宝塚歌劇団50期生

宝塚歌劇団50期生(たからづかかげきだん50きせい)とは、1962年(昭和37年)に宝塚音楽学校に入学し、1964年(昭和39年)に卒業。同年、宝塚歌劇団に入団し、『花のふるさと物語[1]』で初舞台を踏んだ58人[1]を指す。

概要

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この期の首席で音楽学校を卒業した者は汀夏子[1]

1965年3月20日、組配属[1]となる。

この期は、鳳蘭汀夏子の2名の主演男役、大原ますみ竹生沙由里の2名の主演娘役を輩出。この他に朝みち子但馬久美らがいる。

一覧

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芸名 読み仮名 誕生日 出身地 出身校 芸名の由来 愛称 役柄 退団年 備考
青柳見智代 あおやぎ みちよ 5月25日 東京都 雙葉第二学園 尊師が命名 カコちゃん 1965年
亜紀かほる あき かおる 10月23日 大韓民国 芦屋高等学校 義兄の名に因む ミッちゃん 1967年 姉は安宅關子
妹は亜紀杏子
夫は元プロ野球選手の長田幸雄[2]
秋田麻紀子 あきた まきこ 12月4日 岡山県 西宮市立瓦木中学校 ビラちゃん 1965年
秋津志麻子 あきつ しまこ 5月12日 京都府京都市 女子学院高等学校 家族で考案 キョウコ 1966年
明ゆうこ あきら ゆうこ 1月16日 東京都 森村学園 姉の芸名 トモコちゃん 1969年 姉は明左弓
朝みち子 あした みちこ 8月23日 大阪府池田市 梅花学園 知人が命名 サッコ 娘役 2003年 日本舞踊・花柳久照[3]
1986年 - 1990年
月組組長
東のぼる あずま のぼる 7月20日 東京都 十文字学園 尊師が命名 タカコちゃん 1967年
天地めぐみ あまち めぐみ 9月15日 神奈川県 清泉女学院 恩師が命名 クマちゃん
エミさん
1967年
天野愛子 あまの あいこ 1月19日 東京都 中央区立明石中学校 クロ
チュン平
1968年 改名後・京かをる(きょう かおる)
新三矢子 あらた みやこ 11月23日 大阪府大阪市 夕陽丘中学校 本名 ニイコ 1969年
杏恵子 あんず けいこ 11月13日 兵庫県 梅花学園 菊田一夫が命名 エリちゃん 1967年
出雲由美 いずも ゆみ 1月30日 大阪府 梅花学園 父が命名 イナゴ 1969年
伊勢ひかる いせ ひかる 1月4日 兵庫県西宮市 夙川学院 家族が崇拝の
伊勢神宮
セイちゃん 1968年
五十路まり いそじ まり 1月1日 兵庫県神戸市 松蔭女学院中学校 両親が命名 ケンコ 1970年
伊万里美沙 いまり みさ 2月21日 京都府京都市 同志社女子中学校 家族で考案 シミちゃん
ヨコ
1968年 夫は元大相撲力士の栃ノ海[4]
円地百合 えんじ ゆり 1月6日 東京都 京華女子高等学校 本名に因む ユリミちゃん 1969年
大城三千代 おおしろ みちよ 11月5日 東京都 十文字高等学校 家族で考案 ゴエちゃん
フミちゃん
1967年
鳳蘭 おおとり らん 1月22日[5] 兵庫県神戸市[5]垂水区 中華同文学校 白井鐵造が命名 ツレちゃん[5][6] 男役 1979年 星組主演男役を経験
俳優
娘は荘田由紀
大八洲薫 おおやしま かおる 3月12日 神奈川県 順心女子学園 家族で考案 モンちゃん 1969年
加賀美幸 かが みゆき 1月16日 大阪府 梅花学園 郷里に因む ドンちゃん 1967年
桂美知代 かつら みちよ 6月6日 京都府京都市 京都女子高等学校 本籍地・
京都市桂
カンちゃん 1967年
衣笠朱美 きぬがさ あけみ 6月30日 東京都 洗足学園 家族で考案 テラ 1964年
紀一世 きの かずよ 8月29日 群馬県 頌栄女子学園 尊師が命名 オヤビン
ボーヤ
1972年
京千里 きょう ちさと 7月14日 東京都 麹町学園 家族で考案 イリコ 1968年
久賀ますみ くが ますみ 9月19日 大阪府大阪市 プール女学院 自分で命名 クーちゃん 1965年
梢緋紗子 こずえ ひさこ 2月17日 東京都 洗足学園 尊師が命名 オクワ 1967年
木立一葉 こだち かずよ 1月4日 大阪府大阪市 神戸山手学園 家族で考案 ルル 1970年 シャンソン歌手・湯井一葉
最上真貴 さいじょう まき 6月28日 東京都 梅花学園 家族で考案 トーちゃん 1967年
桜野いおり さくらの いおり 1月15日 大阪府大阪市 聖母女学院 出生地 イッちゃん 1968年
志帆のぼる しほ のぼる 12月11日 東京都 麹町学園 家族で考案 アッコちゃん 1968年
志麻珠美 しま たまみ 8月7日 東京都 和洋大学附属九段女子高等学校 尊師が命名 イソちゃん
イソコ
1968年
条さをり じょう さをり 9月15日 大阪府大阪市 大阪女学園 ユキ 1968年
白鳥有子 しらとり ゆうこ 4月27日 東京都 川村学園 家族で考案 キョウコさん
ブッちゃん
1967年
城木悠里 しろき ゆり 9月16日 大韓民国京城 大社中学校 家族で考案 ヒノちゃん
ユリちゃん
1968年
鈴蘭子 すず らんこ 5月1日 兵庫県神戸市 神戸松蔭女子学院 チカちゃん 1968年 改名後・高千穂ゆり(たかちほ ゆり)
瀬戸千尋 せと ちひろ 1月2日 広島県尾道市 久保中学校 出身地より
両親と相談
ミチエ 1981年
但馬久美 たじま くみ 1月12日[5] 熊本県熊本市[5] 山手女子学園 父の出身地・山陰但馬 リンちゃん[5][6] 男役 1988年 1983年 - 1986年、花組組長
1995年 - 2001年、参議院議員
竹生沙由里 ちくぶ さゆり 2月12日 滋賀県大津市 滋賀大学附属中学校 竹生島 このみちゃん 娘役 1972年 花組主演娘役を経験
月原万里 つきはら まり 10月31日 広島県広島市 鈴峯高等学校 月の原が
万里も
続くように
マリちゃん 1972年 改名後・月原まり(つきはら まり)
那賀みつる なか みつる 8月17日 徳島県徳島市 宝塚中学校 出身地に因む ジュンちゃん 1969年 姉は吉野桜子
七重美也子 ななえ みやこ 1月13日 東京都 川村学園 本名 ナナエ
ナナちゃん
1966年
波川忍 なみかわ しのぶ 5月30日 大阪府布施市 四天王寺高等学校 ナガッちゃん 1968年 改名後・英可真里(えいか まり)
南波亜紀 なんば あき 2月11日 兵庫県尼崎市 福島女子高等学校 本名 ダッコちゃん 1968年
響八千代 ひびき やちよ 11月11日 大阪府枚方市 聖母女学院 自分で命名 ムラッちゃん 1965年
鳳丈節子 ほうじょう せつこ 2月17日 京都府 乙訓中学校 出身地 セッちゃん
チビちゃん
1968年
萬千みのる まち みのる 1月18日 奈良県 相愛学園 姉の芸名(萬千光)より
白井鐵造が命名
チエコ
チエちゃん
1966年 姉は萬千光
麻夏揚子 まなつ ようこ 3月1日 京都府京都市 同志社女子高等学校 家族で考案 トリコ
エミちゃん
1969年
眉亜古 まゆ あこ 7月7日 兵庫県西宮市 同志社女子高等学校 源氏鶏太が命名 ウトちゃん
アコ
1969年
毬杏奴 まり あんぬ 1月20日 東京都 白百合学園 家族で考案 エコ 1969年 母は櫻繪綾子
汀夏子 みぎわ なつこ 12月21日[7] 大阪府大阪市[7] 大阪女学院 母と相談して決定 ジュンコ[8] 男役 1980年 雪組主演男役を経験
俳優・歌手
三佐ゆかり みさ ゆかり 3月17日 大阪府 雲雀丘学園 家族で決定 サエコ
ユカリ
1964年
美鈴なぎさ みすず なぎさ 9月18日 東京都 愛国学園 本名 美鈴さん
ねえさん
1969年
美葉かずさ みは かずさ 1月7日 千葉県千葉市 東宝芸能学校 家族で考案 ヤマ 1972年
三浜久美 みはま くみ 1月20日 広島県 東中学校 母が命名 ミコ 1969年
八方まつみ やつかた ますみ 11月17日 東京都 女子学院 エビちゃん 娘役 1974年 改名後・大原ますみ(おおはら ますみ)
雪組主演娘役と星組主演娘役を経験
大和由花 やまと ゆか 2月28日 神奈川県横浜市 成美学園 家族で考案 セキちゃん 1968年
若菜ゆき わかな ゆき 1月9日 東京都 跡見学園 百人一首より
恩師が命名
タイコ 1968年 夫は岡田敬二
ダンススタジオ経営
ミュージカル劇団「のんのんバレエスタジオ」主宰
若松ちとせ わかまつ ちとせ 1月3日 東京都 雙葉高等学校 明治天皇御歌 ヤマコ 1966年

出典

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  1. ^ a b c d 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、68-69頁。ISBN 9784484146010
  2. ^ 高木史朗「宝塚美男美女伝(1)羽根扇を持った蝶々たち」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、76頁。 
  3. ^ 「エンサイクロペディア・タカラジカ」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、219頁。 
  4. ^ 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日、172頁。ISBN 4-89485-013-3 
  5. ^ a b c d e f 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、243頁。 
  6. ^ a b 矢代静一「遥くららにお説教」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、189頁。 
  7. ^ a b 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、239頁。 
  8. ^ 「エンサイクロペディア・タカラジカ」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、208頁。