群馬県立高崎高等学校
群馬県立高崎高等学校 | |
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正門 | |
北緯36度19分10秒 東経138度59分13.4秒 / 北緯36.31944度 東経138.987056度座標: 北緯36度19分10秒 東経138度59分13.4秒 / 北緯36.31944度 東経138.987056度 | |
過去の名称 | 群馬県尋常中学校群馬分校 群馬県高崎中学校 群馬県立高崎中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 群馬県 |
校訓 | 3F精神 |
設立年月日 | 1897年 |
共学・別学 | 男女別学(男子校・全日制) 男女共学(通信制) |
課程 | 全日制課程 通信制課程 |
単位制・学年制 | 学年制(全日制) 単位制(通信制) |
設置学科 | 普通科 |
学校コード | D110210000022 |
高校コード | 10108H |
所在地 | 〒370-0861 |
群馬県高崎市八千代町二丁目4番1号 | |
外部リンク | 公式ウェブサイト 翠巒祭(文化祭)公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
群馬県立高崎高等学校(ぐんまけんりつ たかさきこうとうがっこう、英: Gunma Prefecture Takasaki High School)は、群馬県高崎市八千代町二丁目にある公立高等学校。通称・愛称は「高高(たかたか)[注 1]」。
概要
[編集]理数系のスペシャリストを育成するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に文部科学省から指定されている。また、高崎高校独自の取り組みとして文系には2005年度(平成17年度)より「HSクラス(ヒューマンサイエンスクラス)」が導入されている。なお、2012年度(平成23年度)卒業生を最後にSSHの指定期限が切れたため、SSHに代わる「SSクラス(スペシャルサイエンスクラス)」が設置された。2016年度(平成28年度)にSSHに再指定されたものの、SSクラスの名称は引き続き用いられている。1年時ではSSクラス・HSクラスの選抜は行わない。現在(2018年度)は2年時、3年時ともSS1クラス・HS1クラスが編成される。なお、HSクラスについては2018年度からの定員減少により2017年度で募集が取りやめられ、現3年HSクラスが卒業する2019年度終了をもって廃止された。
沿革
[編集]- 1897年 - 群馬県尋常中学校(現:群馬県立前橋高等学校)群馬分校として、高崎市大字赤坂長松寺の仮校舎にて創立。
- 1900年 - 群馬県高崎中学校として独立。
- 1938年 - 現在の高崎市八千代町の地に校舎新築移転。
- 1948年 - 学制改革により群馬県立高崎高等学校と改称。
- 1981年 - 第53回選抜高等学校野球大会出場(甲子園)。
- 1993年 - 1コマ65分授業の導入。
- 1997年 - 創立100周年記念式典を挙行。
- 1998年 - 高崎高校百年史刊行。
- 2002年 - 文部科学省より3年間のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受ける。
- 2005年 - 文部科学省より新たに5年間のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受ける。ヒューマンサイエンス開始。
- 2012年 - 第84回選抜高等学校野球大会出場。応援団賞優秀賞を受賞[1]。
- 2016年 - 文部科学省より新たに5年間のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受ける[2]。
主な行事
[編集]翠巒祭(文化祭)
[編集]毎年「翠巒祭(すいらんさい)」を6月第1土曜日曜・日曜日の2日間開催。翠巒祭は毎年テーマが決められており、それに沿った展示・企画が準備される。
運営は生徒会が主体となり、実行委員、各クラス、各部活の生徒全員がそれぞれ制作に励む。
歴史
[編集]前身は1947(昭和22)年に行われた創立50周年の祭典である。その翌年に自治会文化部が主催となる第1回文化祭が行われた。主にブラスバンドの演奏や合唱、また群馬県立高崎女子高校や高崎市立女子高校とのコーラスが行われた。「翠巒祭」という名称が使用されたのは13年後の1960(昭和35)年、群馬県立高崎高等学校と名称が変更された年である。
展示
[編集]主な展示は以下の通り。[3]
- 入場口のアーチ
- 校舎内の装飾
- 正面玄関前のエントランスグラフィック
- 巨大壁画
- フォトモザイク
- クラス展示
- 各部活動の展示
イベント
[編集]主なイベントは以下の通り。
- ミスコン(ミス高高)※ただし、男子校であるため、女装で行われる
- 歌唱大会(マジ歌)
- ボディビル大会(筋肉王国)
- 演奏大会(翠巒ステーション)
- eスポーツ大会
- 部活動発表(應援部、和太鼓部、吹奏楽部、マンドリン部、合唱部)
- 招待試合
定期戦
[編集]9月下旬に群馬県立前橋高等学校とスポーツで戦う「定期戦」が開催されている。
部活動
[編集]運動部
[編集]- 野球部
- ラグビー部
- サッカー部
- バスケットボール部
- バレーボール部
- 卓球部
- 陸上競技部
- 水泳部
- 柔道部
- 剣道部
- 山岳部
- 應援部
- スキー・スケート部
- テニス部
- ソフトテニス部
- バドミントン部
- 弓道部
- 空手道部
- 軟式野球部
文化部
[編集]- 数学部
- 物理部
- 化学部
- 生物部
- 地学部
- 写真部
- 英語部
- 郷土部
- 文藝部
- 弁論部
- 美術部
- 吹奏楽部
- マンドリン部
- 競技かるた部
- 放送メディア研究部(2008年度までの映画研究部)
- 新聞部
- JRC
- 落語研究部(部員なし)
- 囲碁部
- 将棋部
- 鉄道研究部
- 和太鼓部
- 演劇部
- 合唱(同好会)
- 料理研究(同好会)
部活動成績
[編集]運動部では、ラグビー(過去の実績としては国体2度優勝・花園3位)をはじめ、硬式野球(春のセンバツ(1981年・2012年))、サッカー(過去の実績としては選手権大会出場、インターハイベスト8)、ソフトテニス(過去の実績としては全日本高校選抜大会3位)などで、全国大会に出場した実績をもつ。硬式野球部がセンバツに出場を決めた1980年の秋季関東大会のエピソードは、山際淳司のノンフィクション小説『スローカーブを、もう一球』で採り上げられた。
文化部では、吹奏楽部(全国アンサンブルコンテスト金賞受賞)、放送メディア研究部(4年連続NHK杯全国大会出場、2年連続全国総文出場)、囲碁部(7年連続全国大会団体・個人出場、全国大会団体2年連続入賞(4位、8位)、個人第5位)、和太鼓部(2年連続全国大会出場)、鉄道研究部(全国高校鉄道模型コンテスト第5位)、マンドリン部(全国大会第4位:泉佐野市長賞受賞)などが実績を残している。
著名な出身者
[編集]政治
[編集]- 首相・閣僚経験者
- 福田赳夫 - 第67代内閣総理大臣
- 中曽根康弘 - 第71・72・73代内閣総理大臣
- 下村博文 - 元衆議院議員 、元文部科学大臣、元内閣官房副長官
- 大河原太一郎 - 元参議院議員、元農林水産大臣、元農林水産事務次官
- 丸茂重貞 - 元参議院議員、元環境庁長官、元日本医師会常任理事
- 山本富雄 - 元参議院議員 、元農林水産大臣、山本一太の父
- 国会・帝国議会
- 中島政希 - 元衆議院議員
- 上野公成 - 元参議院議員、元内閣官房副長官、元建設官僚
- 武藤運十郎 - 元衆議院議員、弁護士
- 高橋邦雄 - 元参議院議員、元群馬県副知事、元群馬県庁職員
- 須藤良太郎 - 元参議院議員
- 滝沢浜吉 - 元衆議院議員
- 竹腰徳蔵 - 元参議院議員
- 都道府県知事
- 市町村長
- 都道府県議会
経済
[編集]- 平田正 - 協和発酵工業元会長
- 吉川廣和 - DOWAホールディングス元会長
- 岸暁 - 元東京三菱銀行頭取、元全国銀行協会会長
- 七五三木敏幸 - ポルシェジャパン社長、元クライスラー日本法人社長
- 反町勝夫 - LEC代表取締役社長
- 石山照明 - 新日本電工代表取締役社長
- 只石昌幸 - レバレッジ創業者
- 田中徳次郎 - 元東京海上火災保険社長、元日本損害保険協会会長
- 猿谷哲 - ランスタッド株式会社代表取締役社長兼COO
- 新井昌一 - 全国共済農業協同組合連合会会長
学術
[編集]- 蠟山政道 - 政治学者、お茶の水女子大学名誉教授・元学長
- 萩原恭平 - 言語学者、元早稲田大学教授、元ロンドン大学客員教授
- 佐藤良明 - アメリカ文学者、東京大学名誉教授
- 浜名優美 - フランス文学者、南山大学名誉教授
- 松本亨 - 英語教育者、明治学院大学元教授
- 森野善右衛門 - 神学者、東北学院大学名誉教授
- 仙波憲一 - 経済学者、青山学院大学名誉教授・元学長
- 田中金司 - 経済学者、神戸大学名誉教授
- 舛岡富士雄 - 電子工学研究者、東北大学名誉教授(東芝時代にフラッシュメモリを発明)
- 武藤泉 - 金属工学研究者、東北大学教授
- 本間三郎 - 物理学者、東京大学名誉教授
- 永井憲一 - 法学者、法政大学名誉教授
- 新井章 - 法学者、弁護士、茨城大学名誉教授
- 新井隆一 - 公法学者、早稲田大学名誉教授
- 永山國昭 - 生物物理学者、総合研究大学院大学名誉教授
- 丑木幸男 - 地方史学者、国文学研究資料館・総合研究大学院大学名誉教授
- 神宮輝夫 - 児童文学者、青山学院大学名誉教授
- 長谷川端 - 中世文学研究者、中京大学名誉教授
- 溝尾良隆 - 観光学者、立教大学名誉教授
- 駒林邦男 - 教育学者、岩手大学名誉教授
- 田村和之 - 行政法学者、広島大学名誉教授
- 田中健夫 - 歴史学者、東京大学名誉教授
- 紋谷暢男 - 法学者、成蹊大学名誉教授
- 徳田進 - 国文学者、高崎経済大学名誉教授
- 佐藤健二 - 社会学者、東京大学名誉教授
- 須藤眞志 - 歴史学者、京都産業大学名誉教授
- 安立清史 - 社会福祉学者、九州大学教授
- 高山利弘 - 国文学者、群馬大学教授
- 山田道郎 - 法学者、明治大学教授
- 土方邦夫 - 機械工学者、東京工業大学元教授
- 田端輝彦 - 教育学者、宮城教育大学元教授
- 菊池誠一 - 考古学者、昭和女子大学教授
- 神保謙 - 国際政治学者、慶應義塾大学教授
- 岸昭雄 - 土木工学者、静岡県立大学教授
- 阿部昌樹 - 法学者、大阪公立大学教授
- 山田創平 - 社会学者、京都精華大学教授
- 布施英利 - 芸術学者、東京芸術大学教授
- 原谷直樹 - 社会経済学者、群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部准教授
- 渡辺努 - 経済学者、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授
- 柳川益美 - 体育学者、群馬大学教授、元レスリング選手
官僚
[編集]- 柳沢米吉 - 第2代海上保安庁長官、内務官僚
- 羽鳥光彦 - 第23代気象庁長官、気象業務支援センター理事長
- 高木賢 - 第33代食糧庁長官、農林官僚、弁護士
- 矢島敬雅 - 中小企業庁経営支援部長、日本鉱業協会副会長
軍人・自衛官
[編集]文化
[編集]- 土屋文明 - 歌人、文化勲章受章者
- 武者一雄 - 小説家、児童文学作家
- 大手拓次 - 詩人
- 金鶴泳 - 小説家
- 橘外男 - 小説家 ※退学
- 山崎正 - 作詞家(春日八郎の『お富さん』、三橋美智也の『前橋音頭』など)
- 堀口星眠 - 俳人、医師
- 中島誠 - 文芸評論家
- 井出洋一郎 - 美術評論家
- 山田かまち[注 2] - 詩人、画家
- 深井隆 - 彫刻家
- 分部順治 - 彫刻家
- 半田富久 - 巨石彫刻家
- 宮下秀冽 - 作曲家・箏曲家、三十絃箏の開発者
- 山口薫 - 洋画家
- 大河原遁 - 漫画家
- 塚田佳男 - ピアニスト
- 大木紀元 - デザイナー(『ダッコちゃん』の産みの親)
- 佐藤晃一 - グラフィックデザイナー、多摩美術大学教授
- 伊上勝 - 脚本家
- 堀川とんこう - テレビドラマ演出家、プロデューサー、映画監督(『千年の恋 光源氏物語』など)
- 藤林伸治 - 映画監督、演出家 ※転校
- 六車俊治 - 映画監督、テレビドラマ演出家、脚本家
- 土屋豊 - 映画監督
- 大澤豊 - 映画監督
- 大作昌寿 - プロデューサー、構成作家
- 三澤洋史 - 指揮者、作曲家
- 吉野大作 - シンガーソングライター
- 丸岡勇夫 - プログラマ(ペイントソフトPixiaなどを開発)
- 藤野高志 - 建築家
- 柳家紫文 - 三味線漫談家、音曲師
- 市川喜一 - 映画プロデューサー
- 武内涼 - 小説家
- 指出一正 - 編集者(未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』の編集長)
- 川原礫 - 小説家(ソードアート・オンラインなど)
放送
[編集]- 中島公司 - 元中部日本放送アナウンサー
- 西澤洋和 - 元NHKアナウンサー
- 芳川隆一 - NHKアナウンサー
- 小林陽広 - NHKアナウンサー
- 清水一彦 - NHKエグゼクティブディレクター
- 古立善之 - 日本テレビ放送網チーフディレクター
- 原田敦史 - 日本テレビ放送網 NNNソウル支局長
- 小須田和彦 - フジテレビジョンチーフプロデューサー
スポーツ
[編集]- 清水善造 - 元プロテニスプレーヤー(世界ランキング最高4位、全英オープンテニス(ウィンブルドン)にて決勝(今の準決勝)に進んだ唯一の日本人)
- 田島創志 - プロゴルファー
- 中町公祐 - プロサッカー選手
- 三輪八郎 - 元プロ野球選手(大阪タイガース投手、巨人戦でノーヒットノーランを達成)
- 木村久 - 元プロ野球選手(阪急ブレーブス)
- 笹原恵通郎 - 元プロ野球選手(東映フライヤーズ)
- 川端俊介 - 元アマチュア野球選手(山際淳司のノンフィクション『スローカーブを、もう一球』の主人公)
- 黒岩達介 - スキー指導者
- 角皆優人 - フリースタイルスキー・水泳選手
- 樋口裕希 - バレーボール選手
- 野本大智 - プロバスケットボール選手(滋賀レイクスターズ)
- 山口拓海 - バレーボール選手
- 池田幸司 - キックボクサー
- 矢嶋大樹 - JRA調教師
芸能
[編集]その他
[編集]- 井上房一郎 - 実業家(ブルーノ・タウトの招聘や群馬交響楽団の創設などの文化活動、田中角栄の庇護者としても知られる)
- 羽鳥明 - 福音派牧師、大衆伝道者、ラジオ牧師
- 加納国雄 - 一般社団法人国際観光文化推進機構名誉理事
- 田原邦男 - 実業家、馬主(第13回秋華賞馬・ブラックエンブレム馬主)
- 近藤宏二 - 医師
- 五十嵐健祐 - 医師
- 桜井明弘 - 医師
- 羽鳥千尋 - 森鷗外の小説「羽鳥千尋」のモデル
著名な教職員
[編集]交通
[編集]- 高崎駅から西へ約2.5km
参考文献
[編集]- 高崎高校百年史編纂委員会編集「高崎高校創立百周年記念誌『高崎高校百年史』」(通史編)群馬県立高崎高等学校創立百周年記念実行委員会発行 1998年3月31日
- 高崎高校百年史編纂委員会編集「高崎高校創立百周年記念誌『翠巒の群像』」(人物篇)群馬県立高崎高等学校創立百周年記念実行委員会発行 1998年3月31日
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 同じ高崎市内に立地する群馬県立高崎工業高等学校の略称「高工(たかこう)」と同音となることによる混同を避けるためである。
- ^ 当校の1学年在学中に死去しているため、卒業はしていない。
出典
[編集]- ^ “第84回センバツ高等学校野球選手権 応援団賞・最優秀賞は宮崎西高校!!”. 高校野球ドットコム (2012年4月4日). 2022年10月14日閲覧。
- ^ “スーパーサイエンスハイスクール 平成28年度新規指定内定校及び科学技術人材育成重点枠内定校” (PDF). 2022年10月14日閲覧。
- ^ “イベント”. 翠巒祭. 2024年4月26日閲覧。