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2024年の科学(2024ねんのかがく)では2024年(令和6年)の科学分野に関する出来事について記述する。
できごと
[編集]1月
[編集]- 1月10日
- 1月11日 - 21の研究から得られた100万人近い被験者の遺伝子データから、うつ病に関連する50以上の新たな遺伝子座と205の遺伝子が発見された[4]。
- 1月16日 - 中国科学院などの研究で、アカゲザルのクローンが初めて作製されたと報告された[5][6]。
- 1月17日
- 1月18日 - 火星で72回にわたって飛行に成功した小型ヘリコプター「インジェニュイティ」のローターブレードが破損していることが確認された[12]。これを受けてNASAは同月25日に運用を終了したと発表した[13]。
- 1月20日 - 日本時間のこの日、JAXAの月探査機SLIMが神酒の海に到着し、日本初の月面着陸に成功した[14]。これにより、日本はソ連、米国、中国、インドに次いで月面着陸に成功した5か国目となった[15][16][17][18]。
- 1月21日
- 1月29日 - ニューラリンク社が、脳へデバイスを埋め込む手術を最初の治験者に実施したと発表した[22]。
2月
[編集]- 2月1日 - 岡山大学などの研究で、光合成の過程において光化学系II内に存在する酸素発生複合体が水分子を取り込む瞬間を、X線を用いて捉えることに成功したと発表された[23][24]。
- 2月2日 - ヘブライ大学などの研究で、三体問題におけるカオス的な振る舞いを予測する新たな統計手法が報告された[25][26]。
- 2月7日 - 復旦大学などの研究で、室温で700回の充放電が可能なカルシウムイオン電池が報告された[27]。
- 2月12日 - 成層圏赤外線天文台による小惑星イリスとマッサリアのスペクトル分析の結果、小惑星の表面から水分子が検出された[28]。
- 2月15日 - 文章から最長で1分の動画を生成することができる人工知能モデル「Sora」が、OpenAI社から発表された[29]。
- 2月16日 - オオアナコンダの新種であるキタオオアナコンダ(英語: Northern green anaconda)が発見され論文として報告された[30][31][32]。
- 2月17日 - JAXAの次世代大型ロケットであるH3ロケット2号機が種子島宇宙センターから打ち上げられ、衛星を周回軌道に投入することに初めて成功した[33][34][35]。
- 2月22日 - ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、超新星SN 1987Aの中心部に残る天体が中性子星であることが確定された[36][37]。
- 2月23日
3月
[編集]- 3月6日 - 国際地質科学連合(IUGS)の小委員会で議論されていた、新たな地質時代人新世の新設案が反対多数で否決された[42][43]。
- 3月13日 - 欧州連合(EU)の欧州議会で、人工知能の開発や運用を規制する法的な枠組みを定めたAI法が可決された[44]。
- 3月14日 - スペースX社の宇宙船スターシップの3度目の無人飛行試験で打ち上げに成功した。機体は大気圏へ再突入した際に失われたが、過去2回の試験よりも進展した結果となった[45][46]。
- 3月15日 - オタワ大学の研究で、暗黒物質の存在の必要性を排した新たな理論を実証し、宇宙の年齢は267億年であると主張する結果を公表した[47]。これにより、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測で見つかった既存の宇宙論では説明がつかない銀河が存在する問題も解決するとしている[48]。
- 3月20日 - アムステルダム大学の研究で、CRISPR技術を用いてHIV感染細胞からHIVを除去することに成功したことが報告された[49]。
- 3月21日 - マサチューセッツ総合病院において、ブタの腎臓を腎臓病患者に移植する手術が初めて行われた[50][51]。
- 3月27日 - 国際研究チームが、天の川銀河の中心に位置するブラックホールいて座A*の周りに、渦巻き状の強い磁場構造を確認した[52][53]。
- 3月28日 - スーパーアース型としては初めて、太陽系外惑星LHS 3844 bが潮汐ロックされていることが確認された[54][55]。
4月
[編集]- 4月9日 - フィブロネクチンをつくる遺伝子にまれに発生する変異が、アルツハイマー病の発症確率を70%以上減少させると発表された[56]。
- 4月12日
- 4月16日 - リンショーピング大学などの研究で原子1個分の厚さの金シートを単離することに成功したと報告された[59]。
- 4月22日 - 理化学研究所などの研究で、遺伝性希少疾患NGLY1欠損症のけいれん様症状をオキシトシンが抑制することがモデルマウスで見いだされた[60]。
- 4月24日 - 蔚山科学技術院などの研究で、1気圧下、約150分で合成ダイヤモンドを生成する新たな技術が実証された[61][62][63]。
5月
[編集]- 5月6日 - APOE4と呼ばれる遺伝子の変異はアルツハイマー病の発症リスクを高めることが知られていたが、バルセロナ大学などの研究により、APOE4のホモ接合型はほぼ確実にアルツハイマー病を発症させ、早い年齢で症状が出ることが明らかになった[64][65]。
- 5月8日
- タンパク質だけでなく核酸や小分子との複合体の構造の予測ができる「AlphaFold 3」をGoogle DeepMind社が発表した[66][67]。
- 地球から41光年離れた場所に位置する太陽系外惑星かに座55番星eを取り巻くガスがジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測によって検出されたと発表された[68]。
- 5月9日 - ハーバード大学とGoogleによる研究で、5万7000個の細胞と1億5000万個のシナプスを含む、ヒトの脳1立方ミリメートルの空間がナノスケールの解像度でマッピングされた[69]。
- 5月13日 - ヒトと同じ反応速度で会話ができる最新のAIモデル「GPT-4o」をオープンAI社が公開した[70][71]。
- 5月14日 - リチウム原子とアルミニウム原子を挟みこんだサンドイッチ化合物が合成され、初めて異種の金属原子を含むジメタロセンが報告された[72][73]。
- 5月15日 - 地球から55光年の距離にある超低温矮星を公転する、地球とほぼ同じ大きさの太陽系外惑星SPECULOOS-3 bが発見された[74]。
- 5月23日
- 5月30日 - NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、既知の銀河の中で最も遠い場所に位置し、14.32の赤方偏移を持つJADES-GS-z14-0が発見された[77]。
6月
[編集]- 6月5日 - 54分かけて自転する、これまで記録された中で最も自転の遅い中性子星ASKAP J1935+2148が発見された[79]。
- 6月12日 - 大阪大学の研究で、精子や卵子などの生殖細胞が、性別に依存した寿命の違いをもたらすことを発見したと発表された[80][81][82][83]。
- 6月24日 - エクセター大学とセント・アンドリュース大学の研究により、地球から55光年の距離にある恒星HD 48948の周りにスーパーアース候補となる太陽系外惑星が3つ発見され、そのうち1つはハビタブルゾーンに位置することが報告された[84]。
- 6月25日 - 中国の月探査機嫦娥6号が月の裏側で採取したサンプルを搭載して地球に帰還した。月の裏側からのサンプルリターンミッションはこれが史上初の事例となる[85][86]。
7月
[編集]- 7月2日 - 天の川銀河の周りにろくぶんぎ座矮小銀河IIとおとめ座矮小銀河IIIの2つの新たな伴銀河が発見された[87]。
- 7月15日 - アポロ11号の着陸地点からおよそ400 km離れた場所で、月の洞窟を発見したと公表された[88][89][90]。
- 7月17日 - 東京大学などの研究で、超原子価ハロゲン化合物が超脱離能を持つことを利用して、常温常圧でm-ベンザインが初めて合成されたことが報告された[91][92]。
- 7月19日 - クラウドストライク事件が発生。全世界のWindowsを搭載したコンピュータが相次ぎ異常停止し、ブルースクリーンを表示したため、交通・医療・金融など広範囲の産業に影響を与えた[93][94]。
8月
[編集]- 8月7日 - オーストラリアの珊瑚海の過去400年分の海面水温を復元し、近年の水温の上昇がグレート・バリア・リーフの大量白化現象に繋がったことを示した論文が『ネイチャー』誌に掲載された[95][96]。
- 8月12日 - NASAの火星探査機インサイトによって観測されたデータの分析により、火星の地表から10~20 kmの深さに液体の水が存在することが確認された[97][98]。
- 8月14日
- 世界保健機関(WHO)は、2024年のエムポックス流行を受けて、2年ぶり2度目の国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した[99][100]。
- スタンフォード大学などの研究で、人間の老化は直線的なプロセスではなく、44歳と60歳の2回にわけて加速度的に進行することが明らかになった[101][102][103]。
9月
[編集]- 9月4日 – JAXAとESAの水星探査機ベピ・コロンボが水星から165 kmの距離でミッション中4回目の水星スイングバイを実施し、史上水星に最も接近したフライバイを行った[104][105][106]。
- 9月5日 – 日本時間のこの日の1時39分頃、小惑星2024 RW1がフィリピンのルソン島付近で大気圏に突入した。この小惑星は衝突前にレモン山サーベイが発見しており、地球に衝突する前に発見された9例目の小惑星となった[107][108]。また、この小惑星の衝突に由来する火球が石垣島天文台で観測されており、予測された天体衝突が日本国内で予測通りに捉えられたのは今回が初めてとなった[109]。
- 9月11日 – 大阪公立大学などによる研究で、ホンソメワケベラが鏡に映った自分の姿を自分であると認識し、自身の体長を把握し、より大きなライバルに対する攻撃を減少させたことを確認した[110][111]。
- 9月12日 – OpenAI社が従来よりも高度な推論や問題解決能力を示す新AIモデル「o1」を発表した[112][113]。
予定
[編集]受賞
[編集]- アーベル賞 - ミシェル・タラグラン
- チューリング賞 -
- ラスカー賞
- ガードナー国際賞 - ジーリグ・エシュハー、Michael Sadelain、シャンカー・バラスブラマニアン、David Klenerman、Pascal Mayer
- ウルフ賞
- 京都賞
- クラリベイト引用栄誉賞
- 物理学 - Rafi Bistritzer、Pablo Jarillo-Herrero、アラン・H・マクドナルド、デイヴィッド・ドイッチュ、ピーター・ショア、Christoph Gerber
- 化学 - デイヴィッド・ベイカー、ジョン・ジャンパー、デミス・ハサビス、堂免一成、Roberto Car、Michele Parrinello
- 生理学・医学 - Jonathan C. Cohen、Helen H. Hobbes、Ann M. Graybiel、彦坂興秀、Wolfram Schultz、Davor Solter、Azim Surani
- ショウ賞
- 天文学 – シュリニヴァス・クルカルニ
- 生命科学および医学 – ステュアート・オーキン、Swee Lay Thein
- 数学 – ピーター・サルナック
- ブレイクスルー賞
- 基礎物理学ブレイクスルー賞 - ジョン・カーディ、アレクサンダー・ザモロドチコフ
- 生命科学ブレイクスルー賞 - カール・ジューン、マイケル・サデレイン、サビーネ・ハディダ、ポール・ネグレスク、Fredrick Van Goor、Thomas Gasser、エレン・シドランスキー、アンドリュー・シングレトン
- 数学ブレイクスルー賞 - サイモン・ブランドル
- ノーベル賞
死去
[編集]カッコ内は生誕年である。
- 1月1日 - ニクラウス・ヴィルト、スイスの計算機科学者(* 1934年)
- 1月2日 - ゴットフリート・ミュンツェンベルク、ドイツの物理学者(* 1940年)
- 1月5日 - ベルナール・マルグランジュ、フランスの数学者(* 1928年)
- 1月12日 - ゲンナジー・ヤコヴレフ、ロシアの植物学者(* 1938年)
- 1月17日 - デイヴィッド・L・ミルズ、アメリカ合衆国の計算機科学者(* 1938年)
- 1月19日 - ジュディス・キャンピシ、アメリカ合衆国の生化学者(* 1948年)
- 1月20日 - ニコラス・ハイアム、イギリスの数学者(* 1961年)
- 1月22日 - アーノ・ペンジアス、アメリカ合衆国の物理学者、電波天文学者、ノーベル物理学賞受賞者(* 1933年)
- 2月6日 - アンソニー・エプスタイン、イギリスの病理学者(* 1921年)
- 2月11日
- アラン・バード、アメリカ合衆国の化学者、ウルフ賞化学部門受賞者(* 1933年)
- グレゴール・ウェニング、ドイツの神経学者、神経内科医(* 1964年)
- 2月13日
- 2月14日 - アナトリー・ヴェルシック、ロシアの数学者(* 1933年)
- 2月18日 - マイケル・グルンスタイン、アメリカ合衆国の生化学者、アルバート・ラスカー基礎医学研究賞受賞者(* 1946年)
- 2月21日 - ロジェ・ギルマン、フランス出身のアメリカ合衆国の神経学者、ノーベル生理学・医学賞受賞者(* 1924年)
- 2月28日 - アヒム・ミュラー、ドイツの化学者(* 1938年)
- 3月8日 - ハーバート・クレーマー、ドイツ出身のアメリカ合衆国の物理学者、ノーベル物理学賞受賞者(* 1928年)
- 3月9日 - ムハメット・ハラソフ、ロシア連邦の物理学者(* 1948年)
- 3月14日 - フランス・ドゥ・ヴァール、オランダの心理学者、動物学者(* 1948年)
- 3月20日 - ミルトン・ダイアモンド、アメリカ合衆国の解剖学者、性科学者(* 1934年)
- 3月31日 - ナイジェル・ボストン、アメリカ合衆国の数学者(* 1961年)
- 4月8日 - ピーター・ヒッグス、イギリスの物理学者、ノーベル物理学賞受賞者(* 1929年)
- 4月10日 - デイヴィッド・グッドスタイン、アメリカ合衆国の物理学者(* 1939年)
- 4月11日 - ペーター・フルデ、ドイツの物理学者(* 1936年)
- 4月16日 - ニュートン・ダ・コスタ、ブラジルの数学者(* 1929年)
- 4月18日 - 増井禎夫、日本出身のカナダの細胞生物学者(* 1931年)
- 4月23日 - ロバート・デナード、アメリカ合衆国の電気工学者(* 1932年)
- 5月9日 - 宮崎俊一、日本の生理学者、医学者(* 1941年)
- 5月10日 - ジェームズ・シモンズ、アメリカ合衆国の数学者、投資家(* 1938年)
- 5月17日 - ゴードン・ベル、アメリカ合衆国の計算機工学者(* 1934年)
- 6月4日 - 林友直、日本の宇宙工学者、電気工学者(* 1927年)
- 6月5日
- 6月6日 - セルゲイ・ノヴィコフ、ロシア連邦の数学者、フィールズ賞受賞者(* 1938年)
- 6月8日 - 朱永𧸩、中華人民共和国の核化学者(* 1929年)
- 6月9日
- エドワード・C・ストーン、アメリカ合衆国の物理学者(* 1936年)
- リン・コンウェイ、アメリカ合衆国の計算機科学者(* 1938年)
- 6月10日 - アーノルド・ミンデル、アメリカ合衆国の心理学者(* 1940年)
- 6月11日 - 王永志、中華人民共和国の航空宇宙工学者(* 1932年)
- 6月14日 - トリグヴェ・リーンスカウク、ノルウェーの計算機科学者(* 1930年)
- 6月21日 - フレデリック・ヴァイン、イギリスの海洋地質学者、地球物理学者(* 1939年)
- 6月29日 - 久保田競、日本の神経生理学者(* 1932年)
- 6月30日 - 宋家樹、中華人民共和国の金属物理学者(* 1932年)
- 7月5日 - ベンクト・サミュエルソン、スウェーデンの生化学者、ノーベル生理学・医学賞受賞者(* 1934年)
- 7月7日 - ハイム・ブレジス、フランスの数学者(* 1944年)
- 7月9日 - マクシン・シンガー、アメリカ合衆国の分子生物学者(* 1931年)
- 7月12日 - 張存浩、中華人民共和国の物理化学者(* 1928年)
- 7月23日
- 7月25日 - 安田浩、日本の計算機科学者(* 1944年)
- 7月31日 - ジョージ・B・フィールド、アメリカ合衆国の天体物理学者(* 1929年)
- 8月1日 - レオナード・ヘイフリック、アメリカ合衆国の細胞生物学者(* 1928年)
- 8月4日 - 李政道、中華民国出身のアメリカ合衆国の物理学者、ノーベル物理学賞受賞者(* 1926年)
- 8月6日 - ジェームズ・ビョルケン、アメリカ合衆国の理論物理学者、ウルフ賞物理学部門受賞者(* 1934年)
- 8月14日 - ヘルマン・ハーケン、ドイツの理論物理学者(* 1927年)
- 8月17日
- 周光召、中華人民共和国の理論物理学者(* 1929年)
- ピエール・カルティエ、フランスの数学者(* 1932年)
- 8月23日 - シュロモ・スターンバーグ、アメリカ合衆国の数学者(* 1936年)
- 8月25日 - ミシェル・シフル、フランスの洞穴学者、地質学者(* 1939年)
- 9月5日 - デイヴィー・コーチ、ケニアの免疫学者、分子生物学者(* 1951年)
- 9月12日 - ジョゼフ・ゴール、アメリカ合衆国の細胞生物学者(* 1928年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Purvis, Graham; Šiller, Lidija; Crosskey, Archie; Vincent, Jupiter; Wills, Corinne; Sheriff, Jake; Xavier, Cijo; Telling, Jon (2024-01-10). “Generation of long-chain fatty acids by hydrogen-driven bicarbonate reduction in ancient alkaline hydrothermal vents” (英語). Communications Earth & Environment 5 (1). doi:10.1038/s43247-023-01196-4. ISSN 2662-4435 .
- ^ Zhang, Yingqi; Westaway, Kira E.; Haberle, Simon; Lubeek, Juliën K.; Bailey, Marian; Ciochon, Russell; Morley, Mike W.; Roberts, Patrick et al. (2024-01-18). “The demise of the giant ape Gigantopithecus blacki” (英語). Nature 625 (7995): 535–539. doi:10.1038/s41586-023-06900-0. ISSN 0028-0836 .
- ^ “かつて中国に生息、身長3メートルの類人猿・ギガントピテクス「森林減少で絶滅」…好きな餌取れず”. 読売新聞オンライン (2024年1月17日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ UCL (2024年1月11日). “Newly identified genes for depression may lead to new treatments” (英語). UCL News. 2024年1月24日閲覧。
- ^ Liao, Zhaodi; Zhang, Jixiang; Sun, Shiyu; Li, Yuzhuo; Xu, Yuting; Li, Chunyang; Cao, Jing; Nie, Yanhong et al. (2024-01-16). “Reprogramming mechanism dissection and trophoblast replacement application in monkey somatic cell nuclear transfer” (英語). Nature Communications 15 (1). doi:10.1038/s41467-023-43985-7. ISSN 2041-1723 .
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