アンドロジェニー -麗しき乙女たち-
『アンドロジェニー』-麗しき乙女たち-(アンドロジェニー うるわしきおとめたち)は1985年9月20日から11月5日に宝塚大劇場[1][2](東京宝塚劇場は未公演)で、宝塚歌劇団花組[1][2]によって上演されたレビュー作品で、形式名は「ミュージカル・アドベンチャー[1][2]」、18場[1][2]。併演は『テンダー・グリーン[2]』(正塚晴彦、作・演出)。
概要
[編集]ロマンチック・レビュー第2弾となる作品で、題名は英語で両性具有を意味する「Androgynus」に由来。題名通り、女性が男性を演じる宝塚歌劇の本質を追求し、グレタ・ガルボやマレーネ・ディートリヒといった妖艶で両性具有的な女性の美しさを描いている。出演は前作に引き続き、高汐巴ら花組スターが務めた。作・演出は岡田敬二。なお、この作品は秋篠美帆の花組娘役トップ披露公演となった。
場面
[編集]- 第四章[3] ショパン幻想曲-ショパンとジョルジュ・サンド
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- 音楽:高橋城
- 振付:司このみ
- ショパンの「別れの曲」にのって、かつてショパンが愛した男装の麗人・ジョルジュ・サンドとの激しくも悲しい恋の思い出をバレエで綴る。
- フレデリック・ショパン - 大浦みずき
- ジョルジュ・サンド - 瀬川佳英
- 第五章[3] スーパー・アンドロジェニー
- 夏の日の朝、少年クレールが生まれる。陽の光の中で成長し恋を知り、大人になる。しかし、恋が燃え尽きてしまう。やがてスーパー・アンドロジェナスとなり復活する。
- クレール - 高汐巴
- フィーメール - 秋篠美帆
- ナレーター - 朝香じゅん
- 第六章[3] 麗しき乙女たち -フィナーレ-
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- 音楽:吉崎憲治、高橋城
- 振付:岡正躬
- アンドロジェニー・ガールズのロケットから主題歌を歌うフィナーレに続き、出演者全員が登場する。
- アンドロジェナスS(歌手)- 高汐巴、大浦みずき
- アンドロジェナスA - 但馬久美、宝純子
- アンドロジェナスA(歌手) - 朝香じゅん、瀬川佳英
出演者
[編集]- 高汐巴
- 大浦みずき
- 秋篠美帆
- 但馬久美
- 朝香じゅん
- 瀬川佳英
- 安寿ミラ
- 真矢みき
他、宝塚歌劇団花組生徒
スタッフ
[編集]- 作・演出:岡田敬二[1][2]
- 作曲[1][2]・編曲[1][2]:吉崎憲治、高橋城、越部信義
- 編曲・合唱指導:橋本和明[1][2]
- 音楽指揮:岡田良機[2]
- 振付[1][2]:喜多弘、岡正躬、司このみ、家城比呂志
- 装置:大橋泰弘[1][2]
- 衣装:任田幾英[1][2]
- 照明:勝柴次朗[1][2]
- 小道具:万波一重[2]
- 効果:川ノ上智洋[2]
- 音響効果:松永浩志[2]
- スタイリスト:内山卓久[2]
- ヘアデザイン:和田好弘[2]
- 演出助手:小池修一郎[1][2]
- 舞台進行:田中利彦[2]
- 制作:田中拓助[1][2]
- 制作・著作:宝塚歌劇団
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 岡田敬二『岡田敬二 ロマンチック・レビュー』阪急コミュニケーションズ、2009年11月7日。
- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
関連項目
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前作 ジュテーム | ロマンチック・レビューシリーズ 1985年 アンドロジェニー -麗しき乙女たち- | 次作 ラ・ノスタルジー |