日本現代詩歌文学館

日本現代詩歌文学館
地図
施設情報
正式名称 日本現代詩歌文学館[1]
専門分野 現代詩短歌俳句川柳
館長 高野ムツオ
事業主体 北上市
管理運営 日本現代詩歌文学館運営協会(指定管理者)
所在地 024-8503
岩手県北上市本石町二丁目5-60
位置 北緯39度17分34.5秒 東経141度6分52.1秒 / 北緯39.292917度 東経141.114472度 / 39.292917; 141.114472座標: 北緯39度17分34.5秒 東経141度6分52.1秒 / 北緯39.292917度 東経141.114472度 / 39.292917; 141.114472
アクセス JR北上駅より
バス : 「まちなかターミナル」下車。徒歩8分。
タクシー : 約10分。
JR柳原駅より徒歩3分。
外部リンク 公式サイト
プロジェクト:GLAM
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日本現代詩歌文学館(にほんげんだいしいかぶんがくかん)は、岩手県北上市にある日本で唯一の詩歌専門の文学館。事業主体は北上市。管理・運営は日本現代詩歌文学館運営協会。

明治以降の日本の短歌俳句川柳の書籍(作品集、評論集、研究書など)や雑誌など、詩歌に関連するものを、作者の有名・無名を問わずに収集、保存し、閲覧に供しているほか、テーマを設けた年間展示や井上靖の記念室、俳人山口青邨の移築した居宅を見ることが出来る。また、1986年より詩歌文学館賞を設立。以降毎年、詩・短歌・俳句3分野それぞれに表彰を行なっている。

初代名誉館長は井上靖(小説家)。初代館長は太田俊穂(郷土史家)、二代目扇畑忠雄(歌人)、三代目は篠弘(歌人)、現館長は高野ムツオ(俳人)。

分館

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次の分館が設置されている。

  • 日本現代詩歌研究センター 北上市本石町二丁目5-60
  • 山口青邨宅・雑草園 北上市本石町二丁目5-60

沿革

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  • 1988年 建設工事起工
  • 1990年 開館
  • 1993年 俳人の山口青邨宅を隣接地に移築、復元
  • 2002年 別館の書庫「日本現代詩歌研究センター」及び本館「井上靖記念室」開設

詩歌文学館賞

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前年1年間の詩・短歌・俳句の作品集から最も優れたものを表彰する賞で、名誉館長井上靖の提唱によって1986年に創設された。選考結果は集英社の文芸誌「すばる」6月号に掲載され、5月下旬に詩歌文学館にて贈賞式が行われる。

「詩歌文学館賞」 受賞者・受賞作一覧

短歌 俳句
第39回 2024年(令和6年) 松岡政則『ぢべたくちべた』 三井ゆき『水平線』 正木ゆう子『玉響』
第38回 2023年(令和5年) 齋藤恵美子『雪塚』 小池光『サーベルと燕』 星野高士『渾沌』
第37回 2022年令和4年) 田中庸介『ぴんくの砂袋』 志垣澄幸『鳥語降る』 遠山陽子『遠山陽子俳句集成』
第36回 2021年令和3年) 森本孝徳『暮しの降霊』 俵万智『未来のサイズ』 宮坂静生『草魂』
第35回 2020年令和2年) 藤原安紀子『どうぶつの修復』 花山多佳子『鳥影』 鍵和田秞子『火は禱り』
第34回 2019年平成31年) 和田まさ子『軸足をずらす』 小島ゆかり『六六魚』 三村純也『一』
第33回 2018年平成30年) 若松英輔『見えない涙』 伊藤一彦『遠音よし遠見よし』 岩淵喜代子『穀象』
第32回 2017年平成29年) 来住野恵子『ようこそ』 波汐國芳『警鐘』 後藤比奈夫『白寿』
第31回 2016年平成28年) 鈴木東海子『桜まいり』 尾崎左永子『薔薇断章』 茨木和生『真鳥』
第30回 2015年(平成27年) 八木忠栄『雪、おんおん』 来嶋靖生『硯』 大牧広『正眼』
第29回 2014年(平成26年) 北川朱実『ラムネの瓶、錆びた炭酸ガスのばくはつ』 玉井清弘『屋嶋』 柿本多映『仮生』
第28回 2013年(平成25年) 中上哲夫『ジャズ・エイジ』 雨宮雅子『水の花』 有馬朗人『流轉』
第27回 2012年(平成24年) 須藤洋平『あなたが最期の最期まで生きようと、むき出しで立ち向かったから』 佐藤通雅『強霜』 宇多喜代子『記憶』
第26回 2011年(平成23年) 須永紀子『空の庭、時の径』 柏崎驍二『百たびの雪』 大峯あきら『群生海』
第25回 2010年(平成22年) 有田忠郎『光は灰のように』 田井安曇『千年紀地上』 星野麥丘人『小椿居』
第24回 2009年(平成21年) 長田弘『幸いなるかな本を読む人』 橋本喜典『悲母像』 友岡子郷『友岡子郷俳句集成』
第23回 2008年(平成20年) 谷川俊太郎『私』 清水房雄『已哉微吟』 鷹羽狩行『十五峯』
第22回 2007年(平成19年) 池井昌樹『童子』 岡野弘彦『バグダッド燃ゆ』 小原啄葉『平心』
第21回 2006年(平成18年) 入沢康夫『アルボラーダ』 稲葉京子『椿の館』 深見けん二『日月』
第20回 2005年(平成17年) 飯島耕一『アメリカ』 宮英子『西域更紗』 林翔『光年』
第19回 2004年(平成16年) 安藤元雄『わがノルマンディー』 山埜井喜美枝『はらりさん』 森田峠『葛の崖』
第18回 2003年(平成15年) 財部鳥子『モノクロ・クロノス』 岡部桂一郎『一点鐘』 松崎鉄之介『長江』
第17回 2002年(平成14年) 伊藤信吉『老世紀界隈で』 竹山広『竹山広〔全歌集〕』 清水径子『雨の樹』
第16回 2001年(平成13年) 安水稔和『椿崎や見なんとて』 高野公彦『水苑』 成田千空『忘年』
第15回 2000年(平成12年) 粕谷栄市『化体』 篠弘『凱旋門』 藤田湘子『神楽』
第14回 1999年(平成11年) 三井葉子『草のような文字』 岡井隆『ウランと白鳥』 草間時彦『盆点前』
第13回 1998年(平成10年) 新川和江『けさの陽に』 築地正子『みどりなりけり』 川崎展宏『秋』
第12回 1997年(平成9年) 田中清光『岸辺にて』 武川忠一『翔影』 安東次男『流』
第11回 1996年(平成8年) 高橋睦郎『姉の島』 島田修二『草木國土』 金子兜太『両神』
第10回 1995年(平成7年) 宗左近『藤の花』 窪田章一郎『定型の土俵』 沢木欣一『眼前』
第9回 1994年(平成6年) 辻征夫『河口眺望』 斎藤史『秋天瑠璃』 中村苑子『吟遊』
第8回 1993年(平成5年) 大岡信『地上楽園の午後』 安永蕗子『青湖』 能村登四郎『長嘯』
第7回 1992年(平成4年) 清岡卓行『パリの五月に』 大西民子『風の曼陀羅』 阿波野青畝『西湖』
第6回 1991年(平成3年) 吉増剛造『螺旋歌』 該当作なし 永田耕衣『泥ん』
第5回 1990年(平成2年) 吉野弘『自然渋滞』 佐佐木幸綱『金色の獅子』 佐藤鬼房『半跏坐』
第4回 1989年(平成元年) 吉岡実(受賞辞退) 馬場あき子『月華の節』 村越化石『筒鳥』
第3回 1988年昭和63年) 鈴木ユリイカ『海のヴァイオリンがきこえる』 前登志夫『樹下集』 橋閒石『橋閒石俳句選集』
第2回 1987年(昭和62年) 最匠展子『微笑する月』 塚本邦雄『詩歌變』 加藤楸邨『怒濤』
第1回 1986年(昭和61年) 清水哲男『東京』 近藤芳美『祈念に』 平畑静塔『矢素』

所在地・開館時間等

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  • 所在地:岩手県北上市本石町2-5-60
  • 開館時間:9:00〜17:00
  • 休館日:毎週月曜日(4月から11月は展示室、井上靖記念室、山口青邨宅を公開)、年末年始

脚注

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  1. ^ 北上市日本現代詩歌文学館条例

外部リンク

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