1980年ウィンブルドン選手権
1980年 ウィンブルドン選手権(1980ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1980)は、イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて、1980年6月23日から7月6日にかけて開催された。
大会の流れ
[編集]- 男子シングルスは「128名」の選手による通常の7回戦制で行われた。
- 女子シングルスは「96名」の選手による7回戦制で行われ、32名の選手は「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。シード選手でも、1回戦から出場した人と、2回戦から登場した人がいる。2回戦から登場した選手が初戦敗退の場合は「2回戦=初戦」と表記する。
シード選手
[編集]男子シングルス
[編集]- ビョルン・ボルグ (優勝、大会5連覇)
- ジョン・マッケンロー (準優勝)
- ジミー・コナーズ (ベスト4)
- ビタス・ゲルレイティス (4回戦)
- ロスコー・タナー (ベスト8)
- ジーン・マイヤー (ベスト8)
- ピーター・フレミング (ベスト8)
- ビクトル・ペッチ (3回戦)
- パット・デュプレ (3回戦)
- イワン・レンドル (3回戦)
- (試合開始前に棄権)
- (試合開始前に棄権)
- ヴォイチェフ・フィバク (ベスト8)
- ビクトル・アマヤ (1回戦)
- スタン・スミス (3回戦)
- ホセ・ルイス・クラーク (3回戦)
女子シングルス
[編集]- マルチナ・ナブラチロワ (ベスト4)
- トレーシー・オースチン (ベスト4)
- クリス・エバート・ロイド (準優勝)
- イボンヌ・グーラゴング・コーリー (優勝、9年ぶり2度目)
- ビリー・ジーン・キング (ベスト8)
- ウェンディ・ターンブル (ベスト8)
- バージニア・ウェード (4回戦)
- ダイアン・フロムホルツ (4回戦)
- ハナ・マンドリコワ (4回戦)
- キャシー・ジョーダン (4回戦)
- グリア・スティーブンス (ベスト8)
- バージニア・ルジッチ (2回戦)
- スー・バーカー (2回戦=初戦)
- アンドレア・イエガー (ベスト8)
- レジナ・マルシコワ (2回戦=初戦)
- シルビア・ハニカ (2回戦=初戦)
大会経過
[編集]男子シングルス
[編集]準々決勝
- ビョルン・ボルグ vs. ジーン・マイヤー 7-5, 6-3, 7-5
- ブライアン・ゴットフリート vs. ヴォイチェフ・フィバク 6-4, 7-6, 6-2
- ジミー・コナーズ vs. ロスコー・タナー 1-6, 6-2, 4-6, 6-2, 6-2
- ジョン・マッケンロー vs. ピーター・フレミング 6-3, 6-2, 6-2
準決勝
- ビョルン・ボルグ vs. ブライアン・ゴットフリート 6-2, 4-6, 6-2, 6-0
- ジョン・マッケンロー vs. ジミー・コナーズ 6-3, 3-6, 6-3, 6-4
女子シングルス
[編集]準々決勝
- マルチナ・ナブラチロワ vs. ビリー・ジーン・キング 7-6, 1-6, 10-8
- クリス・エバート・ロイド vs. アンドレア・イエガー 6-1, 6-1
- イボンヌ・グーラゴング・コーリー vs. ウェンディ・ターンブル 6-3, 6-2
- トレーシー・オースチン vs. グリア・スティーブンス 6-3, 6-3
準決勝
- クリス・エバート・ロイド vs. マルチナ・ナブラチロワ 4-6, 6-4, 6-2
- イボンヌ・グーラゴング・コーリー vs. トレーシー・オースチン 6-3, 0-6, 6-4
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス
- ビョルン・ボルグ vs. ジョン・マッケンロー 1-6, 7-5, 6-3, 6-7, 8-6
- 女子シングルス
- イボンヌ・グーラゴング・コーリー vs. クリス・エバート・ロイド 6-1, 7-6
- 男子ダブルス
- ピーター・マクナマラ& ポール・マクナミー vs. スタン・スミス& ボブ・ルッツ 7-6, 6-3, 6-7, 6-4
- 女子ダブルス
- キャシー・ジョーダン& アン・スミス vs. ロージー・カザルス& ウェンディ・ターンブル 4-6, 7-5, 6-1
- 混合ダブルス
- ジョン・オースチン& トレーシー・オースチン vs. マーク・エドモンドソン& ダイアン・フロムホルツ 4-6, 7-6, 6-3
みどころ
[編集]- 男子シングルス優勝者のビョルン・ボルグが、1976年からウィンブルドン「5連覇」の偉業を達成した。ジョン・マッケンローとの男子シングルス決勝は「3時間55分」を要した激戦となり、今なおテニス史上に残る名勝負の1つとして語り継がれている。
- 女子シングルス優勝者のイボンヌ・グーラゴング・コーリーは、母親の選手として1914年のドロテア・ダグラス・チェンバース以来66年ぶりのウィンブルドン女子シングルス優勝を達成した。これがグーラゴング・コーリーの現役最後の優勝である。
関連項目
[編集]- 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』 - 当大会の男子シングルス決勝戦が描かれた2017年の映画。
外部リンク
[編集]先代 1980年全仏オープンテニス | テニス4大大会 1980年 | 次代 1980年全米オープンテニス |
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