オリビエ・ベレッタ
オリビエ・ベレッタ | |
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基本情報 | |
国籍 | モナコ |
出身地 | 同・モンテカルロ |
生年月日 | 1969年11月23日(54歳) |
F1での経歴 | |
活動時期 | 1994 |
所属チーム | '94 ラルース |
出走回数 | 10 |
優勝回数 | 0 |
表彰台(3位以内)回数 | 0 |
通算獲得ポイント | 0 |
ポールポジション | 0 |
ファステストラップ | 0 |
初戦 | 1994年ブラジルGP |
最終戦 | 1994年ハンガリーGP |
オリビエ・アンリ・アルド・レオポルド・ベレッタ(Olivier Henri Aldo Léopold Beretta 、1969年11月23日 - )は、モナコ出身の元レーシングドライバー。1994年にF1世界選手権に出走した。
経歴
[編集]フォーミュラ3
[編集]1989年に純プライベーターとしてフランスF3選手権に参戦開始。順応したシーズン後半になるとコンスタントにポイントを獲得し、1990年からF3での経験が長いラヴァロット・レーシングに加入する。チーム入りにより参戦体制が向上されると、F1モナコグランプリ前座として開催されたF3カップで3位表彰台を獲得。同年6月4日のフランスF3第4戦ポーでF3初優勝を達成し、フランスF3でエリック・エラリー、リュドヴィク・フォウレに次ぐランキング3位を獲得。4位はオリビエ・パニスだった。1991年も開幕時はフランスF3に参戦していたが、6月より新たにF3シャーシ製造に参入したイギリスのコンストラクター「ボウマン・レーシング」と契約し、イギリスF3へ参戦。ボウマンのF3シャーシ開発を担う。これにより同年のベレッタはラルト、レイナード、ボウマンと3メーカーの車体を乗り換えながらの参戦となったが、フランスF3ランキング9位、イギリスF3ランキングは11位にランクされた。
フォーミュラ3000
[編集]1992年から国際F3000選手権にステップアップ。ネルソン・ピケのチーム、ピケ・レーシングから出走する[1]。1993年はフォルティ・コルセに移籍。ドニントン・パークで優勝するなど、ランキング6位を記録した[1][2]。この活躍でF1ラルースチームとの契約交渉が進み、1993年12月のエストリルテストでLH93を初ドライブする機会を得る。ベレッタは「初めてのF1マシンは素晴らしかった。F3000マシンの延長上にあるのだろうと想像したことはあったが、実際には大違いだった。特にエンジンパワーとブレーキがまるで異次元。これはかなりの筋力と持久力が要求されるなというのが一番の感想だ。」と喜びをコメント[3]。ほかにもF1の数チームと交渉をしたと話しているが、1994年1月6日にラルースと正式にドライバー契約を結んだ。
フォーミュラ1
[編集]1994年、開幕戦ブラジルGPでラルースからF1デビューする。競争力に欠けるマシンながら地元の第4戦モナコGPで初完走(8位)し、ドイツGPで自己最高の7位を記録する。
しかし、資金不足のため[1][2]8月のハンガリーGPを最後にチームを離脱する。その後は2003年にウィリアムズのテストドライバーに就任し[4]、2004年まで務めた。ベレッタを最後に長らく生粋のモナコ人フルタイムF1ドライバーは存在していなかったが、2018年にシャルル・ルクレールがF1デビューし、24年ぶりのモナコ人F1ドライバーとなった。
GTチャンピオン
[編集]1995年以降はスポーツカーやツーリングカーのレースに転身。ル・マン24時間には1995年から参戦して[1]、クラス優勝を6回記録している。2000年にはデイトナ24時間レースを制した。
FIA GT選手権で1998年にGT2クラス、1999年にGTクラスのチャンピオン。アメリカン・ル・マン・シリーズでは1999年 - 2000年にGTSクラス[5]、2004年から2006年までオリバー・ギャビンとのコンビでGT1クラス(2004年はGTSクラス)チャンピオンを獲得した[5]。
2013年からアメリカン・ル・マン・シリーズにリシ・コンペツィオーネから参戦する[6]傍ら、フェラーリの準ワークスチームのAFコルセからWECに参戦する。また2014年、2015年はAFコルセからフェラーリ458でル・マン24時間レースに参戦し、2015年にはクラス2位を獲得した。
2016年は、AFコルセからブランパン耐久選手権に石川資章らと参戦し、2017年もブランパン耐久選手権とイタリアGT選手権に同チームから参戦した。2018年はFIA 世界耐久選手権に復帰し、引き続き石川とエディ・チーバー3世と参戦。
レース戦績
[編集]フォーミュラ
[編集]フランス・フォーミュラ3選手権
[編集]年 | エントラント | シャーシ | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 順位 | ポイント |
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1989年 | Olivier Beretta | ダラーラ F389 | アルファロメオ | NOG 15 | LED 10 | MAG 10 | PAU | DLM 12 | ROU 13 | CHA Ret | LEC 14 | ALB 7 | BUG 6 | CET 9 | DIJ 7 | 位 | |
1990年 | ラヴァロット・レーシング | ダラーラ F390 | LED 5 | NOG 9 | MAG 2 | PAU 1 | CHA 4 | ROU 2 | LEC 5 | DIJ 8 | ALB Ret | MAG 7 | BUG 7 | CET Ret | 3位 | 76 | |
1991年 | フォーミュラ・プロジェクト | レイナード 913 | 無限・MF204 | NOG 3 | LED Ret | MAG 9 | PAU Ret | DIJ 3 | CHA | ROU 4 | MAG Ret | ALB 4 | BUG | CET | ARN | 9位 | 39 |
マカオグランプリF3
[編集]年 | チーム | シャーシ/エンジン | 予選 | レース1 | レース2 | 総合順位 |
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1990年 | レーシング・フォー・ヨーロッパ | ラルト・RT33 / フォルクスワーゲン | 27位 | 16 | DNF | NC |
国際F3000選手権
[編集]年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 順位 | ポイント |
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1992年 | ピケ・レーシング | レイナード・92D | 無限・MF308 | SIL 9 | PAU Ret | CAT Ret | PER Ret | HOC Ret | NÜR 9 | NC | 0 | ||||
コスワース・DFV | SPA Ret | ALB 17† | NOG 9 | MAG Ret | |||||||||||
1993年 | フォルティ・コルセ | レイナード・93D | DON 1 | SIL 10 | PAU 4 | PER Ret | HOC 4 | NÜR 5 | SPA 13 | MAG 9 | NOG 4 | 6位 | 20 |
F1世界選手権
[編集]年 | チーム | シャシー | エンジン | タイヤ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1994年 | ラルース | LH94 | フォード・HB VIII 3.5L V8 | G | BRA Ret | PAC Ret | SMR Ret | MON 8 | ESP Ret | CAN Ret | FRA Ret | GBR 14 | GER 7 | HUN 9 | BEL | ITA | POR | EUR | JPN | AUS | NC | 0 |
(key)
スポーツカー
[編集]FIA GT選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 順位 | ポイント |
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1997年 | バイパー・チーム・オレカ | クライスラー・バイパー GTS-R | GT2 | HOC 1 | SIL 4 | HEL | NÜR 17 | SPA 2 | A1R 2 | SUZ 1 | DON 1 | MUG Ret | SEB 1 | LAG 3 | 3位 | 60 |
1998年 | GT2 | OSC 1 | SIL 1 | HOC 1 | DIJ 1 | HUN 2 | SUZ 1 | DON 1 | A1R 2 | HMS 1 | LAG 1 | 1位 | 92 | |||
1999年 | GT | MNZ 1 | SIL 1 | HOC | HUN 2 | ZOL 1 | OSC 1 | DON 1 | HMS 2 | WGL 2 | ZHU 1 | 1位 | 78 | |||
2002年 | チーム A.R.T. | GT | MAG | SIL | BRN Ret | JAR | SCA | OSC | SPA | PER | DON | EST | NC | 0 |
アメリカン・ル・マン・シリーズ
[編集]FIA 世界耐久選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 順位 | ポイント |
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2012年 | AFコルセ | フェラーリ・458イタリア GT2 | LMGTE Pro | SEB 1 | SPA 4 | LMN 4 | SIL Ret | SAO 4 | BHR 4 | FUJ 4 | SHA 3 | 1位† | 168† | |
2013年 | LMGTE Pro | SIL | SPA | LMN 5 | SAO | COA | FSW | SHA | BHR | 16位 | 24 | |||
2014年 | LMGTE Pro | SIL | SPA | LMN Ret | SAO | COA | FSW | SHA | BHR | NC | 0 | |||
2015年 | LMGTE Pro | SIL | SPA | LMN 2 | NÜR | COA | FSW | SHA | BHR | 16位 | 36 | |||
2017年 | スピリット・オブ・レース | フェラーリ・488 GTE | LMGTE Am | SIL | SPA | LMN 7 | NÜR | MEX | COA | FSW | SHA | BHR | 9位 | 12 |
2018-19年 | MRレーシング | LMGTE Am | SPA 5 | LMS 5 | SIL 7 | FSW Ret | SHA 6 | SEB 5 | SPA 8 | LMS 5 | 9位 | 71 | ||
2019–20年 | フェラーリ・488 GTE Evo | LMGTE Am | SIL 3 | FSW 4 | SHA 7 | BHR 7 | COA 10 | SPA | LMS | 15位 | 43 |
ユナイテッド・スポーツカー選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 順位 | ポイント |
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2014年 | リシ・コンペティツィオーネ | フェラーリ・458イタリア GT2 | GTLM | DAY 11 | SEB | LBH | LGA | WGL | MOS | IMS | ELK | VIR | CTA | PET 11 | 37位 | 2 |
2015年 | GTLM | DAY 9 | SEB | LBH | LGA | WGL | MOS | ELK | VIR | CTA | PET | 26位 | 23 | |||
2016年 | フェラーリ・488 GTE | GTLM | DAY 6 | SEB | LBH | LGA | WGL | MOS | ELK | LIM | VIR | CTA | PET | 25位 | 26 |
(key)
ル・マン24時間レース
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “Full Biography”. F1 Reject. 2012年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月29日閲覧。
- ^ a b F1グランプリ特集 臨時増刊 『F1 GRAND PRIX YEAR BOOK 1994-1995』 ソニー・マガジンズ、1995年、108頁。
- ^ バルセロナTEST REPORTS ベレッタは異次元体験に感激のF1初走行 F1PRIX 9-10頁 双葉社 1994年2月19日発行
- ^ “Beretta joins Williams”. Grandprix.com. 2013年6月29日閲覧。
- ^ a b “Olivier Beretta”. Corvette Racing. 2013年6月29日閲覧。
- ^ “Olivier Beretta returns to Ferrari in ALMS”. Autoweek (2013年1月31日). 2013年6月29日閲覧。
外部リンク
[編集]タイトル | ||
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先代 ジャスティン・ベル | FIA GT2チャンピオン 1998 with: ペドロ・ラミー | 次代 none |
先代 クラウス・ルドヴィク リカルド・ゾンタ | FIA GTチャンピオン 1999 with: カール・ヴェンドリンガー | 次代 ジュリアン・ベイリー ジャミー・キャンベル=ウォーカー |
先代 none | ALMS GTS/GT1チャンピオン 1999-2000 | 次代 Terry Borcheller |
先代 ロン・フェローズ ジョニー・オコーネル | ALMS GTS/GT1チャンピオン 2005-2007 with: オリバー・ギャビン | 次代 ヤン・マグヌッセン ジョニー・オコーネル |