二本松市

にほんまつし ウィキデータを編集
二本松市
二本松市旗 二本松市章
二本松市旗
2005年12月1日制定
二本松市章
2005年12月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
市町村コード 07210-9
法人番号 2000020072109 ウィキデータを編集
面積 344.42km2
総人口 50,495[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 147人/km2
隣接自治体 福島市郡山市田村市本宮市
双葉郡浪江町葛尾村
伊達郡川俣町安達郡大玉村
田村郡三春町耶麻郡猪苗代町
市の木 サクラ
市の花 キク
市の鳥 ウグイス
二本松市役所
市長 三保恵一
所在地 964-8601
福島県二本松市金色403番地1
北緯37度35分05秒 東経140度25分52秒 / 北緯37.58486度 東経140.43117度 / 37.58486; 140.43117座標: 北緯37度35分05秒 東経140度25分52秒 / 北緯37.58486度 東経140.43117度 / 37.58486; 140.43117
外部リンク 公式ウェブサイト

二本松市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

二本松市(にほんまつし)は、福島県中通り北部に位置する

智恵子抄』に詠われた安達太良山阿武隈川で知られる。

概要

[編集]

福島県を代表する城下町の一つに数えられ、多くの観光資源を有する。江戸時代二本松藩の政庁だった二本松城は、福島県内の若松城会津若松)、白河小峰城白河)と共に、日本100名城にも選定されている。その城下で執り行われる「二本松提灯祭り」は、福島県内で行われる神社例大祭の中でも、群を抜く規模と参加者の威厳を肌で感じられる祭りである。

二本松市は「の城下町」と称され、日本最大級の菊人形展「二本松の菊人形」が行われている。市の西方には二本松市のシンボルでもある安達太良山があり、温泉地として岳温泉が知られている。

福島県内で会津と並ぶ、古くからの日本酒造り酒屋を多く抱えている地域でもあり[1]、地場産業の一つとなっているの人気酒造のほか3軒(奥の松酒造、大七酒造、檜物屋酒造)が所在する。

東京都心からは250km。県庁所在地福島市から二本松市はおよそ20km圏内に位置し、経済や文化など様々な面で密接な関係にある(「福島都市圏」参照)。

地名の由来は旅人の目印となった二本の松があったことからとされる。古城・四本松城から二本の松を移植したことからとする説もある[2]

市勢

[編集]
  • 人口
    • 男性:26,446人
    • 女性:27,208人
  • 世帯数:20,233世帯
  • 人口密度:155.78人/km2

2021年令和3年)1月1日時点)

地理

[編集]

西の市境付近に安達太良山があり、西部は安達太良山の裾野が広がり標高が高く岳温泉や塩沢温泉などが点在する。東部の市街地付近を阿武隈川が北進する。

  • 山:安達太良山、日山木幡山、麓山(羽山)
  • 河川:阿武隈川、杉田川、六角川、油井川
  • 湖沼:岳ダム
1975年(昭和50年)撮影の二本松市中心部周辺の空中写真。画像左(西)下方に東北自動車道二本松インターチェンジ。画像中央を東西に連なる小さな尾根を挟んで南側が二本松駅のある本町地区。北側が竹田地区。竹田地区と東北道に挟まれた小高い山が二本松城(霞ヶ城・白旗城)である。二本松は小さな尾根を挟んで南北2つの地区から構成された城下町であり、今日も城下町特有の街路形状が残されている。
1975年撮影の10枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

気候

[編集]
二本松(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 16.6
(61.9)
19.9
(67.8)
24.1
(75.4)
30.2
(86.4)
34.7
(94.5)
35.9
(96.6)
37.7
(99.9)
38.0
(100.4)
35.9
(96.6)
29.7
(85.5)
26.0
(78.8)
19.5
(67.1)
38.0
(100.4)
平均最高気温 °C°F 5.4
(41.7)
6.5
(43.7)
10.4
(50.7)
16.8
(62.2)
22.4
(72.3)
25.2
(77.4)
28.4
(83.1)
29.8
(85.6)
25.4
(77.7)
19.6
(67.3)
13.9
(57)
8.1
(46.6)
17.7
(63.9)
日平均気温 °C°F 0.8
(33.4)
1.5
(34.7)
4.8
(40.6)
10.6
(51.1)
16.1
(61)
19.7
(67.5)
23.4
(74.1)
24.4
(75.9)
20.3
(68.5)
14.3
(57.7)
8.4
(47.1)
3.3
(37.9)
12.3
(54.1)
平均最低気温 °C°F −3.3
(26.1)
−3.1
(26.4)
−0.4
(31.3)
4.7
(40.5)
10.4
(50.7)
15.2
(59.4)
19.6
(67.3)
20.6
(69.1)
16.3
(61.3)
9.7
(49.5)
3.4
(38.1)
−1.0
(30.2)
7.7
(45.9)
最低気温記録 °C°F −12.6
(9.3)
−12.5
(9.5)
−10.6
(12.9)
−5.2
(22.6)
1.0
(33.8)
5.6
(42.1)
9.5
(49.1)
11.3
(52.3)
4.3
(39.7)
−1.7
(28.9)
−4.6
(23.7)
−12.3
(9.9)
−12.6
(9.3)
降水量 mm (inch) 42.5
(1.673)
34.0
(1.339)
74.0
(2.913)
86.8
(3.417)
91.5
(3.602)
125.5
(4.941)
185.5
(7.303)
145.9
(5.744)
166.6
(6.559)
137.6
(5.417)
58.8
(2.315)
40.7
(1.602)
1,189.3
(46.823)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 7.2 6.4 8.8 8.4 9.6 11.3 14.1 11.6 11.7 8.9 6.5 7.3 111.9
平均月間日照時間 132.7 142.7 162.7 175.4 181.7 129.0 122.0 149.5 121.1 129.9 126.5 126.2 1,703.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

歴史

[編集]
にほんまつし
二本松市
二本松市旗 二本松市章
二本松市旗 二本松市章
1958年10月1日制定
廃止日 2005年12月1日
廃止理由 新設合併
二本松市(旧)、安達郡安達町岩代町東和町 → 二本松市(新)
現在の自治体 二本松市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
隣接自治体 福島市郡山市
安達郡安達町、岩代町、東和町、大玉村白沢村
耶麻郡猪苗代町
二本松市役所
所在地 964-8601
福島県二本松市金色403番地の1
ウィキプロジェクト

行政

[編集]

歴代市長

[編集]
旧二本松市長
氏名 就任 退任 備考
初代 山田健二郎 1958年(昭和33年)10月1日 1959年(昭和34年)2月9日
2代 宮下利一 1959年(昭和34年)2月10日 1961年(昭和36年)12月29日
3 - 8代 石川信義 1962年(昭和37年)1月26日 1984年(昭和59年)12月10日
9 - 11代 大河内鷹 1984年(昭和59年)12月25日 1996年(平成8年)12月24日
12 - 13代 根本尚美 1996年(平成8年)12月25日 2003年(平成15年)7月1日
14代 三保恵一 2003年(平成15年)8月10日 2005年(平成17年)11月30日
二本松市長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
市長職務執行者 菅沢伝良 2005年(平成17年)12月1日 2005年(平成17年)12月24日 旧安達町長
初 - 2代 三保恵一 2005年(平成17年)12月25日 2013年(平成25年)12月24日
3代 新野洋 2013年(平成25年)12月25日 2017年(平成29年)12月24日
4代 三保恵一 2017年(平成29年)12月25日 現職

支所

[編集]
  • 安達支所
  • 岩代支所
  • 東和支所

警察

[編集]

消防

[編集]

経済

[編集]

産業

[編集]
二本松市竹田の家具屋街
大七酒造

主な産業は、二本松伝統家具が挙げられる。丹羽光重の二本松城大改修の際に、宮大工家具建具を作ったことが起源[5]。市内竹田に家具工芸店が集まり、1996年からは毎年9月に二本松家具まつりが開催されている[6]

酒造[1]
製造業
預金取扱金融機関

郵便

[編集]
  • 東和郵便局
  • 戸沢郵便局
  • 新殿郵便局
  • 二本松大平郵便局
  • 二本松亀谷郵便局
  • 二本松竹田町郵便局
  • 平石郵便局
  • 岳下簡易郵便局

姉妹都市・提携都市

[編集]

地域

[編集]

人口

[編集]
二本松市と全国の年齢別人口分布(2005年) 二本松市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 二本松市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
二本松市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 68,117人
1975年(昭和50年) 66,745人
1980年(昭和55年) 66,709人
1985年(昭和60年) 67,154人
1990年(平成2年) 66,988人
1995年(平成7年) 67,269人
2000年(平成12年) 66,077人
2005年(平成17年) 63,178人
2010年(平成22年) 59,871人
2015年(平成27年) 58,162人
2020年(令和2年) 53,557人
総務省統計局 国勢調査より


教育

[編集]
高等学校
中学校
  • 二本松市立二本松第一中学校
  • 二本松市立二本松第二中学校
  • 二本松市立二本松第三中学校
  • 二本松市立安達中学校
  • 二本松市立小浜中学校
  • 二本松市立岩代中学校
  • 二本松市立東和中学校
小学校
  • 二本松市立二本松南小学校
  • 二本松市立二本松北小学校
  • 二本松市立塩沢小学校
  • 二本松市立岳下小学校
  • 二本松市立安達太良小学校
  • 二本松市立原瀬小学校
  • 二本松市立杉田小学校
  • 二本松市立石井小学校
  • 二本松市立大平小学校
  • 二本松市立油井小学校
  • 二本松市立渋川小学校
  • 二本松市立川崎小学校
  • 二本松市立小浜小学校
  • 二本松市立新殿小学校
  • 二本松市立旭小学校
  • 二本松市立東和小学校

交通

[編集]
二本松駅

鉄道

[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)

路線バス

[編集]

高速バス

[編集]

高速道路

[編集]
  • E4東北自動車道
    • (20) 二本松IC

道路

[編集]
道の駅

観光

[編集]
二本松城
岳温泉
二本松提灯祭り
智恵子の生家・智恵子記念館
合戦場のしだれ桜

名産

[編集]
食品
工芸品
  • 二本松家具

郷土料理

[編集]

出身有名人

[編集]
政官財
医療・学術
芸術
スポーツ
芸能・マスコミ

作品

[編集]
ドラマ
映画

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c 日本酒好き必見!酒どころ二本松が誇る4軒の蔵元紹介 岳温泉観光協会「あだたらコラム」2019年12月27日(2021年6月19日閲覧)
  2. ^ 宗形直蔵『二本松町に関する略史』福島県立安達中学校奨学会 1937年(昭和12年)5月15日
  3. ^ 二本松 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年1月27日閲覧。
  4. ^ 東和地区の「二本松市針道」は震度計周辺の地盤が被害を受け、機能を一時停止した。また、本震以降4月21日までの震度は「不明」扱いとなっている。
  5. ^ 二本松伝統家具(福島県観光物産交流協会)
  6. ^ 観光・物産情報館(二本松市)
  7. ^ 市内安達・東和・岩代地区において運行。コミュニティバス時刻表 - 2019年7月21日閲覧
  8. ^ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 8.
  9. ^ a b c 「日本の道100選」研究会 2002, pp. 48–49.
  10. ^ 【継ぐメシ!つなぎたい郷土食】ざくざく(福島県二本松市)『日本農業新聞』2021年5月29日8-9面

参考文献

[編集]
  • 「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局(監修) 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]