謝珠栄
しゃ たまえ 謝 珠栄 | |||||
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本名 | 同じ | ||||
生年月日 | 6月24日 | ||||
出生地 | 大阪府吹田市 | ||||
国籍 | 日本 | ||||
職業 | 演出家・振付家 | ||||
活動期間 | 1971年 - | ||||
著名な家族 | たいせい(弟) | ||||
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謝 珠栄(しゃ たまえ、6月24日)は、元宝塚歌劇団男役で演出・振付家。大阪府吹田市出身。
略歴
[編集]- 追手門学院高等学校卒業後[1]、1971年に宝塚音楽学校を卒業。57期生として宝塚歌劇団に入団。当時の芸名は隼あみり(はやぶさ あみり)だった。花組公演『花は散る散る/ジョイ!』[2]で初舞台を踏む。宝塚入団時の成績は首席[2]。1972年3月2日[2]、花組に配属される。ダンスの得意な男役として活躍。
- 1975年8月12日付[2]で、『ベルサイユのばら』を最後に宝塚を退団。ニューヨークに留学しダンスや舞台芸術を学ぶ。
- 1978年、東京キッドブラザースのミュージカル『冬のシンガポール』で振付家・謝珠栄としてデビューする。同時期、劇団四季のダンス講師としても活躍。また野田秀樹主宰の劇団夢の遊眠社の全作品を振り付けしている。
- 1985年、TSダンスファンデーションを設立。同時にオリジナル作品の発表を始める。
- 1992年、南青山少女歌劇団『夏・遠い願いを抱いて〜夢を信じて〜』で初演出。
- 2000年、TSダンスファンデーションを解散。
- 2001年、TSミュージカルファンデーションを設立。舞台制作に専念する事となる。
- 2003年、NHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』のミュージカル部分の振付を手がける。
- 演出家としても活躍。宝塚歌劇(特に柴田侑宏作品)の演出・振付なども手がける。
- 父は在日華僑(客家)の元リーダーであり[3]、自らのルーツを元にした作品も発表している[4]。日本統治時代の台湾・桃園市で生まれた父親の謝坤蘭は16歳で日本へ留学し、立命館大学、東京大学経済研究所を経て、銀行や葬儀会社を立ち上げ、関西華僑界の成功者だった[5]。
- 2016年、多摩美術大学教授、梅花女子大学客員教授並びに芸術監督に就任。2018年には多摩美術大学客員教授に就任。後進の育成にも尽力している。
作・演出・振付作品
[編集]宝塚歌劇
[編集]- スピリチュアル・シンフォニー『MAHOROBA』-遥か彼方YAMATO-(2007年 月組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:瀬奈じゅん)
- 幻想歌舞録『眩曜の谷~舞い降りた新星~』(2020年 星組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:礼真琴)
- ミュージカル・ロマンティコ『ELPIDIO』~希望という名の男~(2022年 月組 KAAT神奈川芸術劇場、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 主演:鳳月杏)
- ミュージカル浪漫『Lilac(ライラック)の夢路』-ドロイゼン家の誇り-(2023年 雪組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:彩風咲奈)[6]
演出・振付作品
[編集]宝塚歌劇
[編集]- ミュージカル・プレイ『黒い瞳』(1998年 - 1999年 月組 宝塚大劇場、TAKARAZUKA1000days劇場 主演:真琴つばさ / 2011年 雪組 全国ツアー 主演:音月桂 / 2019年 宙組 博多座 主演:真風涼帆)[7]
- ミュージカル・プレイ『激情-ホセとカルメン-』(1999年 宙組 宝塚大劇場、TAKARAZUKA1000days劇場 主演:姿月あさと / 2010年 星組 全国ツアー 主演:柚希礼音 / 2016年 月組 全国ツアー 主演:珠城りょう / 2023年 花組 全国ツアー 主演:永久輝せあ)[7][8]
- ミュージカル・プレイ『凱旋門』(2000年・2001年 雪組 宝塚大劇場、TAKARAZUKA1000days劇場・博多座 / 2018年 雪組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:轟悠)[7]
- ミュージカル・ロマン『ガラスの風景』(2002年 - 2003年 星組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:香寿たつき)[7]
- ミュージカル・プレイ『黒豹の如く』(2015年 星組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:柚希礼音)[7]
- ミュージカル・ロマンス『ヴェネチアの紋章』(2021年 雪組 全国ツアー 主演:彩風咲奈)[7]
東宝
[編集]TSオリジナルミュージカル
[編集]- 「YESTERDAY IS … HERE」 (1994年) 脚本:正塚晴彦
- 「YESTERDAY IS … HERE」再演 (1995年)
- 「忘れモノ 探しモノ」 (1997年) 脚本:佐藤万里、出演:大森博、平澤智、福麻むつ美、他
- 「忘れモノ 探しモノ」再演 (1999年) 出演:大森博、平澤智、田中利花、他
- 「天翔ける風に」 (2001年) 原作:野田秀樹、出演:香寿たつき、立川三貴、福井貴一、畠中洋、平澤智、他
- 「Dawn 〜ドーン・夜明け〜」 (2001年) 出演:姿月あさと、平澤智、石原慎一、他
- 「フォーチュン クッキー」 (2002年) 出演:鈴木綜馬、日向薫、畠中洋、湖月わたる、他
- 「天翔ける風に」再演(2003年) 出演:香寿たつき、山崎銀之丞、戸井勝海、今拓哉、他
- 「砂の戦士たち」 (2003年) 原案:謝珠栄、出演:石川禅、駒田一、坂元健児、平澤智、吉野圭吾、伊央里直加、他
- 「タン・ビエットの唄」 (2004年) 脚本:大谷美智浩、出演:愛華みれ、土居裕子、畠中洋、他
- 「タック」 (2005年) 出演:坂元健児、堀内敬子、立樹遥、駒田一、他
- 「風を結んで」 (2005年) 脚本:大谷美智浩、出演:鈴木綜馬、畠中洋、今拓哉、坂元健児、風花舞、絵麻緒ゆう、他
- 「Miss Saikon ミス再婚」 (2006年) 脚本:永元絵里子、出演:香寿たつき、安崎求、平澤智、パク・トンハ、成瀬こうき、新納慎也
- 「AKURO 悪路」 (2006年) 脚本:大谷美智浩、 出演:坂元健児、吉野圭吾、駒田一、今拓哉、平澤智、彩輝なお、他
- 「タン・ビエットの唄」再演 (2008年) 出演:安寿ミラ、土居裕子、畠中洋、吉野圭吾、他
- 「Calli〜炎の女カルメン」 (2008年) 脚本:小手伸也、出演:朝海ひかる、雨宮良、今拓哉、戸井勝海、他
- 「AKURO 悪路」再演 (2008年) 出演:坂元健児、吉野圭吾、神田沙也加、駒田一、今拓哉、平澤智、他
- 「天翔ける風に」再々演 (2009年) 出演:香寿たつき、山崎銀之丞、戸井勝海、今拓哉、他
- 「GARANTIDO」(2009年) 脚本:大谷美智浩、 出演:坂元健児、吉野圭吾、岸祐二、畠中洋、伊礼彼方、良知真次、他
- 「タン・ビエットの唄」再々演 (2010年) 出演:安寿ミラ、土居裕子、畠中洋、吉野圭吾、他
- 「Diana 月の女神ディアナ」 (2010年) 脚本:篠原久美子、出演:姿月あさと、湖月わたる、今拓哉、平澤智、水谷あつし、他
- 「眠れぬ雪獅子」 (2011年) 脚本:大谷美智浩、出演:東山義久、伊礼彼方、小西遼生、今井清隆、保坂知寿、他
- 「風を結んで」再演 (2011年) 出演:中川晃教、藤岡正明、小西遼生、大澄賢也、菊地美香、山崎銀之丞、他、
- 「客家-千古光芒の民」 (2012年) 脚本:斎藤栄作、出演:水夏希、吉野圭吾、坂元健児、伊礼彼方、他
- 「天翔ける風に」再再々演(2013年) 出演:朝海ひかる、石井一孝、浜畑賢吉、彩乃かなみ、伊東弘美、岸祐二、吉野圭吾、他
- 「ちぬの誓い」 (2014年) 脚本:木内宏昌、出演:東山義久、相葉裕樹、良知真次、藤岡正明、他
- 「familia 〜4月25日誕生の日〜」 (2014年) 脚本:斎藤栄作、出演:大空祐飛、岸祐二、柳下大、坂元健児、福井貴一、他
- 「GARANTIDO」再演 (2015年) 脚本:大谷美智浩、出演:柳下大、荒木宏文、マルシア、他
- 「天翔ける風に」再再再々演(2023年) 出演:珠城りょう、屋良朝幸、今拓哉、東山義久、原嘉孝、加藤梨里香、駒田一、剣幸、他
博多座
[編集]「黒い瞳」
その他
[編集]- ブロードウェイミュージカル「シーソー」
- ブロードウェイミュージカル「リトル・ミー」
- ブロードウェイミュージカル「レイディ・イン・ザ・ダーク」
- ブロードウェイミュージカル「ヴィクターヴィクトリア」
- ミュージカル「姫ちゃんのリボン」
- 大地真央グランドショー「Many moons ago I・II」
- 大竹しのぶコンサート「BUBU」
- 「冷蔵庫の上の人生」
- 「平清盛生誕900年記念公演 ONESTEP2018清盛の夢」
振付作品
[編集]宝塚歌劇
[編集]- ファンシー・ゲーム
- ザ・ビッグ・アップル
- クレッシェンド!
- サン・オリエント・サン
- ジョリー・シャポー
- アルカディアよ永遠に
- ラブ・コネクション
- オペラ・トロピカル
- うたかたの恋
- ハッピーエンド物語
- プラスワン
- ハート・ジャック
- ヒート・ウエーブ
- ザ・スイング
- アンド・ナウ!
- ヒーローズ
- ラ・ノスタルジー
- ショー・アップ・ショー -ビート・ラプソディー-
- 蒼いくちづけ
- 炎のボレロ
- キス・ミー・ケイト
- フォーエバー!タカラヅカ
- ロマノフの宝石
- レッド・ホット・ラブ
- ル・ポアゾン 愛の媚薬
- BLUFF
- ナルシス・ノアール
- 夢・フラグランス
- ワンナイト・ミラージュ
- フラワードラムソング
- パパラギ
- ブラック・ジャック 危険な賭け
- 火の鳥
- LAST DANCE
- ミリオン・ドリームズ
- ハードボイルド・エッグ
- 二人だけの戦場
- 二人だけが悪 -男には秘密があった そして女には…-
- La Jeunesse!
- プレスティージュ
- レ・シェルバン
- シトラスの風
- ザ・ショー・ストッパー
- ガラスの風景
- バビロン -浮遊する摩天楼-
- タカラヅカ・グローリー!
- ASIAN WINDS! - アジアの風 -
- ネオ・ダンディズム! - 男の美学 -
- ネオ・ダンディズム!II
- 宝塚幻想曲
- るろうに剣心
- ロマンス!! (Romance)
- 眩耀(げんよう)の谷 -舞い降りた新星-
- ELPIDIO
- Lilac(ライラック)の夢路 -ドロイゼン家の誇り-
劇団四季
[編集]こまつ座
[編集]ジャパンアクションクラブ
[編集]東宝
[編集]- スカーレット
- 風と共に去りぬ
- カルメン
- サウンド・オブ・ミュージック
- から騒ぎ
- マイ・フェア・レディ
- ローマの休日
- 十二夜
- 野田秀樹の真夏の夜の夢
松竹歌劇
[編集]- 銀河鉄道999 in SKD
- 銀河鉄道999 透明宮への旅
夢の遊眠社・NODA MAP
[編集]- 少年狩り
- 走れメロス
- センダ城の虜
- 小指の思い出
- 回転人魚
- 瓶詰のナポレオン
- 怪盗乱魔
- 野獣降臨(のけものきたりて)
- 彗星の使者
- 半神
- 贋作・罪と罰
- キル
- TABOO
- ローリングストーン
東京キッドブラザース
[編集]- 冬のシンガポール
- 失われた藍の色
- 街のメロス
- 一つの同じドア
- 十月は黄泉の国
- 十二月の夢
- 哀しみのキッチン
- 二月のサーカス
- SHIRO
- 冒険ブルックリンまで
- 青春のアンデルセン
その他
[編集]- 桜田淳子『MISS KISS』[9]
- 音楽座『マドモアゼル・モーツァルト』
- NHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』※ミュージカルシーンの振付
- フジテレビ ポンキッキ『わっはっはたいそう』振付
- 愛知万博(愛・地球博) 瀬戸日本館における『群読 叙事詩劇“一粒の種”』
- 『ティンゲル タンゲル』(演出:串田和美)
- オンシアター自由劇場『もっと泣いてよフラッパー』
- 日本製粉株式会社『ニップンのアマニCM』
受賞歴
[編集]- 1988年:月刊ミュージカル・アーチスト部門 第5位(『キス・ミー・ケイト』、『夢から醒めた夢』の振付)
- 1993年:第43回芸術選奨文部大臣新人賞大衆芸能部門受賞(『あにき』演出・振付)
- 1995年:第30回菊田一夫演劇賞受賞 (『YESTERDAY IS … HERE』演出・振付)
- 1999年:第54回文化庁芸術祭演劇部門優秀賞受賞(宝塚歌劇団 宙組『激情』『ザ・レビュー'99』の成果に対し、宝塚歌劇団 宙組として受賞 ※謝は『激情』の演出・振付
- 2008年:第10回東京芸術劇場ミュージカル月間 優秀賞受賞(『タン・ビエットの唄』演出・振付)
- 2008年:第43回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞(『タン・ビエットの唄』『Calli』『AKURO』演出・振付)
- 2008年:第16回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞(『AKURO』の振付)
- 2013年:第34回松尾芸能賞優秀賞受賞
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.546
- ^ a b c d 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』 阪急コミュニケーションズ 2014年4月1日 82-83頁。ISBN 9784484146010
- ^ 在日華僑演出家、謝珠栄女史の新作「客家」アキ公演が決定しました - 台湾新聞BLOG(2012年3月22日)
- ^ 謝珠栄-今週のこの人 - チケットぴあ
- ^ 『タイワニーズ』野嶋剛、小学館、2018、p204
- ^ Inc, Natasha. “雪組新トップコンビの大劇場お披露目公演「ライラックの夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」”. ステージナタリー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e f 脚本は柴田侑宏
- ^ Inc, Natasha. “柚香光のスペシャルコンサートが東京・兵庫で、永久輝せあ主演の花組全国ツアーも”. ステージナタリー. 2023年6月1日閲覧。
- ^ 「桜田淳子Thanks 40 〜青い鳥たちへ」スペシャルブック 収録曲解説
外部リンク
[編集]- TSミュージカルファンデーション - 謝珠栄を中心にオリジナルミュージカルを製作している