国鉄タキ20400形貨車
国鉄タキ20400形貨車 | |
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タキ20400形、タキ20400 1991年11月23日 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 電気化学工業 呉羽化学工業→川本倉庫 日本ゼオン |
製造所 | 日立製作所、富士重工業 |
製造年 | 1970年(昭和45年) - 1972年(昭和47年) |
製造数 | 13両 |
消滅 | 1991年(平成3年) |
常備駅 | 青海駅、勿来駅、能町駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 塩化ビニール |
化成品分類番号 | 燃G23 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,800 mm |
全幅 | 2,950 mm |
全高 | 3,957 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 32 t → 31 t |
実容積 | 62.0 m3 |
自重 | 18.9 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,700 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ20400形貨車(こくてつタキ20400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は、日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、塩化ビニール専用の31t積タンク車として1970年(昭和45年)から1972年(昭和47年)にかけて3ロット13両(タキ20400 - タキ20412)が日立製作所、富士重工業の2社で製作された。
落成時の荷重は32tであったが、設計ミスのため数ヵ月後に31tに減トンした。
荷役方式は、積込はエアーによる圧送式としたためタンク体を、最高使用圧力2.5Kg/cm2の第二種圧力容器として、耐候性高張力鋼にて製作した。タンク体には、「最高使用圧力2.5Kg/cm2」と標記された。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃G23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)が一部の車両に標記された。
所有者は、電気化学工業、呉羽化学工業、日本ゼオンの3社であり、各々の主な常備駅は、青海駅、勿来駅、能町駅であった。1985年(昭和60年)3月29日に呉羽化学工業所有者4両(タキ20406 - タキ20409)が川本倉庫へ名義変更された。
荷役方式は、エアーによる圧送式とエアスライド式の併用である。
塗色は、黒色であり、全長は14,800mm、全幅は2,950mm、全高は3,957mm、台車中心間距離は10,700mm、実容積は62.0m3、自重は18.9t、換算両数は積車5.0、空車2.0、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1983年(昭和58年)8月8日に日本ゼオン所有者3両(タキ20410 - タキ20412)が廃車となり、1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には10両がJR貨物に継承されたが、1991年(平成3年)12月に最後まで在籍した6両(タキ20400 - タキ20405)も廃車となり、同時に形式消滅となった。(製造の若い車両から廃車になっていった)
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和45年度 - 6両
- 日立製作所 6両 電気化学工業(タキ20400 - タキ20405)
- 昭和46年度 - 4両
- 富士重工業 4両 呉羽化学工業(タキ20406 - タキ20409)
- 昭和47年度 - 3両
- 富士重工業 3両 日本ゼオン(タキ20410 - タキ20412)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)