三越伊勢丹

株式会社三越伊勢丹
Isetan Mitsukoshi Ltd.

三越のロゴ

伊勢丹のロゴ

本社・本店所在地の伊勢丹新宿店(上)と三越の旗艦店舗三越日本橋本店(下)
種類 株式会社
市場情報 非上場(以下は過去のデータ)
東証1部 2779
2003年9月1日 - 2008年3月26日
大証1部(廃止) 2779
2003年9月1日 - 2007年12月21日
名証1部 2779
2003年9月1日 - 2008年3月26日
本社所在地 日本の旗 日本
160-0022
東京都新宿区新宿三丁目14番1号
設立 2003年平成15年)9月1日
(株式会社三越
業種 小売業
法人番号 4011101059648 ウィキデータを編集
事業内容 百貨店
代表者 代表取締役社長執行役員 細谷 敏幸
資本金 100億円
(2021年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 三越伊勢丹ホールディングス 100%
外部リンク www.imhds.co.jp/ja/index.html
テンプレートを表示

株式会社三越伊勢丹(みつこしいせたん、: Isetan Mitsukoshi Ltd.)は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の小売業者。百貨店の「三越」「伊勢丹」の関東圏の店舗を運営している。

概要

[編集]

2011年4月1日に株式会社三越と株式会社伊勢丹合併して発足した。両百貨店とも東京の呉服店を起源とする老舗である。三越は日本最古の百貨店であり、江戸時代の三井越後屋呉服店を起源とする三井グループ(旧三井財閥)の源流企業である。登記上の本店東京都新宿区新宿3丁目の伊勢丹新宿店内に置いている。札幌仙台新潟静岡名古屋広島高松松山福岡の9都市、ならびに関西地区(京都大阪)の各店舗は、地域ごとに三越伊勢丹グループの別会社がそれぞれ運営している。

伊勢丹新宿店、三越日本橋本店、三越銀座店の3店は同社の主力店舗である。特に新宿伊勢丹はファッション・ビューティー分野で若年層からも高い人気を誇り、百貨店の店舗別売上高において日本一である(小売業全体でも日本一位)。2022年度の新宿伊勢丹の売上は3276億円(三越・伊勢丹の外商営業を含む)とバブル期を上回り、過去最高を記録した[1]。また、日本橋三越本店は1904年に「デパートメント宣言」を行った日本最古の百貨店として知られ、本館の建物は重要文化財に指定されるなど、その歴史とブランド力から中高年の富裕層より支持を集める。近年では積極的に地方・郊外の不採算店の撤退を行い、都内の旗艦3店に経営資源を集中させている[2][3]。ただし、2020年10月、三越伊勢丹ホールディングスの杉江社長は、近年増加した百貨店空白地帯を中心とした地方都市に、テレビ会議システムや三越伊勢丹のオンラインストアを活用した小型店を40〜50店舗出店することを明らかにしている[4][5]

近年百貨店業界で主流になっているテナント収益などによる不動産事業(百貨店内のショッピングセンター化など)については、営業利益に占める不動産事業の割合は27%程度であり、大丸松坂屋百貨店パルコを擁するJ.フロント リテイリングの44%や髙島屋の39%と比べると低い[6]

沿革

[編集]

歴代社長

[編集]

店舗

[編集]
日本橋三越本店

三越

[編集]

三越専門館事業部

伊勢丹新宿店

伊勢丹

[編集]

小型店

[編集]

2011年、百貨店業界は需要が伸びず、大型店舗の出店する候補地も少なくなった現状を受け、三越伊勢丹ホールディングスは、変化するライフスタイルに対応した新しいコンセプトの小型店で新たな顧客接点の拡大と充実を試みることにした。ターゲットとなる客層は3種類で、従来あまり百貨店に来店していない若い女性、男性ビジネスマン。そして、都心から遠のいた高齢化層。これらに対して、百貨店らしいラグジュアリーさとコンビニエンスなサービスを行うというのが柱になっている。これまでギフトを中心にした従来型店舗のリニューアルもしていく。基本的に旧三越店は「三越エレガンス」あるいは「○○三越」を、旧伊勢丹店では「伊勢丹ミラー」を、子会社の岩田屋三越岩田屋ブランド)では「岩田屋サロン」の名称を使用していたが統合・新コンセプト導入後は「エムアイプラザ(MI PLAZA)」の名称を使用している。岩田屋三越が新規に展開する福岡県内の店舗では「エムアイプラザ岩田屋(MI PLAZA IWATAYA)」の名称を名乗っている。

出店地~各務原、登米佐沼、釧路昭和、羽生、福岡、木更津、ひたちなか、川越、藤枝

エムアイプラザ(MI PLAZA)

[編集]

イセタン ミラー

[編集]

ラグジュアリーコスメ編集ショップ。コンセプトは「欲しいときに・好きなように・欲しいモノだけかえる」店。20-30代の女性をターゲットに、駅ビルファッションビルに出店。従来、百貨店でしか買えなかった国内外のラグジュアリーコスメ ジバンシィイヴ・サン=ローランクリニーク ラボラトリーズランコムゲランエスティローダーグローバルSHISEIDO等約20ブランドを自主編集で販売。ショップ・スタッフはメーカー・ブランドを越えた商品知識と技術を習得させている[15]

  • ルミネ新宿2(1号店、2012年3月6日開店)
  • ルミネ大宮店(2号店、2012年9月10日開店)
  • セレオ八王子(北館)店(3号店、2013年1月26日開店)
  • ルミネ北千住店・ルミネ横浜店(2013年3月12日開店)
  • 吉祥寺パルコ(2013年4月6日開店)

イセタン羽田ストア

[編集]

羽田空港内店舗。2013年4月20日開店。 男性ビジネスマンをメインターゲットとし、ステーショナリー、雑貨、ギフト等の販売だけではなく、バー、カフェ、ゲストルームなどの居心地のよい空間を提供している。

クイーンズ伊勢丹

[編集]

高級スーパーマーケット。三越伊勢丹経営統合後、凍結されていた新規出店を再開。郊外への展開を進める。デパ地下で好評の食料品や生活雑貨、リビング用品などの品揃えを充実させていく。三越伊勢丹フードサービスが展開・運営。

脚注・出典

[編集]
  1. ^ https://www.facebook.com/asahicom+(2023年5月9日).+“伊勢丹新宿本店、過去最高の売上高 ブランド品など高額消費が牽引:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2023年5月27日閲覧。
  2. ^ 伊勢丹相模原店、伊勢丹府中店、新潟三越の閉店を決定”. WWD JAPAN.com (2018年9月26日). 2019年10月14日閲覧。
  3. ^ 三越伊勢丹、百貨店大手で唯一赤字の根本原因 | 百貨店・量販店・総合スーパー”. 東洋経済オンライン (2020年5月10日). 2020年8月8日閲覧。
  4. ^ 三越伊勢丹、地方に小型店 東京からテレビ会議で接客へ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年10月5日閲覧。
  5. ^ 「もはや百貨でない、ニッチでいい」三越伊勢丹HD社長:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年10月5日閲覧。
  6. ^ 三越伊勢丹、百貨店大手で唯一赤字の根本原因 | 百貨店・量販店・総合スーパー”. 東洋経済オンライン (2020年5月10日). 2020年8月8日閲覧。
  7. ^ 平成28年7月25日文部科学省告示第102号。
  8. ^ “三越多摩センター店も閉鎖 千葉店と17年3月に”. 日本経済新聞. (2016年9月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07H8F_X00C16A9000000/ 2016年9月8日閲覧。 
  9. ^ “「売り上げ低下止められず」 三越千葉店 17年3月に営業終了”. 日本経済新聞. (2016年9月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07HFZ_X00C16A9000000/ 2016年9月8日閲覧。 
  10. ^ “三越伊勢丹、2017年春に三越千葉店・多摩センター店を閉鎖”. ロイター. (2016年9月7日). http://jp.reuters.com/article/mitsukoshi-isetan-idJPKCN11D0B3?sp=true 2016年9月8日閲覧。 
  11. ^ 三越伊勢丹 千葉、多摩店を閉店 労組と対話重視 改革難航も SANKEI Biz(2017年3月21日)2017年3月21日閲覧
  12. ^ 伊勢丹の包装紙が22年ぶり変更
  13. ^ “ローマ三越、コロナで閉店 観光客減、46年の歴史に幕”. 共同通信. (2021年7月11日). オリジナルの2021年7月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210711001923/https://nordot.app/786741550272839680 2021年7月11日閲覧。 
  14. ^ 三越伊勢丹グループの編集型小型店“エムアイプラザ” 2016年春以降の新規出店について”. 2024年7月28日閲覧。
  15. ^ Beauty News2012.3.6

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]