新語・流行語大賞

新語・流行語大賞
受賞対象日本の新語・流行語と関連人物
スポンサーユーキャン
開催日毎年12月1日
日本の旗 日本
主催自由国民社
初回1984年
最新回2023年
最新受賞者アレ(A.R.E)岡田彰布
公式サイトhttps://www.jiyu.co.jp/singo/

新語・流行語大賞(しんご・りゅうこうごたいしょう)は、自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている2004年平成16年)より、ユーキャン新語・流行語大賞に改称している。

概要

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1984年昭和59年)に創始された。毎年12月1日に発表される。なお、同日が土曜日・日曜日の場合は次の平日に発表となる。

候補となる言葉は『現代用語の基礎知識』(自由国民社・刊)の読者アンケートの結果から編集部によって選出された30語から50語が候補としてノミネートされ、その中から新語・流行語大賞選考委員会(選考委員7名)によってトップテンと年間大賞が選定される。

創始当初は、新語部門と流行語部門に分かれて、それぞれ金賞を筆頭として各賞が選ばれていたが、8回目の1991年平成3年)からは年間大賞が設けられ、11回目の1994年(平成6年)からは両部門を合わせて選定されるようになった。

創始以来、実際に授与される賞で流行語大賞は存在した事がないが【あくまでも、表彰式イベントを指す名称である】、各種報道などにより「流行語大賞が発表される」という表現で記述される為、【発表されているものがすべて流行語大賞として授与される】と誤解し、【トップテンや年間大賞で分かれていることを認識していない】人も少なくない。ただ、これはトップテンに選ばれた言葉も授賞式で紹介されるため、【授賞式で紹介される言語=流行語大賞】という誤解を生む一因もある。その他にも「流行語大賞が発表される」という表現から【表彰式イベントの名称の一部である『新語』を除外して記述している】、その年に新しく生まれた『新語』のノミネート候補入りを(流行っていないから)との理由で批判する人も少なからずいる[独自研究?]

2003年(平成15年)には通信教育大手の株式会社ユーキャンと提携し、翌2004年(平成16年)より現代用語の基礎知識選「ユーキャン新語・流行語大賞」に改称された。受賞式典の司会は元TBSアナウンサーの生島ヒロシが担当していた。2017年は元NHKアナウンサーの宮本隆治が担当した。

日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」、第一生命の「サラリーマン川柳」、住友生命の「創作四字熟語」、東洋大学の「現代学生百人一首」と並んで、現代の世相を反映する一つの指標として取り上げられている。

だが、詳細は後述の項目に譲るものの、ノミネートされる流行語のなかには、選考委員の恣意的な判断で選ばれた文言(例:2019年)、2014年の選定を筆頭に、時の選考委員の思想や嗜好などの偏見が反映されたことを示唆する言葉(政権批判や選考委員の思想に基づいた政治的プロパガンダなど)、世論の流行語と選考された流行語の乖離(例:2015年)など、選考方法や中立性について問われること[2] や「新語・流行語大賞」という目的との乖離が起きたと思われる年(例:2016年)は激しい批判にされされることも少なくない。 また、(多忙などを理由にしたケースもあるが)受賞を依頼された人物が辞退するなど影響力の低下が指摘されている[3]

歴代の受賞語

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受賞者の役職は当時のもの。

年間大賞選定以前

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1984年(昭和59年)から1990年(平成2年)までの受賞者一覧[4]

金賞

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年度 部門 金賞 受賞者
1 1984年 新語 オシンドローム ジェーン・コンドン(『タイム』フリー記者)
流行語 ○金・○ビ(まるきん・まるび) 渡辺和博(『ガロ』元編集長・イラストレーター
2 1985年 新語 分衆 近藤道生博報堂生活総合研究所社長)
流行語 イッキ!イッキ! 慶應義塾大学体育会
3 1986年 新語 究極 雁屋哲漫画原作者
流行語 新人類 清原和博工藤公康渡辺久信(いずれも西武ライオンズ
4 1987年 新語 マルサ 伊丹十三宮本信子
流行語 懲りない○○ 安部譲二小説家
5 1988年 新語 ペレストロイカ ソロビエフ・ニコラエビッチ(駐日ソビエト連邦特命全権大使
流行語 今宵はここまでに(いたしとうござりまする) 若尾文子
6 1989年 新語 セクシャルハラスメント 河本和子弁護士
流行語 オバタリアン 堀田かつひこ土井たか子
7 1990年 新語 ファジィ 三上遵太郎松下電器産業電化研究所所長)
流行語 ちびまる子ちゃん(現象) トーマス・リード(『ワシントン・ポスト』東京支局記者)

金賞以外の各賞

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年度 部門 受賞語 受賞者
1 1984年 新語 銀賞 鈴虫発言 中曽根康弘第72代内閣総理大臣
銅賞 スキゾ・パラノ 浅田彰京都大学助手)
特別賞 特殊浴場 イルハン・オウストルコ大使館参事官)
流行語 銀賞 くれない族 TBS金曜ドラマくれない族の反乱』スタッフ
銅賞 疑惑 文藝春秋週刊文春』編集部
特別賞 千円パック 森永製菓
大衆賞 す・ご・い・で・す・ネッ 所ジョージ
教官! 堀ちえみ
2 1985年 新語 銀賞 パフォーマンス 石橋政嗣(第9代日本社会党中央執行委員長
銅賞 NTT 真藤恒(初代日本電信電話代表取締役社長)
表現賞 キャバクラ 新富宏レジャラース社長)
言語戦略 鈴木孝夫慶應義塾大学教授)
ネバカ 諸井薫(エッセイスト)
流行語 銀賞 トラキチ 松林豊阪神タイガース私設応援団長)
銅賞 角抜き 山岸一平日本経済新聞東京本社政治部長)
大衆賞 私はコレで会社をやめました 三好重恭アルマン代表取締役)
投げたらアカン 鈴木啓示(NHK野球解説者・元近鉄バファローズ投手)
特別賞 100ドルショッピング 中曽根康弘(内閣総理大臣)
特別語録賞 愛しているからチラいのよ 生島治郎夫妻(作家)
特別功労賞 テレビ番組『オレたちひょうきん族』から発する各種流行語 横澤彪フジテレビジョン編成局第2制作部プロデューサー・当時『ひょうきん族』『笑っていいとも!』担当)
3 1986年 新語 銀賞 激辛 鈴木昭(神田淡平店主)
銅賞 ファミコン 山内溥任天堂社長)
表現賞 川の手 山崎榮治郎墨田区長)
家庭内離婚 林郁(作家)
アークヒルズ 森泰吉郎森ビル社長)
流行語 銀賞 知的水準 マイケル・サラモンロイター通信社支局長)
銅賞 亭主元気で留守がいい 上山英介大日本除虫菊社長)
大衆賞 おニャン子 おニャン子クラブ
プッツン 片岡鶴太郎
特別賞 やるしかない 土井たか子(第10代日本社会党中央執行委員長)
150円台 加藤隆一東海銀行=現・三菱UFJ銀行頭取)
語録賞 バクハツだ!
なんだかわからない
岡本太郎
不快語追放応援賞 地揚げ・底地買い 馬渕晴子
4 1987年 新語 銀賞 JR 杉浦喬也(第10代日本国有鉄道総裁→初代日本国有鉄道清算事業団理事長)
銅賞 第二電電 森山信吾第二電電=現・KDDI社長)
表現賞 サラダ記念日 俵万智
朝シャン
(モーニング・シャンプー
資生堂商事セールス商品事業部
ノリサメ 高田純次兵藤ゆき
流行語 銀賞 なんぎやなぁ 辛坊治郎
森たけし(当時共によみうりテレビアナウンサー、『ズームイン!!朝!』関西地区担当)
銅賞 ゴクミ 後藤久美子
大衆賞 マンガ日本経済入門 石ノ森章太郎
ワンフィンガー ツーフィンガー 村松友視
サンキューセット 藤田田日本マクドナルド創業者・初代社長)
特別賞 特別功労賞 “国際”国家 中曽根康弘
特別賞 鉄人 衣笠祥雄広島東洋カープ選手)
5 1988年 新語 銀賞 ハナモク 松屋
銅賞 トマト銀行 吉田憲治山陽相互銀行=現・トマト銀行社長)
表現賞 遠赤(効果) 遠赤外線国際研究会
カイワレ族 村崎芙蓉子
流行語 銀賞 ドライ戦争 樋口廣太郎朝日麦酒社長)
銅賞 シーマ(現象) 久米豊日産自動車社長)
大衆賞 アグネス論争 アグネス・チャン
5時から(男) 高田純次
しょうゆ顔・ソース顔 東山紀之
錦織一清(当時共に少年隊メンバー)
特別賞 特別功労賞 一村一品/ヒューマン・ブランド 平松守彦大分県知事
人語一体傑作賞 ユンケルンバ ガンバルンバ 森田一義
報道傑作賞 ふつうは“汚職”と申します 山本泰夫藤田実産経新聞東京本社政治部記者)
6 1989年 新語 銀賞 Hanako 木滑良久マガジンハウス社長)
銅賞 DODA/デューダ(する) 井上美悠紀学生援護会=現・パーソルホールディングス社長)
表現賞 まじめ×ゆかい 八木靖浩川崎製鉄=現・JFEスチール社長)
濡れ落葉 樋口恵子
流行語 銀賞 ケジメ 久米宏(テレビ朝日『ニュースステーション』初代キャスター)
銅賞 24時間タタカエマスカ 時任三郎
大衆賞 イカ天 三宅裕司(TBS『三宅裕司のいかすバンド天国』司会)
こんなん出ましたけど〜 泉アツノ
特別 特別賞 『壁』解放 シュミット・マンフレット(在東京東ドイツ特命全権大使
平成 平成元年1月8日午前0時0分10秒生まれの男児
「NO」と言える日本 石原慎太郎
7 1990年 新語 銀賞 ブッシュ”ホン 岡崎守恭日本経済新聞東京本社政治部記者
銅賞 オヤジギャル 中尊寺ゆつこ
表現賞 アッシーくん 自称「アッシーくん」たち
流行語 銀賞 バブル経済 該当者なし
銅賞 一番搾り 本山英世麒麟麦酒社長)
パスポートサイズ 出井伸之ソニー取締役、後に社長)
浅野温子
大衆賞 愛される理由 二谷友里恵
特別 人語一体/語録賞 昭和生まれの明治男 村田兆治(NHK野球解説者、元プロ野球ロッテオリオンズ投手)夫妻
年間多発語句賞 気象観測史上(はじめての…) テレビ各局のお天気キャスター
特別賞 スペシャルゲスト ラシード・ムハンマド・サイード・アッ=リファーイー(在東京イラク共和国特命全権大使)

年間大賞選定以後

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1991年(平成3年)以降の受賞者一覧[4]

年間大賞

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年度 年間大賞 受賞者
8 1991年 …じゃあ〜りませんか[5] チャーリー浜[5]
9 1992年 「うれしいような、かなしいような」
「はだかのおつきあい」
きんさんぎんさん
10 1993年 Jリーグ 川淵三郎(初代Jリーグチェアマン、後に初代B.LEAGUEチェアマン)
11 1994年 すったもんだがありました 宮沢りえ
イチロー(効果) イチロープロ野球オリックス・ブルーウェーブ外野手)
同情するならカネをくれ 安達祐実
12 1995年 無党派 青島幸男東京都知事
NOMO 野茂英雄ロサンゼルス・ドジャース
がんばろうKOBE 仰木彬(プロ野球オリックス・ブルーウェーブ監督)
13 1996年 自分で自分をほめたい 有森裕子(マラソン選手)
友愛 / 排除の論理 鳩山由紀夫民主党代表
メークドラマ 長嶋茂雄読売ジャイアンツ監督)
14 1997年 失楽園(する) 渡辺淳一黒木瞳
15 1998年 ハマの大魔神 佐々木主浩プロ野球横浜ベイスターズ投手)
凡人軍人変人 田中真紀子衆議院議員
だっちゅーの パイレーツ(お笑いコンビ)
16 1999年 ブッチホン 小渕恵三第84代内閣総理大臣
リベンジ 松坂大輔(プロ野球西武ライオンズ投手)
雑草魂 上原浩治読売ジャイアンツ
17 2000年 おっはー 慎吾ママ(香取慎吾)
IT革命 木下斉(商店街ネットワーク社長・当時早稲田大学高等学院三年)
18 2001年 「小泉語録」
米百俵聖域なき構造改革
恐れず怯まず捉われず・骨太の方針
ワイドショー内閣・改革の「痛み」)
小泉純一郎第86代内閣総理大臣)
19 2002年 タマちゃん 佐々木裕司(第一発見者で川崎市中原区在住の一般市民)
黒住祐子フジテレビスーパーニュースレポーター
W杯中津江村 坂本休(大分県中津江村長)
20 2003年 毒まんじゅう 野中広務(元衆議院議員
なんでだろう〜[6] テツandトモ(お笑いグループ)
マニフェスト 北川正恭早稲田大学教授)
21 2004年 チョー気持ちいい 北島康介(水泳選手)
22 2005年 小泉劇場 武部勤(第39代自由民主党幹事長
想定内(外) 堀江貴文ライブドア社長)
23 2006年 イナバウアー 荒川静香(プロスケーター)
品格 藤原正彦数学者
24 2007年 宮崎を)どげんかせんといかん 東国原英夫宮崎県知事)
ハニカミ王子 石川遼(ゴルファー)
25 2008年 グ〜![7] エド・はるみ
アラフォー[7] 天海祐希
26 2009年 政権交代[8] 鳩山由紀夫第93代内閣総理大臣)
27 2010年 ゲゲゲの〜[9] 武良布枝(『ゲゲゲの女房』作者)
28 2011年 なでしこジャパン[10] 小倉純二日本サッカー協会会長)
代理:上田栄治(日本サッカー協会女子委員会委員長)
29 2012年 ワイルドだろぉ[11] スギちゃん
30 2013年 今でしょ![12] 林修東進ハイスクール東進衛星予備校講師)
お・も・て・な・し[12] 滝川クリステル
じぇじぇじぇ[12] 宮藤官九郎
能年玲奈
倍返し[12] 堺雅人
TBSテレビ半沢直樹』チーム
31 2014年 ダメよ〜ダメダメ[13] 日本エレキテル連合(中野聡子、橋本小雪)
集団的自衛権[13] 受賞者辞退(受賞者が誰だったのかは明かされていない)
32 2015年 爆買い[14] 羅怡文ラオックス代表取締役社長)
トリプルスリー[14] 柳田悠岐福岡ソフトバンクホークス
山田哲人東京ヤクルトスワローズ
33 2016年 神ってる[15] 緒方孝市広島東洋カープ監督)
鈴木誠也(広島東洋カープ外野手)
34 2017年 インスタ映え[16] CanCam it girl
忖度[16] 稲本ミノル(株式会社ヘソプロダクション代表取締役)
35 2018年 そだねー[17] ロコ・ソラーレ平昌オリンピックカーリング女子日本代表)
36 2019年 ONE TEAM[18] ラグビーワールドカップ2019 日本代表
37 2020年 3密 小池百合子(第21代東京都知事
38 2021年 リアル二刀流/ショータイム 大谷翔平MLBロサンゼルス・エンゼルス選手)
39 2022年 村神様 村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ内野手)
40 2023年 アレ(A.R.E) 岡田彰布阪神タイガース監督)

年間大賞以外の受賞語

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トップテン選出以前
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年度 部門 受賞語 受賞者
8 1991年 新語 金賞 火砕流 花田簡輔ほか(気象庁雲仙岳測候所)
銀賞 ひとめぼれ 伊藤亘
銅賞 八月革命 該当者なし
表現 金賞 川崎劇場 金田正一(元ロッテオリオンズ監督)
銀賞 地球にやさしい 田代忠之講談社学芸局局長)
紺ブレ 自称紺ブレ着こなし自慢代表
流行語 金賞 花田憲子
銀賞 重大な決意 石破茂簗瀬進今津寛佐藤謙一郎
銅賞 損失補填 武井共夫全国証券問題研究会
大衆 金賞 僕は死にましぇ〜ん 武田鉄矢
銀賞 ダダーン ボヨヨン ボヨヨン 松浦義二ピップフジモト代表取締役社長)
銅賞 ダンス甲子園 日本テレビ『天才・たけしの元気が出るテレビ!!
特別 特別賞 チャネリング 大川隆法幸福の科学総裁)
連鎖語賞 雅美さん、雅子さん、たぬき顔 梨元勝
9 1992年 新語 金賞 ほめ殺し 小林泰一郎毎日新聞社サンデー毎日』編集部員)
銀賞 カード破産 宇都宮健児(弁護士)
銅賞 もつ鍋 井上修一(もつ鍋「元気」主人)
表現 金賞 複合不況 宮崎義一(『複合不況』著者)
銀賞 9K 江尻尚子
銅賞 謝長悔長 浦上由子(主婦)
流行語 金賞 冬彦さん 佐野史郎野際陽子
銀賞 ねェ、チューして 唐沢寿明
銅賞 上申書 小林正(建設会社社長)
大衆語 金賞 宇宙授業 毛利衛(宇宙飛行士)
銀賞 歌手の小金沢クン 小金沢昇司
銅賞 ツイン・ピークス ツインピークス・ファンクラブ
特別語 特別賞 Time for Change 駐日アメリカ合衆国大使館特命全権大使ウォルター・モンデール
10 1993年 新語 金賞 サポーター 設楽りさ子
銀賞 新・○○ 坂本一生
銅賞 FA(フリーエージェント) 落合博満(野球選手)
流行語 金賞 規制緩和 青木定雄MKタクシー会長)
銀賞 清貧 中野孝次(作家)
銅賞 天の声 対象者が拘留中のため保留
大衆語 金賞 親分 大沢啓二日本ハムファイターズ監督)
銀賞 聞いてないよォ ダチョウ倶楽部
銅賞 お立ち台 古宇田敬子、小川敬子(お立ち台ギャルNo.1)
表現 金賞 2500円スーツ 洋服の青山東京銀座店
銀賞 ウゴウゴルーガ 田嶋秀任小出由華
銅賞 たま・ひよ(族) 綿引出、森久美子(たま・ひよママ代表)
特別賞 年間傑作語録賞 悪妻は夫をのばす 落合信子(落合博満夫人)
トップテン選出以後
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年度 受賞語 受賞者
11 1994年 トップテン 価格破壊 中内㓛ダイエー創業者、当時会長兼社長)
ヤンママ 田村恵子(笠倉出版社
新・新党 小沢一郎
大往生 永六輔
人にやさしい政治 保留(第81代内閣総理大臣村山富市の発言内容が不明確のため)
契約スチュワーデス 表彰者なし(各航空会社辞退のため)
関空(かんくう) 服部経治(関西国際空港社長)
審査員特選造語賞 ゴーマニズム 小林よしのり
就職氷河期 長薗安浩(元リクルート就職ジャーナル』編集長)
12 1995年 トップテン ライフライン 栗田裕夫(当時セブン-イレブン・ジャパン社長)
安全神話 佐々淳行(元内閣安全保障室長)
だ・よ・ね(DA・YO・NE)
ま、いっか(MAICCA)
EAST END×YURI
変わらなきゃ 辻義文日産自動車社長)
官官接待 井上善雄(全国市民オンブズマン連絡会議代表)
見た目で選んで何が悪いの! 瀬戸朝香
インターネット 村井純慶応義塾大学教授)
13 1996年 トップテン 援助交際 黒沼克史(ルポライター)
ルーズソックス 鴇田章(ブロンドール社長)
チョベリバ チョベリグ (最初に言い出した人物を調査中)
閉塞感(打開) 比嘉憲司
中村清子(沖縄県民大会で在日米軍問題について述べた高校生)
アムラー 正統「アムラー」を自称する皆さん
ガンと闘うな(がんもどき理論) 近藤誠慶応義塾大学医学部講師)
不作為責任 川田龍平東京HIV訴訟原告)
14 1997年 トップテン たまごっち 真板亜紀(バンダイ玩具第一事業部)
時のアセス 堀達也北海道知事
ガーデニング 八木波奈子(『私の部屋ビズ』編集長)
日本版ビッグバン 松井道夫松井証券社長)
透明な存在 田島一昌(『FOCUS』編集長)
もののけ(姫) 宮崎駿
パパラッチ 省略(本来なら英国皇太子妃ダイアナ・スペンサーを追いかけていた報道記者たちだが人数が多すぎるため)
マイブーム みうらじゅん
郵政3事業 小泉純一郎(厚生大臣)
15 1998年 トップテン 環境ホルモン 井口泰泉(横浜市立大学理学部教授)
貸し渋り 保留(本来なら全国銀行協会連合会会長が受賞するべきところ、該当者を名乗り出る関係者が皆無だったため)
老人力 赤瀬川原平
ショムニ 安田弘之
モラル・ハザード 中坊公平住宅金融債権管理機構社長)
冷めたピザ ジョン・ニューファー(三井海上基礎研究所
日本列島総不況 堺屋太一経済企画庁長官)
特別賞 スマイリング・コミュニスト 不破哲三(第4代日本共産党委員長
ボキャ貧 小渕恵三(内閣総理大臣)
16 1999年 トップテン 学校(級)崩壊 河上亮一プロ教師の会〈埼玉教育塾〉主宰)
カリスマ 中根麗子ほか(ファッションショップ「Egoist」店員)
ミッチー・サッチー 浅香光代
西暦2000年問題 井谷厚(東急ハンズ新宿店)
だんご3兄弟 古屋光昭ほか(NHK「おかあさんといっしょ」)
癒し 西口勇和歌山県知事
iモード 立川敬二(NTT移動通信網=現・NTTドコモ代表取締役)
17 2000年 トップテン Qちゃん 高橋尚子マラソン金メダリスト
小出義雄積水化学女子マラソン部監督)
ジコチュー(ジコ虫) 寺尾睦男公共広告機構理事長)
一七歳 受賞者なし
パラパラ 紅田昇(神楽坂ツインスター支配人)
めっちゃ悔し〜い 田島寧子水泳銀メダリスト
ワタシ(私)的には… 飯島愛
「官」対「民」 福田昭夫栃木県知事
特別賞 最高で金 最低でも金 田村亮子柔道金メダリスト
18 2001年 トップテン 明日があるさ Re:Japan
e-ポリティックス 天野外支子(当時:市民団体代表)
狂牛病 一瀬邦夫ペッパーフードサービス代表)
塩爺(しおじい) 塩川正十郎(財務大臣・衆議院議員)
ショー・ザ・フラッグ 該当者なし
生物兵器(BC兵器) 常石敬一神奈川大学教授)
抵抗勢力 受賞者なし(候補者が全員辞退のため)
ドメスティック・バイオレンス(DV) DV調査研究会(代表・吉浜美恵子)
ブロードバンド 孫正義ソフトバンク代表)
ヤだねったら、ヤだね 氷川きよし
語録賞 人間て、なかなか死なないもんだ 武智三繁(長崎県の漁船船長)
ファンの皆さま本当に日本一、
おめでとうございます
若松勉ヤクルトスワローズ監督)
19 2002年 トップテン 貸し剥がし 保留(当事者が特定不能のため)
声に出して読みたい日本語 齋藤孝明治大学文学部助教授)
真珠夫人 鶴啓二郎(東海テレビTHKドラマ』プロデューサー)
ダブル受賞 小柴昌俊
田中耕一
内部告発 串岡弘昭(『ホイッスルブローアー=内部告発者』の著者)
ベッカム様 藤本信一郎(ウェスティンホテル淡路総支配人)
ムネオハウス 佐々木憲昭(共産党衆院議員)
拉致 なし
特別賞 Godzilla 松井秀喜読売ジャイアンツ・プロ野球選手)
20 2003年 トップテン 勝ちたいんや! 星野仙一(第29代阪神タイガース監督)
コメ泥棒 該当者なし
SARS 該当者なし
年収300万円 森永卓郎UFJ総合研究所経済・社会政策部長)
バカの壁 養老孟司東京大学名誉教授・解剖学者)
ビフォーアフター 加藤みどり朝日放送大改造!!劇的ビフォーアフター』ナレーター)
へぇ〜 高橋克実八嶋智人
21 2004年 トップテン 気合だー! アニマル浜口
サプライズ 武部勤(自由民主党幹事長)
自己責任 該当者なし(本来なら2ちゃんねる創始者西村博之が受賞すべきだったが当事者に配慮して見送り)
新規参入 堀江貴文ライブドア社長)
セカチュー 片山恭一
中二階 山本一太(当時参議院議員。現・群馬県知事
…って言うじゃない…
○○斬り!
…残念!!
波田陽区
負け犬 酒井順子
冬ソナ 萩原聖人田中美里
22 2005年 トップテン クールビズ 小池百合子(当時第7代環境大臣・衆議院議員)
刺客 該当者なし
ちょいモテオヤジ 岸田一郎(『LEON』編集長)
フォーー! レイザーラモンHG
富裕層 田中嘉一(すみしんウェルスパートナーズ社長)
ブログ カズマ(「鬼嫁日記」のブロガー)
ボビーマジック サブロー今江敏晃(当時共に千葉ロッテマリーンズ選手)
萌え〜 完全メイド宣言秋葉原のメイドさんグループ)
23 2006年 トップテン エロカッコイイ(エロカワイイ) 倖田來未
格差社会 山田昌弘東京学芸大学教授)
シンジラレナ〜イ トレイ・ヒルマン(プロ野球北海道日本ハムファイターズ監督)
たらこ・たらこ・たらこ キグルミ(小学生ユニット)
脳トレ 川島隆太東北大学教授)
ハンカチ王子 斎藤佑樹早稲田実業学校高等部硬式野球部員)
ミクシィ 笠原健治ミクシィ創業者・当時社長)
メタボリックシンドローム(メタボ) 日本内科学会
24 2007年 トップテン (消えた)年金 舛添要一(第9代厚生労働大臣)
そんなの関係ねぇ 小島よしお
どんだけぇ〜 IKKO(メイクアップアーティスト)
鈍感力 渡辺淳一
食品偽装 受賞者なし
ネットカフェ難民 川崎昌平(『ネットカフェ難民』著者)
大食い ギャル曽根
猛暑日 瀧沢寧和(熊谷市直実商店会会長)
25 2008年 トップテン 居酒屋タクシー 長妻昭(衆議院議員)
名ばかり管理職 高野広志(日本マクドナルド店長)
埋蔵金 中川秀直(元自由民主党幹事長)
蟹工船 長谷川仁美(ブックエキスプレス ディラ上野店店員)
ゲリラ豪雨 石橋博良ウェザーニューズ代表取締役)
後期高齢者 山崎英也(マスターズ陸上選手)
あなたとは違うんです 受賞者なし(候補者の第91代内閣総理大臣福田康夫が辞退したため)
審査員特別賞 上野の413球 上野由岐子(ソフトボール選手)
26 2009年 トップテン こども店長 加藤清史郎
事業仕分け 行政刷新会議と(蓮舫率いる)事業仕分け作業チーム
新型インフルエンザ 木村盛世(当時:厚生労働医系技官
草食男子 小池徹平深澤真紀
脱官僚 渡辺喜美(衆議院議員)
派遣切り 関根秀一郎(派遣ユニオン書記長)
ファストファッション 益若つばさ
ぼやき 野村克也(元東北楽天ゴールデンイーグルス監督)
歴女(レキジョ)
27 2010年 トップテン いい質問ですねぇ 池上彰
イクメン つるの剛士
AKB48 AKB48
女子会 大神輝博(モンテローザ社長)
小沢 受賞者なし(第94代内閣総理大臣菅直人が辞退したため)
食べるラー油 小出孝之(桃屋社長)
ととのいました Wコロン
〜なう 梅崎健理(スーパー高校生)
無縁社会 NHK「無縁社会」制作チーム
特別賞 何か持っていると言われ続けてきました。
今日何を持っているのか確信しました…
それは仲間です。
斎藤佑樹(早稲田大学野球部主将)
28 2011年 トップテン なし
(今活動しているボランティアを含め日本国民、
そして海外から日本を応援くださったすべてのみなさま)
スマホ AND market 霞が関
西川征一(NECモバイリングマーケティング戦略本部 セールス事業推進本部マネージャー)
どじょう内閣 野田佳彦第95代内閣総理大臣)
どや顔 受賞者辞退
帰宅難民 東日本大震災で帰宅難民となった約500万人の皆様
代表して帰宅難民のお一人・小川さん
こだまでしょうか ACジャパン
尾形敏朗(ACジャパン事務局次長・クリエイティブディレクター)
3.11 枝野幸男(当時:内閣官房長官経済産業大臣
風評被害 受賞者なし
ラブ注入 楽しんご
29 2012年 トップテン iPS細胞 山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長)
維新 橋下徹大阪維新の会創立者、当時日本維新の会代表代行)
LCC Peach Aviation
エアアジア・ジャパン[19]
ジェットスター・ジャパン
終活 朝日新聞出版週刊朝日』編集部
金子哲雄(流通ジャーナリスト)
第3極 第3極のみなさま
(表彰式出席:社民党党首福島瑞穂みんなの党代表渡辺喜美・みどりの風代表亀井亜紀子
近いうちに… 野田佳彦(第95代内閣総理大臣)
手ぶらで帰らせるわけにはいかない 松田丈志ロンドン五輪競泳日本代表、コスモス薬品所属)
東京ソラマチ 東武グループ東武鉄道東武タワースカイツリー東武タウンソラマチ
爆弾低気圧 ウェザーニューズ
30 2013年 トップテン アベノミクス 安倍晋三第96代内閣総理大臣)
ご当地キャラ くまモン熊本県PRマスコットキャラクター、営業部長)
特定秘密保護法 西山太吉(ジャーナリスト)
PM2.5 日本気象協会
ブラック企業 今野晴貴ブラック企業対策プロジェクト共同代表、POSSE代表)
ヘイトスピーチ 五野井郁夫国際政治学者
選考委員特別賞 被災地が、東北が、日本がひとつになった
楽天、日本一をありがとう
東北楽天ゴールデンイーグルス(監督星野仙一)
31 2014年 トップテン ありのままで ディズニーアナと雪の女王』チーム
カープ女子 石田敦子(漫画『球場ラヴァーズ』作者)
大井智保子、古田ちさこ、天野恵(カープ女子 神3 (スリー)
壁ドン 映画『L♥DK
危険ドラッグ 古屋圭司(衆議院議員・元国家公安委員長)
ごきげんよう 美輪明宏(歌手・俳優)
マタハラ 杉浦浩美(立教大学 社会福祉研究所 特任研究員)
妖怪ウォッチ 日野晃博レベルファイブ社長、『妖怪ウォッチ』クリエイティブプロデューサー/企画・シナリオ原案)
レジェンド 葛西紀明土屋ホームスキー部)
青木功(プロゴルファー)
山本昌広中日ドラゴンズ投手)
32 2015年 トップテン アベ政治を許さない 澤地久枝(作家)
安心して下さい、穿いてますよ。 とにかく明るい安村(お笑い芸人)
一億総活躍社会 安倍晋三(第97代内閣総理大臣)
エンブレム 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(会長森喜朗
五郎丸(ポーズ) 五郎丸歩ラグビー日本代表ヤマハ発動機ジュビロ
SEALDs 奥田愛基(SEALDsメンバー)
ドローン 野波健蔵千葉大学大学院工学研究科・工学部 特別教授)
まいにち、修造! 松岡修造(元プロテニスプレーヤー)
33 2016年 トップテン 聖地巡礼 ディップ株式会社
トランプ現象 受賞者なし(本来なら第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプが受賞すべきだった)
ゲス不倫 文藝春秋『週刊文春』編集部
マイナス金利 日本銀行(総裁黒田東彦
盛り土 受賞者辞退
保育園落ちた日本死ね 山尾志桜里(衆議院議員)
ポケモンGO 株式会社ナイアンティック
株式会社ポケモン
(僕の)アモーレ 長友佑都サッカー日本代表セリエAインテルナツィオナーレ・ミラノ所属)
PPAP ピコ太郎(シンガーソングライター)
選考委員特別賞 復興城主 熊本市(市長大西一史
34 2017年 トップテン 35億 ブルゾンちえみ(お笑い芸人)
Jアラート クリス・ブロードYouTuber
睡眠負債 枝川義邦(早稲田大学教授)
ひふみん 加藤一二三(将棋棋士、当時九段
フェイクニュース 清原聖子(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)
プレミアムフライデー プレミアムフライデー推進協議会
魔の2回生 森山志乃芙(産経新聞東京本社編集局整理記者)
〇〇ファースト 受賞者なし
選考委員特別賞 9.98 桐生祥秀(東洋大学)
29連勝 藤井聡太(将棋棋士、当時四段)
35 2018年 トップテン eスポーツ 一般社団法人日本eスポーツ連合
(大迫)半端ないって 受賞者なし(発言者の大迫勇也が辞退したため)
おっさんずラブ テレビ朝日ドラマ制作部「おっさんずラブ」チーム
ご飯論法 上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)
紙屋高雪(ブロガー・漫画評論家)
災害級の暑さ 気象庁(予報部)
スーパーボランティア 受賞者なし(該当者の尾畠春夫が辞退したため)
奈良判定 受賞者なし
ボーっと生きてんじゃねーよ! NHK番組「チコちゃんに叱られる!」チコちゃん
#MeToo 私も#MeTooと声を上げた全ての人
36 2019年 トップテン 計画運休 国土交通省鉄道局危機管理室。担当審議官磯野正義
軽減税率 秋葉弘道(有限会社アキダイ 代表取締役社長)
スマイリングシンデレラ/しぶこ 渋野日向子(プロゴルファー)
タピる たぴりすと。華恋
たぴりすと。奈緒
#KuToo 石川優実(アクティビスト)
◯◯ペイ PayPay株式会社
免許返納 免許返納された全ての人
(本来なら警察庁交通局運転免許課長が受賞すべきところ辞退したため)
闇営業 宮迫博之
令和 御田良知(坂本八幡宮宮司)
選考委員特別賞 後悔などあろうはずがありません イチロー
37 2020年 トップテン 愛の不時着 ヒョンビン(俳優)
あつ森(あつまれ どうぶつの森) 任天堂『あつまれ どうぶつの森』開発チーム
アベノマスク 小松由美(NPO法人サラダボウル代表理事)
アマビエ 湯本豪一民俗学者湯本豪一記念日本妖怪博物館名誉館長)
オンライン○○ 大嶌諭(東北新社取締役常務執行役員)
鬼滅の刃 吾峠呼世晴(漫画家)
Go To キャンペーン Go To トラベル、イートを活用した皆さん
ソロキャンプ ヒロシ(お笑い芸人)
フワちゃん フワちゃん(YouTuber、芸人)
38 2021年 トップテン うっせぇわ Ado(歌い手)
親ガチャ 受賞者なし
ゴン攻め/ビッタビタ 瀬尻稜(プロスケートボーダー)
ジェンダー平等 芳野友子日本労働組合総連合会会長)
人流 寺前秀一(株式会社システムオリジン 人流・観光研究所所長(観光学博士))
スギムライジング 杉村英孝東京2020パラリンピック競技大会 ボッチャ日本代表 火ノ玉JAPAN)
Z世代 堀潤
TOKYO MX堀潤モーニングFLAG』の皆さん
ぼったくり男爵 共同通信社外信部
黙食 三辻忍(マサラキッチン店主)
39 2022年 トップテン キーウ 中澤英彦東京外国語大学名誉教授)
きつねダンス ファイターズ スポーツ&エンターテイメント
国葬儀 宮間純一中央大学文学部教授)
宗教2世 一般社団法人 社会調査支援機構チキラボ
知らんけど 知らんけどを使用している皆さん
(本来ならジャニーズWESTしらんけど』を作詞した庄田ゲゲゲcorin.が受賞すべきところ庄田が正体を現さなかったため)
スマホショルダー スマホショルダーを愛用されている皆さん
てまえどり 生活協同組合コープこうべ
神戸市
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
消費者庁(消費者教育推進課食品ロス削減推進室)
環境省環境再生・資源循環局循環型社会推進室
農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課およびBUZZ MAFF撮影メンバー
Yakult(ヤクルト)1000 ヤクルト本社
悪い円安 小栗太日本経済新聞東京本社編集委員)
選考委員特別賞 青春って、すごく密なので 須江航仙台育英高校硬式野球部監督)
40 2023年 トップテン 新しい学校のリーダーズ首振りダンス 新しい学校のリーダーズ
OSO18アーバンベア 佐藤喜和日本クマネットワーク代表、酪農学園大学教授)
蛙化現象 瀬間琴美、板倉香音(学生)
生成AI 落合陽一(メディアアーティスト)
地球沸騰化 横山拓也(田烏水産株式会社代表取締役)
ペッパーミル・パフォーマンス キッチンワールドTDI合羽橋道具街厨房機器専門店)
観る将 公益社団法人日本将棋連盟(会長羽生善治
闇バイト 受賞者なし(本来なら警察庁長官露木康浩が受賞すべきところ辞退したため)
4年ぶり/声出し応援 AKATSUKI JAPAN
公益財団法人日本バスケットボール協会(会長三屋裕子
選考委員特別賞 I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ) とにかく明るい安村(お笑い芸人)

選考委員

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現在

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過去

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  • 箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)
  • 鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
  • 清水均(元『現代用語の基礎知識』編集部長)
  • 姜尚中(東京大学名誉教授)
  • 俵万智(歌人)

選定をめぐる問題

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世論と選考委員の認識の乖離

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流行語大賞は、その年に流行った言葉などから選ばれるが、世間を騒がせた事件・事故などの事案や著名人の不祥事・スキャンダルに絡んだ言葉が選ばれることもあり、マイナス面で流行った言葉を選定・受賞対象にすることは不適切であるとする批判が在る(後述の例のように、除外される場合も多い)。[要出典]ただし、今年の漢字でも2007年の『偽』のような縁起の悪い言葉が選ばれたり、トップ20という全体で見れば、マイナス面のある言葉も候補入りするため[20]、流行語大賞特有の問題というわけではない。ただ、今年の漢字や東洋大学現代学生百人一首などは、一般公募なため、広く意見が集まることや候補の漢字が得票数に左右されるという要因がある。それに対し、こちらは#概要の項目にも書かれているように読者アンケートに基づく選出という点では他と大きな差があるわけではないが、こちらは選考委員会が話し合いなどで絞り込むという仕組みとなっており、後述の2014年の「ありのまま」の一件のようにそのアンケート内に世間が認識する流行語の有無次第で結果が変わることや最終決定が得票数より選考委員の議論の結果で判断されるため、世論と選考委員の認識の乖離が発生することがある。

それに対する第三者からのコメントとしては、プチ鹿島は、流行語大賞がインターネットを中心に「そんなの流行ったのか?」というツッコミの対象になっているものの、スポーツ新聞にとっては重要なイベントであるとしている。鹿島は「流行語大賞とは『今年はこんな言葉が流行ったよね』という、おじさんによるおじさんのためのプレゼンだと思えばいい。で、そのあと『そんなの流行ってねーよ』とSNSからツッコミが発生するまでが流行語大賞なのである。そう考えると流行語大賞は『紙媒体』と『ネット』の温度差を確認できる貴重なセレモニーだともいえる」と述べている[21]。また、伊集院光も自身のラジオ番組にて「もはやさ、炎上商法。しかも高度なテクニックを使った炎上商法にちょっと近いぞ」と論評している[22]能町みね子はノミネートを見ると「毎年『現政権に反対し、スポーツ観戦(特にプロ野球)が大好きで、若者の流行に疎い50代くらいのおじさん』の像が浮かんでくる」と述べている[23]斎藤美奈子は「新語・流行語大賞とは表彰式のためにある賞であって主催者である自由国民社は言葉の風俗的資料価値などには何の興味もない(のだろう)」(要約)としている[24]

室井佑月が2009年の授賞式後に述べた「きっと、表彰式に出て来れる人の中から、大賞を選んでいるに違いない」[25]は、後に鳥越が事実上認める発言をするに至った(後述)。

追加ノミネート、追加受賞を認めない姿勢

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本賞は、最初の審査会が毎年10月上旬に行われ、そこに選考委員が持ち寄った言葉のみが選考の対象となる関係上、審査会開催以後に流行した言葉はノミネートすら出来ない、議論にも上がることのないまま流行が終わってしまう(2023年時点)[26]

年間大賞・トップテンの選定が始まる以前の1989年平成元年)にベルリンの壁崩壊を意味する「『壁』解放」が特別賞を授与された例はある[27]が、1990年代以降、ノミネート公表とほぼ同時期に流行していた言葉は登場しなくなった。2010年代より後だけでも2011年10月期の日テレ水曜ドラマ家政婦のミタ』(「承知しました」や「それは業務命令でしょうか」等)[26]、2016年10月期のTBS系火曜ドラマ逃げるは恥だが役に立つ』(略称・『逃げ恥』や恋ダンス)、2022年のサッカーワールドカップカタール大会に関連した言葉(「ドーハの歓喜」「ブラボー!」「三苫の1ミリ」など)[28][29][30]などがノミネートに挙がらなかった。自由国民社はそれらノミネートから洩れた言葉を救済する機会を与えない姿勢を貫いており、翌年に改めてノミネートされたり、新聞協会賞のように追加ノミネート、追加受賞が認められたりしたケースは1990年代以降一度もない。

やくは「10月以降の言葉を選ぶ猶予がなかった」と弁明したことがあるものの[26]、あいまいな選考基準や追加枠を一切設けない姿勢については疑念を残す形となっている。

やくみつるの言動を巡る論議

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選考委員の一人であるやくみつるはその発言や姿勢が批判の対象になることが多い。

例えば、2019年のノミネートが発表された際に、惑星探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに作った「おむすびころりんクレーター」を「はやぶさ2の話題は偉業としてもてはやされたが、その後の言葉が定着してない。ここに入れることによって、そういう言葉もあったんだねと認知してもらう効果もある」と、流行した言葉でないのを分かった上で「新語」として自らが候補に「ねじこんだ」ことを明かした[31][32] 際、「全く流行っていない言葉」「やくによる私物化」と、選考基準を疑問視する声ややくを始め選考委員への批判が起きている[33]。2020年のノミネートに関しても、「うちで流行った」という理由でぼる塾のネタ「まぁねぇ〜」をねじ込んだことを明かしている[34]

2022年のノミネートではプロ野球関連の言葉が全体(30語)の2割となる6語も占めていたことから、大のプロ野球ファンとしても知られているやくが野球用語をねじ込んだのではという指摘もインターネット上において上がったが、やくはノミネート発表後に出演したTBSラジオナイツのちゃきちゃき大放送』において、「野球用語が多すぎる。もっといろんなジャンルから選んだ方がいいんじゃないか?」と寧ろ野球関連の用語を削減しようと選考委員に提案していたとして、反論している[35]

候補の除外

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一般的に流行した用語が賞の候補から削除される例として代表的なものを挙げる。

  • 2009年、元財務大臣で衆議院議員だった中川昭一の釈明の言葉「ゴックンしてない」をノミネート候補に『ねじ込む』予定であったが、中川が自決したため見送られた[37]
  • 2012年(平成24年)の「ナマポ」(生活保護を意味する俗称)は、ノミネート候補に選ばれたが、その後生活保護受給者から差別や悪意の助長のおそれが指摘され、受賞は差別を肯定したという解釈につながると判断し、後に受賞対象外となった[38]
  • 2014年の『ありのままで』は、「同曲が主題歌として使われたアニメ映画『アナと雪の女王』を見た選考委員が誰もいなかったため、年間大賞候補から外されトップテンにとどまった」とやくが『週刊朝日』の座談会で明かしている[39]
  • 2016年に放送されたテレビ番組で、2015年まで選考委員で2015年は選考委員長だった鳥越俊太郎が大賞受賞者について言及した。鳥越によると表彰式で発表される「トップ10」のうち「年間大賞」受賞者は式への出席が必須で出席できない場合は表彰式が盛り上がらないので大賞から外れるという。2015年の選考では「五郎丸」が年間大賞だったが本人が用事で出席できないということで急きょ「トリプルスリー」に変わったと語った[40][41]。ただし、2014年の「集団的自衛権」については受賞者辞退にもかかわらず大賞に選定し、後述の批判を招いている。
  • 2019年には国政政党に躍進したNHKから国民を守る党および党首立花孝志のキャッチフレーズ『NHKをぶっ壊す』が子供たちの間で流行したが[46]、候補に選ばれることはなかった。この事に対して、同党所属の衆議院議員丸山穂高は「流行語大賞候補に「れいわ旋風」は入れつつ、小学生まで真似してる「NHKを〜ぶっ壊す!」を入れないところが、まさに政治的に偏っている流行語大賞らしい。過去にも「保育園落ちた日本死ね」「アベ政治を許さない」とか。まあ審査員メンバー見ればお察しですが、ノミネート基準が不明確すぎるでしょ」と批判した[47]
  • 2023年のノミネートから、第101代内閣総理大臣岸田文雄に対するネットスラングである「増税メガネ」が外されたことに対してSNS上で忖度ではないかと話題になったが、やくは「ルッキズムに依拠するアダ名を全否定するものではないが、『増税メガネ』は首相のアダ名を超えて一人歩きしてしまっている。弱視等の理由でメガネを着用されている知人や子供たちを思ったとき、これを尻馬に乗っかって推すべきではないと選考委員の一人として考えます」と除外理由を述べている[48]

受賞者

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2000年代後半頃からでは「流行語」を最初に広めた人物・団体が表彰されず、その言葉を象徴する(と判断された)人物・団体が表彰されるケースが多く見られるようになってきた。

  • 受賞者と「最初に広めた人物」との乖離がある例として、斎藤美奈子は2000年(平成12年)の「おっはー」は表彰式で受賞者の香取慎吾本人が「パクリだ」と言ったように、テレビ東京系列の番組『おはスタ』で以前から用いられていた挨拶が元であり、「IT革命」は森喜朗(当時第85代内閣総理大臣)が流行らせた言葉だろう、「めっちゃ」も田島寧子が使う以前から関西では若者言葉として一般的に使われていたと指摘している[24]
  • 2001年(平成13年)トップテンの「抵抗勢力」(小泉内閣の改革に反対する自民党内勢力を指す言葉)では候補者が全員辞退した[49]
  • 2004年(平成16年)の「自己責任」(イラク人質事件の被害者に対して向けられた言葉)では、受賞に値する人々に配慮して「該当者なし」となった。[要出典]
  • 2007年(平成19年)の「消えた年金」は、この問題を指摘した民主党長妻昭ではなく、年金の不備に責任がある立場の第9代厚生労働大臣舛添要一に贈られた。報道によると、長妻に授賞式出席の要請が来て、「その日は出られない」と答えたところ、いつの間にか対象者が舛添に変わっていたという。その舛添は授賞式では困惑した表情で終始うつむき加減だった[50][51][52]
  • 2008年(平成20年)の「あなたとは違うんです」は、対象者の第91代内閣総理大臣福田康夫が辞退したため「該当者なし」となった。[要出典]

政治的偏向に対する批判

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2013年「アホノミクス」

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2013年、経済評論家の浜矩子が安倍政権の経済政策「アベノミクス」を揶揄したネガティブな造語「アホノミクス」がノミネートされたが、11月8日に浜矩子が日本外国特派員協会での記者会見で「アベノミクスはアホノミクスである」と痛烈に批判したこと以外にメディアなどで使用された形跡がなく、「政治関連が多すぎる」「政治的に偏りがあるのではないか」などの問い合わせを受けた[53]。このころから、選考委員会(姜尚中俵万智鳥越俊太郎室井滋やくみつる箭内道彦清水均)の政治的嗜好(安倍政権批判)による選定が指摘されるようになった[54]

2014年「集団的自衛権」「ダメよ〜ダメダメ」

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2014年度の年間大賞に選ばれた「集団的自衛権」と「ダメよ〜ダメダメ」は「集団的自衛権(は)ダメよ〜ダメダメ」とつなげることで、集団的自衛権、ひいては安倍政権に反対する姿勢を示すという左派系で構成される選考委員たちの政治的な思惑が働いたのではないかとの疑念が一部メディアにより指摘され、同月に行われる衆議院選挙の直前の時期でもあったことから物議を醸した[55][56]

授賞式にて、大賞の「集団的自衛権」については「集団的自衛権という用語は30数年前の『現代用語の基礎知識』からすでに収録されており、ずっとそれは現憲法下では『違憲』だと紹介されてきた。それが今年、安倍政権の下でいきなり解釈を変更されて、限定容認だが、その行使が可能となったのだから、これは大事件だ」などと紹介され、同じく大賞の日本エレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」の受賞理由コメントでも「『壊憲』と言われる7月の閣議決定。『ダメよ〜ダメダメ』と高まる声を前にして、『いいじゃ〜ないの〜』とするすると受け流して、気がついたら憲法が解釈だけで変更されてしまったのだが、この国では、争点をしっかり掲げて投票でハッキリさせようなんて決定方法がありえないんじゃないかと思えて、こりゃあ『号泣』もしたくなる。そんな日本の不条理な現実を、最高にシュールなコントで『大爆笑』に変えてくれたのが『細貝さんと朱美ちゃん』こと、今年一番の人気コンビ、日本エレキテル連合であった」と紹介された[57]

選考委員の鳥越俊太郎は「特定秘密保護法から始まってアベノミクス、集団的自衛権、原発再稼働も、国民が反対しているにもかかわらず政府は少しずつ推し進めた。それに対して国民の気持ちを最もよく表すのが『ダメよ〜ダメダメ』」とコメントしている[58]。また、選考委員のやくみつるは、授賞式の挨拶で「審査は中立的な立場で行ったが、大賞となった2つの言葉が並ぶと一定の意味をなす。興味深い」[59] と述べていたが、選考委員会では集団的自衛権に反対する政治的な立場から「ダメよ〜ダメダメ」と「集団的自衛権」が見出しで並ぶことを意識して大賞に選んだことを後日談で明かしている[39]

この政治的な思惑に応じる形で集団的自衛権に反対する立場の政治家たちはTwitterで流行語大賞に賞賛を行った。社民党福島瑞穂Twitterで「今年の流行語大賞に『ダメよ〜ダメダメ』『集団的自衛権』。これを合わせて『ダメよ〜ダメダメ、集団的自衛権』。どう考えてもダメです。ダメなものはダメ」とツイートし、民主党有田芳生も「(ニュース番組で新語・流行語大賞を報じた)NHK。この並べ方がサイコー!『集団的自衛権』『ダメよ〜ダメダメ』が大賞」などと書き込んだ。しかし、自民党佐藤正久は「一部のメディアや政治家が意図を持って、その2つの言葉を並べたり、くっつけた見出しを使うと思われ、特に選挙戦での利用の可能性も否定できない。その場合、エレキテル連合が『政治利用』されて気の毒だ。皆さん、どう思いますか?」とツイートし、流行語大賞の政治利用を批判した。ネットでも「左翼がやりたい放題で政治的な言葉を選んでいると、賞のイメージが悪くなる」などの苦言が相次いだ[55]

また、2014年12月の時点で選考委員のやくみつるは、2015年の流行語大賞に『総選挙で安倍政権が大勝して、いろいろな分野でむちゃな政策が始まる。それを、総括する言葉を定義付けして「アベハラスメント」。通称「アベハラ」を流行らせようと画策している』と『週刊朝日』の座談会で明かしている[60]

2015年「アベ政治を許さない」

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2015年度の新語・流行語大賞では、ノミネートされた50語中15語が政権与党批判の言葉で占められていた。その中でも「自民党、感じ悪いよね」「とりま、廃案」「戦争法案」「アベ政治を許さない」「早く質問しろよ」「I am not ABE」「SEALDs」「国民の理解が深まっていない」などの政治用語について、ネット上からは「流行」という位置づけにふさわしいのか疑問をもつ声や、政治色への強い傾向を指摘する声が相次いだ[61]。大賞事務局にも「政治関連が多い」などの意見が約10件寄せられたという[62]

トップテンには、選考委員長である鳥越俊太郎自身が参加した安保反対運動から生まれたスローガンである「アベ政治を許さない」が選定された。鳥越は選定理由について、「新語・流行語大賞は日本の社会の現実を映す鏡。日本の社会がトップ10の中から見えてくる。選考委員は、歪みのない現実を映す鏡を作ったつもりだ」と説明した。その一方で「『アベ政治を許さない!』国民の一斉行動デー」と題した平和安全法制抗議運動を呼びかけた一人であり、賞を主催している『現代用語の基礎知識2016』のインタビュー記事の中でも運動の経緯などを説明しつつ、安倍政権の対応を批判しており、賞を私物化しているという指摘や政治批判を意識した言葉を選んだのではという疑念を抱かせる一因となった。

選考委員を務めるやくみつるは選評文で「そりゃ選考委員のそれぞれには、日頃の政治的スタンスというものがある。しかし、流行語の選考はそれに立脚したものではない」と賞の私有化を否定した上で、「(選ばれた言葉が)己れ(原文のまま)の意にそぐわぬからといって、それに目クジラ立てているようじゃあ、自由主義国家の名が廃る。『アベ政治を許さない』にしたって、解釈を変えれば『アベ政治をゆるしてやってもよくね?』ともとれる。それくらいの遊び心がなくてどうするよ」と反論[63]。 他にも新語・流行語大賞の世間の認識について、話題になることは期待しつつも、「それが転じて、これはけしからん、あれはけしからんと主催者側におっしゃる方がいると伺いました。そういうのはややもすると圧力になったり、狂気にもなりかねない世知辛い世の中です。皆さんの中でわいわいやっていただく分には結構なんですが、直接持ってこないでねと申し上げたい」[64] と呼びかけた。

なお、選考委による「アベ政治を許さない」の紹介コメントでは、「このフレーズは、要求ではない、追求でもない、つぶやきだ。強要しないつぶやきが、これまでのイデオロギー対立では現れてこない層に共有された」と紹介され、表彰式に登場した反安保運動の中心人物である澤地久枝は「『アベ政治を許さない』(に関する活動)を毎月3日にやる。皆さんもご参加ください」などと報道陣に向かって呼びかけた[65]産経新聞は、“身内びいき”“自画自賛”と受け止められかねない受賞結果になったと評した[66]

ちなみに、2016年リクルートR25が行った新語・流行語大賞に関する調査で、全国の20〜30代221人を対象に、過去5年(2011年〜2016年)にトップテンに選ばれた50語のうち「あまりピンとこない」言葉は何かを尋ねたところ、『アベ政治を許さない』が2位にランクインした[67]。また、独自の政治的信条を語ることもある太田光(爆笑問題)が、ノミネート内容が発表された日にラジオ放送を行っていた際、「安倍さん関連が多すぎるんだよ、安保関連とか。『早く質問しろよ』なんて別に流行語にしなくていい」とコメント[54] し苦言を呈した。

2016年「保育園落ちた日本死ね」

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2016年は、この年鳥越が東京都知事選挙に出馬(結果は落選)したことに伴い選考委員から外れたせいか、政治的な言葉のノミネートが少なくなり、東京都内の30代とされる女性が待機児童問題についてブログに投稿した記事「保育園落ちた日本死ね」[68] が国政関係で唯一トップ10に入った[69]。この言葉が選出された理由は「待機児童問題の深刻さを投げかけ、世の中を動かした。」というものである。

当該ブログ記事は深刻な待機児童問題に対し東京都在住の女性が執筆したとされるものだが、駒崎弘樹が投稿の2日後に取り上げ[70]民進党山尾志桜里衆院議員も国会で取り上げた[71]。授賞式には当該ブログの筆者ではなく山尾が受賞者として出席し、「年の締めにもう1度スポットライトが当たり、うれしい」「今は新語・流行語でも、早く『死語』にできるよう頑張りたい」と述べた。翌日、タレントつるの剛士が、「きっともっと選ばれるべき言葉や、神ってる流行あったよね。皆さんは如何ですか?」「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としてもとしても僕はとても悲しい気持ちになりました」とTwitterで発言したことが、[72][73] 前年に流行語大賞を受賞したSEALDsなどから激しく非難され、つるのは謝罪に追い込まれた[74][75]

この言葉を選出したことについても批判があがり、賞を主催しているユーキャンウィキペディア日本語版のページが「株式会社ユーキャン死ね」と書き換えられ、ページが半保護状態になるまで編集合戦が繰り返されるなどネットの各地で炎上した[76]。さらに、選考委員の詩人俵万智のTwitterにも批判が寄せられた[77][78]

評論家らによる批判や、それに対する選考委員たちからの反論も相次いだ。

批判は以下のとおり。

  • 評論家石平Twitterで「普通の日本人の間では、『日本死ね』のような言葉が流行った気配はないし、流行るはずもないのであろう、わざと流行らせたい人がいる」と批判した[79]
  • 外交官佐藤優は、「自民党の保育所に対する政策はとんでもないが、公共圏で使っていい言葉といけない言葉がある。憲政史上、『死ね』と言う言葉が政策に関連するところで出てきたのは初」と疑義を呈した[80]マラソン選手の有森裕子も「この言葉が全国的に流行ったのでしょうか。そもそも『死ね』という言葉が流行語として認定されることが健全といえるのでしょうか」と疑問を述べ、選考委員のやくみつるが「流行語を選ぶにあたって、過激だとか穏当だとか、選ぶ時に何の尺度にもならない」と発言したことに対して「流行語として見た子どもたちが、どんな思いを抱くでしょう。授賞式で笑顔を浮かべていた国会議員や、選考基準の理解に苦しみます」と批判した[81]
  • 漫画家江川達也も「汚く過激かつ破滅的な言葉が世の中を動かしたかに見えたら評価する。というなら、やはり、言葉はどんどん、汚く過激かつ破滅的な方向に走ってしまわないだろうか」と疑義を呈し、「思ってたようにならなかった誰々死ね。が世の中に影響があると思い込んだ人が真似始めることになるだろう。いや、もう既に、昔から、思い通りにならないと、誰々死ね、という子どもが増えて問題になっていた。その子どもがそのままお母さんになっただけだ。もはや、日常的に死ねと使う人がいる」「存在を否定したら終わってしまう。現状のうまくやれない状況を認識させてどうすればうまくいかせられるか教育した方がいい」と述べた[82]

反論は以下のとおり。

  • 選考委員のやくみつる情報番組インタビューで「私も当時は嫌悪感を示した方」だったとしたが、「それとこれとは話が別」と個人的感情を抑えるコメントに留まる。「流行語を選ぶにあたって、過激だとか穏当だとか、選ぶ時に何の尺度にもならない。むしろ、こういう言葉は流行語大賞でなければ拾い得ない」と、必要であれば『死ね』など過激な言葉が選ばれることもあるとした。そもそも流行語という位置づけにふさわしくないという声に対しても「口の端に上るという意味での流行語もあるが、その言葉が物議を醸すなり、そこから議論が巻き起こるのも広い意味での流行語である」との認識を示した[83]。ほかにも同年12月には、賞が世間とずれているのではと批判されている事を受けメディアの取材に応じたが「難しい専門用語が入っているわけでもありません。『ニュースぐらい見ろ』と言いたいですよ」と答えた。また来年(2017年)以降、選考基準を見直すことも「まったくありません」と否定している[84]
  • 元選考委員の鳥越俊太郎も情報番組に生出演し、『日本死ね』がショッキングな言葉ではあると認めながらも「それ(待機児童問題)に対するいち母親の怒りの言葉が、『死ね』という表現になっているわけです」「だから、『死ね』という言葉だけに引っかかってしまっちゃ、その全体を見誤ってしまう」と指摘。カンニング竹山が受賞者が政治家であることに「すごく違和感がある」と表明したところ、鳥越は「山尾さんが国会でこれを取り上げたことによって、一躍全国的な問題になったんです。ブログはブログでその前からあったんだけども、問題にならなかった」と応じ、自身も審査委員長にとどまった場合、『日本死ね』を選出していただろうと語った[85]
  • 選考委員の俵万智は「『死ね』が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、そのが、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています」とツイートした[86]
  • 社会学者古市憲寿もTwitterで「言葉は文脈をともなって初めて意味を持つ。『保育園落ちた日本死ね』が話題になった時、『日本死ねなんてけしからん』という批判よりも、共感が多かったのは、『日本死ね』という言葉ではなく、あのブログが多くの人に読まれたから」と分析。「あのブログも読まずに『日本死ねなんてけしからん』と言われても。ちなみに僕が知る限り、あのブログが騒がれていた当時、『日本死ねなんてけしからん』と言っていたのは、おじさん政治家たちです。いま怒っている人との共通点は、ちゃんとブログ本文を読んでいないこと」と異論を唱えた。また、『死ね』という表現については、「人格攻撃でもなく、あくまでも比喩としての『死ね』と、具体的な他者や人格をおとしめるために使う『死ね』は全然違うよ。しかも、他にどうしようもなく、そうするしかない悲痛な叫びとしての『日本死ね』でしょ」との見解を示した[87]
  • 保守系雑誌の『月刊日本』も、『日本死ね』騒動にはアメリカ大統領選のトランプ現象と類似しているとして、ドナルド・トランプの過激な発言がポリティカル・コレクトネスに反していたからこそ不満を抱えている人々の共感を得たように、『日本死ね』という怒りの言葉も一般的な常識倫理に反していたからこそ注目を集めたのではないかと分析。「軽く見てはならない」と指摘した[88]

また、騒動は保坂展人世田谷区長に飛び火し、Twitterで『日本死ね』が受賞したという記事をツイートすると「の対応って仰いますけど、そもそも保育園地方自治体の管轄なんでは?『死ね』って言われるべきは本来は区長だと思うんですけど」「だとしたら一番死ななきゃならないのは『待機児童が1200人を超えてて一向に改善できない保育行政に責任を持つ無能な世田谷区長』っすよね。何他人事かましてんの?」「待機児童全然解消していない世田谷区死ねと言われてるようなもんだぜ。分かってる?」と批判コメントが殺到。ジャーナリスト石井孝明も「山尾衆議院議員に、死ねとののしられるべき1人は保坂さんのような気がします。どう思うのか、罵られたら感想ください」と、東京都の待機児童数で世田谷区が飛び抜けてワースト1位であるを添えたリプライを送って応戦した[89]

さらに、同月12日に発表された日本漢字能力検定協会主催の『今年の漢字』では、『保育園落ちた日本死ね』の『死』はトップ20にすら入っていなかった。しかも、こちらは全国から一般募集され、得票数で大賞が決まるため、ネットでは再びユーキャンへの非難が噴出した[20]

ジャーナリスト井上トシユキはこの騒動について「政治色が強いのは余計な混乱を避けるために選ばないのが常套なのに、ユーキャンの場合はガッツリ選んでくる。『日本死ね』は非常に強い言葉で、ネット右翼左翼で非難の応酬になっている」と指摘。「清水寺の『今年の漢字』(日本漢字能力検定協会)と並んで、年末の風物詩みたいな扱いになっていますが、ユーキャンの流行語大賞は宣伝のための商業的側面があり、ピントがずれ始めてきているところもある。『今年の漢字』で『死』を選びますかという話。選考過程がハッキリしていない点の反発が多く、オープンの場で選んだ方がいいのではないか」と述べた[80]

白熱ライブ ビビット』(TBS)が調査したアンケートでは、『日本死ね』を流行語大賞のトップテンに選んだことに『賛成』23%、『反対』77%[85]J-CASTニュースが行ったネット調査では、『問題提起としては有効だったが、言葉が汚すぎる。受賞は不適切』52.8%、『問題提起としても意味があったとは思えない。単に不愉快になるだけ』31.2%、『この言葉をきっかけに待機児童問題に焦点が当たった。受賞は妥当』15.2%、という結果だった[90]。衆議院議員の足立康史は度重なる暴言騒動の際「『日本死ね』発言を社会が許容している」といった趣旨の釈明を2度行っている[91][92]

また、選考委員に対しては、政治信条の偏り以前に、2015年の大賞に「トリプルスリー」、2016年の大賞に「神ってる」を選出してきたことに対して、「そもそも彼らに現代のことがわかっていると言えるのだろうか。」と疑問を呈されるようになり[93]、2017年以降も政権批判のキャッチコピーが取り上げられているが、それに対する批判は減っていった。

お笑いタレントのジンクス

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お笑いタレントは、新語・流行語大賞を受賞すると翌年から人気が落ち、一発屋やテレビメディアへの露出が少なくなるというジンクスがある[94]テツandトモ(2003年年間大賞)[95][96][97]波田陽区(2004年年間トップテン)[95][97]レイザーラモンHG(2005年年間トップテン)[95][96][97]エド・はるみ(2008年年間大賞)[98]楽しんご(2011年年間トップテン)[96]スギちゃん(2012年年間大賞)[99]日本エレキテル連合(2014年年間大賞)[100] などが当てはまる。

しかし、テレビへの出演が減っただけで地方の営業の仕事は増えることもあるため仕事がなくなったというわけではない[101][102]。また、小島よしお(2007年年間トップテン)のように低迷期を経てしばらく後に復活の兆しを見せる[103] ケース、とにかく明るい安村(2015年トップテン)のように海外でのブレイクを経て8年後の2023年に選考委員特別賞で再度受賞を果たす[104][105]ケースもある。

脚注

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  1. ^
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  101. ^ 年間約200本のステージを沸かせる。テツandトモの人生を楽しむ「なんでだろう」
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関連項目

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外部リンク

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