ルノー・R.S.16

ルノー・R.S.16

ジョリオン・パーマーがドライブするR.S.16 （2016年マレーシアGP）
カテゴリー	F1
コンストラクター	ルノー
デザイナー	ボブ・ベル （チーフテクニカルオフィサー） ニック・チェスター （シャシーテクニカルディレクター）
先代	ルノー・R31
後継	ルノー・R.S.17
主要諸元
エンジン	ルノー R.E.16 1.6L V6ターボ
タイヤ	ピレリ
主要成績
チーム	ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
ドライバー	ケビン・マグヌッセン ジョリオン・パーマー
出走時期	2016年
通算獲得ポイント	8
初戦	2016年オーストラリアGP
最終戦	2016年アブダビGP
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ 21（41台） 0 0 0 0
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ルノー・R.S.16 (Renault R.S.16) は、ルノーが2016年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

2016年2月3日、パリで行われたチーム体制発表会で初披露^[1]。この時点での車体は黒がベースだったが、3月16日の正式カラーリング発表会ではルノーのコーポレートカラーである黄色を基調とし、フロントおよびリヤウイングは黒、リヤ部にゴールドがあしらわれた^[2]。前年、ルノーの前身であるロータスがパワーユニット（以下、PUと略す）をルノーからメルセデスに変更したが、ルノーがロータスを再買収^[3]したため再びルノーに戻すこととなり、前年のロータス・E23 Hybridの発展型ではあるものの、マシンのパーツの大部分が変更された^[4]。

前述の経緯の通り、買収から発表までの開発期間が短かったこと^[5]、それにより本来メルセデスPUに合わせて設計されたマシンでの出走を余儀なくされたこと^[6]、翌2017年にレギュレーションの大幅変更を控えていたため、開発のウェイトを2017年用のマシンへ移行させたこともあり^[5]、シーズンを通して下位に低迷。第4戦ロシアGPでケビン・マグヌッセンが7位（ルノーはF1復帰後初ポイント）、第15戦シンガポールGPでマグヌッセンが10位、続くマレーシアGPでジョリオン・パーマーが10位（パーマーはF1初ポイント）と、入賞はこの3回にとどまった。

^[7]

• シャーシ名 R.S.16
• シャーシ構造 カーボンファイバー/ハニカムコンポジット複合構造モノコック、ルノーV6エンジン搭載（ストレスメンバー）
• サスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン、プッシュロッド（フロント）/プルロッド（リヤ）式トーションバー&アンチロールバー。アルミニウム合金製アップライト
• ホイール O・Z マグネシウム製
• トランスミッション セミオートマチック・シーケンシャル電子制御（クイックシフト） 8速＋リバース1速 チタニウム製ギアボックス
• ブレーキキャリパー APレーシング
• ブレーキディスク・パッド APレーシング カーボンファイバー製ディスクブレーキ
• タイヤ ピレリ
• 全幅 1800mm
• 全高 950mm
• 重量 702kg（ドライバー、車載カメラ、バラストを含む）

^[8]

• エンジン名 ルノー R.E.16
• 気筒数・角度 V型6気筒・90度
• 排気量 1,600cc
• 最高回転数 15,000rpm(レギュレーションで規定)
• バルブ数 24
• 重量 145kg
• 潤滑油 トタル
• 燃料 トタル

年	No.	ドライバー	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	21	ポイント	ランキング
			AUS	BHR	CHN	RUS	ESP	MON	CAN	EUR	AUT	GBR	HUN	GER	BEL	ITA	SIN	MAL	JPN	USA	MEX	BRA	ABU
2016	20	マグヌッセン	12	11	17	7	15	Ret	16	14	14	17†	15	16	Ret	17	10	Ret	14	12	17	14	Ret	8	9位
	30	パーマー	11	DNS	22	13	13	Ret	Ret	15	12	Ret	12	19	15	Ret	15	10	12	13	14	Ret	17

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ（key）
• † 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。

ウィキメディア・コモンズには、ルノー・R.S.16に関連するカテゴリがあります。

表 話 編 歴 ルノー F1
2016年 - 2020年 ワークスチーム	チーム首脳 フレデリック・バスール シリル・アビテブール 主なスタッフ ボブ・ベル パット・フライ ディルク・デ・ビア（英語版） アラン・パーメイン クリス・ダイヤー（英語版） ニック・チェスター（英語版） マルシン・ブドコウスキー アラン・プロスト 主なドライバー ケビン・マグヌッセン ジョリオン・パーマー カルロス・サインツJr. ニコ・ヒュルケンベルグ ダニエル・リカルド エステバン・オコン 車両 R.S.16 R.S.17 R.S.18 R.S.19 R.S.20 → アルピーヌ 主なスポンサー DPワールド カストロール インフィニティ RCI銀行（英語版） マフレ（英語版） BP デュポン マイクロソフト・ダイナミクス ベル&ロス ユーロデータカー 関連組織 ルノー ルノー・スポールF1
2002年 - 2011年 ワークスチーム	チーム首脳 フラビオ・ブリアトーレ エリック・ブーリエ カルロス・ゴーン（ルノーCEO） 主なスタッフ パット・シモンズ マイク・ガスコイン ボブ・ベル マーク・スミス ティム・デンシャム 小松礼雄 ジェイムズ・アリソン スティーブ・ニールセン 徳永直紀 主なドライバー ジェンソン・バトン ヤルノ・トゥルーリ ジャンカルロ・フィジケラ フェルナンド・アロンソ ヘイキ・コバライネン ジャック・ヴィルヌーヴ ネルソン・ピケJr. ロマン・グロージャン ロバート・クビサ ヴィタリー・ペトロフ ニック・ハイドフェルド ブルーノ・セナ 車両 R202 R23 R23B R24 R25 R26 R27 R28 R29 R30 R31 → ロータス タイトルスポンサー マイルドセブン INGグループ ロータス 主なスポンサー エルフ 韓進グループ テレフォニカ / iモード グル（イタリア語版） ムチュア・マドリレーニャ（英語版） クロノテック（英語版） ペペジーンズ（英語版） ヒューレット・パッカード TWスチール（英語版） ジェニィ・キャピタル（英語版） ラーダ 関連組織 ルノー ルノーF1 太字はルノーにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。
2001年 - 現在 エンジン供給	現在の関係者※ ブルーノ・ファミン (エグゼクティブディレクター) 過去の関係者 ジャン＝ジャック・イス ベルナール・デュド ロブ・ホワイト レミ・タフィン 現在の供給先 アルピーヌ 過去の供給先 ベネトン ルノー レッドブル ロータス/ケータハム ロータス ウィリアムズ トロロッソ 関連組織 ルノー ルノーF1（ルノー・スポールF1） アルピーヌ・レーシング（Alpine Racing SAS） メカクローム ※役職等は2023年2月時点。
1989年 - 1997年 エンジン供給	主な関係者 ベルナール・デュド ジャン＝ジャック・イス 供給先 ウィリアムズ リジェ ベネトン 関連組織 ルノー ルノー・スポール アエロスパシアル メカクローム
1977年- 1985年※ ワークスチーム	チーム首脳 ジェラール・ラルース 主なスタッフ フランソワ・キャスタン ジャン＝ピエール・ブーディ ベルナール・デュド ジャン・サージュ アンドレ・デ・コルタンツ ミッシェル・テツ ジャン＝ジャック・イス ジャン＝クロード・ミジョー 主なドライバー ジャン＝ピエール・ジャブイーユ ルネ・アルヌー アラン・プロスト エディ・チーバー パトリック・タンベイ デレック・ワーウィック フィリップ・ストレイフ フランソワ・エスノー 車両 RS01 RS10 RE20 RE20B RE30 RE30B RE30C RE40 RE50 RE60 RE60B 主なスポンサー エルフ ティソ ファコム（フランス語版） エンジン供給先 ルノー ロータス リジェ ティレル 関連組織 ルノー ルノー・スポール メカクローム 関連項目 アルピーヌ・A500 ※他チームへのエンジン供給は1983年から1986年にかけて行った。