国鉄タキ20100形貨車
国鉄タキ20100形貨車 | |
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タキ20100形、コタキ20126 1993年4月24日、小名浜埠頭駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 東邦亜鉛→扇谷興業→東邦亜鉛 |
製造所 | 富士重工業 |
製造年 | 1970年(昭和45年) |
製造数 | 30両 |
消滅 | 2007年(平成19年) |
常備駅 | 安中駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 亜硫酸ソーダ液→重亜硫酸ソーダ液 |
化成品分類番号 | 侵81 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 11,100 mm |
全幅 | 2,440 mm |
全高 | 3,850 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 29.4 m3 |
自重 | 15.9 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 7,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ20100形貨車(こくてつタキ20100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、亜硫酸ソーダ液専用の35t 積タンク車として1970年(昭和45年)11月11日から同年12月11日にかけて30両(コタキ20100 - コタキ20129)が、富士重工業の1社のみで製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
落成時の所有者は東邦亜鉛の1社のみであり、その常備駅は信越本線の安中駅であった。
落成より1 - 2ヶ月後の1971年(昭和46年)1月27日に全車(30両)が扇谷興業へ名義変更されたが、約6年後の1977年(昭和52年)10月7日に東邦亜鉛に再度名義変更された。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。
1983年(昭和58年)7月15日に、本形式の専用種別が重亜硫酸ソーダ液に変更された。
タンク体材質は、耐候性高張力鋼製であり、鋼板製の外板(キセ)を装備している。
荷役方式は、タンク上部のマンホール(2室構造ではないが2箇所有る)からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。両管ともS字管は装備していない。
塗色は、黒であり、全長は11,100mm、全幅は2,440mm、全高は3,850mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は29.4m3、自重は15.9t、換算両数は積車5.0、空車1.6である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には12両(コタキ20103、コタキ20106、コタキ20113、コタキ20114、コタキ20116、コタキ20119 - コタキ20121、コタキ20123、コタキ20124、コ タキ20126、コタキ20127)の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では5両(コタキ20114、コタキ20121、コタキ20124、コ タキ20126、コタキ20127)が現存していたが、2007年(平成19年)10月に5両同時に除籍され、形式消滅した[1]。
脚注
[編集]- ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.810 鉄道車両年鑑2008年版 p.116
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)