年(昭和14年)10月26日)
- ^ 「泊駅の跨線橋 きょう落成式」、『北日本新聞』朝刊5面、1954年(昭和29年)12月22日、北日本新聞社
- ^ 『町制施行30周年記念 あさひ 町制要覧/昭和59年版(朝日町町勢要覧 昭和59年版)』(1984年8月、朝日町役場発行)8頁。
- ^ a b c d e 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
- ^ 「両陛下きょう泊駅にお着き 五泊六日でご視察 各地の準備も整う」、『北日本新聞』(1面)、1969年(昭和44年)5月24日、北日本新聞社
- ^ 昭和44年日本国有鉄道公示第309号(『官報』、1969年(昭和44年)10月1日、大蔵省印刷局)
- ^ a b 昭和47年日本国有鉄道公示第261号(『官報』、1972年(昭和47年)10月2日、大蔵省印刷局)
- ^ a b c d 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
- ^ 朝日町編、『朝日町誌 歴史編』(292頁)、1984年(昭和59年)8月、朝日町
- ^ 『町制施行30周年記念 あさひ 町制要覧/昭和59年版(朝日町町勢要覧 昭和59年版)』(1984年8月、朝日町役場発行)14頁。
- ^ 『広報あさひ』(朝日町役場発行)1982年12月号(No328)、4 - 5頁『東京へも日帰りで! 泊駅に特急が停車 1時間30分の短縮』より。
- ^ 昭和60年日本国有鉄道公示第181号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
- ^ 『広報あさひ』(朝日町役場発行)1994年7月号(No467)、4頁『都市計画道路停車場東草野線 泊駅前広場 町の顔 装い新たに 柚月芳作モニュメント「希望」も除幕』より。
- ^ 『保存版 魚津・黒部・下新川今昔写真帖』(2007年4月15日、郷土出版社発行)70ページ
- ^ 泊駅100年、盛大に祝う 朝日で10月10日にイベント - 2010年(平成22年)9月7日、北日本新聞
- ^ 「県民の足」新たな船出 あいの風鉄道も開業 - 2015年(平成27年)3月15日、北日本新聞
- ^ 「あいのトキめき」始動 朝日町がプロジェクト、14日に泊駅でイベント - 2015年(平成27年)3月7日、北日本新聞
- ^ ICカードサービス開始日について - あいの風とやま鉄道
- ^ 祝「あいのトキめき駅」 朝日・泊駅、1周年で看板除幕 - 2016年(平成28年)3月21日、北日本新聞
- ^ “平成29年4月1日から、あいの風とやま鉄道泊駅で「トキめきホリデーフリーパス」をお買い求め頂けます。”. えちごトキめき鉄道 (2017年3月14日). 2017年3月29日閲覧。
- ^ 『北陸線駅名の由来』,金沢鉄道管理局,1969年
- ^ a b 泊 各駅情報 - あいの風とやま鉄道
- ^ a b c d あいの風とやま鉄道 利用の手引き[リンク切れ] - あいの風とやま鉄道(2015年(平成27年)3月16日閲覧)
- ^ 開業ダイヤの概要が決まりした (PDF) - あいの風とやま鉄道 2014年12月19日
- ^ 平成27年3月開業ダイヤについて (PDF) - えちごトキめき鉄道 2014年12月19日
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “新指令システム稼動に伴う利便性の向上について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “各駅の到着メロディの制作状況等について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ 名取紀之・瀧澤隆久編、『RM POCKET 11 トワイライトゾ~ン・マニュアルⅣ』、1995年(平成7年)10月、ネコ・パブリッシング
- ^ 日本国有鉄道貨物局編、『専用線一覧表 昭和45年10月1日』、1970年(昭和45年)、日本国有鉄道貨物局
- ^ “あいの風とやま鉄道(株) 1日当たり駅別乗車人員と輸送人員(2020年4月〜2021年3月)” (PDF). あいの風とやま鉄道. 2021年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。
- ^ 統計年鑑 - 富山県
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 少年時代 - 藤子不二雄A原作の漫画。泊が舞台となっており、当駅も度々登場する。
- 富山県道104号泊停車場線
外部リンク
[編集]- 泊駅 - あいの風とやま鉄道