NHKラジオ第2放送
NHKラジオ第2放送 | |
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種別 | 中波放送 |
放送対象地域 | 日本全国 |
略称 | ラジオ第2、NHK第2、R2 |
開局日 | 1931年4月6日 |
運営会社 | 日本放送協会 |
特記事項:開局年月日は東京中央放送局のもの。 2025年度末までに廃止及び閉局、完全停波となる予定。 |
NHKラジオ第2放送(NHKラジオだいにほうそう)は、日本放送協会(NHK)による地上基幹放送の一種別で、中波放送(AM放送)、国内放送である。
内容
[編集]NHK教育テレビジョン(以下、Eテレ)と同様に教育番組、特に語学番組や学生向け講座番組を多く放送している。公称は「ラジオ第2」、「NHK第2」または「R2」。NHKアナウンサーはラジオ第2で統一している。
概要
[編集]NHKのラジオ放送は1925年3月に開始された時には1つだけだったが、1931年からこれを2つに分けた。スタート当初から講座番組など教育放送を主とした番組編成だったが、ラジオ第2放送の普及が東京・大阪・名古屋の3都市に留まったため、1939年に「都市放送」と改称し、都市知識層向けのより高度な教養・講座番組や文芸・音楽番組に力を入れた編成に改められた。
1941年12月に太平洋戦争が開戦し、都市放送は一時休止されたが、終戦後の1945年9月1日に再開した[1]。学校放送や教養・文化番組などを主としながらも長時間の番組が柔軟に編成できることから1960年代末ごろまではプロ野球や大相撲などのスポーツ中継も放送した[注 1]。クラシック音楽の演奏会も単発で録音中継され、FM放送が普及するまでは、ラジオ第1との連動で2波によるステレオ放送(当時は立体放送と言われた)が『立体音楽堂』などの番組で実施した。
教育テレビが全国へ普及すると次第に教育テレビのラジオ版と看なされる。
1980年代前半位までは「ラジオ農業学校」(農業経営や栽培技術などを単発で紹介する情報番組)、「漁村の皆さんへ」(漁村からのお便りや各地の水産市場情報、船舶の海上試験の模様を紹介する週7日×再放送の情報番組)など、戦前からの流れをくむ産業支援番組もあった。
放送形態
[編集]編成
[編集]1980年代の平日は5:30からの放送で、NHK高校講座からスタートし、翌0:00に君が代が流れた後に終了した。現在は6:00から語学番組が始まり、23:40までで終わる(日曜は異なる)。
語学番組、高校講座(NHK学園高校の放送授業でもある)と、NHK市民大学講座の流れを汲むNHKカルチャーアワーを核に、それ以外の教養番組や、委託業務である気象通報と株式市況、国内放送を統括する放送総局の委託により番組配給を受けているNHKワールド・ラジオ日本(NHKの国際放送)の外国語ニュース(英語、中国語、ハングル、フランス語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語の10言語)を放送している。
日曜を除く9:30 - 11:00の時間帯には学校放送として小学生・中学生に向けた国語や音楽の教育番組や高校入試のための特別番組が組まれていたが、近年の少子高齢化の影響を受けて、現在は9:45 - 10:00の「お話でてこい」を除いてこれらの小中学校向け放送は終了となり、10:00以降の当該時間枠には一般向けの教養・語学番組が充てられた。
2008年以後、語学番組が再編され、それまで日曜を除いて毎日放送されていたものが月 - 金曜の週5回編成になった関係で、土・日曜は当該週に放送した番組の復習の意味でのまとめて再放送した。基礎英語シリーズなど一部は除く。2017年度は土曜の日中はほぼ再放送である。NHKワールド・ラジオ日本の外国ニュースとは別に、中国語、ハングルによる日本紹介番組も放送した。
毎年12月31日から翌年1月3日の間は気象通報、外国語ニュース以外は通常編成のほぼすべての番組を一切休止して、年末年始特別編成を組んだ。2007年12月31日は1日まるごと英語・英会話講座を放送した。2018年度の年末年始は朗読特集など一部を除き通常編成で高校講座アーカイブは休講のため、23:40終了であった。2020年度の年末年始は特別編成を廃止した。夏休み・冬休み・春休みは気象通報、外国語ニュース、株式市況などを除いて新規の番組制作を休止し、これまでに放送した番組の再構成、あるいは語学・教養番組はおさらいシリーズをラジオクラブで放送する。
2008年から2016年までは毎年8月末(または9月上旬)に全国盲学校野球大会を通常放送終了後、録音で放送していた。特に2008年9月2日未明(1日深夜)は通常番組の終了後、全国盲学校野球大会決勝戦(1時から)の録音中継を放送するため2:46まで放送時間を延長した。
例外的に高校野球の地方大会を放送することもある。
2008年4月から2012年3月まで、名古屋局を中心に、愛知、岐阜、三重、静岡県下の各局では早朝と深夜(全国編成の放送開始前と終了後)にポルトガル語の時間という番組を放送していた[注 2]。
過去には、8時と20時のNHKニュース(定時ニュース)が、ラジオ第1ではなく、ラジオ第2で放送されていた[2]。
放送時間の遍歴
[編集]年度 | 放送開始 | 放送終了 |
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2000年度上半期まで | 毎日 5:30 | 毎日 翌0:00 |
2000年度下半期から2006年度まで | 月・日曜 翌0:00 火曜 翌1:35 水 - 土曜 翌1:40[注 3] | |
2007年度上半期[注 4] | 毎日 6:00 | 月・日曜 翌0:40 火 - 土曜 翌1:00 |
2007年度下半期から2009年度まで | 月・土・日曜 翌0:40 火 - 金曜 翌1:00 | |
2009年度 | 月・火・金 - 日曜 翌1:00 水・木曜 翌0:40 | |
2010年度から2013年度上半期まで | 月・火・金 - 日曜 翌0:40 水・木曜 翌0:20 | |
2013年度下半期 | 月 - 土曜 翌0:40 日曜 翌0:10 | |
2014年度から2016年度まで | 月 - 土曜 翌0:40 日曜 翌0:20 | |
2016年度 | 月 - 土曜 翌0:40[注 5] 日曜 翌0:35 | |
2017年度 | 月 - 土曜 翌1:00 日曜 翌0:20 | |
2018年度から2023年上半期まで | 月 - 土曜 翌0:40 日曜 翌0:30 | |
2023年度下半期 | 月 - 金曜 23:40 土曜 23:55 日曜 翌1:00 | |
2024年度から | 月 - 土曜 23:40 日曜 翌0:00 |
放送機器メンテナンス実施日は曜日に関係なく連日で23:40あるいは翌0:00に終了し、特に2018年度以降現在は23:40に終了する[注 6][3]。
- 1953年の一時期[4]に23時で放送終了した日があった。
- 1日の放送開始7分前(2007年度以降は5:53)からチェレスタによるインターバルシグナル(IS)とIDが、放送終了後IDと君が代に続いておよそ4分間、チェレスタによる終了用ISが放送される。局によっては放送休止中(の全部または一部時間帯)あるいは放送開始概ね15分前から放送開始ISまでテストトーンを流す。
- 2000年4月から2006年3月まで、NHKで唯一24時間放送していなかった[注 7]。
- 放送開始は長年5:30であったが、2007年4月からは30分繰り下がり6:00に統一された。1995年3月まで総合テレビとEテレより放送開始時間が早かったが、1999年4月にEテレが5時開始に繰り上がってからは最も遅い放送開始時間となった。
- 放送終了は毎日翌0:00であったが、2000年10月からEテレと同様、高校講座のアンコール放送(再放送)を行うため、日・月曜を除き翌0:00以降も放送することになった。その後アンコール放送の体裁が変更になったため、2007年4月以降は日・月曜も翌0:00以降の放送を続けるようになった。
- 2022年度下半期の編成では、高校講座の放送本数が2025年度に予定される中波放送削減の影響もあり減っていることから、高校講座ライブラリーの放送休止が増えたこともあり23:40で終了する日が月1・2週程度に増えている[5]。このライブラリー放送はインターネットのオンデマンド配信の普及などから、2023年9月10日未明(9日深夜)に終了し、それ以降は日曜以外一律23:40(土曜については9月中は暫定、10月以降は上述の通り23:55)でその日の放送を終了した。
- 2024年度[6]は、土曜日も23:40で、日曜日が従来より1時間早く24時(月曜0時)で放送終了となり、2000年9月以来23年半ぶりに毎日日付をまたがずに放送終了した。
ラジオ第2閉局への方針と動向
[編集]将来的にラジオ第2が閉局されてAMは1波になることが示唆[7][8]され、2021年1月13日に2021年度から3か年の経営計画を決定し、2025年度を目途に現在のAM2波から1波へ整理・削減を検討して[9]当初は2025年度に廃止を予定した。
経営委員会が2025年度末の完全閉局に向けて民意を取りまとめ、国会承認後に廃局を正式決定し、完全廃局を2026年度[10]に予定する。
ラジオ第2放送の閉局へ向けた実証実験を兼ねて、2022年春の改編から試験的に、6時台(月 - 金曜)の英語語学講座番組「中学生の基礎英語 レベル1・2」 「中高生の基礎英語 in English」の当日初回放送分を、FM放送と同時放送する[11]。2023年度は「ラジオ英会話」「ラジオビジネス英語」の2番組を7時台に追加する[12]。
NHK高校講座アーカイブが2023年9月10日未明(9日深夜)に終了し、同日午後から月 - 土曜は日付(翌0時=24時)をまたがずに放送を終え、日曜深夜(月曜未明)のみ翌日に放送終了する。
2024年度[6]は日曜のみ24時、他は23:40でラジオ第2を終了し、2000年9月以来23年半ぶりに全曜日とも当日中に終了し、外国語講座番組のFMでの放送言語に、「まいにち中国語」と「まいにちハングル講座」が加わるほか、英語講座番組も「ニュースで学ぶ「現代英語」」が新たに加わり、23時半 - 25時(翌1時)に集中放送する。これまで6時台にラジオ第2と同時放送していた「中学生の基礎英語」シリーズ3本については、FMでの5時から順次放送分が初回となり、ラジオ第2の初回放送に当たる6時台はチャンネルを変えた実質再放送となる。
ネットワーク
[編集]総務省告示基幹放送普及計画に、中波放送は「協会の放送については、総合放送及び教育放送各1系統の放送(中略)が全国各地域においてあまねく受信できること。」と規定されており、この「教育放送」がラジオ第2で全国放送を基本とする。 このため告示基幹放送用周波数使用計画に親局たる東京以外は全部中継局と位置づけられているが、非常時等に備え自局放送設備を有する。広域放送を基本とするため、ラジオ第1以上に整理・統廃合が行われている。
- 太字は拠点局。
ブロック | 放送局 | 呼出符号 | 周波数 (kHz) | 空中線電力 (W) | 放送開始日 |
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北海道 | 札幌 | JOIB | 747 | 500k | 1945年 | 9月 3日
函館 | JOVB | 1467 | 1k | 1949年 | 1月 3日|
旭川 | JOCC | 1602 | 1k | 1950年 | 4月25日|
帯広 | JOOC | 1125 | 1k | 1950年 | 4月25日|
釧路 | JOPC | 1152 | 10k | 1950年 | 4月25日|
北見(網走送信所)[注 8] | JOKD | 702 | 10k | 1950年 | 3月25日|
室蘭 | JOIZ | 1125 | 1k | 1952年 | 4月20日|
東北 | 仙台 | JOHB | 1089 | 10k | 1945年 | 9月 1日
秋田 | JOUB | 774 | 500k | 1946年 | 9月15日|
山形 | JOJC | 1521 | 1k | 1948年12月 | 1日|
盛岡 | JOQC | 1386 | 10k | 1950年 | 3月25日|
福島 | JOFD | 1602 | 1k | 1951年 | 6月 1日|
青森 | JOTC | 1521 | 1k | 1951年 | 7月 1日|
関東・甲信越 | 東京 | JOAB | 693 | 500k | 1931年[注 9] | 4月 6日
長野 | JONB | 1467 | 1k | 1948年11月11日 | |
新潟 | JOQB | 1593 | 10k | 1946年 | 9月 1日|
甲府 | JOKC | 1602 | 1k | 1950年 | 4月25日|
東海・北陸 | 名古屋 | JOCB | 909 | 10k | 1933年[注 9] | 6月26日
金沢 | JOJB | 1386 | 10k | 1947年 | 8月21日|
静岡 | JOPB | 639 | 10k | 1946年 | 9月 1日|
浜松[注 10] | [注 11] | 1521 | 1k | 1948年12月 | 2日|
福井 | JOFC | 1521 | 1k | 1948年12月 | 1日|
富山 | JOIC | 1035 | 1k | 1949年 | 1月 3日|
近畿 | 大阪 | JOBB | 828 | 300k | 1933年[注 9] | 6月26日
中国 | 広島 | JOFB | 702 | 10k | 1945年 | 9月10日
岡山 | JOKB | 1386 | 5k | 1946年 | 9月 1日|
松江 | JOTB | 1593 | 10k | 1946年 | 9月 1日|
鳥取 | JOLC | 1125 | 1k | 1950年 | 4月25日|
山口(防府送信所)[注 12] | JOUC | 1377 | 5k | 1951年 | 6月 1日|
四国 | 松山 | JOZB | 1512 | 5k | 1946年 | 9月 1日
高知 | JORB | 1152 | 10k | 1948年12月 | 1日|
高松 | JOHD | 1035 | 1k | 1958年 | 6月29日|
九州・沖縄 | 福岡 | JOLB | 1017 | 50k | 1946年 | 9月 1日
北九州 | JOSB | 1602 | 1k | 1947年 | 3月20日|
熊本 | JOGB | 873 | 500k | 1945年 | 9月 1日|
長崎 | JOAC | 1377 | 1k | 1949年 | 7月20日|
鹿児島 | JOHC | 1386 | 10k | 1948年12月31日 | |
宮崎 | JOMC | 1467 | 1k | 1950年 | 3月25日|
大分 | JOID | 1467 | 1k | 1950年 | 4月25日|
沖縄 | JOAD | 1125 | 10k | 1972年[注 13] | 6月25日
閉局
[編集]- 京都(JOOB、廃止直前の周波数 1510kHz):1948年12月1日 - 1973年3月20日(大阪からの大電力化による)
- 徳島(JOXB、廃止直前の周波数 1520kHz):1958年6月29日 - 1973年3月20日(同上)
- 佐賀(JOSD、廃止直前の周波数 1370kHz):1951年6月1日 - 1974年3月19日(熊本からの大電力化による)
放送局のサービスエリア形態
[編集]ラジオ第2は、全国共通編成を前提としているため、ラジオ第1のような県単位、圏域ブロックによるネットワークではなく、東京・札幌・秋田・熊本(以上いずれも500kW)、大阪(300kW)の5局で全国を網羅的にカバーし、それ以外の放送局、中継局がそれらを補完する特殊なネットワークを形成している。そのため、同一エリアにおいての送信出力が第1放送より小さい(例:福岡:第1放送:100kW 第2放送:50kW、名古屋:第1放送:50kW 第2放送:10kW、函館・帯広・青森・山形・甲府・長野・富山・福井・高松・大分・長崎・宮崎:第1放送:5kW 第2放送:1kWなど)、もしくはその逆(例:東京:第1放送:300kW 第2放送:500kW、秋田・熊本:第1放送:10kW 第2放送:500kWなど)のケースがある。大阪第2放送のカバー下にある徳島と、熊本第2放送のカバー下にある佐賀にはそれぞれ第1放送しかなく第2放送が存在しない(かつては両局とも第2放送が存在していた。廃止理由は前項参照)[注 14]。このような体制になっている理由は「海外からの電波との混信があるため」「大災害が起きた場合、上記4局と大阪局の5局で全国に電波を届けるため」といった理由がある。
- 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による電力供給不足に応じて、同年3月19日 - 9月22日に東京(東京電力管内)、同年7月1日 - 9月9日(土・日除く)に秋田(東北電力管内)で、昼間を中心とする一部の時間帯で出力を定格の500kWから250kWに減力放送した[注 15][注 16]。
ラジオ第2の中継局は、1972年に沖縄本島と同時に宮古島と石垣島に中波による中継局が設置され、2003年に同じく沖縄の西表島西部と与那国島に近隣諸国における中波混信対策としてFM中継局が設置された(与那国島はラジオ第1と同時に設置)。2012年度には新たに長年ラジオ放送の受信が困難とされていた小笠原諸島の父島・母島にラジオ第1放送・FM放送と合わせて設置された(3波ともFM波。2013年3月31日開局)[13][注 17]。FMによるラジオ第2中継局は、現在6局(沖縄の祖納・与那国両中継局、小笠原諸島の父島・母島両中継局、奄美群島の徳之島・与論両中継局)のみ存在している。
教育・教養番組ではないものの、気象庁の持込原稿による番組「気象通報」がラジオ第2放送で放送されている理由は、上記のように一部局で500kWの大出力の電波を送信しているためである(委託番組のため、NHKは原稿内容に対する責任を負わない)。現在は、通信衛星受信設備を装備している船舶が増えたものの、ラジオ第2放送の同番組を利用している船舶もあり、引き続き放送されている。国内放送を担当する放送総局の依頼によってNHKワールド・ラジオ日本の外国語ニュースが放送されている理由も、大出力であり、より遠くに伝播するからであるが、これはあくまで国内放送であり、国内在留の外国人や日系人などを対象としたものである。
- 気象通報は長きにわたり1日3回放送されてきたが、2014年3月30日をもって9時台と22時台の放送を廃止し、同31日以後は1日1回(16時台)のみの放送に縮小された。
ラジオ第2は、全国共通編成であるため、各局のID以外、地域放送を一切実施しない。ただし北海道では送信場所を問わず札幌局から送出されている(1990年代前半頃より)。
- ラジオ第2放送のIDについては計4回、以下の時間に放送される。
- 一日の放送開始時(5時59分50秒)
- 中国語ニュース終了後(平日:13時14分55秒、土曜・日曜:13時09分55秒)
- 気象通報終了時(16時19分55秒)※2014年3月30日までは9時29分55秒、22時19分55秒にもあったが、気象通報が1日1回だけとなったのに伴い、外国語ニュースの放送明けに振り替えられた。
- 一日の放送終了時(平日・土曜:23時40分00秒、日曜:翌0時00分00秒)
- コールサインは、教育専門局であるEテレと同一のものが、各局ごとに割り当てられている(東京:JOAB、大阪:JOBB、名古屋:JOCB、広島:JOFB、仙台:JOHB、札幌:JOIB、福岡:JOLB、松山:JOZBなど)。アナウンスは「JO△△(呼出符号)」+「NHK+(設置場所の地名)+第2放送(です)」であり、東京および「NHKネットラジオ らじる★らじる」の場合は「JOAB、NHK東京第2放送です」となる。北海道の場合は、(呼出符号)と(設置場所の地名)を省略して「NHK第2放送です」のIDで統一。アナウンスの担当は、総合テレビ・教育テレビ・ラジオ第1・FM放送のコールサインの読上げと同じアナウンサーで行っている。
2011年9月1日から「NHKネットラジオ らじる★らじる」によって、インターネット経由でも聴取が可能となっている。時報、緊急地震速報(自動音声のみ)は配信されない。2017年10月2日 - 2018年3月30日(一部地域)・2018年4月12日 - 2019年3月29日(全国)の期間、民放サイマル配信サービス「radiko」でも試験配信を実施していたが[14][15][16]、同様に試験配信されていたラジオ第1とFMが2019年4月1日より正式サービスに移行したのに対し、ラジオ第2のみ移行せず試験配信をもって終了した[17][18]。
海外の提携局
[編集]番組一覧
[編集]- 放送講座
- 幼児向け番組
- 株式市況
- 祝日・12月31日 - 1月3日の放送は休止される。
- 気象通報
- 全曜日 16:00 - 16:20[注 19]
- 語学講座
- →詳細は「語学番組」を参照
- 社会福祉番組
- 社会福祉セミナー(土曜 19:00 - 19:25、日曜 8:00 - 8:25)
- 視覚障害ナビ・ラジオ(日曜 7:30 - 8:00・19:30 - 20:00、土曜 15:15 - 15:45)
- 文化番組
- カルチャーラジオ(月曜 - 土曜 10:00 - 10:30・20:30 - 21:00、日曜 10:00 - 11:00・20:00 - 21:00)
- 古典講読(土曜 17:00 - 17:45、再放送:日曜 6:00 - 6:45)
- おしゃべりな古典教室(土曜 16:30 - 16:45・16:45 - 17:00、再放送:日曜 9:00 - 9:15・9:15 - 9:30・18:00 - 18:15・18:15 - 18:30)
- こころをよむ(日曜 6:45 - 7:25、再放送:土曜 17:45 - 18:25)
- 宗教の時間(日曜 8:30 - 9:00、再放送:18:30 - 19:00)
- 紀行番組
- 音で訪ねる ニッポン時空旅(土曜 18:30 - 19:00、再放送:日曜 9:30 - 10:00・19:00 - 19:30)
- 月曜 - 土曜 8:40 - 8:50・12:00 - 12:10・15:00 - 15:10
- NHKワールド・ラジオ日本の英語放送
- Asian View(月曜 - 金曜 23:20 - 23:25、土曜 14:00 - 14:10、再放送:日曜 14:00 - 14:10)
- Living in Japan(日曜 13:10 - 13:30、再放送:土曜 13:10 - 13:30) ※英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語の週替わりで放送
- Learn Japanese from the News(月曜 13:55 - 14:00)
- NHKワールド・ラジオ日本の外国語ニュース
- 中国語(月曜 - 金曜 13:00 - 13:15、土・日 13:00 - 13:10)
- ハングル(月曜 - 金曜 13:15 - 13:30、土・日 13:40 - 13:50)
- フランス語(月曜 - 金曜 13:45 - 13:55)
- スペイン語(月曜 - 金曜 14:00 - 14:10、土・日 13:50 - 14:00)
- ロシア語(月曜 - 金曜 14:10 - 14:20)
- ポルトガル語(月曜 - 金曜 18:00 - 18:10)
- ベトナム語(月曜 - 金曜 22:30 - 22:40)
- インドネシア語(月曜 - 金曜 22:40 - 22:50)
- タイ語(月曜 - 金曜 22:50 - 23:00)
- ミニ番組
- クラシックミニ番組
- 名曲スケッチ(月曜 - 金曜 13:35 - 13:45、土曜 8:30 - 8:40・11:45 - 11:55)
- 名曲の小箱(月曜 - 金曜 14:25 - 14:30、土曜 6:55 - 7:00・15:55 - 16:00・23:35 - 23:40、日曜 7:25 - 7:30)
過去の放送番組
[編集]- 学校放送
- 中学校実力養成講座(2017年現在中学生向けの講座は行われていない)
- 高等学校実力養成講座(現・NHK高校講座)
- そろばん教室
- 語学講座
- 英語会話教室(1946年2月1日 - 1951年2月9日)
- イングリッシュ・アワー
- 社会福祉番組
- 盲人の時間
- 1991年より「視覚障害者のみなさんへ」に名称変更。
- 2009年度より「聞いて聞かせて 〜ブラインド・ロービジョン・ネット〜」に名称変更。
- 2014年10月より「視覚障害ナビ・ラジオ」に名称変更。
- 心身障害児とともに(1985年 - )
- ラジオ特殊学級(1962年 -)
- 精神薄弱児のために(1963年 - 1974年度)
- 精神薄弱児とともに(1975年度 - 1979年度)
- 心身障害児とともに(1980年 - 84年度)
- 青年学級の友へ(1953年 - 69年度)
- 療養の時間
- 老後をたのしく
- ともに生きる(日曜 8:00 - 8:30・19:00 - 19:30)
- 産業支援番組
- 純邦楽番組
- 邦楽のたのしみ(土曜 9:30 - 10:00)
- 演芸番組
- 「上方演芸会」はラジオ第1の再放送、「浪曲十八番」はFM放送の再放送だったが、現在はいずれも本放送のみとなっている。
- 文化番組
- 教育時評
- 科学談話室
- ことばの広場
- 読書案内(日曜 10:00 - 10:30、NHK読書委員会の推薦図書などの紹介)
- 教養特集(月曜~金曜 22:15 - 23:00、現代人の教養の問題を取り上げ、問題の底流を追求する)
- NHKアナウンサーのはなす・きく・よむ
- NHKラジオライブラリー
- NHK文化シリーズ
- NHK文化セミナー
- NHKカルチャーアワー
- のこしたいふるさとのことば(現在でも国際放送でラジオ第1放送同時放送の差し替え〈当該時間帯でスポーツ中継・国会中継があるとき〉のときに不定期放送される)
- 私の日本語辞典 土曜 21:00 - 21:40 再放送:翌週土曜 13:20 - 14:00
- その他
- 朗読(月曜 - 金曜 9:45 - 10:00、再放送:土曜 21:45 - 23:00)( - 2022年4月2日)
- 日本シリーズ(1950年 - 1962年)[注 21]
- 大相撲中継(- 1963年頃)
- 高校野球中継(- 1964年)
- 文化講演会(日曜 21:00 - 22:00)
- ことば力アップ(土曜 10:45 - 11:00・16:45 - 17:00・21:40 - 21:55)
1日の大まかな放送ゾーン体裁
[編集](平日の場合)
- 6:00 - 10:00 語学番組が中心(8:40 - 8:50 ラジオ体操、水曜のみ9:45 - 10:00 幼児向け番組(お話でてこい))
- 10:00 - 10:30 文化・教養番組(カルチャーラジオ)
- 10:30 - 17:00 語学番組と外国語ニュースが中心(12:00 - 12:10と15:00 - 15:10 ラジオ体操、16:00 - 16:20 気象通報(正午))
- 17:00 - 18:00 株式市況(祝日は特別番組)
- 18:00 - 19:30 語学番組と外国語ニュースが中心
- 19:30 - 20:30 NHK高校講座
- 20:30 - 21:00 文化・教養番組(カルチャーラジオ)
- 21:00 - 23:40 語学番組と外国語ニュースが中心
緊急時の放送対応
[編集]ラジオ第2では、震度6弱以上の地震および津波注意報、津波警報発表時や緊急警報放送実施時に他波との同時放送(全中)を行い、その後は英語・朝鮮語・中国語・ポルトガル語の4言語で情報を提供する。同じ内容が総合テレビの副音声やNHKワールドTV、NHKワールド・ラジオ日本でパラレル送信される場合もある。これによって放送されなかった番組は、後日、スケジュールを調整して振替放送される。こういった場合、各番組の本編終了直前にも振り替え放送に関するお知らせを放送する。この他、緊急地震速報についても放送されることになっている(Eテレも同様)。
気象通報及び株式市況は振替放送されない。気象通報は気象業務法により毎日の放送遂行が義務付けられており、全中の場合のみ中止が許されている。株式市況はBS1の『東京マーケット情報』[注 22]およびデータ放送で代替が可能なためである。
実際例として、以下のようなケースがある。
- 昭和天皇が崩御した1989年1月7日の放送では、午前6:36から全波全中(当時は国内7波・国際ラジオ放送を含め8波全中)により昭和天皇危篤が発表された段階から定時編成が中断され、7:55から崩御の特別ニュースを10:01まで放送、その後も10:15まで、皇居からの生中継映像のフィラーを放送したのち、通常編成を再開、さらに14:35-14:59まで新元号(平成)発表も全波全中放送したが、一部の予定番組と君が代の演奏は中止されている[19]。1月8日、並びに2月24日の大喪の礼が行われた時は終日通常番組を放送したが、国歌の放送の省略は同様であった。
- 千島列島沖地震による津波警報の発令で緊急報道が行われた時間帯に放送できなかった番組の振替放送が、2006年11月に発生したものにおける2006年11月19日は翌20日2:00まで、2007年1月に発生したものにおける2007年1月15日は翌16日2:30までそれぞれ放送時間を延長した。
- 2011年3月11日の東日本大震災発生時から13日8時まで津波警報や生活情報(外国語)をほぼ終日放送し、第2放送の番組が過半数休止となったが、13日8時からほぼ通常編成となった。津波警報発生時は「緊急多言語放送」として、在日外人向けのために、英語の他、中国語、朝鮮語、ポルトガル語による情報提供が行われた[20]
- 同じ教育系のEテレは13日以降も引き続き震災被災者の安否情報や生活情報を断続的に続けたが、14日からは視聴者保護の観点から児童向け番組の一部を再開し、19日からは定時番組の編成に戻している。→詳細は「東日本大震災における放送関連の動き § 各局の対応の概要」、および「東日本大震災 § テレビ・ラジオ」を参照
- 同じ教育系のEテレは13日以降も引き続き震災被災者の安否情報や生活情報を断続的に続けたが、14日からは視聴者保護の観点から児童向け番組の一部を再開し、19日からは定時番組の編成に戻している。
- 2012年12月12日の北朝鮮のミサイル発射のニュースでは9:58から62分間、ラジオ第1、FM、NHKワールド・ラジオ日本(日本語放送)と同時に緊急ニュースの同時放送が行われた[注 23][注 24]。それ以後もJアラートに相当する周辺国の危険行動による退避勧告・命令が発動された場合にも地上波・BS・国際放送すべてを通して通常番組を中断し、同じニュースを放送する「全波全中」が発生することがある。→詳細は「光明星3号2号機 § 打ち上げ」を参照
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ その関係で、16時の「気象通報」は、ラジオ第1で放送。
- ^ 放送終了時はコールサインの呼び出しIDのみ放送し、ISは流れなかった。
- ^ 同年10月よりNHK高校講座ライブラリー(Eテレも同)の放送を始める。
- ^ 2007年4月2・3日は5:40開始で、6時開始は4日からだった。6・7日は翌1:40、8日は翌1:20まで放送していた。
- ^ 但し、2016年9月5 - 30日は特別シリーズ「ボキャブライダー」(英語講座)を放送するため、月 - 金曜の放送は表記時間から5分延長となった(5 - 23日が23:45、26 - 30日が翌0:45)
- ^ 高校講座アンコールの放送が20分繰り上がるため(原則23:40 - 翌0:40、水・木曜のみ翌0:20まで)。2013年秋の改編から日曜の高校講座アンコールの放送が廃止となり、その分水・木曜深夜も3本分放送となり、日曜以外は翌0:40までの放送に統一された(メンテナンス実施日は従来通りで、日曜日はメンテナンスの有無に関係なく、上表記載の時間で放送終了となる)2017年度からは、ハングル・中国語・ポルトガル語のそれぞれのニュース枠が、18時台からハングルと中国語が13時台に、ポルトガル語は23時台にそれぞれ移設放送することになり、高校講座のアンコールは2009年度以来翌0時以後に放送されることになった(日曜は従来通り「高校講座」は休止となるが「ラジオ仕事学のすすめ」の当該週の再放送が23:50 - 翌0:20に2本分まとめて放送される。)
- ^ NHKが24時間放送を行う理由は自然災害や有事発生時の速報義務があるためでもある。ラジオ放送の休止が各局任意となった2000年7月以降もラジオ第2が終夜放送しなくてもラジオ第1とFMで充てられるために終夜放送を実施していない。
- ^ ラジオ第1と異なり北見市内には中継局が置かれていない。
- ^ a b c 戦争のため1941年12月8日から1945年8月まで中断。
- ^ 1988年度の組織再編で支局化され自局番組は消えたが、南海トラフ地震に備え中波ラジオに限り自前放送が出来る設備を残してある。
- ^ かつてはJODCが割り当てられていた。
- ^ 防府は開局時の放送局所在地であった。
- ^ ラジオ第1と異なり本土復帰後に新規開局。
- ^ 京都もかつては第1放送、第2放送の両方が存在していたが、大阪の大電力化にともない第2放送は廃止。さらに2015年2月には第1放送も廃止[1]されている。
- ^ ただし、夜間は海外からの電波との混信があるため、サービスエリア内で放送が聞きやすくなるように定格の500kWで放送していた。
- ^ 東京では同年3月19日より毎日10時 - 16時の間、定格の500kWから250kWにした減力放送を開始し、(NHK報道資料 菖蒲久喜ラジオ放送所・ラジオ第2放送 減力放送について)更に同年7月1日からは時間が拡大し、東京及び秋田で平日8時50分 - 20時10分の間減力放送を実施し、東京では土・日の10時 - 16時も同様の減力放送が実施されていた(NHK報道資料 菖蒲久喜ラジオ放送所と秋田大潟ラジオ放送所での第2放送減力放送について)。
- ^ 沖縄県大東諸島については開局予定は無いが、日中は沖縄局、夜間は、東京・大阪・熊本の各局からの電波で直接受信が可能である[要出典]。
- ^ 2013年7月16日から2015年3月27日までは月曜 - 金曜 17:00 - 17:50に放送。東証と大証の経営統合により2013年7月12日に大証での株式の取引が終了したのに伴い、大阪放送局から放送されていた大証の市況も同日をもって放送終了となった。
- ^ 2014年3月30日までは、9:10 - 9:30及び22:00 - 22:20の放送もあった。
- ^ 朝鮮語の呼称問題のため、「ハングル講座」と表記。
- ^ 1963年からNHKラジオ第1放送へ移動
- ^ 2021年3月26日をもって終了した。
- ^ ラジオセンターのニューススタジオからの放送とテレビ放送音源の二次使用。第一報はテレビ・ラジオ別々で伝えられた。
- ^ テレビの放送では正午のニュース担当アナウンサーだった高瀬耕造から第一報が伝えられたが、ラジオの放送では当日夜勤明けのラジオニュース担当アナウンサーだった竹林宏から第一報が伝えられた。
出典
[編集]- ^ 『日本メディア史年表』(2018年1月1日、吉川弘文館発行、土屋礼子著)156頁。
- ^ 出典:1953年10月7日から12日の東奥日報朝刊ラジオ欄
- ^ 開始時期の出典・NHKウイークリーステラ(2010年8月20・27日合併号)ラジオ第2放送番組表それ以外の休止時期の出典・NHK高校講座・ライブラリー放送日程
- ^ 1953年2月1日・朝日新聞朝刊(東京本社版)・ラジオプログラム 23時台のラジオ第2放送が空欄になっている
- ^ 高校講座ライブラリー・ラジオ放送予定 2022年度下半期では、10月の第3・4週目の2週連続、11月第2週、12月第4週から2023年1月第1週の2週連続、さらに同1月第4週、2月第4週、3月第4週の8週間が放送休止・23:40終了となっている
- ^ a b 2024年度国内放送時刻表・ラジオ第2放送
- ^ “NHK、衛星2波に半減 AMラジオ統合―受信料一本化検討”. www.jiji.com. 時事通信 (2020年8月4日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ NHK、AMラジオとBS削減へ 肥大化批判受け共同通信2020年8月3日
- ^ “NHK、BSは2023年度/ラジオは2025年度にチャンネル数削減へ”. phileweb (2021年1月14日). 2021年1月17日閲覧。
- ^ “NHKラジオ第1・第2 2026年度に1波に削減 AMラジオの老舗番組、これからも聴けるの?”. www.tokyo-np.co.jp. www.tokyo-np.co.jp (2023年10月19日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ 2022年度国内放送編成計画
- ^ 2023年度国内放送編成計画
- ^ 2012年10月2日開催、同年10月19日公表の日本放送協会理事会議事録より。
- ^ NHKラジオ「radiko」に期間限定で配信 10月2日から半年間 ORICON NEWS 2017年9月20日
- ^ NHKラジオのradiko.jp配信、4月12日正午から全国へ拡大、AV Watch、2018年3月22日
- ^ ラジコでNHKラジオが聴ける4月12日(木)より、全国を対象に2018年度の実験配信を開始、株式会社radiko、2018年3月22日
- ^ 2019年度 radiko経由のNHKラジオの配信について NHK広報局 2019年3月22日
- ^ 2019年4月以降のNHKラジオ配信について radiko 2019年3月22日
- ^ 1989年1月7日NHK教育テレビ番組表
- ^ ニュース(緊急多言語放送) 「東北地方太平洋沖地震」関連(NHKクロニクル)