大阪府第10区

日本の旗大阪府第10区
行政区域 高槻市三島郡
(2024年1月1日現在)
比例区 近畿ブロック
設置年 1994年
選出議員 池下卓
有権者数 318,320人
1.420 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2024年9月登録日)
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大阪府第10区(おおさかふだい10く)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域

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1994年平成6年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]

高槻市、三島郡ともに大阪市京都市ベッドタウンとしての性格を有している。いずれも1960年代から1980年代にかけての宅地開発に伴い、急激に人口が増加。2000年代以降も高槻駅摂津富田駅周辺ではマンションの建設ラッシュが進み、若い世代の人口流入が増えている。

歴史

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中選挙区制時代は旧3区に属していた。

前述の通り、ベッドタウンであり人口流動が多いことから無党派層が多く、その選挙時に無党派層の票を掴んだ候補が当選する傾向にある。この影響もあり、1996年から2014年まで大阪府下では4区と同様にこの選挙区から連続して当選した者はいなかった。また、2000年以降の総選挙では府内の選挙区で最も高い投票率を記録している。

第42回では、新進党から公明党へ移った前職の石垣一夫が僅差で落選し、3区5区6区16区と並ぶ公明党の金城湯池誕生には至らなかった。第44回以降は辻元清美松浪健太第46回以降は大隈和英を含めた3名が小選挙区当選を目指し激しく争い、落選した側は比例復活する状況が続いていたが、第47回ならびに第48回では辻元がこの選挙区で初めて連続当選を果たした。

第49回では、これまで立候補していた松浪が大阪府議会議員に転身。後継者として松浪よりも先に大阪府議会議員を務めていた日本維新の会池下卓が立候補し、初当選を果たした。辻元は立憲民主党の副代表の職にありながら比例復活もならず落選し、大隈も3期ぶりとなる落選、2003年の第43回以来18年ぶりに比例復活で当選する候補はいなくなった(辻元は翌年の第26回参議院議員通常選挙比例区で鞍替え出馬し当選)。

第50回も池下は維新が府内小選挙区全ての候補者は比例重複なしのハンデを受けつつも再選したが、辻元の後継として立候補した立憲民主党の尾辻かな子の比例復活での返り咲きを許した(尾辻は第47回で2区から立候補して比例復活当選の経験あり)。

小選挙区選出議員

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選挙名 当選者 党派 備考
第41回衆議院議員総選挙 1996年 石垣一夫 新進党
第42回衆議院議員総選挙 2000年 辻元清美 社会民主党
第42回衆議院議員補欠選挙 2002年 松浪健太 自由民主党 辻元清美の辞職(秘書給与詐欺事件)に伴う
第43回衆議院議員総選挙 2003年 肥田美代子 民主党
第44回衆議院議員総選挙 2005年 松浪健太 自由民主党
第45回衆議院議員総選挙 2009年 辻元清美 社会民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年 松浪健太 日本維新の会
第47回衆議院議員総選挙 2014年 辻元清美 民主党
第48回衆議院議員総選挙 2017年 立憲民主党
第49回衆議院議員総選挙 2021年 池下卓 日本維新の会
第50回衆議院議員総選挙 2024年

選挙結果

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第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日 大阪府第10区

時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:31万7471人 最終投票率:58.48%(前回比:減少4.84%) (全国投票率:53.85%(減少2.08%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
池下卓49日本維新の会79,621票
44.13%
――
比当尾辻かな子49立憲民主党58,971票
32.68%
74.06%社会民主党大阪府連合推薦
加納陽之助44自由民主党41,838票
23.19%
52.55%公明党推薦
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 大阪府第10区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:32万990人 最終投票率:63.32%(前回比:増加7.24%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
池下卓46日本維新の会80,932票
40.32%
――
辻元清美61立憲民主党66,943票
33.35%
82.72%社会民主党大阪府連合推薦
大隈和英52自由民主党52,843票
26.33%
65.29%公明党推薦
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 大阪府第10区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:32万660人 最終投票率:56.08%(前回比:減少1.98%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
辻元清美57立憲民主党75,788票
42.77%
――
比当大隈和英48自由民主党56,483票
31.87%
74.53%公明党推薦
松浪健太46日本維新の会44,938票
25.36%
59.29%
  • 松浪は2019年の大阪府議会議員選挙(高槻市・三島郡選挙区)に立候補し当選。
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 大阪府第10区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:31万4623人 最終投票率:58.06%(前回比:減少5.71%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
辻元清美54民主党61,725票
34.35%
――緑の党推薦
比当大隈和英45自由民主党53,160票
29.58%
86.12%公明党推薦
比当松浪健太43維新の党50,516票
28.11%
81.84%
浅沼和仁53日本共産党14,318票
7.97%
23.20%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 大阪府第10区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:31万5392人 最終投票率:63.77%(前回比:減少6.79%) (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
松浪健太41日本維新の会71,117票
36.19%
――みんなの党推薦
比当辻元清美52民主党65,411票
33.29%
91.98%国民新党推薦
大隈和英43自由民主党45,261票
23.03%
63.64%公明党推薦
浅沼和仁51日本共産党14,706票
7.48%
20.68%
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 大阪府第10区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:31万5502人 最終投票率:70.56%(前回比:増加0.02%) (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
辻元清美49社会民主党109,693票
50.53%
――民主党・国民新党推薦
比当松浪健太38自由民主党85,106票
39.20%
77.59%公明党推薦
浅沼和仁48日本共産党18,425票
8.49%
16.80%
筒井宏志54幸福実現党3,863票
1.78%
3.52%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 大阪府第10区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:31万3035人 最終投票率:70.54%(前回比:増加12.55%) (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
松浪健太34自由民主党83,607票
38.42%
――公明党推薦
比当辻元清美45社会民主党68,614票
31.53%
82.07%
肥田美代子64民主党52,703票
24.22%
63.04%
浅沼和仁44日本共産党12,703票
5.84%
15.19%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 大阪府第10区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:31万1608人 最終投票率:57.99%(前回比:増加16.54%) (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
肥田美代子62民主党83,077票
47.12%
――
松浪健太32自由民主党68,646票
38.94%
82.63%公明党・保守新党
菅野悦子60日本共産党22,976票
13.03%
27.66%
榛原外之守66無所属1,600票
0.91%
1.93%×

当日有権者数:311,558人 最終投票率:41.45%

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率推薦・支持
松浪健太31自由民主党 43,252票
34.23%
公明党・保守新党推薦
吉田康人38無所属36,328票
28.75%
菅野悦子59日本共産党23,795票
18.83%
江村利雄78民主党15,876票
12.57%
自由党推薦
北岡隆浩32小泉の会2,722票
2.15%
水谷洋一49無所属2,453票
1.94%
高谷仁45無所属1,516票
1.20%
西村聡文44無所属404票
0.32%
  • 北岡は2007年に高槻市議会議員選挙に立候補し当選(以降連続4期当選)。
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 大阪府第10区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
辻元清美40社会民主党55,839票
29.70%
――
石垣一夫68公明党55,108票
29.31%
98.69%
比当肥田美代子59民主党52,598票
27.98%
94.20%
大嶺学34日本共産党21,957票
11.68%
39.32%
高谷仁42無所属2,489票
1.32%
4.46%×
  • 辻元は第41回では比例近畿ブロック単独で当選。
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 大阪府第10区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
石垣一夫65新進党53,623票
31.37%
――
林省之介53自由民主党45,655票
26.71%
85.14%
比当肥田美代子55民主党33,802票
19.77%
63.04%
長尾勝則36日本共産党29,022票
16.98%
54.12%
小沢福子48無所属6,368票
3.72%
11.88%×
小野田隆47自由連合2,484票
1.45%
4.63%

脚注

[編集]
  1. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月2日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
  2. ^ 大阪府”. 総務省. 2023年1月9日閲覧。

関連項目

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