北陸銀行
北陸銀行本店 | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | 非上場 大証1部(廃止) 8357 2013年9月19日上場廃止 |
略称 | ほくぎん |
本店所在地 | 日本 〒930-8637 富山県富山市堤町通り一丁目2番26号 |
設立 | 1943年(昭和18年)7月31日 創業1877年(明治10年)8月 |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 1230001002946 |
金融機関コード | 0144 |
SWIFTコード | RIKBJPJT |
事業内容 | 預金業務、貸出業務、有価証券売買業務・投資業務、為替業務など |
代表者 | 代表取締役会長 庵栄伸 代表取締役頭取 中澤宏 |
資本金 | 1404億9百万円 (2019年3月31日時点)[2] |
発行済株式総数 | 1,047,542千株 (2013年3月31日時点) |
売上高 | 連結:903億9100万円[3] 単独:902億3900万円[2] (2019年3月期、経常収益) |
経常利益 | 連結:221億9300万円[3] 単独:221億7300万円[2] (2019年3月期) |
純利益 | 連結:156億400万円[3] 単独:155億9000万円[2] (2019年3月期) |
純資産 | 連結:3659億8600万円[3] 単独:3691億3900万円[2] (2019年3月31日時点) |
総資産 | 連結:7兆8174億7300万円[3] 単独:7兆8209億2100万円[2] (2019年3月31日時点) |
従業員数 | 2645人 (2019年3月31日時点)[4] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | ほくほくフィナンシャルグループ 100% |
主要子会社 | 北銀ビジネスサービス |
外部リンク | https://www.hokugin.co.jp/ |
北陸銀行のデータ | |
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法人番号 | 1230001002946 |
店舗数 | 187店 (駐在員事務所6) |
資本金 | 1404億900万円 |
総資産 | 7兆8209億2100万円 |
貸出金残高 | 4兆7403億円 |
預金残高 | 6兆5204億円 |
特記事項: データは2019年3月31日時点[2]。 |
株式会社 北陸銀行(ほくりくぎんこう、英称:THE HOKURIKU BANK, LTD.)は、富山県富山市に本店を置く、地方銀行。北海道銀行とともにほくほくフィナンシャルグループの傘下にある[5]。北陸3県(富山県・石川県・福井県)と北海道を主な地盤とする[6]。経営理念は「地域共存」「公正堅実」「進取創造」[7]。
概要
行名に冠した北陸地方(新潟県を含む)と北海道のほか、三大都市圏、北陸に近い岐阜県高山市と長野県長野市に店舗を持つほか、海外に駐在事務所を設けている(アメリカ合衆国、イギリス、中華人民共和国、シンガポール、タイ王国)[6]。
本店を置く富山県では、県と富山市、高岡市などの県下多くの市町村の指定金融機関を受託している。
明治期の北海道移住者には富山県出身者が多かった縁もあり、北海道にも営業地盤を持ち、北陸銀を主要取引行とする道内企業は数多いとされる。また、道内の自治体では釧路町が指定金融機関としている。
平成に入り(特に東京地区において)バブル崩壊と金融危機の影響を受け、財務内容が悪化した。2004年(平成16年)9月に北海道銀行と経営統合し、ほくほくフィナンシャルグループを設立した。
経営破綻した石川銀行の営業のほとんどを継承したため、同行発祥の地である石川県では北國銀行に次ぐ店舗網を有しており、石川県民にも地元の銀行として定着している。
福井県の武生第五十七国立銀行と福井第九十一国立銀行も前身とすることから福井県内での営業基盤も強固である。
以前は預金通帳のキャラクターにムーミンを採用していた。2005年(平成17年)12月よりしばらく一般デザイン通帳のみの取り扱いとなっていたが、2016年6月よりマスコットキャラクターの「ほくまる」「りくひめ」柄の通帳・キャッシュカードを発行している。日本最小規模の地方銀行である富山銀行の筆頭株主でもあり、同行と店舗外ATMを共同設置している箇所もある。
北陸銀行と北海道のつながり
北陸銀行と北海道の繋がりは、前身の十二銀行が1899年(明治32年)に10月に、北海道内の第1号店として小樽支店を開設したことに始まる。これは、地元の北海道拓殖銀行の進出に半年先んじている。江戸時代から北海道と北陸地方は、北前船を通じて経済的・文化的な結びつきは密接であり、十二銀行はそれを背景とした進出であった。十二銀行はその後、1910年(明治43年)に札幌に店舗を開設しており、1986年(昭和61年)度末には北陸銀行の道内の店舗数は26店となった[8]。2019年時点の道内店舗は16店に減少している[9]。
帝国データバンクが企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業146万社(特殊法人・個人事業主を含む)を対象に行った「全国メーンバンク調査」(2016年12月)によると、北陸銀行をメインバンクとする企業は6,791社であり、北陸地方のシェアは15.32%で首位を獲得している他、北海道でも6位(2.903)であり、一定の強みを見せている[10]。
沿革
- 1877年(明治10年)8月26日 - 石川県下金沢町(現・金沢市)下堤町51番邸に金沢第十二国立銀行開業[11](旧加賀藩の前田家が7割を出資した士族中心の資本)。
- 1878年(明治11年)10月28日 -武生第五十七国立銀行開業[12](福井藩の武生在住士族らが金禄公債証書を元に設立)。
- 1878年(明治11年)12月9日 -福井第九十一国立銀行開業[13](福井藩士族らが金禄公債証書を元に設立)。
- 1879年(明治12年)2月1日 - 石川県富山町(現・富山県富山市)中町68番地に富山第百二十三国立銀行開業[14](売薬業中心の資本)。
- 1884年(明治17年)1月4日 - 富山第百二十三国立銀行が金沢第十二国立銀行と合併し、富山第十二国立銀行を設立(同時に富山に本店を移転)[14]。
- 1897年(明治30年)
- 1899年(明治32年)10月2日 - 北海道初の支店である、十二銀行小樽支店を小樽区色内町19番地に開設[15]。
- 1928年(昭和3年)8月27日 - 十二銀行が福井第九十一銀行を吸収合併(本店は十二銀行福井支店となる)[16]。
- 1940年(昭和15年)11月1日 - 中越銀行が武生第五十七銀行を吸収合併[12]。
- 1943年(昭和18年)
- 1945年(昭和20年)8月1日~2日 - 富山大空襲により本店が本部建物、南側建物、金庫室等を残して全焼。後に直ぐ仮営業を開始[18]。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 本店を現在地に移転[19]。
- 1959年(昭和34年)11月24日 - 本店新築のため富山市桜橋通り10番地、12番地の1に仮営業所を設置。また本店付近に袋町出張所を開設[20]。
- 1961年(昭和36年)
- 1973年(昭和48年)
- 1977年(昭和52年)
- 1979年(昭和54年)10月15日 - 第2次オンラインシステム全店移行開始[27]。
- 1983年(昭和58年)2月3日 - ロンドン駐在員事務所開設(1998年〔平成10年〕3月まで)[22]。
- 1987年(昭和62年)
- 1991年(平成3年)1月7日 - 当行のテレビCMが北陸3県と北海道の民放9局で放送開始[30]。
- 1994年(平成6年)9月6日 - 上海駐在員事務所開設[31]。
- 1997年(平成9年)9月26日 - シンガポール駐在員事務所開設[32]。
- 2000年(平成12年)7月10日 - 新コンピュータセンター「北銀アルプスビル」(鉄骨鉄筋コンクリート7階建て、延べ9,871m2)完成[33][22]。
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 7月 - コンビニATM・ローソンATMの提携に参加。
- 9月 - 北海道銀行と経営統合してほくほくフィナンシャルグループ(ほくほくFG)に名称変更。
- 12月 - 同行の直接子会社として、株式会社北銀コーポーレートを設立。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2月 - 北海道銀行とATM相互入金サービス開始(終日無料)。
- 9月 - 富山県信用組合とATM相互無料開放を開始。
- 11月 - 大垣共立銀行とATM相互入金サービス開始(終日無料)。
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)12月24日 - 本店建物が国の登録有形文化財(建築物)に登録される[38]。
- 2015年(平成27年)4月 - 北海道銀と共に20年ぶりに平均で0.5%のベースアップを実施することが明らかとなる[39]。
- 2017年(平成29年)9月7日 - りそな銀行と共同で展開するATMサービス「まちかどATM」を石川県金沢市に初めて設置[40][41]。
- 2019年(令和元年)11月25日 - 北陸銀行を含むほくほくFG2行と横浜銀行が外国為替事務の共同化を発表[42]。
- 2021年(令和4年)11月29日 - セブン銀行と共同ATMを設置することで同意(引出手数料は平日昼間は無料。)[43]。
店舗網
2019年時点で187店舗となっている(本支店145、出張所42)[4]。現在の店舗の詳細は、公式サイトの店舗・ATM検索を参照。
- 北陸地方(150店)
- 北海道(19店)
- 札幌市:9店
- 札幌市以外の地域:10店
- 東京都(7店)
- 愛知県(3店)
- 大阪府(3店)
- その他の地域
以下の地域はすべて1店舗となっている。
自動機サービス
ATM共同利用(相互無料開放)
- 個人・法人カードでは北海道銀行・横浜銀行・大垣共立銀行・富山銀行と、個人カードでは福邦銀行・にいかわ信用金庫・のと共栄信用金庫・高山信用金庫・富山県信用組合とATM共同利用を実施しており、各行庫が指定する平日時間内には手数料が徴収されない(ATM非設置の北海道銀行仙台支店・福邦銀行大阪支店や他行幹事共同ATMは対象外)。
なお、福邦銀行のカードでの出金の場合は平日時間外、土日祝日であっても時間外手数料は徴収されない。
- 北海道銀行・大垣共立銀行・富山銀行とは終日無料でカード相互入金も可能で、さらに北海道銀行とは相互間のカード振込をそれぞれ自行宛扱いにしている他、北海道銀行のATMで北陸銀行の通帳記帳と通帳入金(2011年(平成23年)5月6日以降に発行の通帳に限る)が可能になった。
- 富山県信組での北陸銀カード出金は土曜日9:00-14:00は時間外手数料がかからない。
コンビニATM
カード入金は2014年11月17日から終日有料になるが、北陸地方内設置の「BankTime」のみ引続き終日無料。ただし、「ほくぎんポイント倶楽部」に500ポイント以上該当している限り、引続き全国のコンビニATMでのカード入金は終日無料。なお、旧サークルKサンクスに設置していたBankTimeは、ファミリーマートへの店舗替えとゆうちょ銀行ATMへのリプレイスに伴い減少している。
一方で、りそな銀行と共同で2017年から展開している「まちかどATM」では北陸3県のクスリのアオキやウエルシア薬局の店舗を中心に設置されている(2019年時点では福井県内には設置されていない)。現在の設置店舗やサービスの詳細は、公式サイトのまちかどATMのご案内を参照。
主要融資先
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野球部
1953年に企業チーム「北陸銀行硬式野球部」として創部し、2000年からクラブチーム「北銀クラブ」と形態を変えて活動していた。都市対抗野球大会に6回、社会人野球日本選手権大会に8回出場した北信越の強豪チームであったが、2003年限りで廃部となった。企業チームから通算50年の歴史を有した[47]。廃部後は、OBや有志たちが選手の受け皿として富山ベースボールクラブが発足させたが北陸銀行の選手の人数は少なくなっている。
ギャラリー
- 札幌支店
- 函館支店
- 岩瀬支店(CI導入前のロゴを使用)
- 福井支店(現在は行章を併記したものを使用)
- 黒部支店(新ロゴ)
- 越前町支店(富山市、新ロゴ)
- 高岡支店高岡駅前出張所(新ロゴ)
脚注
出典
- ^ 2021年3月期-ディスクロージャー誌内統合報告書-ディスクロージャー誌-2021 - 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ
- ^ a b c d e f g “第112期 決算公告(単体)” (PDF). 北陸銀行 (2019年6月21日). 2020年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e “第112期 決算公告(連結)” (PDF). 北陸銀行 (2019年6月21日). 2020年3月5日閲覧。
- ^ a b “2019年3月期 会社説明会 参考資料” (PDF). ほくほくフィナンシャルグループ (2019年5月28日). 2020年3月5日閲覧。
- ^ グループ会社のご紹介ほくほくフィナンシャルグループ(2019年12月10日閲覧)
- ^ a b 店舗・ATM案内北陸銀行(2019年12月10日閲覧)
- ^ 北陸銀行のご案内 トップメッセージ北陸銀行(2019年12月10日閲覧)
- ^ 株式会社北陸銀行『北陸銀行50年史』株式会社北陸銀行、1994年、272頁。
- ^ “ディスクロージャー誌2019 店舗ネットワーク” (PDF). ほくほくフィナンシャルグループ. 2019年9月9日閲覧。
- ^ 『帝国ニュース』No.14390「全国メーンバンク調査(2016年)」 3-6頁 2016年12月5日
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)447頁。
- ^ a b c 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)461頁。
- ^ 『創業百年史』(1978年3月15日、北陸銀行発行)1165頁。
- ^ a b c d 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)420頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)467頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)457頁。
- ^ a b c d e f g 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)486頁。
- ^ 『北陸銀行20年史』(昭和39年7月1日、北陸銀行調査部発行)279ページおよび付編42ページ
- ^ a b 『北陸銀行20年史』(昭和39年7月1日、北陸銀行調査部発行)付編42ページ
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、株式会社北陸銀行発行)421頁。
- ^ a b c 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)497頁。
- ^ a b c d e f g ほくぎんの歴史(北陸銀行、2024年1月22日閲覧)
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第2巻』(1999年7月30日、北日本新聞社発行)242頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)506頁。
- ^ 『創業百年史』(1978年3月15日、北陸銀行発行)1198頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)510頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)511頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)521頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)522頁。
- ^ 『北陸銀行50年史』(1994年3月1日、北陸銀行発行)521頁。
- ^ 『北日本新聞』1994年9月7日付朝刊6面『上海事務所オープン 北銀 進出の取引先企業支援』より。
- ^ 『北日本新聞』1997年9月27日付朝刊9面『シンガポールにも拠点 北陸銀行 駐在員事務所を開設』より。
- ^ 『北日本新聞』2000年7月6日付朝刊6面『北陸銀行 新事務センター完成 富山 情報処理機能の拠点に』より。
- ^ 『北日本新聞』2001年1月5日付朝刊6面『北銀の新システム稼働 ATM利用時間延長』より。
- ^ 『北日本新聞』2002年2月14日付朝刊6面『北銀コンビニATM 全国3700ヶ所で20日から利用可能』
- ^ “株式会社北陸銀行に対する行政処分について”. 金融庁. (2012年12月7日) 2014年4月30日閲覧。
- ^ “北陸銀に業務改善命令 金融庁”. 『日本経済新聞』. (2012年12月7日) 2014年4月30日閲覧。
- ^ 北陸銀行本店 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 「北陸銀と北海道銀、20年ぶりにベア」『日本経済新聞』電子版(2015年5月8日)
- ^ 『「まちかどATM」のサービス開始について』(PDF)(プレスリリース)北陸銀行、2017年9月6日 。2019年9月9日閲覧。
- ^ “北陸銀、簡易ATM展開 金沢に開設 病院・工場にも設置可”. 『日本経済新聞』. (2017年9月8日) 2019年9月9日閲覧。
- ^ 横浜銀行との外国為替に関する事務の共同化についてほくほくフィナンシャルグループ(2019年11月25日)2019年12月10日閲覧
- ^ “セブン銀行との共同ATMの設置について”. 北陸銀行. 2023年10月11日閲覧。
- ^ 北陸銀行YKK支店
- ^ かつては関内に横浜支店が存在し、現在、横浜支店を名乗っている店舗は東神奈川支店となっていた。2003年8月に東神奈川支店が横浜支店を吸収・統合、東神奈川支店を横浜支店と改称した。
- ^ かつては岐阜支店も存在した。
- ^ “アマチュア野球情報最前線”. 週刊ベースボールONLINE. (2013年7月8日) 2019年12月10日閲覧。
関係人物
- 岡久雄 - 『こんな銀行ゼッタイ許せん!』の著者
- 田畑一也 - 現在は廃部となった銀行野球部から、ブランクを経て投手としてダイエー入り。その後、ヤクルトに移籍して活躍。
- 永田能隆 - 元プロ野球選手(オリックス・ブルーウェーブ、中日ドラゴンズ)投手。
- 王理恵
- 竹下景子 (1970年代にイメージキャラクターを務めた)
- 井出薫 (1994年から1997年頃までイメージキャラクターを務めた)
- 松田一男 - 株式会社ロプロ(旧:日栄)創業者
- 3代高広次平 - 元頭取
関連項目
外部リンク
- 北陸銀行本店関連